AZKi連載 「Come AZ You Are 」 #4

AZKi連載 「Come AZ You Are 」 #4

バーチャルシンガーAZKiが7月27日秋葉原エンタスにて2ndワンマンライブ「A GOODDAY TO DiE」を開催した。この日は5月開催の1stワンマンライブ「The Shitest Start」に続き、ソールドアウト。また、演出面でも大きく強化された部分があり、飛躍を感じさせる内容となった。そしてこの日、新情報として3rdワンマンライブ「レペゼンエンタス」の開催、11月に1stフルアルバム『without U』リリースを発表した。

この他の直近のAZKiの活動に触れると、自身がMCを務めるラジオ「アズラジ」がスケールを広げ、リアルイベント「アズラジ」MAXとしても開催。記念すべき第一回目は、GEMS COMPANY所属の水科葵を招き、トークそしてミニライブを行った。

バーチャルのみならず、リアルの場でも活動するアーティストとして、着実に歩みを進めているAZKi。今回は7月ライブから今までの活動の振り返り、そして来たる9月に向けての意気込みについて話を聞いた。 

取材・文・編集 : TOPPA!!編集部


 

-いきなりですが、最近、AZKiさん自身の調子はどうですか?

 

AZKi : 調子ですか(笑)?カエルさんの方が調子悪いみたいですけどね(笑)。激務すぎて、体壊しちゃってないか心配。

 

-それはさておき(笑)。最近、AZKiさん自身に自我というか……自身のキャラクターが前面に出てきたな、と思ってるんです。

 

AZKi : (笑)。ホロライブ老人会とかですか?

 

-老人会もそうですけど(笑)。「VirtuaREAL」の時もそうですし、7月27日のライブも、今までよりもすごく人間味が出てきたなと思います。パフォーマンスもそうなんですが、特にMCが、今まではガチガチだったのが、角が取れてすごく人間的になってきたように感じます。ご自身ではどう思われますか?

 


写真 / ayo kajino(https://twitter.com/ayokajino)

 

AZKi : そうですか(笑)?でも、やっぱり経験は大事だなと思いますね。1stライブとかは何もかも分からない状態だったじゃないですか。スタッフも含めて。手探りの中で確立しようとしていたものがあって、それをすごい人数のスタッフが振り返ったと思うんですよ。

 

-なるほど。

 

AZKi : そして、AZKi自身も相当振り返って。ここが良くなかったとか、もっとこうした方がいいとか、それをA4の紙1枚ぐらいに書いて、カエルさんに預けたんです。もっとこうしたら開拓者のみんなと上手く話せるのかなと。やっぱり特典会とかでも、上手く喋れなかったところとかがあったんですよね。そうやって、確立できていないものを確立するためにどうしたらいいのかなと、みんなで振り返ってからの2ndライブだったと思うので。その分はたぶん成長したんじゃないかなと思うんです。AZKiらしい自我……自我ありました(笑)?

 

-1stライブはガチガチだったし、今までは、ある意味ですごく綺麗なAZKiだったと思うんですよ。今は人間味が出てきている感じがしていて……変な話経験値を積んでこなれてきてるというか。

 

AZKi : 綺麗なAZKiっていうと今は汚くなっちゃったみたい(笑)。

 

-(笑)。

 

AZKi : でもやっぱり、まっさらなところから作り上げてきたから、その分だけ共有できたものも多いし、みんなとあの時ああだったねとか話したりして。そういうところが、こなれてきたと言うか、繋がっているのではないかな?と思います。

 

-わかりました。続きまして、良くも悪くもVTuber関連のニュースが尽きない昨今ですが、最近思うことはありますか?

 

AZKi : 今回攻めますね(笑)。思うこと……難しいな。まあ、VTuberはひとりじゃやれないじゃないですか。いろんな人がいて成り立つ世界なので。だから、絶対に衝突もあると思うんですよ……なんか批判的発言なんですけど(笑)。そこで、同じ方向に向かって進んでいける人たちとやっていかないと、成り立たないコンテンツだと思うんですよ。

 

-なんかAZKi BLaCKな感じですね(笑)。

 

AZKi : (笑)。やっぱり、全然違う方向を向いている人同士で、何かをVTuberとしてやろうと思っても、ベクトルとかが合ってないと、絶対上手くいかないんじゃないかと思っているんですね。それが、何か良い効果を生み出して、良い企画とかイベントとかになったり、逆にそれが悪い方向に動いちゃって、卒業とか引退しちゃいますってことになってくるのかなと思ってるところがあって。

なので、そういう仲間というか、一緒にやってくれる人たちとヴィジョンを描かないといけないんだな、と思います。やりたいこともそうだけど、何がゴールなんだろうね、何になりたいんだろうねとよく考えて。そうやって向かっていった方が楽しいと思うんですよね。

 

-マンガじゃないですけど、ボスが来て次のボスが来て、みたいな。

 

AZKi : そういうことが良いことにも悪いことにもなるんじゃないかな、と。今回すごい質問してきましたね(笑)。

 

-魂による部分もあると思っています。

 

AZKi : その話でいくと、所謂「中の人変わる問題」は大きいと思いますね。

 

-近年よく取りざたされていますが。

 

AZKi : 結局VTuberって、キャラクターではないというか、ひとりの人じゃないですか。例えばゲームのキャラクターで、声優が交代するとかはよくありますよね。それはキャラクターコンテンツとして、声優さんもいて、そういうものとしてみんなが認識しているから、事情があって変わったりしても納得できますけど。

人によっては、それがキャラクターのアイデンティティなわけじゃないですか。だからそれが変わるのは……ある日突然お母さんが別の人になっちゃったみたいな(笑)。

 

-所謂CTuberとか、企業側の言い分も分かりますが、とはいえ中身による部分も大きいですよね。

 

AZKi : だから、その中身がなくなっちゃったらおしまいだと思います。「コンテンツとして続けたいのって大人の都合じゃない?」みたいな。

 

-そんな時、ライブ物販限定販売の「いのち」のアコースティックアレンジが響くなぁ、と思います。

 

AZKi : そこで聴きますか(笑)。

 

-さて、音源といえばアルバム『without U』の制作は進んでいますか?

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