多様化するVTuber – オリジナル曲を歌うVTuber Vol.6 富士葵、キズナアイ、ときのそら、YuNi

多様化するVTuber – オリジナル曲を歌うVTuber Vol.6 富士葵、キズナアイ、ときのそら、YuNi

【ときのそら】

3月にビクターエンタテインメントより1stフルアルバム『Dreaming!』をリリースし、メジャーデビューを果たしたアイドルVTuber。「ゲーム実況」「生放送」「歌ってみた」で注目を浴び、昨年末にはタワーレコード渋谷店で行われたリアルライブイベント「TUBEOUT!」に出演。TV番組『NHKバーチャルのど自慢』『バーチャルさんはみている』、TVドラマ『四月一日さん家の』に出演するなど、活動はめざましく、着実に知名度を高めている。

そんな彼女のデビューアルバム『Dreaming!』は、ジャンルレスで、音楽性の高い楽曲群が立ち並ぶ作品になっている。

Dreaming!(初回限定盤)

爽快なアッパーチューン「Dream☆Story」から幕をあけ、心地の良いカントリーミュージック調の「ほしのふるにわ」、sajou no hanaを彷彿とさせるオルタナ・ロックを展開する「IMAGE source」等へ続く。ダンサブルなビートが耳を引くエレクトロ・シティポップソング「メトロナイト」など収録の15曲で多くのジャンルが介在している。

この多彩なアルバムに携わるのはキタニタツヤ、sanaと共にsajou no hanaで活動する渡辺翔。新世代を代表する作曲家・ボカロP、瀬名航。ときのそらと同じくビクターエンタテインメントからメジャーデビューのbuzzGなど、新進気鋭のクリエイター達だ。そのクリエイター陣がときのそらの持つ純情可憐な魅力を十分に引き出すとともにシンガーとしての才能を開花させたに違いない。このジャンルレスな作品を見事に唄いきった彼女にも拍手喝采だ。

また、今作のリリースを記念してアニメイトやタワーレコードでのインストアイベントも開催し、VRイベント『ときのそらとバーチャルトーク&撮影会』も開催された。

先日公開のインタビューでは“タイトルの『Dreaming!』には、「「横浜アリーナでライブをする」という夢に向かう途中だよ!」っていう意味と、「収録曲の種類もたくさんで、夢や可能性は無限大!」という意味が込められている”と語られた今作。その目標が着実に近づいていることは、『Dreaming!』の内容とクオリティが証明しているだろう。

関連 : ときのそら インタビュー 第2弾
https://toppamedia.com/interview-2019-3-tokinosora/

関連 : TOPPA!! ときのそら インタビュー(2018年10月25日)
https://toppamedia.com/interview-tokinosora/


【YuNi】

(自称)世界初のバーチャルシンガー“として、2018年6月にYouTubeで活動開始し、同年10月にプライベートレーベル「yunion.wave」の立ち上げたYuNi。その後初のオリジナル曲「透明声彩」のリリースをし、iTunesランキング 総合3位 , エレクトロニック部門1位を獲得。その後はオリジナル曲第2弾となる「Winter Berry」を発表、昨年12月には初VRライブ「YuNi 1st VR LIVE! ~VeRyMerry X’mas~」も開催した。先述のVTuber同様、バーチャルシンガーの先駆者として2019年も注目のひとりだ。

今年4月に発売した1stアルバム『clear / CoLoR』は、iTunes Storeアルバムランキングエレクトロニック部門において、『CoLoR』が 1位、『clear』2位を獲得。総合ランキングは『CoLoR』が4位、『clear』が5位を獲得(※iTunes Storeアルバムランキングは、4月24日のリアルタイムランキングより)。この他、オリコンデイリーランキングにおいて、『clear / CoLoR』が総合8位(※2019年4月24日)にランクインを果たした。

『clear』は、YUC’e、La La Larks、kz、ヒゲドライバーらのクリエイターが作詞作曲を手掛けた1枚で、ニューエイジ、現代音楽を取り入れたエレクロト・ポップが主体の内容だ。一聴して他のバーチャルシンガーと一線を画すように洗練された感触ではあるが、キャッチーさは損なわれずにこれまでのファンへの気配らせもばっちりだ。幽玄的でクラシカルなサウンドをポップミュージックへと昇華させるのは、やはりYuNiの歌声。サウンドに唄が乗せられるのではなく、サウンドの中で唄が響くようにシンクロナイズされたピュアなヴォーカルはシンガーとしての深化を感じさせてくれた。

過去にアップしてきた「歌ってみた」動画の新録版を集めた『CoLoR』は、タイトルに象徴されるように彼女の今が多角的に反映されている。可愛いからカッコいい、喜怒哀楽と多種多様な歌声が聴くことができる。「歌ってみた」で幅広いジャンルの楽曲を様々な唄い方で表現してきた賜物である。しかし、どの楽曲にも共通しているのは唄うことへの喜びだろう。その素直な喜びがカバーを超えた世界観を魅せてくれる。アレンジ、ヴォーカルどこをとっても芳醇で、上質な作品だ。

個人的にはキズナアイに続く、音楽フェス出演VTuberに彼女を推したい。

関連 : YuNi「さよなら平成カウントダウンライブ UNiONWAVE – clear -」 / 2019.4.30-2019.5.1@ cluster イベントレポート
https://toppamedia.com/report-2019-4-30-5-1-yuni-sayonara-heisei-countdown-live/


関連 : 多様化するVTuber – オリジナル曲を歌う音楽VTuber 富士葵、キズナアイ、ときのそら

関連 : 多様化するVTuber – オリジナル曲を歌う音楽VTuber Vol.2 YuNi、Alt!!、銀河アリス、AZKi、花譜

関連 : 多様化するVTuber – オリジナル曲を歌う音楽VTuber Vol.3 HIMEHINA(ヒメヒナ/田中ヒメ、鈴木ヒナ)、樋口楓、アズマリム、memex

関連 : 多様化するVTuber オリジナル曲を歌う音楽バーチャルYouTuber Vol.4東雲めぐ(feat.キツネDJ)、蒼月エリ、星街すいせい、星宮とと×TEMPLIME

関連 : 多様化するVTuber – オリジナル曲を歌う音楽バーチャルYouTuber Vol.5 花譜、AZKi、花鋏キョウ、かしこまり

関連 : 多様化するVTuber  楽器を演奏する音楽VTuber 花奏かのん、音葉ねね、柊うるめ、椎名佳奈

    Comments are closed, but trackbacks and pingbacks are open.