abstracts インタビュー

abstracts インタビュー

abstracts(アブストラクツ)
メンバー : (LtoR) KAI (Dr) MIKI(Ba) SATOKEN(Vo) LIN(Gt)
HP : http://abstracts-jp.tumblr.com/
Twitter : https://twitter.com/abstractsjpn
Facebook : https://www.facebook.com/abstractsjpn

昨今どんどんブラッシュアップが進むDjent/Techメタルシーン。テクニカルなサウンドの技術的追求もしかり、バンド達は様々な要素を取り入れ、よりハイブリッドなサウンドを目指して国内外問わず切磋琢磨を続けている。

そんな中、日本のDjent/Techメタルシーンにおいて先駆者であるabstractsはいつも一歩先にネクストステージを歩んで来た。彼らが2017年8月会場限定でリリースした『MODE』EPは、彼らの活動、そして国内外のロックシーンに一石を投じるかのような傑作となった。

今回TOPPA!!編集部は、abstracts結成の経緯や彼らの音楽的ルーツ、『MODE』EPの聴きどころ、日本を飛び出し、海外でも活動する姿勢などを聴く為、バンド初の単独インタビューを試みた。

取材・文・編集 / 宮久保 仁貴  写真 / Masaya Fukuda



TOPPA!!初登場ということで、abstractsの結成の経緯、現在に到るまでの経歴を教えて下さい。

 

LIN : 2014年夏に、前任GtのGenと僕の2人でプロジェクトとしてabstractsはスタートしました。思えば、そもそもabstractsはバンドとして活動する予定はなかったんですよ。

当時、僕が所属していた前身バンドが解散して、どうしようかと思いつつ時間が過ぎていく一方だったんです。
そんな中、とあるレーベルの方にリリースしなよと声を掛けて頂き、2014年10月に1stアルバム『abstracts』をリリースしました。

 

 

『abstracts』をリリースしてから、2014年の末ぐらいからどんどんライブオファーが来始めたんです。ただ、ライブをやる為にもメンバーを集めなきゃな、という事でKaz(Vo)、Ichika(Gt)、前身バンドで共に活動していたMIKI(Ba)、当時PaleduskでDrを叩いていたReina(Dr)を誘いました。初ライブはトリプルギターの6人編成で、2015年3月に開催されたLumber Coated Rustの企画に出演しました。
そして、初ライブを終え、「バンドとして活動していこう。」と自然に意識が向いていった事を覚えています。

 

KAI : その時のファンカム映像がTwitterで流れてきたのをリアルタイムで見てたよ(笑)。

 

LIN : 本当に(笑)!? 今となっては貴重な映像だね。ズタボロだったけど(笑)。
話を戻すと、初ライブ後、そのままKazとIchikaとMIKIが加入し、5人集まってシングル曲の「Siberia」を公開しました。その後、Ichikaが脱退し、2ndアルバム『Hologram』の制作に入りました。
この制作中にGenが脱退すると共に、ex.Calling From The ReachのKyosuke(Gt)とHikari(Dr)が加入して、再び5人編成になりました。
そして、ライブ活動を続けながらも、曲を録り溜めていき、2016年3月に無事『Hologram』をリリースしました。

 


-SATOKEN
さんが加入された経緯はどのようなものだったのでしょうか?

 

LIN : 『Hologram』をリリースして、ツアーもガンガン進めていったんですが、Kazが家庭の事情でライブ活動にあんまり参加出来なくなってしまったんです。そこで、当時SOUL JAPANで活動していたSATOKEN(Vo)に声をかけました。

 

SATOKEN : 俺自身、LINの事は彼が前進バンドで活動していた頃から面識があったんですが、今となってはまさか加入するとは思いませんでしたね(笑)。

 

LIN : 声をかけた時、ライブが既に何本か決まっていたんですよ。断るのも申し訳ないし、どうしようと悩んだ時に、携帯の連絡先を見ていたら彼の事を思い出しました。

 

SATOKEN : 当時、僕はSOUL JAPAN以外にもWinter Daphneというバンドを組んでいたんですが、メンバーが足りず、実質活動出来ていない状態だったんです。そんな中、声をかけてもらったし、「せっかくのチャンスだからやってみようかな。」と思ったんです。

 

LIN : たまたまSHIBUYA CYCLONEにライブを観に行く機会があって、いざ着いてみたらSATOKENもCYCLONEに居たんです。

これは声を掛けるしか無いなと思い、CYCLONEの踊り場階段で、「実は相談があるんだけど……。」とお願いしたら、「出来るかわからなけど、俺でいいならいいよ!」と二つ返事を返してくれた事を覚えています。

そこから、時折Kaz、時折SATOKENの2人交代制でライブ活動を続けました。

 

SATOKEN : 2016年から1年くらいサポート形式が続いたんじゃないかな?

 

LIN : そうそう。そして、2016年夏の終わりくらい、僕達が方向性に迷っていた時に、Kazが先述の家庭の事情で脱退しました。同時期にSATOKENが所属していたWinter Daphneも解散したんです。

 

SATOKEN : もう1年以上経ってるんだなぁ。その後、2016年の10月に一緒にSHIBUYA THE GAMEにMISERY SIGNALSの来日公演でもたまたま会ったんだよな。

 

LIN : THE GAMEの時も、ライブハウスの踊り場階段で話してたよね。

 

SATOKEN : 「俺、バンド無くなっちゃってさ。」ってね。

 

LIN : 「マジか!?」ってなったよ。んで、SATOKENが「一緒にやらないすか?」って声を掛けてくれたのを覚えてるよ。そこから、すぐにMIKIに電話して、「Voが見つかった!」って伝えました。

 

SATOKEN : 元々界隈も違うバンドでお互い活動していたので、LINに誘ってもらわなかったら、こうやって今一緒にはやっていなかったと思います。

 

LIN : そして、SATOKENが正式メンバーになるタイミングで、方向性の違いからKyosukeとHikariが脱退しました。バンドとして大変な時期を彷徨っていましたが、SATOKENも加入したし、当時は本当に活動を止めたくなかったですね。

 

SATOKEN : 大変だったよね。その後、俺が加入してからすぐに「City Lights」という曲をリリースしました。俺が加入したのも、「City Lights」を公開したのも2016年の10月でした。

 

 

LIN : あの曲を作った時は、今までのスタイルは置いて、SATOKENに合った曲を作りたい一心でしたね。バンドとしてもチャレンジした1曲になりました。

この当時正式メンバーは3人、僕とSATOKENとMIKIで、Gtも一人になったけど、バンドとして色々挑戦したい一心で動いていました。

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