加藤雅泰 (読み方 : かとうまさやす)
CLUB RIVERST HP : http://clubriverst.org/
CLUB RIVERST Twitter : https://twitter.com/CLUB_RIVERST
加藤雅泰 個人Twitter: https://twitter.com/masayasu_zan
古くは越後の国と呼ばれた新潟県。この土地に於いて、新潟市を中心に数々のライブハウスが点在している。そして、様々な地方からアーティストが来訪、また地元のバンド達が出演し、独自の音楽文化を形成している。
今回取り上げるCLUB RIVERSTはそんな新潟の音楽文化を語る上で、外せない存在だ。新潟、ひいては北陸の音楽シーンを知る上で、メジャー・インディーズ、大なり小なり問わず受けて入れて来たCLUB RIVERSTの功績は非常に大きい。
今回、設立から現在に至るまでCLUB RIVERSTを見続けて来た、メタルを愛する店長加藤雅泰氏に対し、彼の生い立ちからCLUB RIVERSTのあれこれ、今新潟の音楽現場では何が起こっているのか等聞くべく、メールインタビューを実施した。
文 /加藤雅泰 編集 / 宮久保 仁貴
-TOPPA!!初登場という事で、改めて加藤様の自己紹介をお願い致します。
加藤雅泰 : TOPPA!!読者の皆様初めまして、新潟CLUB RIVERSTの加藤と申します。幼少期〜高校までは、宮城〜山形でサッカーにのめり込んでいました。当時、山形にはライブハウスが少なかったので、特にバンドをやってる仲間もいないし、そういうカルチャー自体が無かったので、音楽は普通にメディアから聞くだけの存在でした。
–音楽活動はいつから始められたのでしょうか?
加藤雅泰 : その後、進学で今も在住の新潟に来たんですよ。そこで、音楽サークルに入ってバンドに触れるという、すごく普通の流れでバンドを始めましたね。
その大学のサークルで組んだバンドで新潟をベースに数年活動していて、その時に仲良くなったのが今の会社の社長だったんです。ちょうど新しいライブハウス(CLUB RIVERST)を作るタイミングで「一緒にやろうぜ!」って言われて……それこそ「バンドやろうぜ!」的なノリでCLUB RIVERSTに入りました。最初は照明を担当し、ブッキング担当を経て、店長&ブッキングという流れがあり、現在に至ります。
–初めてCLUB RIVERSTで見たライブはどのアーティストのライブだったのでしょうか?
加藤雅泰 : こけら落としで上司が組んだイベントで、eastern youthのワンマンでした、打ち上げもその時が初めてで、凄まじく緊張したのを今でも覚えています(笑)。
–なるほど、ありがとうございます!続いては、そんな加藤様の音楽的ルーツを教えて下さい。
加藤雅泰 : メロコア→パンク→メタル→メロディックデスメタルという感じかな、と。高校の友達がHi-STANDARDを教えてくれたのがきっかけで、メロコアを聴き始めたんですよ。その後、他の友達に、「もっと早くて重いの教えて!」って言ったら、DEATHとPANTERAとUNITEDを教えてもらって。そこからメタルに入門し……その後、速く重く美しい旋律のメロディックデスメタルに当然のごとくハマりました。とはいえ、常に色々なジャンルの音楽は広く聴いていたつもりではあります。
–ヘヴィな音楽遍歴を重ねられたんですね!ちなみに、加藤様が一番好きなメタルバンドは何になりますか?
加藤雅泰 : 国外だとIN FLAMES、国内だとHELLCHILDデス!
-HELLCHILDは近年再始動を遂げましたよね!さて、続きましてCLUB RIVERSTを一言で表すならば、どのようなライブハウスだとお考えですか?
加藤雅泰 : まず、CLUB RIVERSTのスタイルについて話すと、全ジャンルにおいて、著名な県外バンドもワンマンで使ってくれたり、ツアーで使ってくれたりしてますし、ハコのブッキングで呼ばせてもらって新潟のバンドと一緒にイベントをやったりしてます。リバーストに来てくれるどんなバンドも大切ですが……やっぱり新潟のバンドが活躍できる場所であり続けたいと思ってます。地元バンドにはRIVERSTを大事に使ってもらって、そこを巣立って、最終的に恩返しが出来る様な……そんな存在になってもらいたいです。
–付随するお話ですが、新潟という土地において、ライブハウスを運営する上で日々感じている事を教えて下さい。
加藤雅泰 : 最近特に感じている事なんですが……出演してくれているバンド、遊びに来てくれる人、RIVERSTに色々な形で関わってくれる方への感謝を感じます。それは遠征で回ってくれるバンドやスタッフの皆さんもそうだし、地元を支えてくれるローカルバンドもそうだし……もっと多くの人に、楽しさで返していきたいと思います。
–なるほど!ツアーで回るアーティストもそうですし、新潟の地に於いて、本当にCLUB RIVERSTは無くてはならない存在だと感じます。では、CLUB RIVERSTを運営される上で、過去良かった点や苦労した点をお教え下さい。
加藤雅泰 : 県外のバンドがRIVERSTに再来してくれた時に「ただいま」って言ってくれる時とか、お客さんや新潟のバンドがRIVERSTを家みたいと言ってくれる時……そういう人達と出会えて、本当に良かったと思っています。苦労は特に無いですが……最近は朝まで飲み続けるのは苦労デスね(汗)。
-(笑)。続きまして、CLUB RIVERSTに出演してきたアーティストの中で、一番印象深かった地元アーティストを教えて下さい。
加藤雅泰 : 最近だと、a crowd of rebellionの躍進が最も印象深いですね。結成当時のファーストライブも観ましたし。自分は所謂ローカルでの活動から彼らを観ているので、バンドの成長を間近で感じてて。Zepp DiverCityでワンマンライブもやったし、本当に夢があるな……!と思えるバンドです。
-あの成長っぷりは本当に夢がありますよね……!続いては、他の会場には無いCLUB RIVERSTの強みを教えて下さい。
加藤雅泰 : この規模キャパの会場は何処もそうだと思うんですが、ライブしてるアーティストとの距離が近くて熱を感じれる事ですね。もちろんそれもありますが、多くのバンドが、「音と照明が抜群です!」と言ってくれるのは嬉しいです。
-都内のバンドでも、よくその話をされる方が多いです!さて、現在の新潟の若手音楽シーンにおいて、加藤様が思う”今後全国に羽ばたきそうなアーティスト”を教えて下さい。
加藤雅泰 : 羽ばたきそうな……というか、羽ばたくように自ら考え動いてるバンドは多くいまして、マチカドラマ、acanerco、Noah、lazuli rena nicole、シルエ、MYKNOTは全国を視野に入れて活動してると思っています。
個人的にはラウドカルチャーにいるバンドがもっと新潟で羽ばたいて欲しいですし(笑)、音楽以外で活躍している芸術に携わっている……例えばライブカメラマンとかのアーティストも羽ばたいて欲しいですね。
-いずれも良質なバンド様だらけですね!付随する話ですが、加藤様が考える”売れるアーティスト”に備わっている点を教えて下さい。
加藤雅泰 : 音楽的に先見の明を持って創作していること、チームの人柄、好きな音楽を追及していること……そして続けていること、だと思っています。
-継続は力なりですね!続いては、近年の音楽業界事情について思う所をお教え下さい。
加藤雅泰 : ライブハウスに音楽を探しに来る人が少なくなって来てるような気がしますし、フェス多いな〜って思います。勿論フェスで新しいバンドに出会えたりしますが……、現場はライブハウスで起こるもんだと思うので。
–確かに。良くも悪くもフェスが与える影響かもしれませんね。それでは、CLUB RIVERSTとしての今後の目標を教えて下さい。
加藤雅泰 : ライブハウスから新潟の音楽シーンを盛上げて行きたいですね。ライブハウスっていう最小単位の音楽活動の場が、楽しいっていう空気になるようにしていきたいです。
有名無名に関わらず、クオリティの高いバンドが聴いたことの無いような音楽を奏でて、酒を飲み、色々な仲間に逢える場所、そんなライブハウスにCLUB RIVERSTをしていきたいと思っています。
–今回はご回答いただきありがとうございました!それでは最後に、TOPPA!!読者へのメッセージをどうぞ。
加藤雅泰 : TOPPA!!のインタビューは初めてでしたが、この縁で、CLUB RIVERSTを知っていただけたら嬉しいですし、これからもライブハウスが継続できるように皆さんのご理解とご協力、アドバイスをお願いします!
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