Яyo(Wolves anchor DC、ex. ギルガメッシュ/Dr)対談 / EXTENSION vol.2 -克哉(SLOTHREAT/Misanthropist)の異分子のすゝめ 特別編

Яyo(Wolves anchor DC、ex. ギルガメッシュ/Dr)対談 / EXTENSION vol.2 -克哉(SLOTHREAT/Misanthropist)の異分子のすゝめ 特別編

Яyo : 代表の人間がいまして。元はMAVERICKの中の方に口説かれていたんですよね。ギルガメが解散してもう4年……早いな(笑)!

あれから関わるバンドも増えてきて、そういうのを見てたんですよね。「Яyoが看板となった会社をやりたい!」とずっと言われていて「ああ、そうなんすね~」と流して聞きつつ。やるって言われても何やる?って感じで。それと同時期にMisanthropistの活動が始まってきて、もしやるのであれば彼らにも話をしなければいけないなって思っていて……思えばそこがきっかけになってますね。余計なお節介かもしれないけれどバンド発足からかなり時間が経過していたから、ちゃんとしたバックアップをしてあげたいなと思っていて。尚かつ『こいつらは表出たらすぐ勢いに乗るな』と確信していたんで。

で、動き出してきたくらいに「こんなことやろうと思ってるんだけどさ、全然無理に誘うわけじゃないけど、俺は克哉たちと一緒に仕事したい。」って話をして……。SLOTHREATのバックアップをしたいと思って立ち上げた会社ですね。彼らへの愛ですね。

 

克哉 : 本当に、ありがとうございますという言葉じゃ足りないですね。感謝し足りないです。

 

Яyo : どう転ぶかはわからないですけど、MAVERICKで10年以上活動してきて色んな方とやり取りする中で一番大事だったのは、やっぱり関わるスタッフや周りからの愛だったりして、それが無いと何も成功していなかったなと思う。もし他の所で手を組んでやっていこうってなっても、多分うまくいかないんじゃないかなって思っていて。純粋だし、彼らを汚されたくなかったんですよね。「じゃあ愛を持って接せるのは誰だろう?」と考えたときに、俺しかいないと思って、やるんだったら彼らとやりたいと伝えて、「どう?」って。

 

克哉 : メンバーに話して、当然二つ返事ですよね。逆にЯyoさんからそういう提案をされていなかったらずっと自主で続けていたんじゃないかな。Яyoさんだったからそういう形に至るっていう。

 

Яyo : 資本があっても音楽をよく知らないオジサンじゃ嫌だよね。中の代表の人間もわかっているので、そういう面では俺も利用されているのかもしれないけど、そこも解った上で会社と話をして、会社のプロデューサーとしてトータル的にサポートするっていう形で。また「うぇ~」ってわからなくなったら酒でも飲もうと(笑)。

 

克哉 : アルコール消毒行くぞ!って(笑)。

 

一同 : (笑)。

 

克哉 : そのタイミングで前身バンドで共に活動していたドラマーをマネージャーにしたんです。実は彼とは今のバンドを一緒にやる予定だったけど、色んな事情があって出来なかったんですが彼のことを人間的に信頼していて。バンド活動における本質的な信頼が置けるっていうところはクリアしていたので、道連れにして、入社させて(笑)。

 

Яyo : 愛はあるなと思っていて。だから自分がマネージャーとして一緒に心中出来るならね。

 

克哉 : チームの人間っていうのは『そのバンドが売れなかったら世の中が間違っている』っていうくらいの気持ちでいられるかどうか、でしかないと僕は思っていて。売れないのはそのバンドが評価されないことに対して色んな的外れなことをさせているせいだし、大人がそういうメンタリティだとうまく行かないと思っています。敢えて売れる売れないという言葉を使いましたが、要はそのバンドを正しいと思っていて、正義であり認められない世の中が悪、っていうくらいのマインドでいられる人としか何事も一緒にやりたくないんで。

 

Яyo : 言いたいことはわかる。先輩たちがいて、ギルガメッシュは一番下だった。ヘヴィミュージック、ミクスチャーっていうのが買われて成果を出してきて、専属契約で会社に入ったと思ったらL’Arc~en~Cielのようになるんだって言われて。そういうのが本当に嫌で、もし自分が会社を作るのであればそんな会社じゃないものにしたかった。

 

克哉 : そういう事を当てつけてくる人達はうまくいかない状況になると、うまくいってる他の人の話を引き合いに出してあーだこーだ言ってくるだけなんですけどね。

 

Яyo : わかりやすい話、売れれば良いだけなんですよね。だからこそ愛をもって、バンドをちゃんと理解した上で接したいなっていう想いが強いです。

 

-また、このレーベル名は克哉さんが決められたともお伺いしました。こちらはどのような意味が込められていますか?

 

Яyo : これは彼らに任せました。彼らが一番モチベーションを保てるものをつけてくれと。

 

克哉 : 『Wolves anchor』っていう名前が、俺がスタジオワークを法人化した際につけようと考えていた名義なんです。Wolvesは狼。Яyoさんや俺のような一匹狼の人間が世の中にはきっといて、俺はその一匹狼の苦悩を知っているので。anchorは船の碇。意味合いとしては一匹狼たちの拠り所になれば良いなと思っていて今回出しました。

本当は温存していたかったような気持ちもあったんですけど、Яyoさんのレーベルに入ることに対して沢山の気持ちが有ったので、この名前を差し出しました。

 

Яyo : あまりレーベルに入った感じは無くて、一緒にやってこうよって。まあそれがレーベルに入る、なんでしょうけど。現場は必ず、打合せとか。俺は個人の仕事をやりつつだけど。

 

-改めて、レーベル第一弾としてSLOTHREATが所属しますが、純粋にバンド目線から見てSLOTHREATはどのようなバンドだと思われますか?

 

 

Яyo : めっちゃヘヴィじゃないですか。使ってる物とか。でも本質はポップだと思うんですよ。めちゃめちゃわかりやすいし。めちゃめちゃヘヴィなんですけど、なんて言うか……ポップだね。

 

克哉 : やってることはアヴァンギャルド。どこよりもヘヴィでしょってくらいヘヴィなんですけど、突き詰めた結果めちゃくちゃポップになったみたいな……。

 

Яyo : とにかくSLOTHREATの音楽は克哉にしか作れない。『SLOTHREAT』なんだよね。絶対真似が出来ない。中毒性がありますね。めちゃめちゃヘヴィなんだけどめちゃめちゃポップっていうのがやっぱり伝わりやすいかな?最強だよね。

 

克哉 : 敬愛する人にこう言って頂ける事が本当に心の支えで。でもいつもふがいない思いしています。まだ世の中の人間は俺たちを全く知らない。だから売れたら証明になるんですよね。売れないと、不条理に絶望するだけです。俺もうちのバンドが最強だと思っているから。変な話、うちのバンドはコピーするのがマジで難しいからきっと完コピは無理なんですよ。楽器隊コピーするのもまず耳コピからかなりキツいと思うし、フレーズが100メートルくらいワープしたりするから。

 

Яyo : メンバーにはどうやって伝えてるの?

 

克哉 : 基本耳コピしてもらって、解らないところあったら教えて。竿隊にはProToolsのセッションを投げてます。あと完コピってなるとあのボーカルも基本的に真似できない。あの音域をあのパワー感で突き抜けさせられる人じゃないと。そういう意味でもコピバンは無理だから技術的な部分でも真似できないと思います。

 

Яyo : UVERworldみたいな感じでコピー無理なんですよね。だから俺はUVERworldを初めて聴いたときみたいな衝撃があった。

 

克哉 : めちゃくちゃ嬉しいですね。リミットをぶっ壊しながら作曲しているので毎回大変なんですけど(笑)。一回使った展開は基本的に封じるので。フレーズ、アプローチも含めて。今までだったら無いな、と思ったアプローチをぶっ壊して作り始めたので。

 

Яyo : 作曲も今から大変だよね(笑)。口酸っぱく言ってます。リミットがある中で会社としては間に合わせなきゃだし、ただ気持ちもとてもわかるので。だからそこはすごく慎重に気を遣おうって。

 

克哉 : バランスを取り持ちつつ、クリエイティブ面までこれほどまでに寄り添ってくれるなんて中々無いと思います。会社所属だとありえないだろうなと。毎回毎回無駄なストレスを食らっている人をよく見る。クリエイティブ面をおざなりにするような思考で進む大人が多いから。

 

Яyo : 代表の人間はそこに関しての理解がある、妥協したものは出したくない。そこのバランスを俺がとっている形ですね。必要ならアルコール消毒(笑)。

 

克哉 : 酒ぶちかまして永遠に音楽の話して翌日から頑張るみたいな。今の関係性って、所属アーティストでありЯyoさんは会社側の人間ですけど、でもぶっちゃけ今までと関係性は何も変わってない。事務的な話はマネージメントの人間がやるので。

 

Яyo : やるんであれば、アーティストの気持ちを考えた制作環境を作りたいと。前みたいに業務的な音楽制作はしたくないから。めちゃめちゃ優しいですね(笑)。

 

克哉 : 絶対甘えたくはないので、自分で啖呵切ってやってます。ただ今回は割と追われていますね。自分で仕上げ日を宣言することによってスケジュールに自分のケツを叩かせてます。

 

Яyo : 今は竜くんにケツ叩かれるんでしょ(笑)。

 

一同 : (笑)。

 

-ちなみに今後はどのようなバンドと契約、フックアップされる予定でしょうか。

 

Яyo : 基本的に同じマインドを持っているアーティスト。克哉みたいにね。話にならないといけないから。それはジャンル限らず。

 

-わかりました。続きまして、近年のYouTuberやサブスクの発展により、ここ1年で既存のシーンや体制にとらわれないアーティストが急激に増えたように思います。こちらに関してはどのように思われますか?

 

Яyo : 逆に良い時代になったなと。昔はまずでかい船に乗らないといけなかったけれど、逆に今は小回りが利くので、その反面難しい時代だとも思います。情報量がめちゃめちゃ多くて一般人が有名人になっちゃったりするから、そういう面では勝ち取るのは難しいとは思うけれど、発信は楽になったかな。

 

克哉 : すぐにでも世界中に音楽を聴かせられるからね。

 

Яyo : 間口を広げた分全員獲得するのは難しいかもしれないけれど、彼らを押し出せばすぐ伸びる自信はある。

 

克哉 : 以前の対談でも言った通り、良い時代になったなと思います。形式に囚われず、個性を純粋に出せる良い時代。

 

-敢えて『シーン』という言葉を使ってお伺いします。Яyoさんの視点からみて、現在の日本のラウドロック・ヴィジュアル系シーンについてそれぞれどのように思われますか?

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