Misumi、Mitchie M、羽生まゐご、れるりり – ボカロの出自が変える音楽シーン vol.8

Misumi、Mitchie M、羽生まゐご、れるりり – ボカロの出自が変える音楽シーン vol.8

先日、業務用通信カラオケのシリーズJOYSOUNDが2019年カラオケ年間ランキングを発表した。

ボカロP出身である米津玄師が、総合、アーティスト、ともに2年連続1位を獲得し、DECO*27 の「乙女解剖」が令和発売曲ランキング総合4位にランクインしたことも大きなトピックであるが今回紹介したいのは違うところである。

「VOCALOIDランキング」「ネット発アーティストランキング」という部門が設立され、大きく取り上げられていることだ。

このことは、“VOCALOID”と“ネット発アーティスト”というものがすっかりと世の中に浸透しているとともにカラオケという分野においてもその存在感を強めていること示している。さらに言うならばユーザーとして圧倒的に若者が多くを占めているカラオケだ。10代や20代においてはもはや“VOCALOID”曲は当たり前にカラオケで歌うというわけだ。

そんな嬉しいニュースとともに今回はボカロPとしての活躍はもちろん、垣根をこえて様々な分野で活躍するMisumi、Mitchie M、羽生まゐご、れるりりの4組をピックアップして紹介させていただく。

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文・編集 / 滝田優樹(https://twitter.com/takita_funky)


【Misumi】

2015年「ゆらめきブルー」でボカロPデビュー。2016年に1st EP『ミラージュディスク』と1stミニ・アルバム『水彩と祝福』をリリース。その後、楽曲が数々のVOCALOID殿堂入りを果たすとともに<HATSUNE MIKU EXPO>での公式CMソングや、”雪ミク”フェス『SNOW MIKU』の公式コンピレーションCDへ参加するなど活躍がめざましい。

さらに2017年には初の全国流通盤となるミニ・アルバム『MONOLITH』をリリース。2018年には「RED BULL MUSIC FESTIVAL TOKYO 2018」へ参加とアルバム『AFTER DARK』をリリースし、羽生まゐご、大沼パセリらとイベント「WEIRD」も開催した。

気になる楽曲は全体的にダークなイメージ。しかし、その中でもアンビエントなものから疾走感のあるダンスミュージックまでジャンルレス。近年はKAMITSUBAKI STUDIO所属のユニットDUSTCELLとしても活動中。最先端を行く音楽性の高い楽曲たちはJ-POPシーンにも刺激を与えるだろう。


【Mitchie M】

Mitchie Mは、ニコニコ動画ボーカロイド楽曲カテゴリーで再生回数最速記録と(当時・10時間40分で10万回)当時の歴代最速記録である20日6時間4分で100万回再生を達成した経歴を持つレジェンドボカロPである。

主に初音ミクを使用したダンスミュージックを得意としており、これまで2012年にミニアルバム『REALISTIC VIRTUAL SINGING』を、2013年にはアルバム『グレイテスト・アイドル』。そして今年の11月には2ndアルバム『バーチャル・ポップスター』をリリースしている。その他、数多くのコンピにも参加する。

また、劇場版『新幹線変形ロボ シンカリオン 未来からきた神速のALFA-X』での発音ミクのライブシーンのボーカルアレンジや『初音ミクシンフォニー2019』大阪会場にてサイン&握手会を開催するなどしている。

最新アルバム『バーチャル・ポップスター』では、Mitchie M史上一番と言っていいほどにダンサブルな仕上がり。右へ左へ上へ下へ縦横無尽に駆け巡るキラキラポップ集に胸も踊ってしまう。

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