Azami 1st Mini Album”DAWN” Release Tour 2017 FINAL SERIES at TOKYO 2017.12.17@新代田FEVER ライブレポート

取材・文・編集 / 宮久保仁貴  写真 / 清水健志郎
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2017年12月17日、越谷発のハードコアバンドAzamiが、今年8月にMAD TRIP TRAXから発売した『DAWN』のリリースツアーのファイナル公演として、新代田FEVERにて主催企画を行った。

過去、Capsize(USA)やSHADOWSなどの強豪ハードコアバンドとも共演、SUMMER SONICやBLOODAXE FESTIVAL 2016にも出演し、若手ハードコアバンドの中でも圧倒的な勢いを誇る彼ら。この日はチケットも見事ソールドアウト。8月から始まった彼らのツアーのファイナル公演という事で、彼らの先輩のCrystal LakeとSurvive Said The Prophet、そして盟友のVision of Fatimaが彼らを祝うべく出演し、そして互いにシノギを削った記念すべき一夜となった。

今回、TOPPA!! 編集部はイベントのホストAzamiにフォーカスしたライブレポートをお届けする。

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【Azami】

この日、彼らはオーディエンスに背を向け、ステージに板付でイントロからライブをスタート。背中で語るとはまさにこのことか。既に戦闘態勢に入っている彼らの背中からは、この日出演した3バンドを取って食うような、カミソリのような雰囲気すら漂っていた。「最初から飛ばして行けよ!Azami始めます!」と三浦詩音(Vo / 以下詩音)の絶叫と共に、「Sash」をプレイした。

疾走感のあるリズムに誘発され、曲の頭からオーディエンスのステージダイブが多発!そして、詩音と関普円(Gt/Vo /以下普円)のカラッとした爽やかなの歌声に、オーディエンスも拳を突き上げる。

「お前らの持ってるモヤモヤ、全部ここに置いてっちまえ!」と詩音が吼え、「ヘイトスピーチ」をプレイ。この泥臭さ、ギラギラした匂い、彼らが活動当初から持つ凶暴性が一気に発露した。詩音の咆哮がオーディエンスにまっすぐ突き刺さり、興奮の渦はどんどん広がっていく。

続く「カガミグサ」「陽炎」では一転、高速メタリック&メロディックフレーズでエモさを撒き散らし、オーディエンスの琴線を大きく震わせていく。ここに、日本のハードコアの新たな夜明けを感じた。

詩音が「忘れられない夜って絶対誰にでもあると思うんだけどさ、俺そういう夜にするつもりで来てるから!」と短いMCを挟み、バンドは怒涛の勢いで「Farewell」「放つ言葉」を続けてプレイ。曲中間での深夜の静寂を思わせるようなギターのクリーントーンが特徴的な「Farewell」、郷愁溢れ、夜明けを思わせるメロディの「放つ言葉」、この組み合わせに、オーディエンスの心が大きく揺さぶられないわけがない。続く「碧」では、思わず涙を浮かべるオーディエンスも見受けられた。

本編も終盤戦、「今日のこのラインナップには、俺達なりの想いが込もっています。いつもケツ叩いてくれて手引っ張ってくれた先輩が、共に闘って来た同年代のライバルがいたからこそ、絶対負けねぇぞ、俺達の時代を作るんだ!という想いを込めました!」と、詩音がAzamiを代表して所信表明を行うと、オーディエンスは拍手喝采で彼らを暖かく迎えた。他のバンドのツアーも含めると、8月からこの日まで45本目、数々の経験を経て、一回りも二回りも大きくなった彼らの姿がそこにはあった。

「今日やっと俺らの夜明けが来たよ、でもまだこれからだ!」と、MCを締めくくり、「空が白む頃」をプレイした。Azami流バラードとでも言うべきか、壮大で芯の強い詩音の歌声が、会場を暖かく包み込んでいき、本編の幕を閉じた。

こんなに気持ちを揺さぶられて、オーディエンスの気持ちの収まりがつくわけがない。早速、アンコールを望む声が沸き起こり、メンバーが再び登場した。

興奮が抑えられない表情で、「ツアーファイナルだしさ、もっとワクワクする事を色々考えて来たんだけど……考えた結果、新曲やる事にしました!」と詩音が言い、アンコール1曲目は初お披露目の「新曲(※タイトル未定)」でスタートした。まさかのサプライズに、オーディエンスもブチ上がっていく!形容するなら、スラッシーな爆走ギターリフx青春パンク感溢れるサビx泥臭く、ドロドロしたオーラ=これぞAzamiに間違いない!

続くは「言葉響く夜」をプレイ。号泣間違いなしの泣きのリードギターのメロディに、オーディエンスの歓声が大きく鳴り響き、ダイバーの津波がステージに向けて大きく押し寄せた。そんな中、詩音は客中へ入り、直接人の荒波に抗っていった。荒れに荒れまくった戦場を制し、再びステージに戻った詩音が「ありがとう!」と絶叫し、アンコールが終了した。

ただ、まだまだ足りないオーディエンス達は貪欲にアンコールを叫び続けた。本当にAzamiの求心力には驚かされるばかりだ。メンバーが再々登場し、「やれる?今日が俺らの夜明けだから、俺らのね。こっから歩みを止めるつもりは無いから、本当にこれからもよろしく。」と詩音が心からの感謝を述べ、「Lilac」が始まった。大切な人達に送る曲をプレイし、彼らは新代田FEVERをAzami一色に染めあげ、「”DAWN” Release Tour 2017」の幕を閉じた。

-Set List-

1.Intro
2.Sash
3.ヘイトスピーチ
4.カガミグサ
5.陽炎
6.Farewell
7.放つ言葉
8.碧
9.空が白む頃

EN1
1.新曲
2.言葉響く夜

EN2
1.Lilac