SUGGESTIONS インタビュー 第二弾

SUGGESTIONS インタビュー 第二弾

SUGGESTIONS (読み方 : サジェスションズ)
メンバー(LtoR) : Kei(Gt) / Owen(Gt) / Mariko(Dr) / NiiK(Vo) / Kato(Ba)
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SUGGESTIONSが待望の1stフルアルバム『Another Heaven, Our Catharsis』をリリースした。前回インタビュー時から早2年、一昔前の彼らを大まかな括りでカテゴライズするのであればメタルコア、ダウンテンポなのだろうが、現在はそれらの属性だけに縛る事は出来ない。音楽的要素で語るのであれば、ポストメタルやブラックメタル、はたまたトラップやラップミュージック、実験音楽など……複数の顔を持った『Another Heaven, Our Catharsis』が誕生した。そして、一つ一つの楽曲の深みはありつつも、NiiK曰く1枚11曲38分を聴くことで『Another Heaven, Our Catharsis』というアートが完成するとの事。改めて、これは一体どういう意味を含んでいるのだろうか。

近年は新メンバーとしてMariko(Dr/ex. Alerion)、Kei(Gt/Skygraph)が加入、LOATHE、ALPHA WOLF等のメタルコア・ポストハードコアシーン最前線のバンド達とも共演を果たし、2019年11月に開催した自主企画『Another Heaven, Our Catharsis』はソールドアウト。着実にバンドとしてステップアップを重ねるSUGGESTIONSが今後を見据え、行き着くところとは一体どのような物なのだろうか。

今回、『Another Heaven, Our Catharsis』をリリース、新メンバーMarikoとKeiを交え、SUGGESTIONSメンバー5人に2度目のインタビューを実施。『Another Heaven, Our Catharsis』の事を中心に伺いつつ、バンドの近況や現在彼らが見据えているもの、物事の思考法等について、合計1万字以上で紐解いた。

取材・文・編集 / 宮久保仁貴( https://twitter.com/hermanhalkemen )

関連 : SUGGESTIONS インタビュー
https://toppamedia.com/interview-suggestions/


 

-前回インタビュー時からバンド編成も大きく変わりました。Alerionで活動していたMarikoさん、Skygraphでも活動しているKeiさんが加入しました。加入の経緯を教えていただけますか?

 

 

Mariko : Alerionで主催ライブを開催した時、SUGGESTIONSをお誘いしたんですけど丁度前任Drが脱退してライブ出来ない状態だったんですよ。「どうしよう……。」となった時、「じゃあお前が叩け!」みたいな話になって(笑)。そこからサポートDrとしてサポートを始めたんです。実際SUGGESTIONSのサポートを続ける中で、私自身こういう曲の方がハマりが良いとか、自分のDrの良さも出るかと感じて。そして何よりもメンバーとも考え方が共感出来たので、SUGGESTIONSで活動していくことになりました。

 

Kei : もともとSkygraphで活動してた時から交流があって、メンバーの人柄も知っていて。加入した年はSkygraphの活動も弱めている時期、かつ自分も新しいことを挑戦する年かなと思っていたんです。SkygraphとSUGGESTIONSの共通のスタッフからアドバイスをいただいて、連絡をとって、音楽性について色々話した結果、頑張りたいなと思って加入を決めました。

 

-お二人ともハマるべくして、加入が決まったというか。改めて、音楽的ルーツもお聞かせ願えますか?

 

Mariko : SUGGESTIONSに入る前はWHILE SHE SLEEPS、HER NAME IN BLOODあたりの王道メタルコアが好きで、最近はSUGGESTIONS的に近いDARKE COMPLEXとかですね。

 

 

Kei :以前は綺麗めなバンドを聴いていたんですけど、最近はDEFTONESなど、そのあたりのバンドの影響が強いですね。

 

-なるほど。ちなみに、お二人が加入してからのバンドの動きやバンド内ムードは如何でしたか?昨年だけでもかなりの現場をこなしてきたように思います。

 

Owen : バンドとしては良い感じにマイルド・柔らかい雰囲気になったな、と。癒し系な二人だと思うので(笑)。ドラムも今までとは違うアプローチだったり、Keiはギターソロを入れたり。目に見える形でも感じられるようにはなりましたね。

 

-マイルドとの事ですが、正直現体制のアー写に関してクールさを感じつつ、どこか危なさを感じたり、カルト的な印象を受けました。どなたが撮影されたのでしょうか?

 

NiiK : 東京のカメラマンのナヒラユウキくんが撮影してくれて。FALLING ASLEEPの撮影もしている子で、そこきっかけで知り合いました。アー写のコンセプトに関して、カルト感は意識してなかったんですけど、FALLING ASLEEPやナヒラくんの共通項で、loatheやholding absenceというアーティストが好きということもあり、ああいったモノクロの世界観を表現しました。

 

 

-あと、メンバーの並びも気になりました。

 

NiiK : アー写だと、普通はVoが先頭ですけど、王道はやりたくなかったので。なので、Marikoを先頭にしたんです。また、個人的にはドラムがバンドの中の基盤になると思っているので。結果、バランス的にも一番美しい形になりました。

 

-わかりました。改めて、満を持しての1stフルアルバム『Another Heaven, Our Catharsis』リリースおめでとうございます。リリースの経緯を教えてください。

 


【リリース情報】

タイトル : 『Another Heaven, Our Catharsis』
発売日/価格 : 発売中
価格: ¥2,700(税込)
ディスクユニオン : https://diskunion.net/metal/ct/detail/HMHR191127-500
礎 : http://ishizue-music.shop-pro.jp/?pid=146864132
iTunes他、各種デジタル販売・配信サービスにて配信中 : https://linkco.re/qmB8YCSZ

▼収録曲
1. Another Heaven
2. MAMA
3. E.S.W.Y.S
4. VANITAS
5. Hunger Affection
6. O.LILY
7. DICTATOR
8. COLDRED
9. SERPENT
10. CARPE DIEM
11. Our Catharsis


 

Kato : 「DICTATOR」「SERPENT」出した後からアルバム出す話はあって。そこからレコーディングしつつ、10曲収録する事は決まっていて。ただ、後に「COLDRED」が追加になったのと、業界内の根回しに時間がかかったんですよ。

 

 

NiiK : 10曲自体は去年の夏には出来ていたんですよね。どうやってリリースするのか迷っていたんですが、やっと出せました。
8月末にALPHA WOLFとのツアーがあって、その時はほぼアルバムからの新曲のセトリで挑みましたね。アルバムのリリースを予感させ、リスナーをワクワクさせられたのではと思います。

 

 

Kato : 結果として、あの時期にリリース出来て良かったのかな、と。

 

-満を時してリリースされた本作ですが、一聴した際、まるで映画のサントラのような印象を受けました。これまでリリースされた楽曲のシネマティック要素が点だとすると、今回でより強固な線でつながったというか。曲順を定めるにあたり、意識した事はありますか?

 

NiiK : 『Confine Your Tongue』の頃から、1から聴いて1つの作品に仕上がるように曲順を考えていて。気持ち的にはSUGGESTIIONS流の映画を作っている感じですね。「DICTATOR」「SERPENT」は出来ていたので、そこから逆算する形でOwenにOPとED楽曲の作成をお願いして。どの曲が流れ的に自然か考え、飽きないようにするか考えた結果、あの組み合わせが出来ました。

 

Kato : 考え的にはコンセプトアルバムです。シングルいっぱい出したから……といった感じではなく。CDで聴いていただくとより感じられると思うんですが、曲間も凝っているので。

 

-“間”の要素が作品として味わいを出しているのですね。さて、今回最低音としてLow Eが取り入れられています。ギター・ベースのセッティングで気をつけた事などはありますか?近年ダウンチューニングの深化がシーン全体として進んでいますが、Low Eのバンドはまだまだそこまで多くないかと思います。

 

Owen : セッティングについてはギターメンテナンスのプロの方(Negoro guitar storeの根来様 / http://ne56ow.com/)に調整を依頼していて。はっきりと出したい音像はあるので、弾き心地だけでなく、「どうやったらこういう音が出ますか?」という風に調整を毎回詰めていきましたね。いつも車で僕の自宅近くまで来てもらったりして車の中でギターの調整をしてもらったり。1ヶ月に1〜2回会っていただいていた時期もありました。あと、レコーディングでPCに信号を送る面においては、Katoさんを信頼しているので。そこの心配やストレスは一切なかったですね。

 

Kato : ベースについては、実はチューニングを上げているんですよ。

 

-と言いますと?

 

Kato : ベースもLow Eに合わせるのは人間の可聴域的に現実的で無いと思っていて。音を上げるとどうなるかというと、ギターとの重なり具合がソリッドになるんですよね。ごわつかないというか。ベースのチューニングとしてはDropAとなるんです。

 

-目から鱗です。

 

Kato : あとベースに関しては音作りの観点は凝ってないですね。ギターの方は今回からAxe-Fx IIIを導入してややこしいことも出来るようにしました。そしてクリーンのアンプを混ぜてバランスも取りつつ、めちゃくちゃな低域を解決した感じですね。

 

-ちなみにレコーディングの話から逸れますが、現在Katoさん、Owenさん、KeiさんはESPからギター・ベースの機材提供を受けています。ライブ・レコーディングにおいて、どのような感触を得られていますか?

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