乾物ひもの インタビュー

乾物ひもの インタビュー

乾物ひもの : 葵ちゃんの事はデビュー時の2017年12月、それこそVTuberになる前から大好きで憧れの人でした。何気ない会話にもついつい葵ちゃんの話題を出してしまうし、Twitterでも葵ちゃんの話ばっかりしててうるさいから専用のアカウントを作ったくらいには私の脳内は葵ちゃんに侵食されてます。

だから「新衣装のデザインをしませんか」とメールを頂いた時は本当に信じられなくて。「これは夢か?」と。なんども震える手でメールの文面を見返して、家中を飛び回って喜んで母親に引かれました。

新衣装は葵ちゃんの生誕祭イベントでお披露目されたんですけど、その日が実は私の誕生日で。推しに自分がデザインした衣装を着てもらえて、そのお披露目を誕生日に生で見れるなんて…こんな幸せな体験そうそう出来ないと思います。私は本当に恵まれたクリエーターです。正直今でも実感が湧いてなくて……ふわふわとした不思議な気分です。

 

-推しの衣装を担当する…想像しただけでとんでもないことですよね。富士葵さんの新衣装のこだわりや注目してほしいポイントなどあれば教えて下さい

 

乾物ひもの : こだわり……こだわりと言うにはマニアック過ぎると思うんですけど、ひものが提案したものの一つが「ジャケットの裾」です。当初はジャケットも短いタイプのものだったんですけど、後ろから見た時のシルエットがどうしてもしっくりこなくて裾を燕尾っぽく伸ばしたんです。

シルエットもそうだけど、葵ちゃんの外見的な魅力の一つがサラサラの髪の毛だと思ってて。今回の衣装はパンツスタイルだから、上半身(髪の毛)の動きに比べて下半身の動き・揺れ物が少なかったんですね。だから伸ばした裾が動きに合わせて揺れてライブで映えるといいなぁと思って追加しました。

それからハチマキ。「応援団長」の葵ちゃんのキーアイテムですよね!!デザインはAoi ch.の皆さんと試行を重ねて今のものになったんですが、付ける位置を頭と並行じゃなくて垂直に近い感じにして結び目がうなじにくるようにしたんです。そうすると後ろから見た時に一見ハチマキが見えず黒髪が際立つんですね(今回メッシュのエクステを何本か付けてますが、後頭部は控えめになってます。)動いて初めてハチマキの紐がチラチラっと見えるデザインになってます。ライブ用の衣装と聞いていたので「動いた時の見栄え」と「バリエーション(ジャケット・ハチマキ・手袋の有無)を持たせる事」を考えました。

 

-細かいところにルーツみたいな特徴的な要素を散りばめているんですね。過去歌ってみた動画もアップされていましたね。『大神』主題歌の「Reset」では、歌はもちろんMIXも担当されていらっしゃいましたが、ひものさんの音楽的ルーツを教えてください。

 

 

乾物ひもの:音楽も絵と同じくらい小さい頃から好きでした。小学校の頃は合唱、中学校では吹奏楽をやってて、一時期は音楽の仕事に就きたいなと思ってました。もしかしたら絵を描かずに楽器を吹いてる世界線もあったかもしれません。

 

-その世界線も正直かなり気になります…!クリエイターとして他者からの依頼を受ける際、意識している事や大事にしている事を教えてください。

 

乾物ひもの:なんだろう、その時持ってる技術をつぎ込む事ですかね……?常に全力です。いつも納品後燃え尽きてるのでクリエイターとしてはあまり良くないことですね。でも何か突出した才能が無い自分がここまで仕事を繋いで来れたのはこの全力疾走のおかげだと思います。適度に力を抜けるようになったらその時ようやく1人前になれるのかなと思います。

 

-常に全力!素敵です。個人勢として活動する中、モチベーションを保つ上で最も重要視している物事を教えてください。

 

乾物ひもの:有難いことに私には「熱く応援してくれる視聴者さん」と「頑張ったら結果が付いてくる」という過去の経験、そして沢山の「やりたい事」があります。その原動力のおかげで何度凹んでもまた起き上がれます。

視聴者さんには本当に感謝してもし切れないです。ここまで来れたのは間違いなく視聴者さんと運のおかげです。こんな恵まれた環境を手放すなんて事があるとしたらそれは自分自身に大きな変化があった時だと思います。昔1度実況を辞めた時は進学による生活の変化が原因でした。だからなるべく変わらない毎日を送れるように努めています。いつまでも引きこもりクリエイターのままで居られるように頑張ります。

 

-引きこもって好きなことをひたすらやってそれが仕事になるって羨ましいです!動画編集や生放送においての拘りを教えて下さい。特に、動画編集においてはひものさんのテイストがよく出た内容が感じられます。

 

乾物ひもの:カット編集には妙なこだわりがありますね!グダるのが嫌で不自然な間なんかは秒単位で消してます。

実況においては「そのゲームの面白さを引き立てる」編集を目指してます。キャラが増えてきて関係がややこしくなったら関係性をまとめて補足として出したり、久しぶりに出てきた要素は「Part〇で出てきたよ」って説明を付けて分かりやすくしたり、迷路のステージは地図を自作したり。吹き出しとかもそのゲームっぽいものを作って使ってます。ある意味やり込みの一環ですね。

生放送は何も考えずにだら〜っとやってるものと企画を練り込んだものの2種類ありますね。最近は慣れてきて何も用意しなくてもある程度は喋れるようになりましたが昔は台本とかもびっちり作ってリハーサルまでしてました。生放送ならではのハプニングも楽しいけど、そういう自分で練りに練った流れを意図的に作り出す生放送もまたやってみたいです。

 

-動画はテンポがいいとすごく見やすいですもんね。VTuberとして活動を始めてから、早1年半が経過しようとしています。昨年の6月はYouTube Channel登録者数が千人だったかと思いますが、現在は3万超えと個人勢の中でも大台に乗ってきたかと思います。今まで様々な活動を行われてきたと思うのですが、振り返ってみて印象深かったことなどあれば教えて下さい

 

乾物ひもの: 3万人って改めて見るととんでもない数字です……当初の目標は650人だったのでなんだか実感がわかないですね。振り返るとどうしても真っ先に葵ちゃんの事を思い浮かべてしまいます。

去年の誕生日をクラスターで祝ってもらえた事、葵ちゃんの誕生日にビデオレターを送った事、初めての生放送に来てもらえた事、バーチャルを飛び出してリアルイベントを見に行った事。そして新衣装のデザインをお手伝いした事……本当に、なんて幸運なオタクなんだろう。葵ちゃんは憧れの人であり、大好きなアーティストであり、デビュー時、有象無象のVtuberだったわたしを気にかけてくれて、注目のきっかけをくれた恩人です。

それから、自分の部屋を飛び出して初めて参加したニコニコ超会議は二度と忘れられません。知ってる人は知ってると思うけど、皆さんが普段見てるひものの顔は実はメイクなんです。

自己紹介動画ではいきなりすっぴんを晒してしまいましたが、昔から容姿に自信がなくてコミュ障で、人前に出るリアルイベントなんて絶対に出来ないと思ってました。でも「VTuber」として参加した大好きなニコニコのイベントで、ファンの方と直接お喋りして、握手して……あんなに幸せな時間はなかったです。嬉しくてずっとズビズビ泣いてました笑

 

-個人的にはリアルイベントでひものさんのトークを聞いてみたいです。現在、VTuberシーンは過渡期を迎えているように思います。そんな中、ひものさんのように、個人勢出身のクリエイターとして、その存在を大きく知らしめる方も出てきているように思います。現在のVTuberシーンについて、思うことを語ってください。

 

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