橋爪もも インタビュー

橋爪もも インタビュー

橋爪もも : 気持ちが落ち込んだ時はもちろんなんですけど、今回はものすごく曲調がバラエティに富んでいて。暗い曲調もあるんですけどメタルっぽいアレンジにしてみたり、可愛らしい曲が唐突に来たりもするので、あまりシーンを選ばずに聴いてもらえるかなと思います。ご自身の中で、ドライブの時とか、部屋の隅っこでうずくまって聴いたりとか、アルバムの中からその時に聴きたい曲を抽出してもらったり。自分でプレイリストを作ったりしてもらえると、とても嬉しいです。

 

 

寄り添うような一枚が出来たのですね。さて、ここからは近年の活動内容について触れて行きたいと思います。まずは、昨年11月にNACK5の番組「橋爪ももの生乾き放送」3周年突入記念自主企画ライブ『幸福と孤愁』を開催されましたね。こちらの手応えは如何でしたか?

 

橋爪もも : 自主企画ライブはこれで5回目なんですが、ファンの方との絆の深まりをどんどん感じています。絆が深まる一方で、ラジオを始めてから、ライブ自体が初めてっていうお客様もとても増えたんです。なので、ライブ慣れしてない人もいるということで、会場の空気にすごく新鮮さもあって、今現在が一番カオスな状態です。ライブ初めての方も、私が活動を始めた頃から知っている方もいて、いろんな方が混在している独特な空気感でしたね。逆に言えば、今はいろんな人が入りやすい状況でもあるので、ぜひ一度見に来てもらいたいです。

 

合わせて、パーソナリティとして話す際、意識している事を教えて下さい。普段のライブMC同様に、音楽アーティストとしての橋爪さんが普段見せないユニークな一面も多々垣間見える気がします。

 

橋爪もも : 実は根底にあるものは一緒で、今落ち込んでいる人の背中を押すのではなく支えたいという気持ちで、書いた曲がこれ、しゃべる話がこれなんです。というのも、トークの方でも湿っぽいことしゃべってたら元気出ないじゃないですか。だから、元気付けたい、寄り添いたいという気持ちでアウトプットしたものが、トークだとあれ……あれというのもなんですけどひょうきんな感じで(笑)。曲だとこういう形になるというだけの違いです。

 

この他、317日にはSTARMARIE主催『“FANTASY TOWN -The Dark Style-”』に出演されましたよね。こちらの出演のきっかけを教えて下さい。

 

橋爪もも : これもまた「MUSICにゅっと。」から始まった話になるんですよ。レギュラーとして毎週渋谷のタワーレコードに通う中で、いろんなアーティストさんと楽屋が一緒になったり、関わらせていただいたんです。その中でSTARMARIEさんがいらっしゃったんです。実はSTARMARIEさんも日高央さんに1曲プロデュースをしてもらっていて。そんなこんなでSTARMARIEさんと「にゅっと。」で出会いました。

ある時、衣装が作れるということを「にゅっと。」さん側は面白いと言ってくれて、企画としてSTARMARIEさんの衣装を私がプロデュースするコーナーを作ってくれたんですよ。それがきっかけで衣装を作らせてもらって、番組が終わった後も1回衣装をプロデュースをさせてもらったんです。そういう流れがあるので、長期に渡ってSTARMARIEさんと仲良くさせてもらってますね。

 

縁に恵まれたのですね。続いては、橋爪さんがライブ活動を開始してから、約7年が経過しましたね。今現在の心境を語って下さい。

 

橋爪もも : ずっとひとりでやってたので……。しかもそれこそ、お客さんというかファンというものが付くまでは、あまりプロ意識がなかったと思うんですよ。どういう気持ちでやってたかはもう忘れちゃったんですけど。でも、こうしてファンの方が増えるにつれて、私の一人の体とか私の作品じゃないんだって、みんなの応援に応えなきゃっていう気持ちでだんだん責任感が生まれてきて今があるんです。だから、ここ最近でひとりじゃなくなって、マネージャーさんが付いて、事務所に所属して、レコード会社さんもいてリリースを応援してくれるっていう状況になって。心境としては、とにかくありがたいです。それと同じぐらいプレッシャーも増えましたね。落ち込むことも増えましたし……でも、それを吹き消すほどの喜びを感じるシーンもたくさんあって。精神的にも状況的にもめまぐるしくはなったんですけど、ありがたいです。7年やってる中で、最近の3年を除いて4年間、ひとりでワーッとやってきたのが報われてよかったなって、今は思います。

 

 

正に、継続は力なり、といった所ですね!さて、橋爪さんが活動当初よりリスペクトしている方がいれば、是非教えて下さい。

 

橋爪もも : 自分の内面を変えてくれたっていうことで言うと、日高さんにすごく教わりました。

それと、支えてくれるお客さんですね。MCでも、「リアル育成ゲームだと思って応援してください。」って言ったりするんですけど、本当にその通りでお客さんが支えてくれて、もちろん増えることで責任感が増して頑張らなきゃっていう勇気に変わるのもあるんですけど、お客さんのかけてくれる言葉ひとつひとつがすごく慈愛に満ちているんです。人を暖かく応援できる心を尊敬しますね。それに応えなきゃという気持ちでリスペクトしています。

 

支えて下さるファンの皆さんからインスピレーションを受けているんですね。

 

橋爪もも : そうですね。曲を書く時に絶対の指針として、応援してくれるお客さんと、目の前のお客さんだけじゃなくて、どこかで必要としてくれるかもしれない、これから出会う方々のことを考えながら書いているので。とにかくそれが中心ですね。

 

わかりました。続いては、橋爪さんが最近気になっていたり、コラボしてみたい方はいらっしゃいますか?

 

橋爪もも : これ、言っとけば叶うかもしれない案件ですよね(笑)?思春期に聴いていた方々ともしご一緒できたら、本当に大きな夢が叶うなと思います。THE BACK HORNさんやsyrup16gさんをよく聴いていましたし、お薬のように体にしみる音楽ですごく好きだったのがPlastic Treeさんや鬼束ちひろさんです。何かの形でお会いできたり、コラボできたら本当にうれしいです。でも、そこまでたどり着くには私がとにかく頑張るしかないですね。

 

それも、今後の頑張り次第といった所でしょうか。さて、近年橋爪さんが活動を行う中で、音楽シーン・業界に関して感じる事を教えて下さい。

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