SLOTHREAT インタビュー 後編

SLOTHREAT インタビュー 後編

克哉 : これは、これからもたびたび直面する周囲からの問いかけだと思うんですけど、無言を貫くスタイルを提示していきたいです。本当に誰が聴いても絶対カッケェと思われる自信があるから、こういう音楽をやってる以上は制限したら負けだと思うんですよね。

 

孝哉 : 僕らが何をやっても、何を言っても許される、というかわかってもらえるようになりたいですね。それと、若い頃、学生時代には聞いていたけど大人になるにつれて周りに大声で好きと言えなくなるバンドがあるという人が世の中にはいると思うのですが、歳を重ねて色々な物事を知っても胸を張って好きと言い続けてもらえるようなバンドになりたいです、SLOTHREATの音楽からは卒業しないで欲しいと言うか。気の遠くなる話ですかね。

 

克哉 : 例えばですけど、大型フェスのどこに出ても違和感がない、メディアに出ても違和感がない、とかそういう感じ。

 

孝哉 : かと言ってディープなイベントに出させてもらっても違和感がない。

 

克哉 : これらを真顔で考えてます。音楽の力で違和感を消していこうということですね。幅広いルーツがあるからこそ、どこの方面に対しても認めさせられるだけの本質を提示していこうと。全方位ですね。こういうことを僕よく言ってるじゃないですか。あえて言うのも難しいんですけど、上辺だけではなく、本当の意味でどこに出ても認められる、何をしても認められる領域のバンド・音楽を作って、死ぬまで活動するという魂胆です。その為に命をかけるんです。

 

孝哉 : 言葉にすると陳腐になっちゃうんですけど、これは全員思っているので。

 

克哉 : 現行の、オーバーグラウンドでも、中にはそういう人たちがいると思うんですよね。まあ、さっき述べたとおりの感じではあります。

 

KAZ : おっしゃる通りです。

 

克哉 : これ入れといてください(笑)。

 

-Neko Hackerさんも同じことを言っていましたね。

 

克哉 : マジですか?彼らとは超仲良いんで嬉しいです。

 

孝哉 : 僕はSeraとは中学3年生からの付き合いなんですよ。幼馴染レベルです。一緒にギターも切磋琢磨してましたし、作曲すごすぎるんで本当に昔から尊敬してます。

 

克哉 : 彼らも、だからこそのあのスタイルっていうのは分かるんですよね。いろんな要素を内包しているプロジェクトじゃないですか。もともとポストハードコア、プログレッシブメタルコア等というフィールドの音楽を作ってきて、今はすべてを闇鍋みたいに消化してああいうスタイルになって。独自の活動のフィールドを生み出しているしクオリティも凄まじいから、これはどこにでも行ける……という印象は受けました。

 

関連 : Neko Hacker インタビュー 第2弾
https://toppamedia.com/interview-2019-2-neko-hacker/

 

-そういった話だと、昔に比べ、音楽シーン・ジャンルの壁といったものが音楽全体として取り払われている様に感じます。こちらに関して、感じることを教えて下さい。

 

克哉 : よく思うんですけど、実は取り払われているようで取り払われてないなと。結局はどこも村社会の集合体だと思っていて。村社会に依存していて、そこから出ようとする人を蟻地獄のように引きずり下ろそうとするような人たちがたくさんいるので。

 

孝哉 : 日頃思っていることがあって、「今ああいうジャンルがキテるらしいよ。」とか、「あのバンド良く知らないけどすごく人気があるらしいよ。」とか、それだけでイベントに呼んだり、それで異種格闘とか、他ジャンルとの対バンとか、自分たちで言ってしまうイベントって結構あるじゃないですか。あれがよく分からなくて。他ジャンルと言えるぐらいの人たちとやるなら、それなりのルーツがあって、呼ぶに至る経緯が何も言わなくて見えるようなの音楽性や、リスペクトがないとあまり意味がないと思うし。

とりあえずいろんな人たち集めました、みたいなイベントが増えていって、とりあえずバンドとアイドルっていうそれぞれ別世界風の組み合わせで対バンさせたらイベントとして面白いでしょとか、そういう単に奇を衒うこととジャンルの壁を壊すのはまた違うのではないかなと思いますね。

 

克哉 : これは履き違えてますね。僕らは良い意味で何も考えてないです。ジャンルの壁とかじゃなくて、自分たちの音楽性に対してフラットにまっすぐ進むだけなので。

 

孝哉 : ビジネス的に見て面白そうとかもね。アイドルとバンドとかも、それ自体最初にやった人はすごいし面白いと思うんですけど。

 

克哉 : アヴァンギャルドなことだからね。

 

孝哉 : それを真似ただけというか、まったく別の主軸のものをただバン!と同じ場所に並べて置いただけみたいな。これから僕らが何かいつもと違うような、イメージにないような事をやる時は、リスペクトをしている方とだけやりたいです。きちんと根本まで見えるぐらいのやり方で。まだイメージもついていないような段階でするような発言ではないかもしれませんが、この時点でも意思表示しておきたいです。

 

克哉 : さっきの話だと、「最近そういうのが多いよね」という感じじゃないですか。それも孝哉が言ったように、最初にやった人はすごいんですよ。コンテンツって、何かが生まれた時はそこには人が少ないんですけど、面白いものが生まれて、いつしかつまらない人達も集まってきて面白くなくなる、という側面もあるじゃないですか。

 

孝哉 : アンダーグラウンドと言われるものってどんなものでも、人が群がったらつまらなくなるものを、人を群がらせないことによってカルチャーを守ってる。そういう点も好きです。自分もニッチな何かを好きになって、それがメジャーになった瞬間どこか冷めてしまうことはよくありました。ただその中で一部ずつ底上げされる事が大事とも理解してます。僕らは音楽シーンという場所において現状どこにも属していない、属せない気持ちでいますし、好きなものに囲まれて生活をしたいだけ。そういう二兎を追うようなやり方の活動はとても大変かもしれませんが、長い時間かけてでも理想を追い続けたいです。

 

克哉 : 本当にフラットに。ウチの思考は本当にシンプルです。変な事はしません。

 

-シナジーを生まないものはお客さんにも分かってしまいますよね。

 

克哉 : それをそのまま真似する連中が結果としてそのコンテンツを飽和させて滅ぼすことになるじゃないですか。盛り上げるどころか、良さを希釈してまた希釈してが繰り返されて。かといって、どこかの他人が最初にやった面白い事だからといって、やらないということもないと思うんですよね。単純な話、それを安直にトレースするだけなのが良くないというか。自分の本質に正直に、アイデンティティを出していかないと。どんなものに対しても。脳死してただただやるだけじゃ意味なくて、そこに本質が追い付いてないといけないなと思います。

 

-その点に気が付けるか否かで、今後が大きく変わってくるように思います。そこに合わせて、皆さんの今後の目標・予定を教えて下さい。目下としては、『Allium』のリリース、そしてDIMLIM、heaven in her arms、Mirrors、Sailing Before The Windが出演する自主企画「Worlds Apart」開催が迫っていますね。そして、将来SLOTHREATとして、今後立っているであろうステージも教えて下さい。

 

【SLOTHREAT presents 「Worlds Apart」】

▼日時場所
2019年5月11日(土)渋谷TSUTAYA O-Crest
開場 18:00 / 開演 18:30

▼出演者
SLOTHREAT / DIMLIM / heaven in her arms /Mirrors / Sailing Before The Wind

▼チケット価格
前売 ¥3,000 / 当日¥3,500
現在、イープラスならびにSLOTHREATバンド予約、他出演バンド予約にて受付中。

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