+α/あるふぁきゅん。 インタビュー

+α/あるふぁきゅん。 インタビュー

+α/あるふぁきゅん。 (読み方 : あるふぁきゅん)
Twitter : https://twitter.com/alfa10alfa
ニコニコ動画 : http://www.nicovideo.jp/mylist/37540797
YouTube : https://www.youtube.com/channel/UCnVDCsEQf-sl6X2ttbqlDHA

 

+α/あるふぁきゅん。はニコニコ動画・YouTube上を中心に活動する歌い手・歌手。数多の美声・キャラクターを内包し、これまでに数々の名動画をリリース。今や屈指の実力を誇り、今年で歌い手活動5周年を迎える彼女は待望の新作『rootage/α』をリリースした。本作はこれまでリリースしてきた彼女の作品とは異なり、4曲が、過去彼女が歌ってきた「歌ってみた」動画からの再録となる。

それこそ彼女の活動初期に公開した曲は勿論、現在に至るまで……!再録され、新たに磨きをかけられた珠玉の4曲を含む16曲がこの1枚に詰まっている。

今回、活動5周年と記念すべき節目を迎え、集大成的1枚を完成させた+α/あるふぁきゅん。に対し、今改めて音楽への目覚めから歌い手活動を始めるきっかけ、本作の聴きどころや観念等を伺うべく、堂々の1万字超えインタビューを実施した。

 

取材・文 / 宮久保 仁貴 編集 / 松江 佑太郎


 

-TOPPA!!初登場という事で、改めて+α/あるふぁきゅん。様の自己紹介をお願いします。

 

+α/あるふぁきゅん。 :幼少期の話をすると……音楽の趣味は、今は幅広く聴いているんですけど、幼少期は80’sや50’sとか、その辺ばっかり聴いてましたね。というのは、小学校の頃の音楽の授業で「WE ARE THE WORLD」のドキュメンタリー映画が流れていて。小学生っていったらまだまだお子様なので、みんなが「変なおっさんとかおばさんが歌ってる!」とかゲラゲラ指さして笑ってる中、私はすごく感動して、その時点で私はちょっと周りと感性違うのかなと子供ながら、生意気ながらに思ったんですよね。自宅に帰って、「USA FOR AFRICA」という言葉だけは覚えていたので、それをググって出てきた「WE ARE THE WORLD」っていうタイトルをYouTubeに叩き込んで聴いて、そのMVで出てきたアーティストの名前を片っ端から調べて聴いていって、そこからどっぷり洋楽ばかり聴くようになりました。当時はまだまだ小生意気で子供だったので、「日本人と全然違う、かっけー!」みたいな感じの、ちょっと中2病臭い感情になりまして、その中2病臭い感情のまま何年か経ちましたね。

 

運命的な出会いがあったんですね!そこから「歌い手」シーンに密接したサブカルチャーに接触されたかと思うのですが、こちらのきっかけを教えて下さい。

 

+α/あるふぁきゅん。 : ある日、一番近しい仲の良い友達、それこそ幼馴染で仲の良い男の子がいまして。その子がものすごいオタクで、私によく「キモオタ!」とか言われていじられてた子なんですけど、でもひきこもりでオタクの割りにはめちゃくちゃ毎日楽しそうで明るいから、「こいつ外にも出ないでなんでこんなに楽しそうなんだ、普段どんなことをしてるんだ。」って思って。私は結構なんでも受け入れる性格で、人とか物に興味あるんで、それでその子の生活リズムを聞いて、どんなことをしてるのかちょっと真似てみようかなと思って。そこから、アニメとかギャルゲーとか、そういった物をかじるようになりました。

 

具体的にはどのようなアニメやアニソンを聴かれていたのでしょうか?

 

+α/あるふぁきゅん。 : まず私の幼馴染、めちゃくちゃ仲の良い愛すべきキモオタ男子からまず教えてもらったのが、『らき☆すた』だったんですよ。最初は、私の世代よりちょっと前の作品だったので、「らき☆すた?古くね?」と思ったんですよ。

 

確かに若干懐かしさはありますよね。

 

+α/あるふぁきゅん。 : 私はその頃アニメを観てなかったし、その頃に目に入ってくるアニメと言ったら、日曜日の午前中のCG使いまくったキラキラしたアニメや深夜帯のめちゃくちゃぬるぬるでCG使いまくったアニメだったから、最初「らき☆すた」って調べたら、全然CGとか使ってないし普通のかわいい絵やん、と思ったんです。でも、見ていくうちにすごく声優さんの声がかわいかったりしてハマってしまいまして。だから私が初めて萌え系のアニメでドハマりしたキャラクターは泉こなたちゃんだったんですよ。そこから、「らき☆すたってなんか変な曲歌ってるじゃん?」と疑問を持ち、曲名が「もってけ!セーラーふく」を知りまして。その後、実際に聴き始めて、「こんな歌聴いたことない!」ってなったんですよね。意味が分からない、それこそ日本語なのか宇宙語なのか分からない呪文みたいな歌詞が並んでて。ただ、私は運良くわけ分からなくても聴いてられるようなタイプなので、面白いから探ってみようみたいな感じになって、そこからいろいろと聴き漁りましたね。

ちなみに、一番好きなマンガは『犬夜叉』です。私のパパが読んでて、すごく好きになってしまって、今でも財布にトレカ入っているレベルなんですよ。めちゃくちゃ結婚したいと思ってる殺生丸様っていうキャラクターがいるんですけど、めちゃくちゃ好きです。四魂の玉とかいうわけ分からないガラス玉を1000円で買ったぐらいにはバカです。

 

ありがとうございます。ちなみに、ニコニコ動画にはどのような形で触れ始められたのでしょうか?

 

+α/あるふぁきゅん。 : アニメを見て面白いという気持ちよりも先に、「アニソンかっこよくね?」っていう方にまず興味がいきまして。いろんなアニソン聴きたくなっちゃって、YouTubeでアニソン漁りを始めたんです。そうすると今度は、YouTubeの右の方に出てくる関連項目のところに、「歌ってみた」動画が出てくるんですよ。それを見て、一般の人が歌ってるのかって思って聴いてみて、「かっこいいじゃないか、これ1人で録音してるのかな。」と興味が出てきて、それで歌ってみたについて調べたら、どうやらニコニコ動画というものがあるらしいと気付いて、そこからニコニコ動画にすごく興味を持つようになりましたね。

ニコ動って音楽よりも映像にフィーチャーされていた時代っていうのがありまして、絵が良いから曲も聴くみたいな時代があったんですね。それで私も、絵から入って音楽を聴いてみようと思って、今度はアニソンだけじゃなくてアニメも見るようになったんですね。そこからはずっとアニメ見て音楽聴いて、時には音楽を先に聴いて、「この歌詞はアニメに当てはまってるのかな?」とか興味が湧いたりして、ニコニコ動画のいろんなVOCALOIDもそこから知っていって。

 

「歌い手」シーンには、どの様な形で接触されたのでしょうか?

 

そしたら、今度は自分の中で、歌ってみたシーンの中で、この人の声が好き、とかそういうのが出てくるんですね。「TwitterとかmixiとかFacebookとかやってるのかな?」とか、「どんな人か知りたい!」ってなって。ただ、アイコンは写真じゃなくて絵ですから。「ほんとにこんなにイケメンなのかよ、ほんとにこんなにかわいいのかよ?」ってネットのページに飛ぶようになりまして。そしたらもちろん顔写真は出てないけど、「生放送」をしてると書いてあって、生放送って何だと調べたら、ニコニコ生放送というものがあるらしいと。そこに飛んでいったら、安っぽい一枚絵で、横からコメントが流れてきてて、ひたすらアイコンの中の人がしゃべってる変なところだなと。ただ、自分に関わりのない人が喋ってる変な世界だと思うとどんどん好奇心が湧いてきちゃって……いろんな人を聴いて、いろんな人を観て、いろんな人を調べているうちに、自分も余計な知識が付いちゃって、ニコ生始めちゃいました(笑)。

その中で、これはほんとに運が良かったというか両親に感謝なんですけど、「良い声だね。」っていう人もいれば「変な声だね。」っていう人や「面白い声だね。」っていう人もいまして。私基本キャラ作らないでこのままなんで、「毒舌だねえ。」とか「性格悪いなおい。」とか、いろんな意味で盛り上がってくれて。ある時、ファンから「動画上げないの?」とコメントがあったので、「じゃあ……上げてみようか!」という感じで動画を上げて、そこから歌い手活動をスタートしました。

衝撃的だったのは、コメントが横から流れてきたのが面白かったです。上手いとか下手とか、嫌いとか好きとか。割と傷つかない性格なんで何でも見てたんですけど、全然顔も知らない赤の他人の私にパソコンでコメント打ってるよっていうのが面白かったです。

 

好奇心が今の+α/あるふぁきゅん。様を形成したと言っても過言では無いですね!さて、音楽面の話に変わりますが、+α/あるふぁきゅん。様は歌手として、非常に表情豊かな声の持ち主ですね。歌唱において、具体的に影響を受けた方はいらっしゃいますか?

 

+α/あるふぁきゅん。 : 現在の世の中に生きている歌手の人でこうなりたいっていう人はいなくて。今までに「影響を受けた人はいますか?」って質問を沢山受けてきて、私は毎回答えられなかったからそれがコンプレックスだったんですよ。「目標になる人がいないの?」って思われないだろうか、「何目指してるんだろうこの子?」って思われないだろうかって、答えられないのがコンプレックスで。周りの人に聴くと、「○○目指してます!」ってキラキラしながら言ってるので、「簡単でいいな!」と思ったりしてうらやましかったんです。

でも最近それでもいいかなと思えてきたのが、VOCALOIDを歌ってる自分は歌い手だけど、オリジナルソングを歌ってる自分はアーティストなんですよね。ボカロ歌って歌い手やってる時と、オリジナル歌ってアーティストやってる時って何か足りないなと思う部分があって。ボカロ歌ってる時はオリジナル歌ってる時のアーティストとしての自分の要素を取り込みたいって思うし、オリジナル歌ってる時はボカロ歌ってる時の要素、歌詞に感情移入して演じられる遊び心が欲しいと思うし、どちらかというと自分の中にある二面性、お互いがお互いを手綱で引っ張り合いっこしているような状況で、上手く合体したら最高なのになって空想の中でイメージしてます。こういうのになりたいなと。綱引きで、今日は3割だけもらおう、今日は5割もらおう、今日はちょっともらいすぎちゃった、みたいな感じです。簡単に言うとナルトと九喇嘛の関係です(笑)。

 

ありがとうございます。近年は自身の歌ってみた動画は勿論の事、他の歌い手様とのコラボ等も行われていらっしゃいますね。直近で参加されてきた諸々についてお聞き出来れば、と思います。

 

+α/あるふぁきゅん。 : 最近のコラボで言うと、一番印象深いのは、踊り手さんのATYさんとのコラボが新鮮でしたね。まふまふさんの曲から「ハローディストピア」を選びまして。私はもちろん歌い手さんとのコラボは何度もしてきてますけど、踊り手さんとのコラボってしたことがなくて。でもGARNiDELiAのMARiAさんとか、自分も歌って踊って素晴らしいと思うし、大好きで動画見てるんですけどすげえなと思ってて。だから最初ATYさんにコラボしてみないかって言われた時、私踊れないし衣装考えるセンスないしダンスしたことないし自信満々で顔も出せないしどうしよう、と思ったんですけど、「歌声もらえるだけでいいから。」って言ってもらえて、本当にそれでいいのかなと思ったんですけど……。でもそこはATYさんも「あるふぁきゅんの声が好きだから、それで踊りたいから……!」と言ってもらえて。彼女たち2人にわかりやすい愛情をもらったから、最初自信は無かったけど歌えたっていうところがありますね。

 

 

あと、この音源は実は原曲通りではなくて、ちょっと味を加えていたりして。その味を加える作業はFantasticYouthというユニットで活動していらっしゃるLowFatさんというラッパーの方なんです。ミックスもすごく上手で自分の作品とかもされてるんですけど、その方に混ぜてもらって。流石自分でも作曲・編曲をされている方だからこそのミックスで、歌っていないところに歌が入っていたりして、すごくかっこいい音源に仕上がったんですね。

 

LowFat Twitter : https://twitter.com/LowFatP

 

その後、ATYさんに音源を投げ、「振り入れ出来たよ!」ってもらった振りを見て思ったのが、多分ボカロだったらこの踊りになってなかっただろうなって思ったんですよね。自分が付け足した歌のところでも振りを付けてくれていて。だから人から貸していただいた曲ではありますけど、完全にオリジナリティがあるんですよね。私とATYさんの二組で作り上げた動画というか、オリジナル性が3-4割ぐらい入っていたりして。だから踊ってみたとのコラボはすごく新鮮でした。自分の歌に合わせて1から100まで踊りが完成されています。

あと最近だと、いかさんとは割と好きっていう感情だけでやってるんで、あれがいいこれがいいっていうよりかは、仲良すぎて一緒にやろうって感じなんですよね。だからいかさんとのコラボは全然相談し合ってなくて、私が最初に録って、私がハモ、コーラス全部入れて、いかさんの意思は特に尊重せずわがままに作り上げてからいかさんに投げて、いかさんはもう歌うだけでいいからって状態にして。「こうした方がええんちゃうやろか。」ってあとで言われても、「ダメ、もうやっちゃたから。」って言って……。まあ仲良いから出来るやり方ですね(笑)。

 

 

お互いの信頼性あってこそのコラボですね!改めまして、この度は4thアルバム『rootageα』のリリースおめでとうございます!こちらのリリースの経緯を教えて下さい。


【リリース情報】

Atype

Btype

【タイトル名】
『rootage/α』
AtypeBtypeは同収録内容ジャケット違い

【発売日】
発売中
Atype購入 : http://amzn.asia/1WvOJRC
Btype購入 : http://amzn.asia/7vz9Vi8

【価格】
2,300円(※税抜)

【収録曲】
1.敗北の少年
2. ロキ
3. このピアノでお前を8759632145回ぶん殴る with majiko(まじ娘)
4. 命に嫌われている。
5. ストリーミングハート
6. 聖槍爆裂ボーイ
7. 虎視眈々
8. 妄想感傷代償連盟 with いかさん
9. ターミナル
10. ever
11. チュルリラ・チュルリラ・ダッダッダ!
12. 命ばっかり
13. カトラリー
14. 四季折の羽
15. テオ
16. 死ぬにはいい日だった


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