カルロス袴田 ( サイゼP )インタビュー

カルロス袴田 ( サイゼP )インタビュー

カルロス袴田(サイゼP)
Youtube : https://www.youtube.com/user/musicfreakhakamad
Twitter : https://twitter.com/hakamad/
ニコニコ動画:https://www.nicovideo.jp/mylist/38225889
ブログ:http://hakamad.xyz/

ある時は、音楽家としてのカルロス袴田。ある時は、ボカロPとしてのカルロス袴田(サイゼP)。さらにある時は初音ミク・音街ウナ、すしを加えたバンドとしてのダイナミック自演ズ。複数の名義を抱えながら音楽活動を行うカルロス袴田(サイゼP)は、ギターロックをベースに電波ソングを掛け合わせた音楽性が人気の音楽家だ。

これまでニコニコ動画内で殿堂入りをしている楽曲は10曲以上におよび、初の殿堂入り曲「ちがう!!!」は100万回再生以上も記録している。しかし、彼の魅力は音楽性だけに収まらない。

動画内のイラストは自身がてがけ、定番ともいえる初音ミクと音街ウナの掛け合い、コミカルな漫才なるものも定評を得るとともに他のボカロP楽曲と一線を画す。

さらには、ブログでの執筆活動においてもその才能を発揮する。自身の楽曲解説から四コマ漫画、自己啓発、ディスク・評品レビュー、会員限定コンテンツによるゼミ活動などなど広域な内容をお届するブログも人気だ。

今回、そんな多彩な才能を魅せつけるカルロス袴田(サイゼP)を解剖すべくインタビューを敢行した。自身の音楽性に迫るルーツについてや音楽家としての活動意義、イラストについてなど、幅広くお話を伺いした。

文 / カルロス袴田(サイゼP)   編集 / 滝田優樹


 

まずはTOPPA!!初登場ですので、カルロス袴田(サイゼP)さんの自己紹介をお願いします。

 

カルロス袴田(サイゼP) : お初にお目にかかります!!!!! カルロス袴田(サイゼP)と申します。秋田でロックンロールをしています。

けっこう転校の多い子供だったので、一人でできる遊びが未だに好きなんですね。それで絵を描いたりゲームをしたり、音楽を聴いたりしてたのが今の活動の原点って気がしてます。

幼い頃には漫画家になりたくて延々と落書きを繰り広げ、でも楽器もやりたかったので学生の頃はコピバンに心臓を捧げていました。「カルロス袴田」という名前はなんとなく学生の頃につけたのが由来です。

その後なんか知らんけど就職しまして、社会に打ちのめされてズタボロになったところでボカロ曲を作ってみようと思ったのがダイナミック自演ズのはじまりですね。

 

ありがとうございます。では続いて音楽的なルーツをお聞かせください。カルロス袴田(サイゼP)さんの楽曲は、ギターロックと電波ソングの融合が魅力となっています。そのあたりは先ほどおっしゃっていた学生時代でのコピバンでの影響もあるかと思いますが、具体的にはどんな音楽を聴いていましたか? 現在気になっている音楽があればそちらもお願いします。

 

カルロス袴田(サイゼP) : ルーツといえばまず幼少期にモーニング娘。さんや松浦亜弥さんを食らっていまして、それが非常に大きいです。歌詞がドエライ言葉選びなのに耳触りがよかったり、あざとい程にポップなんですけど、実はファンクや渋谷系が入ってたり、そういう複雑な音楽性が好きですね。日本独自の文化だと思います。

あと魔法陣グルグル世代なので、90年代アニソンがふるさとみたいな感覚はとてもあります。おジャ魔女どれみも大好きです。

学生の頃はTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTやBLANKEY JET CITYなどの純度の高いロックに心酔しつつ、KGDR (ex.キングギドラ)やBUDDHA BRAND、THA BLUE HERBといった日本語ラップも並行しながら桃井はるこさんやヒャダインさんに多大なる影響を受けてきました。

なので、電波ソングと呼んでいただけるのは結構冥利に尽きます。とても光栄です。

 

なるほど。具体的なアーティストをお伺いすると改めてカルロスさんの現在の音楽性迫ることができた気がします。にしても幅広い音楽を聴いてこられていたのですね。では、最近気になっている音楽はありますか?

 

カルロス袴田(サイゼP) :最近気になってるのはVaporwaveやKawaii Future Bass、そしてボカロやブレイクコアあたりで、ちょいちょいディグってます。

あとBLUE GIANTという漫画を読んだらジャズがめっちゃ気持ちよいことに開眼して、録音の中に潜り込むように聴いてます。

あとは田原俊彦さんですね。

 

現代的な音楽ジャンルに触れつつ、ルーツ音楽も嗜んでいるとは…。田原俊彦さんはかなり意外でしたが(笑)。では、ここからはカルロスさん自身の活動についてお聞かせください。これまで「ちがう!!!」を始めとした数々の楽曲が殿堂入りをしていますね。ボカロPとして活動するなかで意識していることは何ですか?

 

カルロス袴田(サイゼP) : いやほんと、2013年にボカロの投稿を始めた頃は1年で再生数500とかだったので、聴いて頂いた方には頭が上がりません。

一度、創作活動に対して完全に心が折れた頃がちょうど2016年でして、「もう自分で楽しむためだけに曲を作ろう」と思って「OhSOS!!!」とかを作ってたんです。

 

 

完全に疲れきってしまった自分に向けて書いた歌詞だったんですが、ニコニコのコメントを見てたらそれを受け取って喜んでくれる方がいることに気づいたのですね。

 

はい。

 

カルロス袴田(サイゼP) :じゃあ今度はこの人たちに届けるために、無理しないで頑張っていこう、という感じで「ぼくらのディメンション』と「ちがう!!!』が出来ていきました。ちょうど音街ウナさんを迎えたのもこの時期です。

 

 

あと、同時期に『山田玲司のヤングサンデー』というニコ生の主題歌大賞に選んで頂きまして。漫画家の山田玲司先生がとにかく色々話すっていう番組なんですけど、なぜか主題歌を募集してて。

その番組を毎日見てたので、ファンレターのつもりで歌詞を書いて歌って送ったらとても喜んでいただけて、「歌詞ってこうやって書くのが素敵なのかもな」と気づいたきっかけでもありました。かなり今に繋がってます。

 

そうだったのですね。心が折れてしまった時のファンの方たちの反応であったり、山田玲司先生が喜んでくれたことで今のカルロスさんがあるんですね。
ダイナミック自演ズという名義でも活動されておりますが、こちらはカルロス袴田(
サイゼP)名義との意識の違いや異なるコンセプトっていうのはあるんですか?。

 

カルロス袴田(サイゼP) : その辺はけっこうあやふやなんですけど、なんとなく定義としては「ミクウナとすしとカルロス袴田がやってるバンド」がダイナミック自演ズで、わたしだけの名義のときは楽曲提供だったりします。

バンド名、付けたいじゃないですか。組む組まないは別として。中二なんです。

あと、自分で歌うときは「サイゼP」は付けなかったり。ボカロPとして、ボカロリスナーの皆様から頂いた異名なので。そんなざっくりとしたこだわりがあります。

 

なるほど。先日はそのダイナミック自演ズ名義で「ロックンロール交響曲第28番『温泉』」を発表されましたね。こちらも本作のリリースのきっかけ、タイトルの由来を教えて下さい。

 

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