17歳とベルリンの壁 インタビュー

17歳とベルリンの壁 インタビュー

17歳とベルリンの壁
メンバー(LtoR) : Yusei Tsuruta(Vo/Gt) / Eriko Takano(Vo/Ba) / Takuji Yoshida(Gt) / Junichirou Miyazawa(Dr)
HP : http://17berlin.tumblr.com/
Twitter : https://twitter.com/17berlinwall
Facebook : https://www.facebook.com/17berlinwall/
YouTube : https://www.youtube.com/user/17berlinwall/videos
Soundcloud : https://soundcloud.com/17berlin

「17歳とベルリンの壁」、その名前を目にした時に貴方はどのような印象を抱くだろうか。2013年結成、東京を拠点に活動する彼らは浮遊感あるポップなメロディーとノイズに包まれたシューゲイザーと呼ばれるジャンルのバンドである。古くはスーパーカーなどに見られる男女混成のコーラスワークもそのサウンドに浮遊感とドリーミーさを足している。普段TOPPA!!を読んでいる皆様にはあまり馴染みのないジャンルかもしれないが、先入観なしで聞いてみて欲しい。そのメロディの強度とサウンドの美しさに心を奪われてしまう筈だ。そんな彼らは2018年8月8日に新作EP『Object』をリリースした。

今回はその新作とバンドのルーツについて、Yusei Tsuruta氏(Vo/Gt)に話を聞いた。まだ間に合う、17歳とベルリンの壁、必須。

取材・文・編集 / 鹿野貴大


 

ユニークなバンド名だと思うんですが、由来を教えてもらえますか?

 

Tsuruta : はい、先ず日本語のバンド名が良いなと思っていて、且つ誰でも読めて誰もが言葉として知っている単語を使いたいなと考えました。そのときに「17歳」というワードと「ベルリンの壁」というワードが浮かんできました。

17歳の方は僕はBase Ball Bearが好きなんですけど彼らのアルバムに「十七歳」という作品があり、そのアルバムに「17才」という曲が入っています。そしてそのどちらとも違う「17歳」という表記にしようと思って付けました。あとはNUMBER GIRLも17歳という言葉をよく使うということも由来の1つです。後から出てきた「ベルリンの壁」の方は特に深い意味はないんですが、教科書などでは知っているけど実際の姿を僕たちは見たことがない、というような感覚的な部分で付けました。よくパンクっぽい名前だ、と言われますね(笑)。

 

確かに「ベルリンの壁」と聞くと、そういうイメージを思い浮かべてしまうかもですね(笑)。ではバンドとTsurutaさんの音楽的なルーツを教えてください。

 

Tsuruta:17歳とベルリンの壁に関しては、結成するタイミングでキーワードにしていたバンドが4つあります。THE PAINS OF BEING PURE AT HEART、スーパーカー、死んだ僕の彼女、EXLOVERSです。個人としては、小学生のときにピアノを習っていたのでそれがルーツになっているかもしれないですね。CDを買ったのはポケットモンスター(赤緑)のゲームのサントラが初めてでした。そのあと19(ジューク)のアルバムも買いました。

 

「あの紙ヒコーキくもり空わって」ですか?

 

Tsuruta:それです。僕が中学生の時はチャートのトップ10を全部流すラジオ番組があって、それをMDに焼いてすごく聴いてました。なので、J-POPがルーツなのかもしれません。

 

確かに17歳とベルリンの壁を聴いていると、根底にポップなものを強く感じますね。J-POPからロックバンドに傾倒したのはいつ頃だったのでしょうか?

 

Tsuruta : 中学校後半のときにはBUMP OF CHICKENやLUNKHEADなどを聴いていました。洋楽もOASISなどを聴いてました。シューゲイザーに至ったのは20歳くらいの時で、大学の先輩が貸してくれたCDにMY BLOODY VALENTINEの『LOVELESS』がありまして。シューゲイザーと意識して聴いたものはそれが初めてだったかと思います。

 

今年のマイブラの来日は行きましたか?

 

Tsuruta:行きました。豊洲PITの公演の方に行きました。曲間が異常に長かったんですが、後から前で見ていた友達に聞いたら10本くらいギターを持ち替えてたらしくて(笑)。

 

すごいですね(笑)。シューゲイザーって割と音楽を深く聴く人がハマるジャンルという印象があるんですが、マイブラ以外に影響を受けたバンドはいますか?

 

Tsuruta:やはり先ほど言っていたTHE PAINS OF BEING PURE AT HEARTとEXLOVERSですかね。まだバンドを始める前のDTMなどを勉強している時に、とてもピックアップされていたので良く聴いていました。

 

-わかりました。そういえば、先日8月8日に最新作である『Object』をリリースされましたよね。前作『Reflect』よりTsurutaさんのボーカルをフィーチャーしているという印象と、よりポップロックに接近しているという印象を受けました。今作はどのように制作していったのでしょうか。


【リリース情報】

【タイトル名】
『Object』

【発売日】
販売中
購入 : http://holiday2014.thebase.in/items/12339767

【価格】
1,296円(※税込)

【収録曲】
1.展望
2.複製品たち
3.スパイラル
4.光景
5.繁華街へ
6.表明式


 

Tsuruta:僕のボーカルが増えたのは、技術的な部分が大きいですね。前作はTakano(Vo/Ba)のボーカルも多く入っていたのですが、今作は歌いながら弾くというよりは、ガッチリとドラムと合わせて弾いて欲しい曲が多かったのでそういう形になりました。


前作までは作品全体がかなりフィードバックノイズで満たされているような感じだったのが、今回はかなり曲の輪郭がはっきりと分かるような曲調になっている印象を受けました。

 

Tsuruta:それに関しては録った所を前2作と変えた部分が大きいと思います。今回はSTUDIO CRUSOEというスタジオで録りました。1st、2ndはワイドな音像に、今作は奥行きで勝負した音像になっていると思います。1st を振り返ると良く言えば柔らかく暖かいサウンドで、悪く言うと生温いサウンドだと思ったので、2ndでは一度極端にシューゲイズサウンドに振り切ることを選択しました。

 

なるほど(笑)。アティテュードを示したんですね(笑)。

 

Tsuruta:そうです。それが2ndの1曲目の「地上の花」という曲です。

 

 

確かにあの曲は凄まじいものがありますね…。

 

Tsuruta:僕達の今の楽曲にも根底にシューゲイザーがある事は変わらないのですが、もう「地上の花」ほど極端なものはしばらく出さなくて良いかなと思っています。「Object」ではもう少しサイケに寄せてみたり…DEERHUNTERとか……少し違うんですけどTAME IMPALAみたいな感じというか……根底にあるものは違うけどアウトプットはポップじゃないですか?そういうものを目指しました。とはいえ、ここまでポップになったのは少し想定外でした。メンバーからもかなりポップなアルバムだねと言われました。

 

私も良い意味でポップなアルバムだと思いますね。こういう形で進化するんだ、と少し意外ではありましたけど。

 

Tsuruta:前2作と比べて「変わった感」を出そう、というのはメンバーの合言葉ではありました。


「光景」という曲が個人的に好きです。ちなみに、Tsurutaさんは『Object』の中で1曲ピックアップするとしたら、どの曲を選ばれますか?

 

Tsuruta:「光景」はエンジニアさんにもそう言われました(笑)。強いて一曲あげるとするなら……PVにもなっている「表明式」ですかね。なかなか他にないものが作れたかな、と思っていて。聴く人によってこの曲のジャンルの分類が違うんですよね。そういう所が面白いかなと思います。

 

 

ありがとうございます。11/4にUSのTIGERS JAWの来日公演に出演すると思うんですが、こういった海外のバンドのサポートとしての出演は今までもありましたか?

 

 

 

Tsuruta : 何度か機会はありました。“ハードコア的な顔触れの中で”という事だと無いですね。うちのギターのYoshidaはすごくテンション上がってるんですけど、僕は我々が出て怒られないかなと思っています(笑)。


そんなことないですよ(笑)。

 

Tsuruta:もっとジャンルが近くて出たかった方々がいたのではないかなと思って(笑)。ただ、僕もTIGERS JAWは好きなので誘っていただけてすごく嬉しいです。

 

ちなみに、普段のライブのペースはどれくらい入れられていますか?

 

Tsuruta:月1〜2本にしようと言いながら、3〜4本くらいやってます。

 

なるほど。続いては、活動の目標を教えて下さい。

 

Tsuruta:何処に出たいとかはあまり無いですね。ただ、田舎の中学生、高校生が聴いてくれたら一番嬉しいです。勿論バンドをやってる人たちに褒めてもらえるのも嬉しいんですけど、僕の場合本当に感動したものって、やっぱり中学生とか高校生の時に聴いた音楽なんです。なので昔の自分のような人達を感動させられるような音楽が作れたら本当に嬉しいですね。

 

分かります…それが一番大事ですよね…!私も中学生の時に聞いてたような音楽でASIAN KUNG-FU GENERATIONとか今でも聞いてます。その時分に聞いたものって一生忘れられないですよね。

 

Tsuruta:僕も大好きですね。でもたまに中学生の頃に聴いていた音楽を聞き返してみると「あれ?これダサいな?」と思うことはありませんか?アジカンとかは今聴いてもカッコいいと思える強度があるんですよ。僕はアジカンでは「ワールド ワールド ワールド」というアルバムが一番好きですね。あと、以前彼らがMOTHER MUSIC RECORDS – Over Driveとうラジオ番組をやっていて、そこで沢山の洋楽を流してくれたおかげでWEEZERやOASISを知ることができたのは大きかったです。

 

ラジオの影響は大きいですよね!それでは、よく一緒にやっているバンドで、リスペクトしてるバンドを教えてください。

 

Tsuruta:これまでの自主企画にお呼びしたバンドは何かしらリスペクトする部分があります。そうですね…強いてあげるなら先日9/8 代々木Zher the zooで開催された「SYMPATHY」に出演したバンドは全部好きです。Ballon at dawn、EASTOKLAB、For Tracy Hydeです。

 

ありがとうございます。では、最後にこのインタビューを読んでいる読者にメッセージをお願いします!

 

Tsuruta:今回、YoutubeやApple musicなどに「Object」をフルでアップロードしているので、是非聴いてみて下さい。何か刺さるものがあれば幸いです。

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