橋爪もも インタビュー

橋爪もも インタビュー

橋爪もも (読み方 : はしづめ もも)
HP : http://momo.officialblog.jp/
Twitter : https://twitter.com/HasidumeMomo
Blog : http://momo.officialblog.jp/

▼TOPPA!!独占メッセージ動画

ロリータ・ギター弾き語りシンガーソングライター「橋爪もも」が、メジャー1stフルアルバム『本音とは醜くも尊い』を2019年4月17日にリリースする。

「押し殺してきた本音と謝罪」をテーマに制作された本作は、彼女がこれまでに培ってきた「負」「ネガティブ」「後悔」といったハードな哀愁ロック要素を含むと共に、ラブソングや人の心をそっと手助けする応援歌も収録。聴く人それぞれに寄り添うべく、バラエティに富んだ12曲が収録。アーティストとして、新たな一歩を踏み出した一枚が完成した。

今回、橋爪ももに対し、改めてその独創的な世界観の成り立ち、『本音とは醜くも尊い』に関するエピソード、近年の活動のあれこれ、現在の心境について伺うべく、怒涛の1万字超えインタビューを実施した。

取材・文・撮影 / 宮久保仁貴   編集 / 松江佑太郎


 

-TOPPA!!初登場ですので、まずは橋爪さんの自己紹介をお願いします。

 

橋爪もも : 「ロリータ・ギター弾き語りシンガーソングライター」というキャッチコピーで、自作のロリータ衣装を身にまといながら、主にライブでの弾き語りで活動しているシンガーソングライター、橋爪ももでございます。よろしくお願いします。

 

 

よろしくお願いします。まずは、橋爪さんの世界観から触れていきたいと思います。非常に独創的な音世界を構築されていらっしゃいますね。

 

橋爪もも : 「哀愁ロック」というものを勝手にやっていまして、歌詞もそうなんですけど、みんなが普段口に出さないような感情、「負」とか「ネガティブ」とか「後悔」とか、そういったものを取り上げることが多いんです。

 

このスタイルは、どのような所から着想を得られたのでしょうか?

 

橋爪もも :私自身が幼少の頃、少し特殊な家庭だったので、同級生よりは特殊な経験を先にいろいろさせてもらったんです。それ以外に、中学校に上がっても、その時に自分が感じたネガティブな感情は当時から書き留めていました。今でも作詞する時は、昔の日記とかに感情の一部を書き記していることがあるので、それに助けられたりはしていますね。

あと、友達は多くなかったです(笑)。思春期に「わーっ!」って胸の中に溜まる何かしたい気持ちとか、自己顕示欲だとか、そういったものを爆発させる場所が無かったので。今の制作のエネルギーっていうのは、当時そういうものを爆発させなかったからこそ溜まっていて……ある意味不健康な作曲意欲ですよね(笑)。でも、発散させなくてよかったな、と今は思っています。そんなに明るい学生時代ではなかったです(笑)。

 

転じて、今のアーティスト活動に繋がったのですね!また、橋爪さんの世界観を語るには、その自作のロリータ服の装いが特徴的ですよね。衣装を制作する際に意識している事を是非教えて下さい。

 

橋爪もも : 提供する時も自分で着る時もそうなんですけど、私自身が学校の方針としてオートクチュールを薦めている専門学校に進んだので、基本的には着る方の本来持っている美しさを引き出すとか、あるいはコンプレックスを隠すようなラインだとかを意識しています。本当に衣装って、1mm、1cm違うだけで胴長に見えたり、微妙なバランスで成り立っているので。私が今着ている服で言うと、二の腕がちょっと気になるので肩幅をちょっと多めにとって、ストンと四角のラインを作ることで、二の腕の膨らみが目立たないように気を付けてます。スカートの丈も、自分の足が一番細くなってくる部分を測って、「丈は70cmが一番美しく見えるな。」とか、そういった部分に気を使ってますね。

 

奥が深いのですね……!また、影響を受けたジャンル・ブランドはありますか?

 

橋爪もも : 影響を受けたところだと、もともと14歳の頃に、『KERA』っていうロリータとかパンクを扱っているファッション雑誌の表紙を本屋さんでパッと見たのが最初で。もやもやと溜まっていたエネルギーを発散する場所が無くて、「何か方法は無いかな?」と思った時に、私はこういうアバンギャルドな格好というか、ファッションの方に行ったんです。その雑誌の中でも特に、クラシカルロリータっていうジャンルにとても惹かれました。上品かつ可憐で、でもみんながあまり着てないフリフリした服という感じで。その中でも大きいのが、Innocent Worldっていう、クラシカルロリータの中では王道というか、最前線を走られてるブランドなんですけど、今でも大事に着ていますね。初めて買ったInnocent Worldのワンピースとかも、もう今は着られないですけど大事にとってあります。

 

ありがとうございます。続いては、今回のアー写のコンセプト・衣装制作時の裏話を教えて下さい。前作と同じく黒色を基調としつつも、花柄であったり、幻想的な色彩の花のティアラが気になりました。

 

橋爪もも :前回はスパンコールをたっぷり使っている生地で、前作の「夜道」のイメージから夜空のようなキラキラする衣装にしたのに対して、今回は衣装も花柄でボタニカルな感じのアー写にしました。

これには理由があって、今回はアルバムジャケットもそうですし、百合の花をメインにしてあるんですけど、収録楽曲「公然の秘密」の時代背景が江戸時代なんです。百合の花言葉は「純粋無垢」なんですけど、「そんな純粋無垢な女の子が家の事情で身売りに出されてしまう、遊郭のお話でございます。」という前口上がライブではあるんですよね。それで今回は百合をモチーフにさせてもらいました。

ただ、その他の曲も、中ジャケの曲1曲ごとにそのイメージのお花が添えられていて、百合以外にもたくさんあります。ジャケ写にもたくさんお花が入っているので、花言葉の意味とかも探してもらえたらとても嬉しいですね。

 

ジャケットの中まで見ることで完結するということですね。

 

橋爪もも : そうですね。何もヒントが無くて花の写真しかないので、探しきれなくてももちろん大丈夫です。余力があったら探してみてね(笑)。

 

また、事前に橋爪さんの事を調べる中で、趣味がアニメ鑑賞とありました。橋爪さんの活動に影響を与えているアニメ、そして今期でオススメのアニメがあれば是非教えて下さい。

 

橋爪もも : 実は、アニメって「趣味」と書いてある通りで、自分の音楽に影響を与えてる部分は薄い気がしてます。

ただ、アニメではないんですけど、昔から読んでいたのは『ゴッドチャイルド』や『天使禁猟区』を描かれていた由貴香織里さん方の漫画です。さらにKERAも合わせて、ゴシックな世界観を好きになりました。

あとは精神的にナイーブというか、人間の内面をピックアップしているアニメ、『新世紀エヴァンゲリオン』とかもそうなんですけど、そういうアニメは好きですね。歌詞の内容も内向的なものが多いのでアニメもそういうものが好きで……そういった面では世界観は影響は受けているのかもしれません。今季のアニメだと、内向的なものが好きなので、『モブサイコ100』です。思春期の男の子の内面とか成長の記録になっていて好きですね。原作も完結していて、とってもお勧めです。

 

わかりました。合わせて、橋爪さんの最近のマイブームがあれば、是非教えて下さい。

 

橋爪もも : 最近……という程ではないんですけど、UFOキャッチャーが好きです。イベント終わりとか、今日みたいに取材していただいた帰り道とかにフラっと寄るUFOキャッチャーのお店があって、3年通ったおかげか大分上手くなりました(笑)。1回やってみて、「あー、これはアーム緩いから無理だな。」とか思うこともあるんですけど、イケると思ったものは割とすぐに1コインで取れるようになりました。ひとりロリータ姿でUFOキャッチャーをガチ目線でやってる人がいたら私です(笑)。

 

-()。さて、それでは再び橋爪さんの世界観の話に戻ります。今現在のスタイルを構築するにあたり、橋爪さんが辿ってきた音楽のルーツを教えて下さい。

 

橋爪もも : 物心ついた頃に家の中で流れてたのが、THE YELLOW MONKEYさん、さだまさしさんだったんですね。しかも初めて聴いたイエモンさんの曲が、「球根」という結構重々しいというか、ダークな世界観の情熱的な曲だったので、基本がそこになったんです。なので、基本的には自分の曲もそうですけど、他に好きになるアーティストも重い、暗い世界観の方が多いです。

ただ、さだまさしさんの歌詞を読書のように読む中で、自分の気持ちをこれだけワーッと素直に書きたいっていう作風は、たぶん近いものになってると思うんですよね。なので、私の曲って、全部文字量が多くて詩が長いんですよね。その辺りの影響を受けているかな、と思います。

 

 

わかりました。また、今作はそれらの影響もありつつ、これまでの作品から、よりバラエティに富んだ切り口がなされていますね。シンガー・コンポーザーとして、今現在どのような音楽から影響を受けているのでしょうか?

 

橋爪もも : CHARAさんも好きだったんですけど……結局のところ、今作で初めてそういった幅の広い選曲をさせていただいたものの、実は前々からいろいろ書いてはいたんです。ただ、アーティスト像を考え、あえてそういう曲は収録の時には外していました。

なので、影響を受けたというよりは、自分が好き、可愛いと思ったものを、声色とかもですけど、今回はフルアルバムということで、楽曲の統一感などの縛りなく取り入れてます。「この曲に合う歌い方はこういう歌い方なんだろうな。」とか、合わせてそれぞれ変えていった結果、聴いてもらった人に「幅があるね!」と言われるようになった感じですね。

 

フラットな一枚が出来上がったのですね。それでは早速ですが、この度はメジャー1stフルアルバム『本音とは醜くも尊い』のリリースおめでとうございます!今回のリリースのきっかけ、そして非常に力強い意思を感じられるタイトルの由来を教えて下さい。


 【リリース情報】

 

 ■タイトル
『本音とは醜くも尊い』

■発売日/仕様・価格
2019年4月17日(水)発売
[CD] TKCA-74781 ¥2,778+税
購入 : https://amzn.to/2uduvYG

■収録曲
1.内包された女の子
2.バレリーナ
3.リセット
4.夢現
5.願い
6.公然の秘密
7.自己愛性障害
8.甘い娘(こ)
9.ヒーロー
10.本音とは醜くも尊い
11.天国への土産話
12.今更


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