皆さんは「ハードコア」というキーワードを見て、何を想像されるだろうか。所謂アダルト・ポルノ的な意味合いで捉えられる事もあれば、ハードコアテクノやハードコアパンク等の音楽的文脈を想像される方もいるだろう。今回は、ハードコアパンクの側面から話を進めさせていただく。
ハードコアの歴史を遡るならば、古くはDISCHARGE(UK)やG.B.H(UK)、THE EXPLOITED(UK)等、1970年代後半〜1980年代に台頭したアグレッシブなパンクバンドが想像されるだろうか。その後、”コア”の要素が分派し、オールドスクールハードコアやニュースクールハードコア、メロディックハードコア、マスコア、メタルコア、デスコア、ポストハードコア等々……数々の音楽ジャンルへ派生、変貌を遂げた。
海外は勿論の事、日本においても上記に該当するバンドが数多く存在する。そして、英詞で歌うバンドもいれば、日本語で歌詞を紡ぐバンドも存在する。
今回、このコラムでは、「日本語詞を紡ぐハードコア」として、日本語詞を取り入れ、日本のハードコアシーンを彩るkOTOnoha、Azami、militarysniperpinfallの3組にフォーカスし、紹介を行った。
文・編集 宮久保仁貴
【kOTOnoha】
kOTOnohaは2014年長野県長野市にて始動したハードコアバンド。メンバー変遷を経て、現在、啓志(Vo)、横田和樹(Vo&Gt)、とげぴー(Gt/2018年12月現在ライブ活動休止中)、かわうちゆうき(Gt)、平林(Ba)、仔豚(Dr)の6人で活動中。エモやオルタナ、ギターロック、激情的アプローチが見られるサウンドに、啓志によるポエトリーリーディング・日本語ラップが乗っかるスタイルは唯一無二。
2017年9月、kOTOnohaは東京の名門ラウドロックレーベルTWILIGHT RECORDSからシングル『煤 / 朝5時』をリリース。そして、長野県に留まらず全国区で活動し、ハードコアを中心としつつもジャンルを超えて数々のアーティストとも共演するkOTOnoha。類稀なる独創性を持った彼らがブレイクするのも、そう遠くない未来のはず。
関連/ kOTOnoha(コトノハ) インタビュー | TOPPA!!(トッパ・闇鍋的WEBメディア) : https://toppamedia.com/kotonoha-interview/
【Azami】
Azamiは2013年埼玉県は越谷市にて結成された5人組バンド。現在、三浦詩音(Vo)、関普円(Gt/Cho)、中川智伸(Gt)、加藤航(Ba)、河野大夢(Dr)の5人で活動中。ハードコアを軸に、パンクやロック、激情系、エモ、メロディック等の要素を兼ね備えたサウンド。そして、三浦詩音から紡がれる等身大の感情。良い意味で型にハマらない”日本のハードコアサウンド”を放っている。
また、獰猛な熱気と清々しい清涼感、相反する要素を感じさせる彼らのライブは、多くの者の心を惹きつける。過去、Red Bull主催の音楽コンテスト「Red Bull Live on the Road 2016」では見事勝ち進み、川崎Club Citta’にて開催されたFINAL STAGEに出演。この他、近年はCrystal LakeやSurvive Said The Prophet、SUPER BEAVER、BRAHMAN等とも共演。
そして、2019年1月23日に2ndミニアルバム『LEAP』をリリース、同年1月26日新代田FEVER公演を皮切りに、「Azami “LEAP” Release Tour 2019」にて全国20箇所以上をツアーするAzami。着実に次のフェーズへ進む彼らの足取りは止まらなさそうだ。
関連/ Azami 1st Mini Album”DAWN” Release Tour 2017 FINAL SERIES at TOKYO 2017.12.17@新代田FEVER ライブレポート | TOPPA!!(トッパ・闇鍋的WEBメディア) : https://toppamedia.com/azami-1st-mini-albumdawn-release-tour-2017-final-series-at-tokyo-2017-12-17-shindaitafever-livereport/
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