知的風ハット ( 浅井ラム ) インタビュー

知的風ハット ( 浅井ラム ) インタビュー

知的風ハット(浅井ラム)
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▼TOPPA!! 独占インタビュー動画

『サメ映画ライター』として活動する知的風ハットは、自身の趣味でもある映画についてのレビューでその名を轟かせた。紹介される映画はメジャーなものからコアなものまで幅広く、そのマニアックさからB級映画を越え、Z級映画レビュアーと称されることもある程である。

普段テレビなどのメディアからは知ることのないような、コアな映画の魅力を存分に伝える表現力は映画への愛を感じるものであり、かといって専門性に寄りすぎず、ユーモアを交えて伝える様は読み手が興味をそそられるような良いバランスで構成されている。

2017年には映画専門チャンネル・ムービープラスとBANGER!!!の主催する映画祭りにも出演している。

米国の映画製作会社であるアサイラムのイベント、アサイラム・アワーでサメ映画ライターとしての活動をきっかけにB級映画、サメ映画ライターとして幅広く活躍している。

また、知的風ハットの端末という『浅井ラム』はバーチャル映画レビュアーとして活動している。独特の世界観を持ち、一度観ればその専門的な内容の解説とシュールさの融合に虜となるだろう。

今回は活動のきっかけから映画レビュアーとなった経緯まで、そして新たな試みでもあったVTuber浅井ラムとしての活動についてもお話を伺った。

文 / 知的風ハット(浅井ラム) 編集 / 夏野夕樹( https://twitter.com/Ukinatsuno )


 

-TOPPA!!初登場ですので、自己紹介をお願いします。

 

知的風ハット(浅井ラム):ハローワールド☆サメ映画ライターの知的風ハットだよ☆

普段は映画レビューを中心に活動しているんだ☆よろしくね☆

 

-不思議なお名前ですが、由来はありますか?

 

知的風ハット:名前の由来はアイコンの画像からです。『外付けの身についていない知識で物事を語る人』のイメージイラストを、皮肉半分・そして自分自身に対する戒め半分の意味を込めて考えました。そのアイコンから見たままに命名したハンドルネームですね。まあ、そんな話は毒っぽすぎてあまり面白くはないので、普段は滅多にしませんが。

なお、『知的風』という単語は私の造語です。『知的ハット』では語感の収まりが悪いと思ったのと、万が一にも名前から本当に私のことを『知的』と思われる方が出てきては困るので、意味合いとしては『的』と微妙に重複しますが、間に『風』の字を挟みました。

このハンドルネームを名乗り始めた当初は、『知的風ハット』で検索をかけたって、なぜかパナマハットの販売ページしか引っかかりませんでしたね。

 

-なるほど、雰囲気にマッチしていてとても良い感じの命名ですね。パナマハット是非被っていただきたいです(笑)。それでは、サメ映画やZ級映画と言われるようなコアなコンテンツとの出会いのエピソードについて教えていただけますか?

 

知的風ハット(浅井ラム):はじめて観た映画はもう覚えておりませんが、はじめて観たサメ映画は『ジョーズ』です。

元々少年時代は、サメやザリガニ、カマキリといったような、こうビジュアルがシャープだったり、武器っぽい生体器官を持った生き物が好きだったんです。

その延長からたまたま地上波で放送していたジョーズにも興味をもって見始めたところ、それはもうとても面白くて見事にハマってしまいました。そこからジョーズのような作品を求めて、いわゆるサメ映画を漁り出しそのまま現在に至ります。

やっちまいましたね。

 

-『ジョーズ』今観てもかなり面白いですよね。ちなみに特に好きな映画は何でしょうか?

 

知的風ハット(浅井ラム):もちろん前述の『ジョーズ』ですね。ほかには『スナッチ』と、『狂い咲きサンダーロード』。それから『パルプ・フィクション』と、『コーラス!』、『スタンド・バイ・ミー』、『ガタカ』。あとは『トレインスポッティング』及び『T2 トレインスポッティング』です、2作品を併せて。

チョイスがメジャーな割にやや一貫性がないかもしれませんが、多少粗かろうが独特のセンスがほとばしっているものや、武骨でエネルギッシュなもの、あるいはそれらとは真逆に近い、繊細でノスタルジックな空気感のものを特に評価しがちですかね。

……と言いつつも普段積極的に観る映画はサメ映画を含むアニマル・パニックやスプラッター・ホラー系のポップコーン・ムービーなんですけれども。

まあ、こう言ってしまうと身も蓋もないのですが要は面白ければなんでも好きです。

それともう一本、『アクエリアス』というホラー映画も非常に気に入っているのでオススメがてら付け加えさせてください。セル版のみでレンタルでは流通していないとのことですが個人的に大好きなスラッシャー映画の名作です。

 

-退廃感というか、日常の一部分を濃くした感じの映画が多いですかね。『アクエリアス』調べましたが、このフクロウ見たことあります。パッケージからしてもうホラーですね。知的風ハットさんは映画ライターとしてもご活躍されていますが、こちらの活動されることとなったきっかけを教えてください。

 

知的風ハット(浅井ラム):2017年の秋頃、『アサイラム・アワー』という企画のためにサメ映画に関するコラムの執筆依頼を頂いたときからですね。『サメ映画ライター』という肩書きもそのときに掲げました。

当時はライターとしての実績もなかった素人の自分が『映画ライター』などと名乗るのもおこがましいと思ったため冗談半分に記載した肩書きですが、そのおかげか結果として以後私好みのサメ映画やB級ホラー映画に絡んだ案件ばかりが来るようになりました。ありがとうございます。

余談ですが、その肩書きが拡散した日を境に、SNSにて『サメ映画評論家』やら『サメ映画研究家』といったような肩書きを名乗る方が、一時期ごそっと増えてしまいました。特にコメントする機会もございませんでしたが、実は私も内心「それなら私も、もっと威厳あふれる肩書きを自称しておけばよかったかな~」とちょっぴり思っております。

アサイラム祭り│開局30周年記念企画!!6ヶ月連続特集│映画専門チャンネル「ムービープラス」
https://www.movieplus.jp/special/30/asylum/

 

-ライターとしてご活動される中でのこだわりはありますか?

 

知的風ハット(浅井ラム):原稿を締め切りに間に合わせることと、極力自然体で書くこと。それから、可能な限り読者の方に満足してもらうこと。ほかにはさしてございません。

そもそも、私が今現在ライターとして仕事を頂き活動しているのはあくまで趣味としての映画レビュー活動の成り行きからのことですので、あまりビジネスとしてのこだわりのようなものは考えておりません。仮に私がライターとして本格的に専業化したなら、また話は変わってくるのでしょうが。

 

-先ほどの『アサイラム・アワー』に関してもですが、メジャーどころではないコアなコンテンツを沢山ご存じですよね。情報収集はどのように行われていますか?

 

知的風ハット(浅井ラム):とにかく目についたものは通っているレンタルショップで借りたり、通販サイトなりホームセンターで買っているだけです。それから、映画関係の書籍だったりインターネットの専門サイトだったりを一通り見てみて、これが面白そうだなと思ったなら鑑賞してみるだけですね。特別なことはなにも行っておりません。

 

-私も紹介されている映画に少しずつ手を出してみようと思います。ここまで映画についてお話をお伺いしてきましたが映画の他にも好きなもの、趣味はありますか?

 

知的風ハット(浅井ラム):読書、海外文学をそれなりに読みますかね。O・ヘンリの短編集や、オクターヴ・ミルボーの『責苦の庭』、それからフランソワーズ・サガンが好きです。ただまあ、サガンは……たぶん、私のイメージではないのでしょうけれども。

ただし特にお気に入りの小説は、中勘助の『銀の匙』や阿佐田哲也の『ドサ健ばくち地獄』、筒井康隆作品全般と日本のものに偏っている気がします。

 

-映画と同じように別世界の物語だからこそ読書もお好きなのかもしれないですね。知的風ハットさんは『浅井ラム』としてもYouTubeでご活動をされていますが……自己紹介をお願いできますか?

 

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