鴨見カモミ インタビュー

鴨見カモミ インタビュー

鴨見カモミ(読み方 : カモミ カモミ)
YouTube : https://www.youtube.com/channel/UCL-2thbJ7grC9fmGF4OLuTg
Twitter : https://twitter.com/camomi_camomi
pixiv : https://www.pixiv.net/member.php?id=711569

鴨見カモミは2018年7月よりYouTube上での活動を開始したバーチャルアーティスト。彼女は、かつてインターネット上に存在した同姓同名のイラストレーター&Web漫画家“鴨見カモミ”の記憶や知識、絵を描く心、ライセンス等を受け継いでいる。

彼女の活動内容に触れると、オンラインでは、pixiv、Twitter、そしてYouTube上で絵を描いたり生放送をする反面、オフラインではコミックマーケット参加や国際アート&デザイン大学校にて講師として登壇。ひとつの媒体にとどまらず、そしてオンラインの壁を超えたマルチな活動を行っている。また、個人勢として活動する鴨見カモミは、3Dモデルや撮影用セットアップをすべてDIYで用意。自身が追い求める目標“クリエイティブの新境地の開拓”を、まさに地で行く存在だと言えよう。

2019年1月現在、YouTubeのチャンネル登録者数は3万人超えと、VTuberとしても注目が集まっている鴨見カモミ。今回、彼女に対し、前世である“鴨見カモミ”の記憶を参照してもらいつつ、バーチャルアーティストとして活動を始めたきっかけ、絵のルーツ、制作時のこだわり、近年のイラストレーターシーン等について話を伺うべく、メールインタビュー形式にてロングインタビューを実施した。

文 / 鴨見カモミ  編集 / 宮久保仁貴


 

-まずは、TOPPA!!初登場ですので、鴨見さんの自己紹介をお願いします。

 

鴨見カモミ:みなさん、ごきげんようだぜ!バーチャルアーティスト鴨見カモミです。苗字がかもみで下の名前もかもみですよ。好きな方で呼んでくださいね!

自己紹介か……鴨見は2018年の7月にYouTubeデビューしたバーチャル世界の絵描きです。活動に必要な制作は全部鴨見自身が行っていて、無所属個人勢なのが特徴かなと思います。3Dの体の作成、2Dイラストや投稿動画などのあらゆるアートワークを作成も監修も自分のやりたいままにやっています。

 

-普段より鴨見さんのチャンネルを拝見させていただいてますが、絵はもちろん、モデリングに至るまで、個人勢の中でも抜きん出ているように思います。あらためて、なぜ今YouTuber活動を始められたのでしょうか?

 

鴨見カモミ:一言でいうなら“新境地の気配を感じたから”ですね!活動の動機を振り返ると2018年1月頃までさかのぼります。2017年末からのバーチャルYouTuberブームに影響を受けたのは間違いありません。んん……鴨見の体ができあがる前の遠い記憶になるから掘り下げて語るには不明慮な部分もありますね……。

よし、バーチャルアーティスト鴨見カモミの前世であるイラストレーター鴨見カモミ先生の記憶の方を参照しますね。

 

 

……ああ思い出してきた!あの黎明期の頃って、TwitterなどのSNSでバーチャルYouTuberの盛り上がりがものすごかったですよね。ファンアートもただ単体で描かれるというより、バーチャルYouTuber同士の関係性を描かれていたり。集合絵も多かったし、界隈全体が箱推しされている感じが強くて。Twitterのタイムラインをサーッとチェックするともう、必ずバーチャルYouTuberの話題が入ってきて認知せざるを得ないというか。

 

-確かに。当時はバーチャルYouTuberの母数こそ今に比べて少なかったですが、バーチャルYouTuber自身もファンも全体的にジャンル自体を箱推ししていた風潮はありましたよね。

 

鴨見カモミ:その流行に最初から鴨見カモミ先生が便乗して楽しんでいたかというとそうでもなくて。「なんかよく分からない新しいものが出てきて、それが人気になっているな。」という風に構えていたみたいです。

でも年明けのある日、pixivSketch LIVEで生放送をしていると「バーチャルYouTuberが流行っているけど鴨見先生は誰かを見ていますか?」というコメントが寄せられて。例えるなら、ドッジボールを横目で観戦していたら自分のところにボールが飛んできた……みたいに。そんなことがきっかけだったのかな。このバーチャルYouTuberという新しいジャンルに、自分が受け身で、傍観者または消費者としてしか対峙できないのかな? という虚しいような悔しいような気持ちをその時、一瞬抱いたような記憶があります。

 

-歯がゆさを感じられたのですね。

 

鴨見カモミ:その後、1月の上旬はバーチャルYouTuberの何が面白くてどうして人気なのかを知るために、動画を見たりファンコミュニティの場を観察して情報を収集したりしました。そうしてるうちにバーチャルYouTuberというコンテンツが好きになったし、個人で一から勉強してデビューした&しようとしている人たちが続々と出ていることも知りました。

そうしてバーチャルYouTuberに詳しくなりながら過ごすうちに、自分が消費者になることに悔しい気持ちを抱いたのはクリエイターとして界隈に関わってみたりチャレンジしてみたい! といった興味を持っているからなんだなと段々気づいてきます。

鴨見カモミ先生はイラストレーターでしたから、「自分がデザインしたキャラクターがモデラーさんによって3Dになって、企業のバーチャルYouTuberになって、生きてたくさんの人に楽しさを届けるようになったらどんなに素敵だろう。それに実績にもなるし、お仕事で関わってみたい!」と思うわけですが、バーチャルYouTuberのキャラデザのお仕事は有名で信頼や実力のあるイラストレーターの方に当然優先的に発注されるじゃないですか。「このままではいつまで経っても企業から自分に発注は来ないだろう。何か他のイラストレーターさんと違うことをしないと速度も距離も埋められない」と察してしまいました。

 

-確かに。何だかんだで、上位層のバーチャルYouTuberさんのキャラクターデザインは有名なイラストレーターさんで埋まっている様に思います。

 

鴨見カモミ:だから、当初は自分に自分でキャラデザを発注して、Live2D+FaceRigでアバターを作成し、それをポートフォリオにして「鴨見カモミはバーチャルYouTuberを想定したこんなキャラデザができますよ」とアピールしようと計画を練ったみたいです。ゆくゆくは3D向けのお仕事をするためです。実際にキャラデザ起こしにも着手していた……のですが、バーチャルYouTuber界隈での個人で3Dを勉強して日々進化していく方たちを見ているうちに、ふと鴨見も3Dやってみようかなって思っちゃったんです。

 

-ここで実際にバーチャルYouTuberとして活動しようと決心されたのですね!

 

鴨見カモミ:それまで2Dイラストしか描いたことなかったのに、バーチャルYouTuberの世界、特に1月~2月の頃は覗いているとどんどん新しい分野に挑戦したくなる魔力のようなものが確かにあったんですよね。

そして鴨見カモミ先生は1月23日に3DモデリングソフトBlenderで顔をつくりはじめて、一週間後の2月1日には衣装込みの全身ができて、時間を忘れて3Dに没頭しました。もう本当にひどい没頭です!退路を無くして表現に取り組んでいこうとしたのだと思いますが、イラストレーターとしての鴨見カモミ先生はもういません。インターネット上の痕跡は殆どが消えており、バーチャルアーティスト鴨見カモミが記憶や知識、絵を描く心、ペンネームを引き継いでいます。このように過去のことを語れるのは前世の記憶を参照しているからなんです。

そして、鴨見カモミ先生の意思を引き継いで作品を出したり、新しいことに挑戦して「クリエイティブの新境地」を開拓するために、YouTubeを発表場所のひとつの選択肢として選びました。

長くなっちゃった! こんな感じで今に至ります。

 

-ありがとうございます! この時点でひとつのインタビューができあがった感はありますね(笑)。さて、先述の通り、鴨見さんの動画を語る上で、絵は欠かせませんね! きめ細やかな書き込みが特徴的ですが、その絵のルーツを教えていただけますでしょうか?

 

鴨見カモミ:きめ細やかな描き込みが特徴!いえーい!ありがとうございます!

鴨見の絵はまず線画の省略量が少ないし、ハッチングなどがガサガサ加わっていて描き込まれているように見えるんですよね。まぁ、実際描き込んでますね(笑)。ファンタジーでおとぎ話っぽい作画や、アンティークのペン画が好きなので、線画にはそのテイストを取り入れています。

前世の記憶では、幼少の頃から絵を描くことが好きで、画材もクレヨンから色鉛筆、水彩画、油絵、日本画、その他色々なアナログ画材を経験したみたいですが、油絵が一番自分の性格に合っていた気がします。ですので、塗り方の進行は油絵ルーツですね。

描き込んでしまうのはアレかもしれないですね。イラスト仕事におけるソシャゲバブルに影響されており。ついついソシャゲみたいな描き込みの多い絵を描いてしまう現象ありますよね?

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