由宇霧 インタビュー

由宇霧 インタビュー

由宇霧 : 人を傷つけない限りは、どんな考え方も否定しない事と「先生にならない事」は意識しています。

また、なるべく「普通」という言葉は使わないように気を付けています。わっち自身はなにか資格を持っているわけではないので「先生」ではないんですよね。むしろ、知識がなくて失敗した過去が沢山あるのでそれを共有したいんです。

それにわっちが経験したことのない価値観はこの世界に無数にあると思うので、視聴者さんからもどんどん声を発してもらって「価値観や体験談の資料館」みたいな場所を作りたいんです。

性の話って「あれやったら気持ちよきだぜー!」とか「これだけで簡単にお賃金もらえるんだぜー!」っていう“いい話”だけが届きやすいなと感じています。

やっぱり性の話って基本は繊細なものだしプライドもあるから、なかなか自分から失敗談を話す機会ってないじゃないですか。

 

はい。

 

由宇霧 : 学校の先生や有識者さんになると失敗談を語るのはさらに難しくなりますよね。「先生、こんなダメ男にひっかかっちゃってさー」なんて、生徒としても複雑ですし(笑)。もちろんそういう先生が居ても良いと思うんですけど、なかなか難しいというのが現状だと思います。

でも、失敗談ってすごく人生に生かせると思うんです。

この失敗談をこれからもためらいなく話すために「先生」にはならないようにしたいなと思っています。わっち自身は「正解」なんて持ってないし「いろんな価値観があっても良いんだという事を認めて欲しい」という発信をしているので、由宇霧を批判する方の事も認めていく必要があると考えています。

それはそれぞれの価値観なので、批判や負の感情もあって当然だからです。

ただ、攻撃的な言い方はしないで欲しいという事と、由宇霧を選んでくれる人もいるのだから、それも選択肢のうちの一つなのだという事はいつか認めて欲しいなという核を持って活動しています。わっちも間違えてしまうことはあるし、本当に様々な価値観があるので予想外の部分で配慮が行き届かない事もあります。

でも、わっちは人を傷つける事は望んでいないので間違えたらまず傷つけてしまった事を謝ります。そして、そういう価値観の人もいるのだという事を頭にいれて活動に生かしていくことを心がけています。「相手をただ傷つけたいという悪意」と「ご意見」と「価値観の違いによる怒り」は感じ取る温度でだいたいわかるので今のところは悪意や強い言葉に振り回されずに活動できていると思います。

生々しさや攻撃的になりやすい事が苦手で性の話を避けているという方もいる思うので、そこをマイルドにできるバーチャル空間や隠語を使って、一人でも多くの人に「安心して視聴できる性コンテンツ」を提供したいなと思っています。

 

なるほど。自身の失敗談や経験を語ることによってより説得力が増しますよね。今後、動画内で新たに取り上げてみたいテーマはありますか?

 

由宇霧 : けっこう今、視聴者の中心が10代後半や20代後半なので、少しずつではありますがこれから「親」になる人も出てくると思うんですよね。ゆくゆくは「子育て」目線の性の話もしたいし、「高齢者の性」や「障がい者の性」にもスポットを当てられるようになれば良いなと思っています♨

やっぱり、この話のすべての根源は価値観にあるので、それを形成する幼少期の向き合い方をみんなで考えていくことで日本の未来が変わると思っています。

また、わっちが接客した中で60代後半ぐらいの男性が「お風呂で抱き合えるだけでいいんだ」っておっしゃっていたのがとても印象に残っていて、他の話もぜひ聞いてみたいなというのがありまして。

今はわっちの経験や見えるものが軸になっていますが、もっと視聴者の声を主役にできる配信方法を探して、わっちが知らない事も取り上げられるようにしていきたいです♨

 

性については老若男女問わず、ですものね。今後の配信も楽しみです。話は変わって先日は「神客誉めそやし」改め、自身初のオリジナル曲「お風呂のシンデレラ」を公開されましたね。こちらを制作しようと思ったきっかけを教えて下さい。

 

 

由宇霧 : 性の話に苦手意識を持っている方は多いと思います。そういう方はいきなり「性病について!」みたいな動画はクリックしないと思うんですよね。だから、なにかしら歌を歌いたかったんです。

でもわっち自身は歌うまVTuberではないので、カバーをしても「上手い!」っていう方向性では絶対に話題にならないし、あんまり多くの人には届かないんじゃないかなと思って歌唱力の比較対象がないオリジナル曲にしました(笑)。

 

とはいえ、楽曲のクオリティはかなり高かったですよ(笑)。楽曲・MV制作時の裏話を教えて下さい。作詞は由宇霧さん自身が手がけられましたよね。

 

由宇霧 : はい。実は作詞っていうのは子供のころから憧れがあって、遊びで書いたりしていたので一作目の「お風呂のシンデレラ」はわりとスラスラかけました。スケジュールが結構ギリギリで、急遽レコーディングする日が決まってその日の朝に急いで書きあげました。

 

ストーリー性のある歌詞に聴きいってしまいました。作曲・編曲に荒木・S・すめしさん、イラストに由宇霧さんのママでもあるあかさあいを迎えられましたが、楽曲イメージ共有に気をつけた事を教えて下さい。

 

由宇霧 : この曲はわっちの誕生日記念配信でおゆかり♨様に感謝を伝えるために作った曲なので、その温かみは大切にしたいと伝えました。恋愛っていうイメージより「信頼感」っていうのが前面に出るようにしてほしいとお願いしました。

 

まさにその“温かみ”と“信頼感”を感じて艶のある出来だったののではないでしょうか。おゆかり♨の皆さんに対して、どのようなタイミングでこの曲を聴いて欲しいとお考えですか?由宇霧さん視点での聴きどころもお聞かせください。

 

由宇霧 : 寂しくなった時と、夜のお店に遊びに行く前ですかね(笑)。いわゆる「神客」といわれる方の遊び方とかを歌詞に入れてるので、作法の勉強にもなると思います(笑)。

これはマナー違反への怒りをぶつけるのではなく、素敵なお作法に対して感謝をすることによってマナー違反を減らすという、わっちが好きな「伝え方」を実践している作品です。銭湯とかで「汚さないでください!」じゃなくて「いつも綺麗にご利用いただきありがとうございます」って張り紙してある事とかあるじゃないですか。あのイメージです(笑)。

時としてビシッという事は大切ですけど、なるべく相手が受け入れやすい形で物を伝えた方がみんな幸せだよなって思っているので。

 

なるほど、夜のお店のBGMで流して欲しいですね(笑)。また、YouTubeの動画・生放送と並行して、ライバープラットフォーム「Colon:」でも活躍されていますね。こちらで活動される際、意識している事を教えて下さい。

 

由宇霧Colon: https://colon-live.com/Usr/VTuberProfile?vTuberUserId=b1c0da34-4563-4bbf-8a0d-9acaf1610751

 

由宇霧 : こっちは完全に由宇霧の「遊び場」として楽しんでいます。

YouTubeの方ではみんなの性の価値観共有所のMCであったり、専門家に取材したことを発信するレポーター的な役回りであることが多いので、どうしても「堅さ」が出ちゃうんですよね。いや、大切な話だからそれは必要だし、そのなかでもユーモアも交えられるように工夫してはいるのですが、わっちが本来もってる「盛り上げ屋」としての特技は100%だせるわけではないんですよね。

だから、「Colon:」の方では「由宇霧がチーママをつとめるバーチャルCLUB」という位置づけでおゆかり♨様に楽しい時間を提供できるようにしたいなと考えてます。

リスナー同士のトラブルを避けるために、配信のコメント欄では私語を規制するVの方も多いのですが、わっちの場合は“タレントとファン”という関係性というよりも“色んな価値観や悩みを共有して、人生を豊かにするための仲間たち”という関係性なので、リスナー同士の会話や挨拶もOKにしています。

みんな、仲間が増えることで新しい価値観を聞くことができるというのを楽しみにしているので古参と新参の摩擦みたいなのもないです。

本当に地元のスナックのような、安心して集まれる場所を目指して配信していますね。

 

こちらの展開についても注目ですね。この他、自身の考えを表現する場所として、自身のnoteでもご執筆されているかと思います。自身の文を綴られる際、意識している事を教えて下さい。

 

由宇霧 : 文章は、普段VTuberの動画を視聴しない人でも気軽に由宇霧の想いを読めるようにするために書いているものなので、バーチャル界の専門用語とか流行語とかはなるべく使わないようにしています。

 

確かにそうですね。そこまで考えていたと知り、感心してしまいました。現在、VTuberグループ「ミギナナメ/」に所属、そしてバーチャルタレントサポートプロジェクト「upd8」に参加されていらっしゃいますね。これらの組織に属する事で感じる事を教えて下さい。

    Comments are closed, but trackbacks and pingbacks are open.