DIMLIM 聖(Vo) インタビュー

DIMLIM(読み方 : ディムリム)
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人々は確固たる自我を持ち、自分の意思を以って、日々の生活を享受している。その中には喜怒哀楽の感情、ポジティブもネガティブも含めた「生」への感情が常につきまとっている。ただ、これは全ての人が本当に感じていて、かつ当てはまるのだろうか？「離人症」、この言葉に貴方はどのようなイメージを抱くだろうか？

この度、DIMLIMはニューシングル『離人』を2019年6月5日にリリースする。タイトルトラックである「離人」は、聖(DIMLIM/Vo)が生まれてからより日々抱えてきた内面の違和感・つまりは自身の離人症の症例を元に詩を綴った楽曲だという。これまでの楽曲とは打って変わり、自身の内面を晒け出し、詩として綴る事で生まれた本楽曲。そこには聖が生まれてきてから、ここまで歩んできた際に感じていた「違和感」が深く刻まれている。

今回、TOPPA!!編集部は聖に対し、彼の生い立ちから『離人』にまつわるエピソード、彼自身の思考を紐解くべく、初の単独個人インタビューを実施した。

取材・文・編集 / 宮久保仁貴

–まずは、個人インタビューですので、聖さんの生い立ちから触れていければと思います。幼少期や学生時代はどのように過ごされていたのでしょうか。また、家庭環境はどのようなものだったのでしょうか。

聖 : ごく普通の家庭で育ったというか、何の面白みもなく、平凡な感じでした。学校では、いじめとかも受けていたりしていて……その苦しみが、今こうして表現する材料になっているとは思います。

あと、これは他の人が経験しているかわからないけど……性格が変わる瞬間、小学校や中学や高校時代の事をあまり覚えていないくて……言い換えるなら、すごく鮮明に覚えている記憶がなくて。ただ、性格や考え方が小中高で変わっていった事は、今思えば実感できるのかな、と。

–なるほど。高校を卒業後、心境の変化はありましたか？

聖 : 高校卒業後からは、この考え方や性格も一変して。それまでは結構暗い性格だったけど、少し明るい性格になれたのかな、と。ただ、生活自体は……本当に何もなかった……本当に。だからこそ、それが音楽をするきっかけの一つになっています。爆発したと言いますか……ぶつける場所がなく、ずっと生きてきたので。

–ちなみに、今こうしてDIMLIMのフロントマンとしてステージに立っていますが、この活動に繋がるきっかけは、どのようなタイミングからだったのでしょうか？

聖 : その後生活をし、手に職をつけようとするタイミングが来た時、ふと違いを感じてしまって。「普通に生きてしまっていいのだろうか？」という感情が20歳過ぎからふつふつと感じてきまして。いや、思えば幼少期からかな……この感情を抱えたまま、生きていきて。どうしたら良いか右往左往している中、当時D.I.Dのローディーだった烈と出会ったんです。「この人と一緒にバンドやるな。」と瞬間的に感じまして。そこから、一瞬でバンド結成して、それまで積み上げてきた日常も全て蹴り、気がついたら今ここにいます。

–運命的な出会いがあったのですね。続いては、早速ですが今作『離人』について触れさせて下さい。歌詞内容として、解離性障害、つまりは離人症について触れられたもの、とお聞きしました。聖さんはいつからこの症状を自覚されるようになったのでしょうか。

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