The Birth Of Envy(読み方 : ザ・バース・オブ・エンヴィー)
メンバー(LtoR) : Bell(Vo) / -SAKU-(Gt/Composer)
Twitter : https://twitter.com/TheBirthOfEnvy
Instagram : https://www.instagram.com/the_birth_of_envy/
YouTube : https://www.youtube.com/channel/UCbxlms77Q5T1gwTijMP3Dyw
Facebook : https://www.facebook.com/TheBirthOfEnvy.Official
昨今の音楽シーンにおいて、ジャンルという言葉は最早、死語になり始めているのかもしれない。ある程度、「このフレーズは〜由来だ!」「この音色はここに影響を受けているよね。」だとか、断片的にアーティストをカテゴライズする事は可能だろうが、総合的に楽曲を判断した際、複数の要素が絡み合い、良い意味で形容しがたいニュースタンダード的な楽曲・アーティストが増えたように感じる。TOPPA!!が提唱するDiverCoreの理念がまさにそれだ。
今回ご紹介するThe Birth Of Envyもその中の一つに違いない。彼らを断片的に見れば、それこそ激しい面ではメタル・メタルコア・ポストハードコア・Djentの影響を感じさせる要素や、極まったLOWLOWチューニングから繰り出される最新鋭のヘヴィネスサウンドを持っている。その反面、所謂日本的なJ-POPやJ-ROCK、アニメソング的なアプローチなどのキャッチーな部分を併せ持っている。ただ、これらの要素を限界まで近づけたアーティストは現時点の日本ではそうそういないのではないだろうか。また、インタビュー中でも触れるが、始動前から所謂ネット上での活動にも力を入れ、これまであったバンド・アーティスト像とはまた違ったアプローチで音楽活動を行う姿勢も非常に興味深い。色んなエッセンスが織り混ざりつつ、これまで無かった味をThe Birth Of Envyは生み出している。
今回、TOPPA!!編集部はThe Birth Of Envyを形成するBell(Vo)、-SAKU-(Gt)に対し、初の単独インタビューを実施。ユニットの成り立ちや音楽的ルーツ、物事の考え等のスタンダードな事象から、8月18日にリリースされる1stデジタルミニアルバム『SYNESTHESIA』に関連する逸話等を語ってもらった。
取材・文 : 宮久保仁貴 ( https://twitter.com/hermanhalkemen ) 編集 : 松江佑太郎
-まず初めに、TOPPA!!初登場ですので、おふたりの自己紹介をお願いします。
Bell : 初めまして、VoのBellです。お寿司が大好きです。よろしくお願いします。
-SAKU- : Gtの-SAKU-です。お酒とアニメが好きです。よろしくお願いします。
-ありがとうございます。続いては、バンド名の由来を教えてください。
Bell : 直訳すれば、羨望・嫉妬の誕生という意味なんですけど、羨望されたり嫉妬されたりするような存在になれるように、という意味を込めて付けました。羨望や嫉妬は最も人間らしい感情だと思っていて、かつ創作活動はEnvyありきだと思っているので。強く揺さぶられるような作品を作り続けたいと思っています。
-おふたりの出会いはどのようなものだったのでしょうか?
Bell : 学生時代の対バンで会いました。
-SAKU- : 高校生の時ですね。
Bell : その後にオリジナルバンドを一緒に一度組んで、お互い別々の活動をしていたんですけど、メンバーの脱退とか、バンドの活動休止とか、どちらもひとりだった時があって。ある時、「歌いたいな……!」と思って私から声をかけたのがきっかけです。
-The Birth Of Envy始動前はBellさんの「歌ってみた」動画、それに伴う-SAKU-さんのMIX・オケ制作活動も見られました。これらの活動を行う上でのこだわりを教えてください。いわゆる近年の「歌ってみた」定番曲がメインでありつつも、「紅蓮華(LiSA)」カバーのチューニングが異常なほどに下がっていたり、Unlucky Morpheusのカバー動画もあったりと、他には無いこだわりが見られます。
-SAKU- : カバーについてはまずお互いに好きな曲を選曲して、そこからThe Birth Of Envyはチューニングが低いのが特徴の一つでもあるので、例えば「紅蓮華」はもともとのチューニングは低くないですけど、TBOE流にチューニングを下げたり、ドラムの手数を増やしたりとか。完コピというよりは自分たちの個性を反映してカバーするのを心がけていますね。
-The Birth Of Envyの音楽の背景として、先行公開された「Sentiment」からはモダンメタルやメタルコア、ポストハードコア、シンフォニックメタル、アニソン、J-POP等様々な要素を感じます。近年ヘヴィなサウンドのJ-POP・アニソンや、その逆のJ-POP・アニソン的アプローチのラウドロックもありつつも、ここまでヘヴィでエクストリームかつポップに落とし込んだグループは実はいないように思います。所謂TOPPA!!で提唱するDiverCoreに近いものを感じました。The Birth Of Envy始動にあたり、音楽性の指針としているものはありますか?
-SAKU- : まず、「ヘヴィでキャッチー」というのは前提として作るように心がけていますね。かつ、その時のふたりのやりたいことをヘヴィでメロディック、キャッチーに表現していくということ。あとは世界観を大事にしていて、曲を聴いた時に、風景が脳内に思い浮かべられるような曲になるように意識して作っています。
Bell : キャッチーさは私の中でマストなので。後ろがヘヴィな分、私がキャッチーなメロディーを付けないとこのユニットは成立しないと思っています。耳に残って、口ずさみやすくて、かつかっこいい曲を作れたらいいなと。それがJ-POPとかアニソンの要素に繋がっているんですかね。メタル要素を-SAKU-が入れて、私がアニソンやJ-POP要素を入れて、いろいろバランスが取れているのかなと思います。
-改めて、そんなおふたりの音楽的ルーツを教えてください。
Bell : 高校の時に、GO!GO!7188を聴き、あとは和楽器バンドさんを聴いてビブラートを学んで。私的に一番聴いてるのは上木彩矢さんで、どの曲を聴いても芯があって。彼女は、まさに私のなりたいようなアーティストなので、尊敬しています。
-SAKU- : 自分は中学生の時に、Janne Da Arcとthe GazettEを聴いて楽器を始めました。そこから、高校の先輩にメタルを進められることになり、そこでSLIPKNOT、KORNとか、あとはメロディックスピードメタル、Galneryusなどを先輩にオススメされて。そして、こんなにギターって速く弾けるもんなんだと衝撃を受けて。そこからしばらくはひたすらメロスピとSLIPKNOTみたいなグルーヴィーなメタルを聴いていましたね。
また、父親がヘヴィメタル全盛期の人間で、子供の時から車とかで洋楽のヘヴィメタルが流れていたので、そういうのもルーツになるのかなという感じです。
そこから、大学では音楽サークルに入ってたんですけど、周りの友達にメタルに詳しい奴がいて、最近のDjentやデスコア、メタルコア、メロディックデスメタルにどっぷりハマることになりました。特にAt the GatesやThe Black Dahlia Murderなどのデスラッシュは今でも大好きですね(笑)。あと最近に影響を受けたという話だと、結構アニメが好きでよく見るので、アニメソングからの影響も強く受けているのかなと思いますね。
-なるほど。近年の音楽アーティストでおすすめはありますか?
-SAKU- : SPIRITBOXとかですかね。
Bell : めっちゃかっこいい。おすすめです。SLOTHREATの孝哉さんに、「これ聴いてみて!」とオススメされました。IWRESTLEDABEARONCEのメンバーがやっているバンドで、女性ヴォーカルでかつ良い調和ができていて大好きです。
-The Birth Of Envyの活動スタイルにも重なりますね。さて、いよいよ今月8月18日にはデビュー作・1stデジタルミニアルバム『SYNESTHESIA』がリリースされます。本作のリリースの経緯を教えてください。
【リリース情報】
▼タイトル
『SYNESTHESIA』
▼リリース日
2020年8月18日(火)
※デジタルリリース限定となります。
▼収録曲
1.Nil
2.Sentiment
3.Depravity
4.Monologue
5.Wish Upon a Star
6.The Tempest
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