AliA インタビュー 第2弾

AliA インタビュー 第2弾

AliA(読み方 : アリア)
メンバー(LtoR) : TKT(Key) / RINA(Vio) / SEIYA(Ba) /AYAME(Vo) / EREN(Gt) / BOB(Dr)
HP : http://www.alialive.jp
Twitter : https://twitter.com/alia___official
Instagram : https://www.instagram.com/alia___official/?hl=ja
YouTube : https://www.youtube.com/channel/UCQypWrxGTZVMP1aKd7GO45w

▼TOPPA!! 独占メッセージ動画

ハイブリッドロックバンド”を掲げるAliA。奇跡的……いや、今となっては見えない運命に導かれた6人が2018年7月に活動を始めてから、早1年が経過した。“

前回TOPPA!!インタビュー時(2019年2月)に、「毎日がすごく濃くて……」とEREN(Gt)が語っていた事が半年前の出来事になる。そこから半年、更に濃い内容をAliAは経験したに違いない。メイントピックとしては、1stミニアルバム『AliVe』リリースに合わせたツアー「AliAliVe 2019」で全国を回り、ツアーファイナルの渋谷CLUB QUATTROは完全ソールドアウト。また、この日の堂々たるステージング・表情からは、十数年寄り添ってきたバンドの様な風格が感じられた。

そんなAliAは間髪入れず、2019年9月18日に2ndミニアルバム『realize』のリリースを発表。バンドの“現在(今)”を表現した表題曲「realize」や、福岡ソフトバンクホークス「鷹の祭典2019」光のセレモニーのタイアップ曲「joker」、新たな方向性・挑戦を見せた「インストップデート」等、表情豊か・全リード曲と言っても過言ではない7曲が出揃った。

また、本作のリリースツアー「realize」は既に終了した台湾・香港公演を含め全42公演と、AliA史上最大規模のライブツアー。かつ、ファイナル公演は恵比寿LIQUID ROOMでのワンマンとなる。近年の日本のロックシーン、ひいては音楽シーンにおいて、約1年の期間の中で、これほどまでの成長を遂げ、挑戦を掲げたバンドがいるであろうか。

今回、AliAメンバー6人に対し、再びインタビューを敢行。「AliAliVe 2019」の振り返りから、『realize』に関する逸話、ジャンルやシーンを飛び越え“DiverCore(越境者)”として頭角を現わしつつあるAliAの近況・そして未来を合計約2万字で紐解いた。

取材・文 / 宮久保仁貴(https://twitter.com/hermanhalkemen) 編集 / 松江佑太郎

関連 : AliA インタビュー(2019年2月13日公開)
https://toppamedia.com/interview-2019-2-alia-rock-band/

関連 : AliA First Tour「AliAliVe Tour2019」TOUR FINAL / 2019.5.20@ 渋谷CLUB QUATTRO イベントレポート
https://toppamedia.com/report-2019-5-20-alia-alialive-tour2019-final/


 

本日はよろしくお願い致します!
早速ですが、前回インタビューから約半年ぶりとなりますね。現在のバンド全体のご状況は如何ですか?以前渋谷CLUB QUATTROでのワンマンライブを拝見させていただいたのですが、前回インタビュー時と比べ、知名度や動員はもちろんの事、皆さんの立ち居振る舞いもより洗練された気がします。

 

BOB :お客さんの曲に対する反応とか、そういうものをダイレクトに受け取る事が出来て。曲作りや練習だったり、そういうところにツアーから持ち帰ってこられた部分を活かせている感じもあるのかな、と。それは前回の取材の時にはまだ無かったものなので、そこが一番大きな違いかなと思います。

 

SEIYA : 今、2週間ぐらい毎日一緒にいますね。1日も空けずに(笑)。

 

AYAME : 次のツアーへのリハとかプロモーションだったりで。

 

EREN : 飲んでるしね、一緒に。昨日もリハ終わってから。ほぼ毎日SEIYAと一緒に過ごしてる(笑)。

 

SEIYA : よくない流れですね(笑)。

 

EREN : いいだろ別に(笑)。

 

お住まいもまだ、お互い近くにあるんでしたっけ?

 

SEIYA : 今は近くなくなったんですよ。でも逆に、行ける飯場の範囲は広がりました。

 

EREN : お互い寄り添ってね(笑)。

 

仲も前回以上に深まったような感じですね(笑)。前回より滑らかになったというか、前回はちょっと固かった感じがして。

 

SEIYA : バンドとして一番最初の取材だったからですかね。

 

EREN : ガチガチだったね。

 

改めて、5月20日にAliA First Tour「AliAliVe Tour2019」が完結しましたが、ツアー完走時の手応えは如何でしたか?また、このツアー時の裏話があれば是非教えてください。

 

AYAME : QUATTROはAliAにとってはあの時の最大キャパで、そのツアーの初日が渋谷eggmanだったので、「何倍だよ。」というぐらいの規模だったんですよね。QUATTROの時のMCで言ったんですが、eggmanでの初日では前3列ぐらいしかお客さんがいなかったんです。それが、24本回ってきたあとのQUATTROで、倍のお客さんがいるというのは、今まで経験してこなかったし、こんなにAliAの曲を聴いてくれる人がいるんだな、広まったんだなと思うとすごく感慨深い気持ちになりました。次のツアーの恵比寿LIQUIDROOMもどんな景色になるんだろうというところを、終わったあとにすごく想像しました。

 

BOB : 裏話とかは?

 

TKT : 移動がとんでもなかった。

 

SEIYA : 車移動で全ヶ所回ったんですよ。千葉のANGAでの本番終わりに、そのまま青森まで陸路で向かい、フェリーで函館港に行って、そこから札幌まで向かったんですけど。青森で健康ランドに行ったりして。なんかもう旅でしたね。

 

EREN : 喧嘩もたくさんしたね。

 

BOB : 喧嘩もしたし、俺とSEIYAは京都の鴨川の河川敷で、2人でこうやって月を眺めながら……。

 

一同 : (笑)。

 

SEIYA : 月が綺麗ですね、みたいな……(笑)。例えば札幌だったらブラックニッカのデカい看板だったりとか、京都だったら鴨川とか……。もちろん、AliAの音楽を届けるっていう基本的なスタンス。方針があって、それは変わらずで。全国を回らせてもらって、当たり前に各土地の景色だったりとか、人とかを見て。例えばこの土地はいきなりガッと来るけど、この土地は人見知りだったねとか、そういうのもあったし。

とにかく、バンド結成して初音源で初ツアー回らせてもらって、ひとりでも自分たちを見たい人がいるというのが、本当にすごいなと思って。僕も、例えば学生の頃とかなら、友達のライブがあったりしたらやることないしすぐ行けるけど、社会人になったりすると、移動とか、そこにわざわざ来るのも大変ですよね。たった30分とか1時間のために、すごく遠いところから泊まりで来てくれてる人もいたりとか、自分たちの音楽を聴くためにそこに来てくれるっていうのが改めてありがたいと思います。

それを踏まえて、今回はLIQUIDROOMや台湾、香港を含めた42公演でもっと届けに行く事を改めて意識しました。

 

前回のインタビューで、Instagramでロシアのファンがいたのでそういう場所にも行きたい、と言っていたことと繋がりますね。
続きまして、初の全国ツアーで、スケジュール的にかなり大変だった事も多いかと思います。バンドとしてモチベーションを維持するのに意識した事はありますか?

 

SEIYA : BOBとかは、早起きして散歩したりしてました。

 

BOB : 走ったりとかね。各地の観光名所みたいなところもひとりで行ったりしました。そういう休息の時間というか、いろんな場所のいろんなものに触れるというのは……『ちい散歩』みたいな話してるな(笑)。

 

EREN : 散歩も大事だったり、個々でやることって大事だと思うんですよ、自分の生活リズムを作るって意味で。

でも、バンドとしては、お互い本気でやってる分ぶつかっちゃうところもあったり、喧嘩したりするんですよ。そんな時こそ、今こそ俺たちがやらなくちゃいけないこと、やりたいこと、一番最初に掲げたことってなんだっけ、というのを考える時間を、結果的には常にやってきたおかげで、答えが見えてくることがあると感じました。現状、何に対してぶつかっているのか、考える時間がすごくあったというか。そういう意味では、喧嘩というよりは、結果的に大事なステップだったなと思います。

滑らかになったと言っていただいたのはたぶんそういうことで。その時間が多かったからお互いのことを知れたし、緩くなったんじゃなくて広がったというか。大事にしてきたのはそういうところですね。

 

SEIYA : その手の話だと、この間ラジオで言われてしっくりきたことがあるんです。出身も経歴もバラバラの6人でAliAとして活動するようになって、ズレてる部分、お互いに見てるものが違う部分があったりして、その中で一番しっくりきたのが、空調温度問題というものなんです(笑)。

 

と言いますと?

 

SEIYA : 例えば、冷房の温度で、今暑いとか寒いとか、そもそも冷房が嫌いとかがあって、でも同じ部屋に居なければならないというところで、「じゃあ俺らの中の最適温度は何度なんだ?」というのを、1個ずつ決めていく話し合いがすごく多かったのかなと。例えば、きょうだいがいるメンバーもいれば一人っ子のメンバーもいるし、実家暮らしが長いやつもいれば早く一人暮らししたメンバーもいる。ロングツアーとなると衣食住も一緒だし、その上で、「自分は音楽のこういうところにこだわってます。」というところまで突き詰めていくのは、ある意味火種が多いというか。

だけど、そうなった時に、お互い全く違う方向を見てるけど、ERENが言ったように、何で音楽やってんだろうとか突き詰めていく。もちろん音楽やりたくてここにいるし、みたいな。地方とかで寝られてなくて辛かったりしても、やりたいことがやれて、それを楽しみにしてくれている人がいるというのが、俺は最高なことだと思ってるので。モチベーションを保つというよりは、そもそも高くしてきてるし、というところですかね。

 

BOB : ツアー中に空気悪くなることもやっぱりあるじゃないですか。そういう時に、放っておくのではなく、話し合いを長く設けたりするっていう解決策を、ツアーの中で見つけられたかなと。

 

SEIYA : 持ち越さない。俺とか割と気を使って、上手く伝えるタイミングとか考えちゃうタイプなんですけど、この6人に関しては言った方が早いなと思いました。

 

EREN : 俺とか全部正直に言っちゃうからね(笑)。

 

AYAME : スッ、とね(笑)。

 

SEIYA : ERENに関しては変な遠慮しないで、自分も思った時に言って、その場でまとめるという感じで。

 

EREN : 1年経ってやっとみんなが許してくれるようになってきたというか。あいつはこういう人間だからって(笑)。

 

SEIYA : 変な話、ハーフだからとかではなく、俺らも日本人的でなんとなく言いづらい空気とかがあったのを、これからはそういうところは遠慮せずにいく方がいいんだなと。

 

EREN :「俺VSみんな」みたいになってるじゃん(笑)。

 

SEIYA : いやいや(笑)。

 

BOB : おーい(笑)。

 

SEIYA : やめなよー(笑)。

 

一同 : (笑)。

 

やっぱりバンドとして滑らかになったと感じますね。

 

SEIYA : バチバチやってるわりには楽しくやってます。

 

そして、ツアーファイナルでは『realize』のリリース、それに伴うツアー発表を行われました。まずは、『realize』から触れさせて下さい。これまでライブでお披露目されていた「Discord」や「letter」、「イドラ」しかり、新曲合わせて7曲のミニアルバムが仕上がりました。本作を制作する上で、テーマとした事はありますか?


【リリース情報】

▼タイトル
『realize』

▼発売日/価格/品番
2019年9月18日(水)
¥2,000(税別)
品番:SSSA-1006

TOWER RECORDS ONLINE
https://tower.jp/artist/2720386/AliA

VILLAGE VANGUARD ONLINE STORE
https://vvstore.jp/i/vv_000000000186927/

Amazon
https://www.amazon.co.jp/dp/B07W6VWRP7

HMV&BOOKS ONLINE
https://www.hmv.co.jp/product/detail/10092875

 TSUTAYA ONLINE
http://shop.tsutaya.co.jp/cd/product/4519552104730/

▼収録曲
1. realize
2. Discord
3. ユートピア
4. インストップデート
5. letter
6. イドラ
7. joker

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