白上フブキ、電脳少女シロ、名取さな、ミライアカリ – 多様化するバーチャルYouTuber – オリジナル曲を歌うVTuber Vol.11

白上フブキ、電脳少女シロ、名取さな、ミライアカリ – 多様化するバーチャルYouTuber – オリジナル曲を歌うVTuber Vol.11

いきなりだが先日、仮想世界VR上の展示即売会『バーチャルマーケット3』が開催された。3Dアバターや3Dモデルなどを自由に試着、鑑賞、購入できる、VR空間上の展示即売会とされる「バーチャルマーケット」は、“バーチャル発のムーヴメントを纏い、現実を生きる”コンセプトに新たな価値観とライフスタイルを提唱した。

また、8月には史上最大のバーチャルライブ『Vサマ!』が2デイズで開催。世界で初めてVR上で行われる夏フェスとなった『Vサマ!』はメインMCにYuNiとミライアカリを据えてAZKiやおめがシスターズ、燦鳥ノム、花譜ら14名に加え、スペシャルゲストに初音ミクを迎えた15人で行われた。

そして、注目すべきは電脳少女シロ自身がプロデュースの誕生日記念イベント『電脳少女シロ生誕祭』、バイきんぐ小峠英二と電脳少女シロによる異色テレビバラエティー『超人女子戦士ガリベンガーV』のリアルイベント『超人女子戦士ガリベンガーV 激突!スーパーヒロイン知能大戦』のふたつが8月24日(土)に豊洲PITにて同日開催されたということだ。上記2イベントはバーチャルとリアルをかけ橋となるリアルイベントなっており、VTuber単体のリアルイベント、生誕祭の中でも過去最大規模での開催となったとともに、その内容にも注目を集める結果となった。

VR、VTuberをフューチャーしたイベントは最大化を迎え、リアルとの垣根を越えつつある。ともすればこのような動きはVTubeの在り方もまた大きく変わっていくかもしれない。

前置きが長くなってしまったが、依然として発展し、多様化しつづけるVTuberシーンの行く末を今後も引き続き、楽しく見守るとともに、今回は黎明期からVTuberシーンを牽引してきた白上フブキ、電脳少女シロ、名取さな、ミライアカリの4名の楽曲、活動フォーカスし、紹介していく。

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文・編集 : 滝田優樹(@takita_funky )


【白上フブキ】

ときのそら、大空スバル、AZKiら人気VTuberを多く抱えるバーチャルタレント事務所ホロライブ1期生の白上フブキ。エルフの森の近く?のお山出身の白髪ケモミミと尻尾を持つ狐の女子高生で、昨年6月ころに動画を投稿、そこからコンスタントに動画投稿を行い、2019年10月現在チャンネル登録数は22万人を超えている。

投稿動画の中心はゲーム実況や雑談で、同じくホロライブゲーマーズの大神ミオや猫又おかゆ、戌神ころね達とのゲームコラボ、過去にふくやマスターや舞元啓介が参加した麻雀コラボ、しぐれういや癒月ちょこが参加の女子会雪山人狼なども人気が高い。また、9月に単独初配信を行った白上フブキの別人格のような存在の黒上フブキも要注目だ。

そんな白上フブキは、VTuber高峰伊織、椎名佳奈、アシノらの運営を行い、ゲームやアニメミュージックのジャズアレンジを行う音楽サークル“トマト組” のアレンジアルバム『Shirakami Cafe Music』へボーカルとして参加している。カフェ音楽をテーマに制作された楽曲は、ジャズやボサノバを中心としたサウンドで、春の陽気のように優しさと爽やかさを兼ね備えた内容になっている。特に白上フブキ参加の楽曲「Brand New Life」は、持ち前の癒しボイスでころころとした明るい彼女を確認することができる。

また、8月に公開されたホロライブ公式曲第1弾「ShinySmilyStory」の【水着で踊る特別版MV】もぜひチェックしていただきたい。

ダンサブルなポップサウンド満点な楽曲をさらに爽やかに演出する所属タレント総出、水着出演の特別版は他のアイドルVTuber達の追随を許さないパーフェクトな出来栄え。キュートでセクシーな白上フブキはここでしか見ることができないだろう。


【電脳少女シロ】

電脳少女シロは、武道館でバーチャル界のアイドルとしてライヴを行うことを目標に2017年から活動を始めた.LIVE所属のVTuberである。キズナアイ、輝夜月、ミライアカリ、バーチャルのじゃロリ狐娘Youtuberおじさんら「バーチャルYoutuber四天王」のひとりとして君臨し、地上波番組からラジオ、CMへの出演も果たしている。また、ニコニコ超会議と六本木アイドルフェスティバルは2018から2連続の登壇、人気声優内田真礼や悠木碧らが参加のAnimeJapan 2018にも出演。さらに8月に豊洲PITでは電脳少女シロ生誕祭を開催するなど人気、実力ともに折り紙つきである。

純情可憐なゆるふわな性格で、イルカの鳴き声のような笑い声が特徴。また、国際的な面を持ち合わせており、英語、スペイン語、ドイツ語を話すことができ、語学に長けたところが大きな魅力といっていいだろう。

スペック高めの電脳少女シロは、オリジナル楽曲でもそのポテンシャルを発揮している。VTuberのYuNiの楽曲プロデュースや「Re:ゼロから始める異世界生活」EDテーマへの楽曲提供で知られるヒゲドライバーが作詞作曲をつとめた、電波ソングを極限までカオティックにしたようなコール&レエスポンス必至の「叩ケ 叩ケ 手ェ叩ケ」。作曲家ひかげが制作の、アダルティな歌声に思わずドキッとしてしまうロックテイストの「46」。シンガーソングライター兼VSingerである相原みずき提供ののびやかでシンフォニックな歌声がキュンとするミディアムバラード曲「またあした」など一人の人間が歌っているとは到底思えないほどのふり幅を魅せつけている。

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