Re:A projecT、さくらみこ、香坂美充、MonsterZ MATE – 多様化するバーチャルYouTuber – オリジナル曲を歌うVTuber Vol.7

Re:A projecT、さくらみこ、香坂美充、MonsterZ MATE – 多様化するバーチャルYouTuber – オリジナル曲を歌うVTuber Vol.7

平成時代において、アイドルシーンは多様化を極めた。ハロプロやAKB48グループ、坂道シリーズ、WACK所属グループ、ローカルや地下など……メジャーやインディ問わず、接触可能なイベントやSNSを駆使した取り組みも行われ、それぞれが独自の発展を遂げていった。飽和状態を超えても尚、日本の音楽市場を力強く占めるのは未だにアイドルといってもいいだろう。

そんなアイドルシーンも、今新たな時代を迎えようとしている。それはYouTuberなどのプラットフォームを中心に活動するバーチャルアイドルだ。

3人組バーチャルアイドルユニット「Alt!!」(アルト)の1stライブは昨年末にニコニコ本社イベントスペースにて催され、チケットが5分で完売した。また、今年は池袋HUMAXシネマズ(SPWN)にてAlt!!やまりなす(仮)、銀河アリス等が出演した「TUBEOUT!(チューバウト!)」の開催が行われた。また、一大事件として、バーチャルYouTuberプロダクション「.LIVE」所属の「アイドル部」の一周年記念イベント「アイドル部 〜1st Anniversary PARTY〜 はんぱないパッション」を忘れてはならない。2019年5月19日にZepp DiverCity TOKYOにて開催された本イベントは、抽選段階で落選者が多数続出、一般発売開始後一日を経たずして見事ソールドアウトを果たした。

このように、リアルで活躍するアイドルと遜色のない活躍と規模感で、バーチャルアイドルの台頭が著しい。これからは音楽番組での出演や、さらなるバーチャルアイドルイベントの開催も多くなってくるだろう。そんなバーチャルアイドル達も序文のアイドル同様、独自の発展をし、光る個性を発揮している。

今回は、バーチャルプラットフォームでも活動を行うアイドル的存在として活躍が期待されるRe:A projecT、さくらみこ、香坂美充の3組、その対比として女性を中心にアイドル的な人気を誇る本格派男性ユニットMonsterZ MATEの計4組にフォーカス、紹介していきたいと思う。

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文・編集 / 滝田優樹@takita_funky 


【Re:A projecT】

Re:A projecT、通称リアプロはバーチャルタレント事務所「Re:AcT」所属の女性タレントたちによるプロジェクトである。
運営会社である株式会社mikaiが今年4月に発表したプレスリリースによると、Re:A projecTは、“現実とバーチャルが交差する「夢」のプロジェクト”で、笑いあり、涙あり、感動ありのストーリーを展開し、新規ユニットによるオリジナル楽曲を提供すると伝えられた。

「Re:AcT」といえば、先日オリジナルシングル『蒼に躊躇う』とカバーアルバム『ハサミウタ』をリリースし、7月には白金高輪SELENE STUDIOにて初のワンマンライヴを控える花鋏キョウを筆頭にオンラインゲーム『タワーオブアイオン』とのコラボを果たしたゆにゆにこ、夜霧メイらシンガーからアイドル、マルチタレントなど数多くのバーチャルタレントを抱える総合バーチャルYouTuber事務所である。そんなバーチャル界きっての事務所が立ち上げたプロジェクトということで業界のみならず、多くのVtuberファン達から多くの注目を集めた。

また、プロジェクトの立ち上げとともに5月に恵比寿CreAtoでのリアルライブイベント『Re:A projecT -THE LIVE-』の開催も発表。獅子神レオナ、多々星シエル、夜霧メイの人気タレント3名が参加し、大盛況のうちに幕を閉じた。

オリジナル全体曲である「Since-Re:ly ~シンシアリー~」は候補生を含む所属の女性タレント総勢14名が参加の楽曲。柔らかなピアノから幕をあけ、風当たりのいいストリングスを絡めて広がる音とメンバーのハーモニーが瑞々しい感覚に満ちたナンバーである。14人という大所帯でありながらひとりひとりの息遣いを感じつつ調和のとれた唄声に聴き惚れてしまう。

また同曲に加え、ユニット曲5曲を収録したアルバム『Since-Re:ly ~シンシアリー~』も配信リリースされているため是非チェックしてみてほしい。

彼女たちの今後の動向からも目が離せない。

関連 : Re:A projecT YouTube Channel
https://www.youtube.com/channel/UCvTLPxNpr1V3MpQDL9PrIcQ


【さくらみこ】

ときのそらやロボ子さん、白上フブキ等所属のVTuber事務所「ホロライブ」所属のバーチャル巫女、さくらみこ。可愛い女の子とたい焼きが大好きな彼女は、アニメやゲームなどのサブカルチャーに触れ、アイドルになることを夢見てVtuberとしての活動を始めた。デザインは、「とある科学の超電磁砲」と「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」のアニメ版のキャラクターデザインを手がけたアニメーターの田中雄一が担当。

自らをウザカワ系バーチャル巫女アイドルと自称するさくらみこのオリジナル楽曲「マイネームイズエリート☆」。作詞作曲動画はハイテンションなロック&ポップを得意とするボカロPのキノシタが手がけ、ミックスは同じくボカロPのかごめPが担当している。

タイトルからも伺える通り、さくらみこの自己紹介ソングとなっているが、ゆるふわでキュートな歌声とピッチ早めの痛快ナンバーは中毒性抜群である。ジャンル的には萌えソングで、でんぱ組.incを彷彿とさせる電波ソングに一度視聴してしまったら最後。頭の中はさくらみこで溢れかえってしまう。

キャラクターコンテンツ総合展示会「character1」にてTVアニメ「ノラと皇女と野良猫ハート」とのコラボも果たし、近年はYouTube生放送上にて海外ファンが増えつつあるさくらみこ。ヴァーチャル巫女アイドルという新ジャンルで、今後彼女が世界から注目を浴びるのはそう遠くない未来のはずだ。

関連 : さくらみこ YouTube Channel
https://www.youtube.com/channel/UC-hM6YJuNYVAmUWxeIr9FeA

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