松村上久郎 インタビュー

松村上久郎 インタビュー

松村上久郎 :ファンの方々と実際に会って交流できることがまず楽しいですから、まあ、3~6ヶ月に1回くらいのペースでなにかイベントには出ようと思っています。YouTubeばっかりやっている私があえてリアルで人に会うのは結構重要です。実際に会うと「あ、本当に見てる人いるんだ」って思います。そういう感覚は大事だと思います。さらに、あえてライブペイントに挑戦するのは、「いま、ここで知恵を出す」という厳しい現場感覚を磨いて保ちたいからです。もちろん今は自宅で生配信できる時代なので、ライブをやるということについてわざわざ東京まで出て行く必要があるわけではありません。しかしイベントは時間が限られている。どう長くても2日間でライブペイントは完成させなければいけない。制約があります。そして人は制約の中でこそひらめきと出会います。その「ひらめく」というところを、結局は配信でもやるし、リアルイベントでもやればいいんじゃないかということなのです。

 

配信とライブのそれぞれの良さを活かしながら絵を向き合っていらっしゃるのですね。ここまで絵のことやVTuberとしての活動についてお聞きしてきましたが、それ以外で松村上久郎さんがはまっていることや趣味、特技がありましたら教えてください。

 

松村上久郎 :タイピングが好き(6.5~7.1type/s)なのと、少林寺拳法の段位2段を持っているくらいしか特技と言えるものはありません。趣味を仕事にしてしまった男の悲しい現実です。あとは空いた時間に上座部仏教のお坊さんのお話を聞いたり仏教の本を読んだり、呼吸瞑想とか歩行瞑想とかをして過ごしています。実のところ瞑想しているときが一番平和だったりします。何ならそっちが本業です。今世で預流果までは悟りたいところ。

 

タイピングが早いのはものすごく羨ましいです…。これまでイラストレーター、バンド・デシネ作家、VTuberとして活動されてきて楽しかったことや苦労したことがありましたら教えてください。

 

松村上久郎 :「自分が社会に対して何をプラスできるのか」と見えてくるまで随分時間がかかりました。結局は他人の2倍くらい進路の決定が遅かったのです。苦労というなら、そのあたりが一番苦労したのだと思います。ちゃんと人の役に立てたと実感できるときは楽しいというか、やはり救われます。あと思いがけない素晴らしい線が出たときはやっぱり楽しいです。

 

個人的にではありますが、私も共感してしまいました。今後チャレンジしてみたいことや告知がありましたら教えてください。

 

松村上久郎 :次のイベント参加は多分来年の2月9日に行われる「コミティア131」だと思います。そこで今年分の絵を集めた「画集2019」と、最新のバンド・デシネを発表できたらいいなと思っているので、よかったら来てください。通常バンド・デシネの執筆には早くて半年くらいかかります。

 

はい、ぜひ楽しみにしております! 最後にイラストレーター、漫画家を志している方のためにアドバイスやメッセージをお願いいたします。

 

松村上久郎 :自分がどんな作家性を持っていて、どんな作品を社会にプラスする存在になるのかと、見えてくるまでがどうしても大変です。絵の勉強だけでは足りない。あなたが素晴らしいと思うことは何か、我慢できないほど腹が立つことは何かとよく観察してください。その上であなたなりのユーモアを交えつつ作品を発表すればなにかわかってくると思います。その過程で、もし日本で主流とされる発表スタイルがあなたに合わないと感じたら、海外の作品に触れたりするといいかもしれません。バンド・デシネを読んだりしてみてもいいと思います。ありがとうございました。

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