アクメ インタビュー

アクメ インタビュー

アクメ
メンバー(LtoR) : RIKITO(Ba) / CHISA(Vo) / HAL(Dr) / 将吾(Gt)
HP : http://acme-official.com/
Twitter : https://twitter.com/ACMEOFFICIALJP
Instagram : https://www.instagram.com/acmeofficialjp/
YouTube : https://www.youtube.com/c/acmejapan

アクメは2017年始動のヴィジュアル系バンド。DIVが解散後、CHISA(Vo)と将吾(Gt)がセッション形式で2016年よりバンド活動を継続、その後RIKITO(Ba)、HAL(ex.ARTEMA/Dr)が合流し、現在の体制となった。バンド名「アクメ」自体の意味は進化発達の頂点、極点、絶頂を意味するが、彼らは名前負けせず、「架空の世界の不良少年」をコンセプトに、尖ったヴィジュアル・ラウドロックやミクスチャー、打ち込み等々を取り込んだ摩訶不思議なサウンドでヴィジュアル系シーンを騒がせている。

そんな彼らは2018年8月に初の1stフルアルバム『絶唱謳歌』をリリースした。収録されている10曲全てが新曲と、非常にスペシャルな内容であるが、何よりもバンド始動から1周年が経ち、かつ長期療養からRIKITOが復帰した記念すべきタイミングで本作はリリースされたのだ。今回、改めてアクメの成り立ちから本作の制作過程・裏側や、近年メンバー各々が思う事等を紐解くべく、アクメに対し、ロングインタビューを試みた。

 

取材・文・編集 / 宮久保 仁貴


 

-TOPPA!!初登場という事で、改めて皆様の自己紹介をお願いします。

 

HAL : DrのHALです、皆の精神安定剤担当でもあります☆

 

一同 : (笑)。

 

CHISA : 精神安定剤と言うよりはあれだよね、ローディの精神乱す事担当でしょ(笑)。

 

RIKITO : 昨日も夜中の3時にローディLINEに投稿してたし……(笑)。はい、BaのRIKITOです。

 

HAL : え、それだけ(笑)?

 

RIKITO : いやいや、そこは昨日練習してきたから……!

 

 

 

 

 

 

アクメの力持ち&面白担当RIKITOですぅ!

 

-関西ご出身なんですね!

 

RIKITO : い、いや……東京生まれだYO……(汗)!

 

将吾 : 早速滑ってる(笑)。Gtの将吾です。ラーメンと酒が好きです。嫌いな食べ物は……不味いラーメン!

 

一同 : (笑)。

 

CHISA : 所謂いんちきラーメンね(笑)。たまに食べたくなる(笑)。改めまして、アクメのVoのCHISAです。作詞作曲を担当しています。

 

-ありがとうございます。アクメとして活動するに至った経緯を教えて頂けますか?

 

CHISA : 元々将吾と一緒にDIVというバンドで活動していたんですが、2016年10月10日に解散したんです。ただ、当初はこの2人で自動的に一緒にやろうといった感じでもなかったんです。解散した事をきっかけにもう一度活動を見つめ直すべく、二人でバーとかで話し合ったのが、このバンドの始まりでしたね。前一緒にやってたバンドのイメージを崩すのは難しいけど、頑張って行こうと意思確認を行い、メンバー探しを始めました。中々メンバー探しが難航したんですけど、DEZERTのSORA(Dr)君との共通の知り合いで、HALさんを紹介してもらったんですよ。

 

将吾 : ここからHALさんお得意の嘘の話ですよ(笑)。

 

HAL : どのverで行こうか(笑)?僕自身は2016年にARTEMAが解散して、ひどく心が落ち込んでいたんですよ。そこからホームレス生活をしていて……(笑)。

 

一同 : (笑)。

 

RIKITO : 手を休めて頂いて良いですよ、嘘の話なんで(笑)。

 

HAL : SORA君から「とにかく上野公園へ行ってみ!」と連絡を受け、丁度炊き出しの列に並んでいたら、CHISA君と将吾君が現れたんです。「一緒にバンドやらない?」と言われたものの、「俺はもういいんだよ!」って突っぱねたんです。ただ、一緒に酒を飲んでいる内に……最終的にはやる気になって加入しました(笑)。

 

将吾 : (笑)。でも、この話の最後の部分は本当だよね(笑)。

 

CHISA : 実際HALさんには運命的なものを感じていまして。お互いARTEMAもDIVもあった時に、「ARTEMAプロデュースでDIVのアルバムを出してみませんか?」といった話があったんです。当時は人のプロデュースを受けるのは違うなと思って、お断りしたんですが……!

 

将吾 : それきっかけでARTEMAを知ったんですが……まさか一緒にやるとは思わなかった(笑)。

 

CHISA : Ba探しも難航したよね。本当に見つからない中で、お世話になっている税理士さんが「良いベースいるから紹介するよ!」と言ったんです。

 

-新しい出会い方ですね(笑)。

 

CHISA : 最初は「?」って感じだったんですが、いつもお世話になってるし、会うだけ会ってみるかと連絡を取りましたね。それで、RIKITO君と一緒にスタジオに入り、「これだな!」と思い、4人のお試し編成でツアーを回ったんです。

 

-当時、セッションスタイルでツアー回るのは意外だな!とSNSで見ていて思いました。

 

将吾 : かつ、セッションバンドでワンマンツアーをやっちゃいましたからね。

 

HAL : そして、RIKITO君も運命的なものがありまして……!一昨年某声優さんのバックバンドで叩かせて頂いたんですが、そのバンドの前任ベースがRIKITO君だったんですよ。

 

将吾 : 税理士が紹介するという事は、ベースを生業にして儲かっているって事やからね(笑)。

 

CHISA : 理にかなってるね(笑)。

 

-なんやかんやで惹かれ合うものがあったんですね!それでは、各々の音楽性が織り混じり、良い意味でカオスなアクメの音楽性を紐解きたいと思います。改めまして、皆様の音楽的ルーツを教えて頂けますでしょうか?

 

HAL : スラム街設定というのは無しにして……(笑)。

元々クラシックピアノをやっていまして、ある時兄のXのCDを借りた事をきっかけに、「僕もドラムやりたいな!」と思い、中学校に入った時にドラム叩ける部活として吹奏楽部に入りました。それこそYOSHIKI(Dr)さんのスタイルですよね。

その後、音楽系の大学に入り、ロックをやるかクラシックやるかで迷ったんですが、ロックを選びましたね。モヒカンで鋲ジャンきて、大学行ってました(笑)。

影響を受けたプレイヤーは、先ほどの通りYOSHIKIさんがドラムを始めるきっかけを与えてくれまして。あと、青年期って結構皆激しさを求めるじゃないですか?自分も同じく過激な物を求めて、CDのレンタルショップでキモいジャケットのCDを聴き漁っていましたね。そこで、PANTERAのVinny Paul(Dr)のタイトなドラミングを聴き、自分のラウドなドラムスタイル決まりましたね。

あとは……結構マニアックなんですが、影響を受けたドラマーがいまして……名前を加藤茶と言うんですが……!

 

将吾 : それマニアックじゃない(笑)。超メジャーでしょ(笑)。

 

一同 : (笑)。

 

HAL : 面白要素もあった方がいいのかなと(笑)。

 

CHISA : 自分は幼稚園からピアノをやっていましたね。家系が全員美術系で、音楽系がいなかったんですよ。なので、ピアノは音楽としてよりは、一個の習い事として習ってました。そして、家系柄小学校から絵を描かされていたんですが、反発する形で中学校の時にギターを買いましたね。ただ、それもギターがやりたいとかではなくて、友達が始めたから自分も新しい事を始めたい的な思いが強かったですね。負けず嫌いというか。

そこから、中学校の中ではライブハウスで一番初めにライブしてやるという想いが自分の中にありまして。実際、中3の時に校内で一番初めてライブハウスで演奏しましたし。そこで、知り合った人とCD交換したりしましたね〜。

思えば、ルーツというルーツは無いんですけど、SADSの前半のパンクっぽい感じには衝撃を受けましたね。あとは中学の時、SLIPKNOTが流行っていて、ヘヴィな音なのに、いわゆるそれまでのメタルとは違った見た目のキャッチーさ・スタイリッシュさにも驚きましたね。

 

将吾 : SLIPKNOT流行ったよね。

 

CHISA : あとは、ライブハウスで活動してたんで、先輩に負けたくない気持ちが出て来て。東京でライブしてる人達と一緒に演ってみたいな、と思い、上京して今に至る感じです。

 

-普段の作曲はどの様なプロセスで行われているのでしょうか?

 

CHISA : 自分は一切楽器を持たずに、PCで作ってますね。

 

-珍しいですね!

 

将吾 : PCに向かって、本当に何もないところから作るんですよ。

 

CHISA : あまり他の人がやらないやり方かもしれないですね。ドラムから打ったりする事はあるんですけど、たまにマッシュアップと言うか、既存の曲のサンプリングをするんですよ。それをガイドに違うメロ乗せたりして……遊びから新しい曲を作ったりする事もあります。

 

将吾 : 今まで特定のこれを聴いて来たって事は無いんですけど……言うなら全部ロックなんですけど(笑)。そもそもギター始めようと思ったのが、中学の文化祭がきっかけで、前の前のバンドのVoとDrが学年違いでいたんですよ。先輩バンドがL’Arc-en-Cielのコピーバンドで出ていて、「これ、俺達でもラルク出来んじゃね?」と思ってたら、もう次の年にはギターでステージに立ってましたね。もちろんL’Arc-en-Cielも好きですし、変な話その先輩達がいなければバンドをやっていなかったかもしれないですね。

 

-それでは、実際にプレイヤーとして影響を受けた方はいらっしゃいますか?

 

将吾 : PABLO(Pay Money To My Pain/Gt)さんが好きなんで、全部そこから影響を受けていますね。

 

HAL : では……オチを……?

 

RIKITO : いかりや長助?

 

将吾 : それはプレイスタイルが違いすぎる(笑)。

 

RIKITO : 元々スポーツ選手になりたくて、高校の途中まで打ち込んでいて、ベース自体は中学の時からお遊びでやっていた感じなんですよ。

 

将吾 : スポーツ……卓球?

 

RIKITO : 違う違う……シュノーケル(笑)。

 

 

 

スポーツじゃねぇよ(笑)!

 

HAL : レスポンスが難しい(笑)。

 

RIKITO : スカッシュですね(笑)。ただ、高校2年の時に怪我をして続ける事が出来なくなりまして。そのまま普通の人生を送ろうか迷ったんですけど、手に職をつけたかったので、元々やっていたベースでプロになってやろうと思ったんです。そこから猛練習するようになり、その後音楽の専門学校に入りました。幸い、専門学校1年の時から、音楽仕事を頂けるようになりましたね。

東京に来ようと思ったきっかけは、爆風スランプのバーベQ和佐田(Ba)さんが専門学校の先生で、その人に教えてもらいたかったのが一番の理由ですね。

 

将吾 : 何で芸名キャンプリキトにせんかったん(笑)?

 

RIKITO : 他のメンバーさんもパッパラーさんやファンキーさんとかやけどさぁ……(汗)。そして、東京に来てIKUO(BULL ZEICHEN 88,Cube-Ray,Rayflower/Ba)さんに出会いました。人生の中で一番影響を受けたベーシストさんですね。

 

-諸々ありがとうございます。改めまして、この度は新作『絶唱謳歌』のリリースおめでとうございます!こちらのリリースの経緯を教えて下さい。


【リリース情報】

▼『絶唱謳歌』初回限定盤

【発売日】
発売中
初回限定盤のみ着せ替え顔ジャケット付(1000枚限定)
購入 : http://amzn.asia/4RKvp2H

【価格】
3,500円(※税抜)

【収録曲】
1.Paradox
2.絶唱謳歌
3.罵詈雑言
4.懐色花火
5.君の臓器になりたい
6.金欠マイレージ
7.MELODY(album ver.)
8.アナザーワールド
9.RUN
10.ADVENTURE TIME

 

▼『絶唱謳歌』通常盤

【発売日】
発売中
購入 : http://amzn.asia/euVUsUI

【価格】
3,000円(※税抜)

【収録曲】
1.Paradox
2.絶唱謳歌
3.罵詈雑言
4.懐色花火
5.君の臓器になりたい
6.金欠マイレージ
7.MELODY(album ver.)
8.アナザーワールド
9.RUN
10.ADVENTURE TIME


 

CHISA : 元々アルバムを出そうとは決めていたんです。それまでに、3枚、最初ミニアルバム出して、シングル2枚出して……今年の5月4日初ワンマンのO-WESTで発表したいと思い、選曲を2月末から始めようと思っていたんです。ただ、RIKITO君が具合悪くて休止していた時期で、前のリリースの時はレコーディングに参加していたんですけど、リリースされた時はいなかったんですよ。初のアルバム、かつ2枚続けてメンバーが揃ってない状態でリリースは良く無いなと思いつつも、戻ってくる時万全の状態で迎えられたら、と思って制作していましたね。

 

-この作品名『絶唱謳歌』にはどの様な意味が込められているのでしょうか?

 

CHISA : プリプロを終えた頃、RIKITO君が戻ってきて、レコーディングには間に合ったんです。BaとDr RECが終わり、その次がGt、Voなんですけど、その時歌詞どうしようかなと悩みましたね。まず、僕の中であったのが、「このアルバムを出せて嬉しい!」という気持ちがあり、この気持ちをもっと良い言葉で表現したいと思いもありまして。そのままの言葉で言うなら、「絶唱を謳歌したいな……!」といった所ですね。あと、タイトルにパンチがある所で、そのパワーをアルバムにも注げられれば、と思ってこの名前をつけました。

 

-強いタイトルですよね!それでは、本作の聴きどころを皆様視点で教えて下さい。

 

将吾 :Gtのフレーズに関しては、パンは左右で一応100:100で振っているんですよ。ただ、このバランスを崩す様なフレーズがあって……わかる人にはわかって、わからない人にはわからないと思います。この細かい所を含めて聴き込んで欲しいですね。

 

HAL : 最後の「ADVENTURE TIME」は、作詞を僕がやっていまして。当時はRIKITO君が帰ってくるかわかない時に書いたんですよ。願掛けじゃないですけど、帰ってこれる願いを込めて、この歌詞にはメンバーの名前が散りばめられているんですよ。帰ってきたらその歌詞を入れて、帰ってこれなかったらお蔵入りしようと決めていて、実際RIKITO君が帰って来たので取り入れました。この曲の本当の意味を皆伝えられて良かったです。

 

RIKITO : 長期的離脱している時に、「アナザーワールド」の歌詞を書いたんですよ。あの歌詞の中で、その時の情景・心境にして、曲として、どういう状況だったのかを皆に伝えたく、歌詞を書きましたね。

 

-アクメの中では異色な曲ですよね。

 

HAL : 曲の方も、その時のRIKITO君を想像して書いていたんですよ。

 

RIKITO : 曲も歌詞も、当時の落ちきった状況をそのまんま表現してましたね……!それを聴いて……何か伝わるものがあれば良いですね。

 

CHISA : 皆もう一杯聴いてくれていると思うんですけど、リードトラックの「絶唱謳歌」は勿論、「罵詈雑言」も聴いて欲しいですね。これは僕の原曲で、前からちょこちょこ出しているトラップ要素とラウドロック要素を掛け合わせまして。TOPPA!!を読んでいる読者さんって、割とラウドロック寄りの方が多いと思うんですけど、この曲は音楽的に通ずる要素があると思っています。自分達の見た目とぜんぜん違うテイストの曲だと思うので。

 

将吾 : そもそも1曲目の「Paradox」からそうだもんね(笑)。

 

CHISA :その辺のバンドより”エモい”んじゃないかと(笑)。よく言われるんですよ。ライブ制作の人や、ラウド・ロック系イベントやってる人にも、「何でメイクしてるんですか?」って言われまして(笑)。

ただ、勿論ヴィジュアル系は音楽のジャンルでは無いし、こうやってアクメが好きな事が出来るのは支えてくれるファンがいるからで。その結果、やりたい音楽で評価してくれたファンが関わってくれたら嬉しいなと思いますね。

 

HAL : 元々ARTEMAをやってたからこそ、当時一緒に演っていたラウド系バンドの界隈に、「あいつヴィジュアル系行ったから〜。」みたいに舐められたくは無かったですね。ラウドを知っている人にも、認めざるを得ない音を追求したのが、今回の『絶唱謳歌』なのかなと思います。

 

-ちなみに、本作の制作時の舞台裏ではどのような事がありましたか?

 

RIKITO : これ、毎回そうなんですけど……(笑)。

 

HAL : 真面目に音楽の話をするんですが……レコーディングでチンチン珍事件がありまして。

 

一同 : (笑)。

 

HAL : 1stミニアルバムを作っていた時に、ミックスの関係でドラムのバランスが自分の中でしっかり来ていなくて……。ライドの音ってあるじゃないですか?「チンチン」って。あの音量を上げたかったんですよ。それで、エンジニアさんに「僕のチンチンを……大きくしてください……!」と言ったら、「君は何を言ってるんだ?」と顔をされましたね(笑)。すぐに、「ああ、あれか。」とわかってもらえましたが(笑)。

そして、今回も気になって、チンチンの話にエンジニアさんにしたんですよ。「チンチン……もっと大きくならないですか?」と。そしたら、「まわりの音も拾っちゃうから、チンチン被っちゃうよ(汗)。」って話になりまして(笑)。

 

-このくだり、字面だけ見ると犯罪ですね(笑)!

 

HAL : 内容としては真面目に音楽の話しかしていないんですけどね(笑)。

 

CHISA : 「いや〜被っててね……突っついてみたりしたけど、他のも大きくなっちゃうんだよ(汗)。」とか(笑)。レコーディング秘話ですね(笑)。

 

将吾 : 絶対チンチン話するよね(笑)。

 

HAL : この調子だと、また事件が起きそうだね(笑)。

 

将吾 : 録りはキングレコードのスタジオで録って、ミックスはBazooka Studio、マスタリングがバーニー・グランドマン・マスタリングに頼みました。

 

-本作からは先んじてタイトルトラック「絶唱謳歌」が公開されましたよね。こちらの収録時の様子は如何でしたか?

 

 

将吾 : あれ、実は自分とRikito君が段差のある場所で弾いてて、中々動けなくて(笑)。顔で弾いている感はありましたね(笑)。

 

RIKITO : 布がツルツルしてたよね(笑)。

 

HAL : 演奏中にスティックが飛んでっちゃって(笑)。ただ、飛んで行って誰も気づいてないのか止めなくて、アップで映っている中、スタスタ歩いてスティック取りに行きましたね(笑)。カメラマンさんも気がつかなかったのかな……(笑)。

 

RIKITO : あれは思わず笑ったもん(笑)。

 

HAL : でも出来上がりを見たら上手く編集して頂いていて(笑)。あの場所にいたら、面白すぎて絶対笑うと思います(笑)。

 

-話は変わりますが、皆さんが最近聴いたり、触れた中で感銘を受けた人や物を教えて下さい。

 

HAL : うちの親父なんですけど……!

 

一同 : (笑)。

 

HAL : 年を経れば人って衰えるじゃないですか?うちの親父はどんどんパワーアップしていって……もう今50-60あたりで、高齢になってから自転車にハマったんですよ。家が埼玉なんですけど、それこそディズニーランドのある舞浜まで自転車で往復200km走ったりしていて。

ある時、母親から「お父さんが遭難したのよ〜!」とLINEが来まして。どうやら山道で自転車転んで、腕の骨を折ったそうなんです。山中で携帯も繋がらないし、普通の人だったらどうすれば良いかわからない状態じゃないですか。そんな中、一人でタイヤのパンク直して、片手で自転車のハンドル操作して帰ってきたそうなんです。その後、病院行ったら「骨、折れてますよ!」って話になりまして(笑)。

 

CHISA : それに勝てる話ねーよ(笑)!強いてあげるなら……ウチのローディー君ですかね。ある時ミーティングでファミレスに皆で入ってる時、「アイスコーヒー取ってきて!」と彼にお願いしたんですよ。そしたら、彼はキラキラした目をして、熱々のホットコーヒーを持ってきたんです(笑)。よくドリンクバーで、氷をグラスに入れて、押すと熱いコーヒーが出る類のアイスコーヒーがあるじゃないですか。氷を入れ忘れたからなんでしょうけど、あの時は思わず笑っちゃいましたね(笑)。

彼の話で一番ビックリしたのは、福岡遠征したらよく行くラーメン屋があって、そのローディを始めてそこに連れて行ったんです。そこはラーメンがめちゃくちゃ美味いんですけど、餃子があまり美味しくなくて。その店に行くまでその話をずっとしていたんです。皆がラーメン頼んでる中、HALさんお得意のイジリ芸で「お前、餃子食わなくていいの?」と彼に話を振ったら、「あのまずい餃子っすか?」と思わず言っちゃって(笑)。口に出した後、すぐ気がついたみたいなんですけど……何というか、そんな所も含めてユニークなローディです(笑)。

 

-パンチのある逸話ですね(笑)。それでは、皆様的に近年のヴィジュアル系シーンについて、思う所を語って下さい。

 

将吾 : ヴィジュアル系全体で考えると、ライブに行く人が減ったし、若い層も年々減っている感じはしますね。若い子と接した時に好きなバンドを聴くと、ヴィジュアル系の比率も減っているし。

 

HAL : 色んな音楽を聴いてきて、実際いろんなジャンル、それこそラウドやパンクなど演ってきましたが、ヴィジュアル系ってある意味音の縛りが無いジャンルだと思うんですよ。その中でもアクメはいろんなテイストの曲が入っているし、ヴィジュアル系の良い所を踏襲出来ているのかなと思います。ARTEMA解散した時は一生バンドやらないかなと思ってましたけど、今がバンド人生の中で一番楽しいですね!

 

CHISA : 音楽シーンといった所だけでないと思いますけど、スマホが出来てから、すごく手軽にアクセス出来て、かつ無料で面白いものが沢山ある世の中になったと思うんですよ。そうなると、分かりやすいものと難しいものの2極化が進んで、中途半端なものは徐々に淘汰されていくのかなと。音や見た目にも分かりやすさ・パンチがあった方が引っかかりやすいのでは無いかと。

でも、実際ライブに来て、グッズとかCD買ったりとかされる方は意外に深く掘っている方だと思うんですよ。なので、初見のイメージも大事にしつつ、中身も洗練していく事は重要だなと思います。

あと、ローディや後輩バンドを見て思うのは、ヴィジュアル系っぽいバンドをやろうとしている事が多々あるのかなと思います。ヴィジュアル系とはこうでなければならない!的な。ただ、ヴィジュアル系の良さは何をやってもアリな所はあるので、模倣に終わらず本当に自分がやりたことをやれば良いのにな……と思います。

 

-昔に比べて、型にはまっているバンドも多いですよね。

 

HAL : 「THE ヴィジュアル系をやりたい!」みたいな感じなんですよね。表現する手段じゃないと言うか。

 

CHISA : 例えば、「うちら黒い系なんですけど……どう思いますか?」とか聞かれたとしたら、自分は「何色でも良くない?」と思うんですよ。結構テンプレをやりたがるんですが、絶対オリジナリティを武器に出した方が良いと思いますね。衣装を着て、メイクしたら満足しちゃう人も多くて、「何でその衣装を着てメイクをするのか?何を表現したいのか?」と感じる事が少ないんですよ。

その意味では、このバンドはメイクしてもしなくても、頭おかしい人が4人集まった感じがしますね(笑)。

 

将吾 : ユニークな4人ね(笑)。

 

一同 : (笑)。

 

HAL : 似た話だと、演歌ってテンプレ感あるじゃないですか。ただ、昔から今でも高齢の方には人気ですし。一体何が良いのかな?と思って、聴いてみた時があったんですが、同じ曲でも歌う方の表現によって変わってくるんですよ。それはつまり、歌手の個性が強くないといけないんだな、と。

 

CHISA : あと安心感もあるよね。心を乱されたくない時に聴きたい定番の音楽もあっていいと言うか。定番の曲はシンプルでいて欲しかったみたいな。

 

HAL : 普通の喫茶店に来たと思ったら、ツンデレ喫茶に来ちゃった的な(笑)。

 

CHISA : 「うちはお通しで出汁を出しているんで……!」とか。そういう求めてない個性も時にはあるよね。

 

一同 : (笑)。

 

HAL ; クラシックは昔の人が作ったものを楽譜通りに演奏しているんですよ。ただ、その中でも表現方法が個々に違って……悪く言えば人の曲をやって、金をもらってて……(汗)。

 

CHISA : コピーバンドね。

 

HAL : おじさんとおばさんが集まって……(笑)。

 

CHISA : 物の捉え方や言い方次第ですよね。寿司もね……。

 

将吾 : 死んだ魚をおじさんが握った米に乗せて……。

 

HAL : 黒い液体につけて……(笑)。自分達も新曲作ってますけど、その中でも表現方法や感情を込めて、差別化が図れると良いなと思います。

 

RIKITO : 僕の見方としては、CHISA君も言ってたんですけど、今やYouTubeとかで簡単にコンテンツに触れられるじゃないですか。それこそ、演奏やライブ映像なんかも観れるし。その点で、若い子達で早くから動画を観て、昔に比べて楽器を弾くのが上手な子が増えていると思います。それこそ、学校に行かなくても、自宅で動画を見て上手になれるし。

その反面、いろんな情報は持っているけど、それを活かしきれていない人も増えたのかな、と思います。「こういうのが好きです!」とかが無く、模倣に終わって自分自身の物に取り込めていないのかな、と。

ただ、ヴィジュアル系ってある意味型にはまらないのが強みだと思うので、色んな情報を得て、それを自分に対してどう活かそうか?って事が考えやすいんですよ。個人的にヴィジュアル系の好きな所はそこですね。

 

-自己を確立する事が重要ですよね!それでは、今後の皆さんの目標を教えて下さい。

 

将吾 : うーん……世界征服?

 

HAL : 世界から戦争が無くなれば良いかな……と。まず、自分の周りの人達を幸せにすれば、それが世界に広まったら戦争は無くなるし……戦争を起こす人は皆自分が正しいと思ってるじゃ無いですか。

 

将吾 : 儲かるからね(笑)。

 

一同 : (笑)。

 

HAL : お互い様なんです(笑)。それが皆の頭の中にあれば戦争は起きないし……お互いwin-winで行こうぜって話ですね。

 

将吾 :その為にも、今度のクアトロのワンマンツアーを成功させると。

 

HAL : そうそう、この日来た皆を笑顔にする為にね。

 

CHISA : あと、今回の『絶唱謳歌』から海外の定額配信サービスがスタートしたんですよ。YouTubeの動画も英語翻訳してあったりとかしていて、国内に留まらず自分達の音楽を聴きたいと思っている人には届けたいですね。個人的に、先日開催されたLAのAnime Expoのゲストで渡米したんですが、これも本当はバンドで行きたかったですし。行くのが最大の壁だと思うんですが、実際向こうにも応援してくれている人もいるし。今回のリリースで今まで聴いてくれている人もそうだし、初めて聴く人も増えてくれれば良いなと思います。

そして、その第一歩が初のワンマンツアーなのかなと思います。東京から飛び越して、全11箇所。アクメがワンマンツアー回ってますよ、と。そして、ファイナルのクアトロ公演に繋げたいですね。

『アクメ ファーストワンマンツアー「絶唱謳歌」 supported by ViSULOG』
公演詳細 : http://acme-official.com/news/1746/

 

-10月からのツアーが楽しみですね!それでは最後に、TOPPA!!読者へのメッセージをどうぞ。

 

将吾 : 最初の方に読者への一言を先に行ってしまったので……後が無くなった感ありますね(笑)。ただ、一回聴いてもらって、もし響いたならライブに来て下さい。

 

HAL : もしこのインタビューを読んで、興味を持った方は是非聴いてもらいたいですね。ちょっと前までは、YouTubeでアクメって調べても神様の意地悪で出てこなかったんですよ(笑)。その代わり、”検索できないバンド”って調べたら僕達の事が出て来まして……一度検索してみて下さい。

 

RIKITO : ヴィジュアル系だからと行って、毛嫌いせずに、アクメの音楽を楽しんで、ライブに遊びに来てもらえればなと思います。

 

CHISA : 実際、ヴィジュアル系のライブには行きづらい方もいるのは現実だと思うんですよ。ただ、まずは音源で聴いてくれたら嬉しいですね。

ワンマンに関しては、本当にジャンルレスですね。音楽性もそうだと思うんですが、テンプレ通りのライブはしないつもりです。前回もそうだったんですけど、最初演奏じゃなくて、冒頭で寸劇を10分くらいやりましたし(笑)。

クアトロは逆にヴィジュアル系だとあまりやらない会場で……アクメ自体のノリもどちらかと言うとロックやラウド寄りなのかなと思います。逆にヴィジュアル系で浮いている方なんで、気軽に遊びに来てくれたら嬉しいですね。

 

HAL : 今死のうと思っている人へ……。

 

一同 : (笑)。

 

-急に重くなりましたね(汗)。

 

HAL : 辛い事があっても、それが一生続くことはないし、人間は慣れます。今、携帯がなくなったら、すごく大変で困ると思うんですけど、元々人の生活には無かった物ですし、生まれた時に戻ったと思えば良いんです。手首に置こうとしたカッターナイフを一旦置いて、鏡の前に立って、笑顔を作って、また明日から頑張りましょう。

それでも辛い時は、僕達のライブに遊びに来てください。

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