カルロス袴田 ( サイゼP )インタビュー

カルロス袴田 ( サイゼP )インタビュー

カルロス袴田(サイゼP) : これはまず、先程もお話した山田玲司先生の曲と絵本に『しんだらおんせん』っていう作品があるんですね。みんな死んだらあの世の温泉に行くんだよ、と。とても素敵ですよね。それで番組のリスナーたちがこぞって、ご当地バージョンの『しんだらおんせん』を作ったりしてたのですね。

そんで、じゃあわたしがやるとしたらやっぱり「生きてる間に温泉行きたいよな」って曲だよね、と思ったのがまず始まりです。

で、その後に『初音ミクシンフォニー2018-2019』で「ちがう!!!」を演奏して頂いたのを生で見て、じゃあ自分の曲でもオーケストラを使ってみようと決意しました。

それとそのちょっと前に『ボヘミアン・ラプソディ』の映画を観て「こりゃスゲェ」と思い、好きなもん全部自分のフィルター通してロックンロールしてやろう、ということで全体のイメージが固まったのです。

 

カルロスさんのインスパイアが結晶化された作品ということですね。サウンド周りではオーケストラやロックンロールというワードが出ましたが、ずばり本作のききどころをお聞かせください。

 

カルロス袴田(サイゼP) : 強いていえば毎回「毎秒聴きどころにしよう」と思って生きてはいるんですけど、やはりサビですかね。バンドサウンドの周囲にストリングスが広がって、よりやかましくお届けできました。あと今回サビは2段構えで、ちょっと嬉しいそぼろ弁当みたいな感じにしてみました。

これまでやってきた「今を無理せず生きようぜ」というテーマの総決算的な楽曲になったかなぁと思ってます。

 

ストリングスの導入でシンフォニックになるのではなく、ロックンロール度が加速されるのが痛快だと思います。先日には「ゴリラが心配だ(I’m Worried About the Gorilla)」のMVも公開されましたね。こちらのMV制作のきっかけと注目ポイントを教えてください。

 

 

カルロス袴田(サイゼP) : これはとりあえず「ゴリラが心配だ」というタイトルを先で作ったんですけど、歌詞を書いてくうちに「最後は安心したいよな」と思って、じゃあどうしたらゴリラに対して安心出来るのかなと考えた結果、一国一城の主になるのがいいのかなと。

彼(ゴリラ)も元から雇われるよりは多少スリルがあっても自分に裁量のある環境が向いてたんだと思います。

MVは今回ミクウナにめっちゃ踊ってもらいました。あの感じはすごく気に入ってるので今後もあると思いますね。

 

今後あると思うという言葉が聞けてすごく楽しみです。こちらの楽曲・MV制作時の裏話などがありましたら教えて下さい。

 

カルロス袴田(サイゼP) : 裏話というほどのアレでもないんですけど、今回のゴリラは4日で楽曲~動画まで作りました。たぶん。相当なハイペースだったと思います。

おかげで意味はわからないんですが、そのわからなさが美しいかなとすこし思っています。

 

これまでの作品は、動画中の初音ミクと音街ウナのやりとりが見所となっていますがこのような取り組みを始めたきっかけは何ですか? 

 

カルロス袴田(サイゼP) : 俗に「漫才」と呼ばれる部分のことですね。あれは最初、単純にイラストと歌詞だけじゃもったいないかなと思って入れてみた遊びなんです。

だからといって漫才をする意味はわからないんですけど、これはたぶん漫画を描いてた頃の習慣なんだと思います。キャラクターが会話してるのが好きなのですね。

漫画を描いてた頃、物語についてはフェティシズムが全然ないことに気づいたんですけど、こういうキャラ同士のかけあいみたいなものを作るのはすごく好きなんだな、ということもわかりました。というか動画の漫才に関してはもはやあのひとたちが勝手に喋ってくれてる印象さえあります。わたしは口述筆記のライターです。

 

おそらく「漫才」も含めて楽しまれているファンも多いかと思います。SNSやブログには自身のイラスト、四コマ漫画などをアップされております。絵に興味を持ったきっかけをお聞かせください。

 

カルロス袴田(サイゼP) : 昔からなんとなく漫画家になりたくて、それはたぶん漫画を描きたいというよりも「絵を描いて誰かとコミュニケーションをするきっかけを作りたい」と思っていたからだと思います。

結果として漫画家にはなれなかったんですけど、色々研究したり練習した結果みたいなものが今の活動には生きてるなぁと思う次第です。

絵のルーツとして「これが好きです」っていうのがパッと思い浮かばないのですが、幼いころからファンシーなキャラクターがとても好きで、た〇ごっちやス〇イムみたいな丸っこいキャラクターを描くのが好きでした。その辺の感覚は今描いている「すし」や「ねこ」に生かされてるかなと思います。

 

コミュニケーションという言葉を受けて、SNSでも沢山のリアクションをいただいていますよね。それらの反響はいかがですか?

 

カルロス袴田(サイゼP) : 「見てよ~!!」っていう気分じゃなくて、どちらかというと学校の休み時間とかにこっそり黒板に描いておいて、誰かに見つけてもらうのを待ってる感覚です。

四コマなんかはたくさんリプをいただいたりクソコラを作っていただいたり、ちょっとした大喜利の現場みたいになっているのでとても嬉しいです。

あと普段ちいさいキャラを描いているので、たまに頭身の高い絵を描くと違った反応をもらえたりするのも楽しいですね。あまり描かないのですが、この間筋骨隆々な男性キャラを描いた時の反応は興味深かったです。

 

その反応が気になるので探してみますね(笑)。アップされたイラストを拝見するとアニメや漫画への造詣の深さが感じられます。好きなアニメ・漫画・キャラクターがありましたら教えてください。また、最近のおすすめもありましたらお願いします。

 

カルロス袴田(サイゼP) : 最近は昔ほど数を読んだりする時間がとれていなくてアレですが、最近『キングダム』を読み始めました。人気のある作品はすこし敬遠しがちなんですが、完全にやられてしまいました。まだ全然序盤なんですけどね。

ここ数年で一番ヒットしたのはガルパン(『ガールズ&パンツァー』)で、まだ劇場版はひとケタ回数しか見れてないのですが毎回ちがうところで泣いています。大洗に住みたい。最終章も楽しみにしています。

基本広く浅い人間なので具体的に挙げるとキリがないんですが、Twitterなどで推してる絵師さんらをふぁぼるのが趣味です。

 

ありがとうございます。個人的に参考にさせていただきます(笑)。また、ブログではコラムや講座なども行われていますが、こちらを始められたきっかけは何ですか? 反響などもありましたらお聞かせください。

 

カルロス袴田(サイゼP) : 自分がインターネットを始めた当初に一番見てたのがテキストサイトで、ずっとああいうのをやりたいな~と思っていました。その欲求が顕現したものがブログですね。

動画だとどうしても楽曲の方に注力してしまうし、Twitterだと文字数制限がある。なので、もっと思考を駄々洩れに出来る場所としてブログが最強なのかなとは思っています。

最近は全体公開ではなく、Pixiv FANBOXを使った会員限定コンテンツ的なブログを配信しています。学生時代のゼミのすごくライトなイメージで、わたしが考えたことを見てもらって、なんか感想があったらコメントしてもらう的なゆるい雰囲気になっていますね。

 

楽曲解説から同世代の人たちに向けたメッセージなど様々な内容をお届しているので是非、このインタビューを読んでいる人にも見て欲しいですね。では次に楽曲提供についてお聞かせください。最近ではVtuberのアメノセイさんのオリジナル楽曲「あいでん×あいどんのう」の作詞作曲を担当されていました。こちらに至った経緯を教えてください。

 

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