Slimcat インタビュー

Slimcat インタビュー

Slimcat(読み方 : スリムキャット)
メンバー(LtoR) : 島田 将羅(Ba) / 上羽 一志(Dr) / 小川 悟(Vo/Gt) / 大平 “王将” 雅樹(Gt)
HP: http://slimcat.net/
Twitter : https://twitter.com/slimcatjp
YouTube: https://www.youtube.com/channel/UC8Nuys2quTeSc3ITgfHfeAg
Facebook: https://www.facebook.com/slimcatjp/

帰国子女の小川 悟(Vo/G)を中心に結成、兵庫県西宮市出身のロックンロールバンドSlimcatは結成以来、意欲的にライブ出演を重ねてきた。

2015年の「Revolution Is My Name Tour」(13公演)を皮きりに、2017年には1st Mini Album『American Youth』のリリースを挟みなふがら「The Great Escape Tour」(12公演)、「American Youth Tour」(25公演)。そして昨年2018年には年間121本による全国行脚を敢行。

多くの地を訪れ、多くのバンドとの共演を経験し、バンドとしての実力をさらに高めるために奔走してきた。

今回その経験が結晶化され、Slimcatというバンドを世に知らしめるアルバム『Bleachers』が完成した。

バンドとしても、多くのファンにとっても待望の一枚となる今作は日本語歌詞にも挑戦した意欲作。収録された11曲がそれぞれ違う輝きを放つバラエティ豊かな内容も多くのライブを経験してのこと。1stアルバムらしからぬ強力な内容に末恐ろしさを感じるほどだ。

今回そんなSlimcatにアルバム『Bleachers』の話はもちろん、ツアーの話や地元西宮の音楽シーンについて、今後の展望を伺うべく、メンバー4人にインタビューを実施した。

取材・文・編集 / 滝田優樹(https://twitter.com/takita_funky


 

–1stフルアルバム『Bleachers』のリリースおめでとうございます。昨年121本の全国行脚を経てのリリースとなりましたが、まずはおひとりずつ感想をお聞かせください。

 


【リリース情報】

▼タイトル
『Bleachers』

▼発売日/価格/品番
発売中)¥2,300(税別)
品番:SEZ-3055

TOWER RECORDS ONLINE
https://tower.jp/item/4962658/Bleachers

Amazon
https://www.amazon.co.jp/dp/B07XRNMRTP

HMV&BOOKS ONLINE
https://www.hmv.co.jp/product/detail/10261611

TSUTAYA ONLINE
http://shop.tsutaya.co.jp/cd/product/4589892481198/

▼収録曲
1. Forever Young
2. You and I
3. Killer Boots
4. Time Machine
5. Alive
6. Be Who You Are
7.Amanda
8.Good Songs on the Radio
9.Summertime
10.Shine Like Me
11.I’m Going Home


 

小川 悟:去年は色々とまわったんですけど、アルバムをリリースする前にライブをたくさんしてライブ力を上げようとしたんです。そこで思ったこととか経験を作品に全部詰め込もうと、曲も全国行脚中に書いていました。でも、なかなか上手くいかなくて。一番はじめにアルバムの2曲目にある「You And I」って曲ができてからは溜まっていたものが全部でてきて。なので、本当に121本やった経験が凄い前面にでたアルバムだなと思います。

 

上羽 一志:アルバムを通してストーリーになっているので、何回もリピートしたくなるような……今も実際に何回も聴いているんですけども(笑)。そのようなアルバムができて嬉しいです。

 

大平 “王将” 雅樹(以下:王将:):去年は121本ライブしたりしてこのアルバム自体が2年ぶりの音源になっていて。2年前にミニアルバムを作って、そっから結構長い期間で自分が思ったこととかライブとか観て、音作りとかも他のバンド研究したり、フレーズとかもめっちゃ研究しました。なので、自分の121本ライブしたプラスそういう音楽の経験が全てこのアルバムに詰め込めたなって思います。自分たちの青春のアルバムになったかなと思います。

 

島田 将羅:さっき一志も言ってたんですけど、僕は今まで自分の音源そんなんに聴いたりとかしなかったんですけど、このアルバムはめちゃくちゃ聴いてます。もうレコーディングが終わってからリリースまでの間にも聴いていたし、凄い気に入ってます。評判も良くて嬉しいです。

 

まさに皆さんがおっしゃる通りの作品だと思います。流麗なサウンドとリズムが印象的な作品で、記念すべき1stフルアルバムということで様々な思惑もありつつ制作されたかと思いますが、今作はどのような構想で制作されたのか教えてください。

 

小川 悟:曲の長さとかも前回の作品とか全部4分くらいなんですよ。けど、だんだんと短くてもいいやと思って。基本的に3分以内に収めて、かつシンプルすぎず詰め込みすぎずというのを意識したので、今回はほとんどの曲が3分以内になっています。

 

その短くされたっていうのは例えばストリーミングサービスを意識されてのことなんでしょうか?

 

小川 悟:それもありますね。あとはラジオとかも意識しました。昔の曲とかを聴くと結構曲は短いのに構成もしっかりしていたりとかして物足りなさを感じさせない。そういう感じのことをやりたかったっていうのもあります。

 

王将:あとはその、曲を詰め込み過ぎずシンプルかつこだわるっていうのにこだわっていていらないものは削ったり、「そこはギターソロじゃなくても良くない?」とかで結構構成をぎゅっと詰め込んでいるみたいな曲が多いと思います。

 

それはやはり全国行脚での経験もあってということですかね?

 

小川 悟:そうですね。ライブを通してこうしたほうがいいみたいな、お客さんの目線で曲の構成とかも考えていたりするし。

 

その経験がプラスに働いているんですね。

 

小川 悟:はい、凄いプラスになりましたね。確実に。

 

では例えば、ライブで1回披露してお客さんのリアクションを見てアレンジを変えた曲は今回の作品の中にありますか?

 

小川 悟:全然ありますね。何曲かはアルバムリリース前にライブでやっていたんですけど、それもライブでやってみて「これちょっと長いな」とか「これもうちょっとこうしたほうがいいな」とかいうのを練った部分は結構あります。

 

ちなみどの曲ですか?

 

小川 悟:「Shine Like Me」とかはそうですね。

 

王将: 「Shine Like Me」はサビとかもめちゃがらっと変えました。

 

島田 将羅:メロディが耳に残るものに変わったと思いますね。

 

小川 悟:あとは「Alive」とかもそうですね。

 

サビを変えたってことは曲自体も大幅に変わったんじゃないですか?

 

小川 悟:めっちゃ変えましたね。

 

なるほど。全体的な作品のイメージとしてはサビの歌メロをいかに気持ちよく歌うか、そして聴かせるかに注力されているように感じましたがいかがでしょうか?

 

小川 悟:好きな音楽がスタジアム・ロックで、OASISとかU2とかで。デカい会場でみんなサビで歌うみたいなそんなバンドがみんな好きだからそれが自然にそうなったのかなって思います。

 

島田 将羅:メロディが良いのが自分たちの武器であり、みんなが好きなポイントだから自然とそれを活かすような方向でみんなも考えているんだと思います。

 

自分たちの武器を分かっているからこそ1stアルバムだけど、探り探りやったというよりは確信をもって取り組めたっていうことですね。後半、特に「Good Songs on the Radio」あたりからエモ度が増していくような印象を受けます。後半に畳みかけるところに今のバンドの勢いを感じたのですがアルバム全体の流れはどのように決めていったのでしょうか?

 

小川 悟:やっぱりアルバムによっては最後をみんな聴かなかったりするので、単純に聴いてほしくて。みんな後半にしんみりとした曲を入れがちだから、じゃなくて最後も聴いてほしいから、最後にも明るい曲というか、聴きたくなるような曲を最後に持ってきたりとかはしましたね。

 

そうなんですね。

 

小川 悟:あとは今回のアルバムではじめて日本語歌詞も入れたんですけど、「Forever Young」って曲が日本語と英語が混ざっていて、自分たちのルーツとかも詰まっている曲なので、それをアルバムの1曲目にもってくることによって今回の作品のテーマを聴き手に提示できるようにしました。なので、「Forever Young」をベースに曲順を選んだりしましたね。

 

 

私はこの曲の“Nintendo”ってワードでぐっときましたね。今、歌詞のお話があったのでお聞きします。歌詞に意識を向けると「You」という単語が多く見られます。この「You」は小川さんにとってある特定のひとりですか? それとも不特定多数に向けられたものなのでしょうか?

 

小川 悟:曲は全部想像したことよりも自分が経験して感じたことを書いているので実際存在する人をベースに書いたんですけど。誰もが青春時代に経験するような楽しさだったり、っていうのを曲に入れたので、一応歌詞を書いた時にはその“誰か”はいたんです。ただ、それを誰もが共感できるような訳し方にしてあります。

 

「You」が恋人であったり、家族であったり、はたまた友達であったり聴き手が想像しやすく置き換えられるようにしたということですね。ちなみにですが、他のメンバーはこの歌詞の「You」は小川さんにとってのこの人だなって想像ができたりしますか?

 

島田 将羅:それは流石にわからないです(笑)。さっき言っていたようにひとりに向けて書いてるっていうのが結局いろんな人にハマるようになっているから想像はなかなか難しいですね(笑)。

 

まあそうですよね(笑)。先ほどの歌メロをいかに気持ちよく歌うか、そして聴かせるかのところに繋がる部分にはなりますが、歌詞の語感の良さも魅力だと思います。そのあたりも意識されていたりしますか?

 

小川 悟:サビとかはかなり意識しています。難しい単語はいれないようにしていて。日本でライブしている以上、やっぱり単語がわかんないとすっと入ってこないから「Time Machine」とか「Killer Boots」とかそういうみんなが知っているような単語をサビでは入れるようにしています。その分Aメロとかでは自分が使いたい単語を使ってでもサビではみんなが歌いやすい歌詞とかわかるような単語のチョイスは心がけています。

 

 

島田 将羅:日本語も何曲かに入っているんですけど、今回、悟が歌うときに英語っぽく聴こえるようにとか言葉選びだったりとか母音で単語を探していたりとかしていて、語感の部分を大事にしているなっていうのは見ていて感じました。

 

では、作詞の際は自身のなかにあることばを出しつつも辞書も使って書いていたんですね。

 

小川 悟:あとは本とかも読みましたし、映画の字幕とか観て勉強しましたね。

 

島田 将羅:それこそ「Good Songs on the Radio」は名曲のタイトルを歌いまくっている曲なので、ルーツが如実に出まくってますね(笑)。

 

上羽 一志:これプレイリストもあるんで聴いてほしいですね(笑)。

 

 

これは面白いですね(笑)。

 

島田 将羅:今回やっとサブスクを解禁したので、これを期にみんながもっと近い距離で感じれるようなことを考えていきたいですね。

 

小川 悟:この曲はお客さんにこういう音楽があるんだよっていうのを聴いて欲しい曲なんですけど。でも自分たちで言ってもみんな聴かないなと思って。でどうしたらいいかってなったときに曲を歌詞にしちゃえばみんな聴いてくれるんじゃないかと思って書いた曲なんです。

 

このプレイリストを聴くことによってよりSlimcatの世界観に入り込みやすくなりそうですね。話は変わり「Amanda」はスモーキーなVoとノイジーなGt、ぶっといBa、小気味いいDrが印象的で、他の曲とはトーンが変わっています。こちらは唄とサウンドどちらが先に決まったのですか? 互いに呼応しているような気がして気になります。

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