Bray me(読み方 : ぶれいみー)
HP : http://bray-me.com/
Twitter : https://twitter.com/brayme_official
YouTube : https://www.youtube.com/channel/UCO_M_J84S9BowhqhjH_tT4A
Bray meは前身バンドの活動を経て、2012年に改名、新たに活動をスタートした静岡県出身のガールズロックバンド。彼女たちのサウンドは、繊細かつ骨太な要素を兼ね備えたギターロックをベースに、そこに加わるこたに(Gt/Vo)のハスキーな歌声がオーディエンスの感情をエモーショナルに掻き立てている。
近年は拠点を東京に移し、更に活動の幅を広げているBray me。そんな彼女たちは2018年9月13日下北沢SHELTERで行った自主企画「18:30-OPEN DAY 2」より、新作ミニアルバム『GOOD LUCK』をリリースした。収録全6曲それぞれが違った表情を持ちつつも、「ブレ節」を更に磨き上げ、今のBray meを知るのにマストな1枚である事は間違いない。
今回、新作『GOOD LUCK』にまつわる諸々は勿論の事、2018年4月より加入したイトウアンリ(Gt/Cho)、さいとうゆき(Ba/Cho)との馴れ初め等を聞くべく、Bray meにメールインタビューにて話を伺った。
文 / Bray me 編集 / 宮久保 仁貴
-TOPPA!!初登場という事で、改めてBray meの歴史を教えて下さい。
こたに : 身長高め声低めBray me(ブレイミー)です。こたに(Vo/Gt)、イトウアンリ(Gt/Cho)、さいとうゆき(Ba/Cho)、ありさ(Dr/Cho)の女4人バンドです。元々私とありさと当時のメンバーだったちゃまきとふーこが中学三年の同じクラスで。部活が終わった時期で、何もやる事が無く、つまらなかったのでバンドをはじめました。そこから10年くらい活動する中でちゃまきとふーこが抜け、新しいバンドやる気持ちで、2018年4月からこの4人のメンバーになりました。
–ちなみに、バンド名の由来を教えて頂けますか?
こたに:昔やってたバンド名2つをくっつけた造語です。確か、 静岡三島のバンドのAnd Protectorのツトムさん案だった気がします。
–なるほど。今年の4月に新メンバーとして、イトウアンリ(Gt/Cho)さん、さいとうゆき(Ba/Cho)さんが加入されましたね。加入の経緯を教えて頂けますか?
こたに:ありさ(Dr)と2人になって、今自分達が何をしたいか考えた時に、この2人が頭に現れました。
イトウアンリ : Bray meとは何年か前に、私が地元(長野)でやってたバンドで出会ってて。ブレの前ベース脱退の連絡貰った時に「ギターならやるよ!」なんてノリで言ったら、翌日連絡来てサポートすることになって(笑)。初めてサポートした日にオファーもらいました。「やろう!やっちゃおう!」的な感じで入りました(笑)。同タイミングで加入したベースゆき氏とは今年の2月に初めましてしました(笑)。
さいとうゆき : 昨年11月にTwitterのDMで連絡をとり、ライブサポートをすることになりました。その時はお互いに会ったこともなくて、オリジナルメンバーの2人は後輩から私の存在を知ったようです。まだ一度しかスタジオに入っていない段階で一緒にやりたいと言われた……はずです(笑)。そして、実際スタジオに入ってみて、勿論曲とか歌詞もだけど、何より2人の人柄に惚れて一緒に何かやってみたいと思って加入を決めました。加入を決めた時はアンリともまだ会ってなかったですね。寝起きに電話がかかってきて、「やるかー!」と返事した事を覚えてます(笑)。
ありさ : アンリは4年くらい前に別のバンドで出会ってて、ゆき氏は紹介してもらって知って。一緒にやりたいと思って声をかけました。そしたら2人とも加入してくれて……すごく嬉しかったし、とても感謝です。
–運命的な何かを感じますね!ところで、元々はBray meは静岡で活動されていらっしゃったかと思うのですが、近年上京されましたね。こちらのきっかけを教えて頂けますか?
こたに : 個人的な問題とギターが抜けたりで、いろんなタイミングが重なりまして。上京はやった事がない事だったのでやってみようと思ったからです。それで、今は東京が拠点です。よく「〜出身!」的なキャッチってありますけど……結局は音が良ければ良いんだから、どこ出身でも良くないか?と思っています。因みに私とありさは静岡産、アンリは長野産、ゆきは埼玉産とバラバラです。
–そうなんですね!では、改めて、Bray meのバンドとしての音楽性を深堀すべく、皆さんの音楽的ルーツを教えて下さい。
こたに : BUMP OF CHICKEN、ASIAN KUNG-FU GENERATION、ELLEGARDEN、ストレイテナーがはじまりです。昭和歌謡、合唱曲、邦楽も洋楽も聴きます。ルーツは『天才テレビ君』かも と、最近思っています。
イトウアンリ : 箏、合唱、HY、Superfly、マキシマムザホルモン、SOUL-D!、Wash?、the HORIES、ズクナシ、Qomolangma Tomato、BlieAN、under the yaku cedar辺りですね。
さいとうゆき : 吹奏楽、J-POP、BUMP OF CHICKEN、L’Arc~en~Ciel、Perfume、Superflyかな、と。
ありさ : バンドをやり始めた当初から聴いているのは、こたにと同じくBUMP OF CHICKEN、ASIAN KUNG-FU GENERATION、ELLEGARDEN、ストレイテナーです。
–皆さんそれぞれ聴かれてきたものがバラバラなんですね!だからこそ、独特のサウンドが形成されているのかもしれませんね。そして、この度は新作『GOOD LUCK』のリリースおめでとうございます!本作は新体制Bray meとしての2作目の作品となりますが、こちらのリリースのきっかけを教えて下さい。
【リリース情報】
【タイトル名】
『GOOD LUCK』
【発売日】
発売中(※ライブ会場/通販限定)
購入 : http://form1.fc2.com/form/?id=d11903e4e3acc98a
【価格】
1,500円(※税込)
【収録曲】
1.大きな窓の向こう側
2.ファーストピアス
3.ROSE ROAD DANCE
4.regular song
5.432
6.フィンガークロス
こたに : 2月に4人になった時点で、「年内にワンマンやろう!」と決めて。じゃあ、「ミニアルバムのツアーファイナルでワンマンやろう!」となりました。ハイペースですよね。
–ちなみに、皆さん視点での本作の聴きどころを教えて頂けますでしょうか?
こたに : 全曲です。全員タイプの違うイケメンです。
イトウアンリ : 全部です!みんな違ってみんな良いです!
さいとうゆき:全部かな(笑)?強いて言うなら、4人とも歌えるのでコーラスワークは気にしながら作りました!気にして聴いていただけたら嬉しいです。
–「ROSE ROAD DANCE」のシンガロング箇所は思わず歌いたくなってしまいますね!
ありさ : 私も全部ですね!!一曲一曲が全くカラーの違う楽曲になったと思うので、歌詞はもちろん聴いて自分なりに組みとってほしいし、楽器もその曲の雰囲気に寄り添うようなフレーズだったりアプローチがあるので、感じとって浸ってほしいなと思います。
–「大きな窓の向こう側」の様なエモーショナルな楽曲や、「432」の様なスピード感溢れる楽曲まで、本作は良い意味で幅広い作風だと感じました。ちなみに、今回の作詞・作曲はどのようなアプローチで進められているのでしょうか?
こたに : 幅広すぎですよね。作曲のアプローチもとんでもなくバラバラです。2曲目の「ファーストピアス」は、ありさが先にリズムを持ってきてくれて、言葉少なめ、ギターは8分、との要望があってそこから作っていきました。3曲目の「ROSE ROAD DANCE」は、アンリのギターリフから作っていきました。4曲目の「regular song」は手を叩きたくなる曲が欲しいなと思ったのがはじまりだし。あとは、私がコードとメロと歌詞を持って行って、作って行きました。各パートはそれぞれが考えてます。作詞は、本当その時思った事とそれをわざわざステージで誰かの前で歌う意味、この二つを主に考えて書いてます。
–本作の制作はどの様に進められたのでしょうか?
こたに : スタジオペンタ吉祥寺MUSASHIで、エンジニアのタリオさんに録ってもらいました。ブレ史上最短でとりました。過酷でしたね。最後、みんな灰になってました。
–ツメツメだったんですね。
こたに : ただ、最終的にその詰め込んだ感がアルバムに出てて、今しかない感じをすごく感じます。良い場所、良い機材、沢山の時間、それだけが良いアルバムに繋がるわけじゃないなぁと勉強になりました。あと、レコーディングってバンドの状態が出ますよね。歌入れの時、メンバーの目がうるうるしてたのが嬉しかったです。
–本作は確かに感情溢れる作品だと思います。所謂”エモ”バンドよりも、”エモい”ですもん。ちなみに、本作からは3つのMVが公開されましたね。こちらの収録時の裏話を教えて下さい。
こたに : “エモ”バンドよりエモいの、めっちゃ嬉しいです。「ROSE ROAD DANCE」は、なんとゆきの携帯での撮影からの、アンリが編集したんです。これは伊那でのライブ終わりにライブハウスの近くにある「momentom」という場所で朝7時まで撮りました。途中寝たメンバーも居ます(笑)。そして、衣装提供はアンリ母といった最高にDIYなMVです。
「432」は高校時代からの知り合いの大塩ハチが作ってくれました。彼女はもともとバンドマンで今はカメラとか勉強してて、今までのMVもハチが作ってくれたものが多いです。何だかんだずっと撮り続けてくれてます。これは真夏のクソ暑い川沿いで撮影しました。久しぶりに全力疾走しましたね。「432」って車の名前なんですけど、ハチが432のプラモ作ってくれました。
大塩ハチ Twitter : https://twitter.com/_hachi_864
そして、「大きな窓の向こう側」はアンリの紹介で今回作ってくれた俵さんに出会いました。バンドからの要望は、主に私だけ出てるMVにしたいくらいで、どんな風にするかも俵さんが考えてくれました。いろんな場所でとりましたね。バンドシーンの時、ドラムのミュートした音で、メンバーみんな爆笑しましたね(笑)。
それでは、話は変わりますが、皆さんがバンドとして活動されてきた中で、一番印象深い出来事を教えて下さい。
こたに : この4人でのはじめてのスタジオですね。
イトウアンリ :ぶぶぶ……ぶっちゃけますが(笑)。結構ライブハウスって、出番後に物販に列が出来たりするんですけど、ブレのお客さんは潔くて、物販買ったら次のお客さんのために長話せずサッと帰るんです(笑)。これってすごくないです?かっこいいバンドにはかっこいいお客さんが付く……的なやつです。印象的でした。
さいとうゆき : アンリと初めて会って、音を合わせたスタジオかなぁ。Bray me4人で1つになった!と言うか……なんとも言えない、興奮・ワクワクするような感覚があったのを覚えてます。
ありさ : Bray meがこたにと私の2人になった時、アンリとゆき氏が加入してくれた事です。あの時があったからこそ、思えることは沢山あります。
–ありがとうございます。ちなみに、そんな皆さんが最近触れた中で感銘を受けたアーティストはいらっしゃいますか?
こたに : 福山雅治さんの「ひまわり」を久しぶりに聴いて、めちゃめちゃ感動しました。
さいとうゆき : CAT ATE HOTDOGSです!彼らとてもかっこいい。
イトウアンリ :ベースのゆき氏も言いましたが、関西のCAT ATE HOTDOGS。単純に「やべえ!」でした!あとNOMEANSNO。やばすぎ。
ありさ : Bim Bam Boomかなと。
–なるほど。話は変わりますが、皆さんが近年のバンドシーンについて思う所を語って頂けますか?
こたに : 静岡は長いので、地域によっていろんな色があるのが印象的でした。私が10代の頃ですが……それこそ今は正直、分かりません。東京のライブハウスは、同じ髪型をしている人が多くて、誰がどのバンドの人が分からない事が多いです。
イトウアンリ : シーン???って、そもそもなんなんでしょうね(笑)?美味しいん(笑)?
さいとうゆき : 良く言うと活発、悪く言うと飽和していると思います。みんなが感じてるような事だと思いますが。良いものが良いと評価され、求められるのはずっと変わらないと思うので、私達は良いと思うものを創って発信するのみですね。
ありさ:私達もそうですし、それぞれがいろいろ考えて模索してると思いますが、信じたものを突き詰めて、堂々と個性を主張していけたら面白いと思います。
–ありがとうございます。個性溢れるBray Meが今後更にブレイクする事を期待しています!それでは、新作『GOOD LUCK』をリリースされた皆様ですが、先日の下北沢SHELTERの自主企画「18:30-OPEN DAY 2」を皮切りに、これから数々のライブを予定されていらっしゃいますね。今後の予定を教えて頂けますか?
こたに : 先日の宇都宮HELLO DOLLY企画も出演して……越谷、甲府、大阪はMINAMIWHEEL 2018、伊那、新潟とあちこちを飛び回って……そして11/30に下北沢SHELTERでワンマンをやります。
詳しくは……こちらをチェックしてほしいです!
http://bray-me.com/live/
–これからのツアーが楽しみですね!ちなみに、この4人で活動をスタートしてから、間も無く半年が経とうとしていますね!新体制Bray meとしての今後の目標を教えて下さい。
こたに : 届くべき人の所まで届けたいです。分かりやすく言えば売れたい。それから、ケータリングを食べたいです。これはマスト!
–今回はお答え頂きましてありがとうございました!それでは最後に、TOPPA!!読者へのメッセージをどうぞ。
こたに:Bray meを聴いて欲しいです!YouTubeでもなんでもいいので、聴いて欲しい。どこにも所属していないBray meを見つけてくれて、インタビューしてくれたTOPPA!!は最高。そういうインタビューを読んでる君も最高。
イトウアンリ : どうか私たちの音楽に出会ってほしいです。常に「今」しかないんで、来れる日があらば来てください!それだけ!
さいとうゆき : はじめまして、Bray meです!音楽のことを文章で伝えるのはなんだか難しかったし、全部じゃないです。ただ、一つ言える事は、曲を聴いて、ライブに来て欲しいです。自分で見たものや感じた事が全てで、だからみんなに会いたいし、Bray meの空気を肌で感じて欲しいです。出会いたいです。
なんか真面目に固く書いてしまった気がしてやだな(笑)。これから、どうぞよろしくお願いします。
ありさ:とにかく一度Bray meの音楽に触れて欲しいです!!バンドも生ものだからビビッと来たものがあったら逃さずにいて欲しいです!!
Comments are closed, but trackbacks and pingbacks are open.