ビートまりお インタビュー

ビートまりお インタビュー

ビートまりお : 俺がVTuberにならなかったらできなかったことってたくさんあると思うんですよね、伊東ライフと一緒に歌出すのとかもそうだけど。可能性が広がる気はしましたね、日本のエンタメの。なんというか、日本のオタク文化がまた頭悪い方向に進んでいってくれたら楽しいと思ってます(笑)。「日本のオタクはやっぱり頭おかしいわ、ハハハ!」みたいな感じに海外から見られたいというのはありますね。

 

最初にVTuberって言葉を見た時にすごく未来を感じたんですよ。「マジ? どんな感じになるんだろう。」って。そしていくつか動画を見て「技術の進化がすごいじゃん、どうなるんだろう。」とドキドキワクワクしてた時があって。でも今はそういった技術的な進化よりもどちらかというと人間的なエンタメ性が伸びてきて。思っていたよりもそれが面白く楽しく強く広がっていくんだな、と感じてます。

 

-ここ数年で全体の流れとしてそういう方向にシフトして、ファンの母数も増えた気がしますね。

 

ビートまりお : そういう文化があるんだと知った人がどんどん増えていってる気がしますね。

そうなってくると、やっぱり俺は、「嫁の皮をかぶったおじさんがやるなんてことは今までなかっただろう。」という俺なりの確信をもって始めたんですけど、それと同様に、「そんな頭悪いこと始めるの?」みたいな人がちょこちょこ増えてくるんだろうなと思ってます。それが増えていけば界隈として楽しいじゃないですか。そういうのを間近で見られるのは楽しいことだなと思います。

俺が同人活動やってたときも、そんなことやっちゃうんだっていうサークルさんや作品がたくさん生まれてきていて、そこにいるのがすごく楽しかったんです。イベントとかをやりづらくなったりしてる中で、VTuberという界隈は夢があるなと思います。アニメとかも今はなかなか制作が大変とか聞くじゃないですか。その中でVTuberがどういう広がりをするのか楽しみではありますね。

 

-そんなバーチャルの世界の中で、今後ビートまりお(VTuber)として挑戦したい事があればぜひ教えてください。

 

ビートまりお : まずやりたいことをいうと、VTuberビートまりおとしてのバーチャルライヴはちゃんとやりたいですね。

挑戦したいことだと、俺のおっさんの声のままでガチ恋勢をつけたい(笑)。本当のガチ。「みんなガチ恋してね!」、「ビートまりお好きだよ!」とかじゃなくて、1週間、1ケ月くらい悩んじゃうぐらいのガチ恋。「中身おじさんのかわいい女の子でオ●ニーしちまったんだけど、どうしよう。」みたいなレベルの。俺は昔、みさくらなんこつ先生が書いた、『GUILTY GEAR』シリーズのブリジットというキャラのえっちの本を見て、性癖がひとつ増えたんですよね。それと同じで、俺もおじさんの声のビートまりおで、どこかの誰かの新たな性癖を開発したい(笑)。

 

 

-脳を破壊されちゃう人が出ちゃいますね(笑)。

 

ビートまりお : そう、脳を破壊したい(笑)。俺は兎鞠ちゃんを見た時に、脳が破壊されかけたことがあって。可愛い女の子として見てたのに、「中身はおじさんだよ。」と言われて混乱したんですけど、あの可愛い見た目で中身はおじさん、という情報が入ってきた時に、めちゃくちゃ興奮しまして(笑)。あれで普通の女の子だったらそんなに響かないんですけど、「女でしょ。」ってなるだけなので。さらにその先、中身おじさんのままのビートまりおにガチ恋してほしいです。長文のお悩みメールとかほしいですね、「本当に悩んでます、どうしたらいいでしょうか。」みたいな。

 

-昨今のVTuberシーンを見るに、あり得る話ですよね(笑)。

 

ビートまりお : 自分もそうでしたけど、オタクってやっぱり、アニメやゲームのキャラに恋するみたいなことはよくあるじゃないですか。でもどこかで「アニメやゲームには脚本があって…」みたいに考えたりしちゃうんですけど、VTuberの場合、程度の差はあれども、みんな配信とかで生身でぶつかってきてくれるじゃないですか。だからアニメやゲームよりもガチ恋しやすい気持ちはすごく分かる気がしました。じゃあ、中身おじさん声おじさんの女の子にガチ恋するのも可能性としては全然あるんじゃないかなと。

なので、あえて挑戦というなら、本当にマジのガチ恋をさせたいです(笑)。そういう夢さえ叶えられるのがこのVTuberという尖った界隈かなと。今めちゃくちゃ尖っている最中だと思うので、この時期にいろいろな広がりが出てきてほしいなと思いますね。

 

-(笑)。それでは最後に、TOPPA!!読者へのメッセージをどうぞ!

 

ビートまりお : ビートまりおという名前で22年ぐらい前からインターネットで活動していまして、いくつかインターネットの年表にこの名前を残せてきたんじゃないかなと思うんですよね。それで今39歳を迎えまして、それでもまだ、インターネットの年表に名前を残したいという欲は俺の中にあって、ビートまりおVTuberもインターネットの片隅を賑わせた存在になりたいな、と思ってやってまして。20年後ぐらいに、「VTuberの中にはこういう存在もいたんだよ。」というような感じで残りたいなと思ってます。「ビートまりお、また変なことやってるなー。」でもいいですし、「普通にガチ恋しちゃったわ。」でもいいんですけど、まあ頑張りたいので、普通に応援してほしいですね(笑)。みんなが応援してくれることで、またインターネットが楽しくなってくるので。

俺は結局インターネットをずっと楽しいなと思ってきた人間なので、みんなでインターネットをさらに楽しい場にできればいいなと。それはやっぱり自分だけじゃできなくて、見てくれる人がいてこそじゃないですか、年表に残るかどうかって。ちゃんと頑張りたいと思うので応援のほどよろしくお願いします。あとはガチ恋報告もお待ちしております!

 

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