cOups. インタビュー

cOups. インタビュー

cOups.(読み方 : コープス)
メンバー(LtoR) : Kosuke(Ba) / Sean(Gt/Vo) / Mayuco(Dr)
HP : https://coups1208.wixsite.com/coups-official
Twitter : https://twitter.com/cOups_official
Instagram : https://www.instagram.com/coups.insta/
YouTube : https://www.youtube.com/channel/UCbTNj99JeqjnJrWIaeawU7Q

cOups.は2017年東京で結成された男女混合バンド。ex.がんばれ!VictoryのメンバーであったMayuco(Dr)がリーダーを務め、Kosuke(Ba/ex.ナツメグバンド)、Sean(Gt/ex.APOLLO)が合流、現在まで活動を続けている。その音楽性はまだ明かされている所は少ないが、インディーロックをベースに、壮大な同期サウンドや70〜80年代の色を感じさせる骨太なハードロック的アプローチ、そしてハーフであるSeanの美しいミックスボイスが混じり合ったハイブリッドサウンドを奏でている。

今回、始動から半年を迎えたcOups.に対し、バンド結成のきっかけや各メンバーの音楽的ルーツ、近況や今後の目標を聞くべく、初の単独インタビューを試みた。

取材・文・編集・写真 宮久保仁貴


 

-TOPPA!!初登場という事で、改めて皆様の自己紹介、バンドの歴史(結成の経緯等)のご紹介をお願いします。

 

Mayuco : 私は以前、がんばれ!Victoryというガールズバンドで活動していたんですけど、去年赤坂BLITZのワンマンをもって解散しまして。そこから、新しくバンドをやりたいと思い。このバンドのリーダーとして動き始めました。そこから、Kosuke(Ba)と当時のGtを誘いました。そして、「Voどうする?」となった時、KosukeがSeanを紹介してくれたんですよ。

 

Kosuke : 実際かけ合わせて話してみたら、お互いに意気投合して。

 

Mayuco :ただ、不思議な事に、それぞれ好きな音楽性が一緒というよりは、違う物が好きなんですよ。だからこそ「面白い物が出来るかな?」と思って組んだ所もありますね。以前組んでいたバンドのお客さん的には、男性メンバーと一緒にやるのは好ましく無い人もいるかもしれませんが、音楽でちゃんとこっちを向いてくれるように始めた所もあります。ただ、がんビク時代は音楽性はしっかりしていたので、勿論そこも乗り越えて行きたいですね。あと、このグループでは私一番年上なので、色んな面で皆を頑張って引っ張って行きたいです。

 

Kosuke : 元々自分は千葉は柏でナツメグバンドっていうバンドをやっていて、高校生の頃から長年そのバンドをやっていたんですよ。バンド解散後、柏にいる中で新しい音楽性を磨きたいな……と思い、上京したんです。そこで、MayucoさんとSeanの二人と出会いましたね。

 

Sean : 僕も高校1年から地元の栃木でAPOLLOっていうバンドを3年やってまして。バンド解散後上京して、そのタイミングで今のメンバーと出会いました。

 

ちなみに、「cOups.」とはどういう意味を持つのでしょうか?

 

Mayuco : このバンド名を決める時……実は果てしなく決まらなかったんですよ。色々単語を並べる中で、ぱっと”coup”という単語が出て来て。「一体この単語は何だろう?」と調べてみたら、会心の一撃という意味だったんですよ。

 

Sean : そうそう。フランス語で「クーデター」って意味もあって。

 

Kosuke : 僕たちの音楽性は挑戦的な事を狙っているので、その意味も込められていますね。そういうメンバーが複数集まってので「cOups.」と複数形にしました。

 

Mayuco : 名前に負けず、良い意味で爪痕を残せたら良いなと思っています。

 

ありがとうございます。改めて、バンドのルーツ、および皆さんの音楽的ルーツを教えて下さい。

 

Mayuco : 皆好きな音が違いすぎるんですけど、私は昔から洋楽が好きで、KORNの現DrのRay LuzierやLED ZEPPELINのJohn Bonhamみたいなハードロック畑の人が好きなんです。その流れでRAGE AGAINST THE MACHINEやLIMP BIZKITとかも聴きいてきました。私自身、そういったシンプルかつ音も大きいドラマーさんは勿論、繊細な音を合わせて叩けるドラマーになれたら良いな、と思っています。

 

実際ステージに立つ上で影響を受けたのは有松益男(BACK DROP BOMB/Dr)さんで、私の師匠なんです。高校3年から色々教えてもらったんですけど、本当に目からウロコで。良い意味で、益男さんに教えていただいてから、自分のドラムが変わりましたね。

 

Kosuke : 元々昔から良い意味でも悪い意味でも流行の音楽が好きで、特定のルーツは無いんですけど、幅広く吸収しようと日々心がけています。ベースを弾くにあたり、「今のお客さんはどういうプレイやバンドに興味があるんだろう?」と日々研究しています。僕自身も「どんどん新しい事していこう!」とか、「次はどのジャンルが来るんだろうか……!」とか。ただ、強いて言うならばandymoriの藤原寛(Ba)さんからは影響を受けています。ベーシストと言えば、一番に寛さんが頭に出て来るんですよ。

 

Sean : 初めて音楽に出会ったのが、親がカーステレオでかけていたDREAMS COME TRUEとかBRUNO MARSでしたね。そんな感じで邦楽も洋楽も聴いていて、ある時UKロックに出会ったんですよ。ただ、UKロックが好きかというよりは、イギリスの音楽の世界観に惹かれたんですよね。1975も好きだし。

最近はシューゲイザーに興味が出て来て、NOTHING BUT THIEVESをよく聴いていますね。あの激しい轟音の中に美しくファルセットが入るスタイルに惹かれていて……!今の僕のステージスタイルでも声質で影響を受けています。

 

なるほど。中々交わらなさそうな3人が集まったんですね。ただ、この3人だからこそ独自の音楽性の追求が出来るのかもしれません。そう言えば、始動にあたり、YouTubeに楽曲「Subway」のデモをアップされましたよね。この曲の聴きどころを皆さん視点で教えて下さい。

 

 

Sean : 今はアレンジを重ねて、ライブだと大分変わっているんですよ。あのデモを作ったのが僕が高校生の時で……あれからもうなんやかんやで結構経つんですね……!

 

Kosuke : 今はもっと良く作り直していてるので、確かめる意味でも是非ライブに来ていただけると嬉しいです。

 

Mayuco : 私達の曲の中で、お客さんが聴く時にライブで「Subway」が一番馴染みやすいと思うんですよ。メロも耳に残りやすいし、歌詞はSeanが英語で歌うんですけど、分かりやすい英語を選んでいるので。英語の曲を聴かない人も聴きやすいのでは無いかと思います。そのうち……正式にリリースできたら良いな!

 

活動の話を続けまして、今年の518日は渋谷Eggmanで初の自主企画を行われましたね。この日の手応えは如何でしたか?

 

Kosuke : このバンドを始めて、煮詰めていた物を披露出来た1日でしたね。いざステージに立って、お客さんを目の前で対面した時に、「ここから、cOups.がスタートするぞ!」という感情でいっぱいで。ただ、もっと頑張ろうというか、「更に良い音楽を届けたいな……!」という思いもライブ後感じまして。バンドとして大事な日になりました。

 

Mayuco :やっと表舞台に立てたからこそ、そこでしかわからないこともありましたね。新しいお客さんの前では、一体どういう曲調が受け入れられるのか……とか、お客さんとのコミュニケーションをどうやって図ろうか……とか、課題が沢山見つかりました。cOups.の成長の第一歩となりましたね。

 

Sean : あの時点でのMAXを、あの日出せたんですけど、まだまだな部分も多くて。あれからライブも楽曲も磨きあげて、すごいスピードで成長できたと思うんで、もしまた観る人がいれば、あっと言わせたいですね!

 

話は変わりますが、皆さんが直近で活動されてきた中で、一番印象深かった出来事を教えて下さい。

 

Mayuco : 始動にあたって、アー写撮影今年あったんですけど、江ノ島で撮ったんですよ。元々晴れている予定ではあったんですが……この日土砂降りで。

 

Kosuke : 傘も差せないレベルで。

 

Mayuco : マネージャーさんの傘がラッパ傘になっちゃうレベルで。色んなシチュエーションで撮ったんですけど、最終的にずぶ濡れの写真が良かったのでそれにしました。

 

Kosuke : 頑張った甲斐がありました(笑)。あと、最近Seanの地元の宇都宮まで遠征に行きまして。鈍行でゆっくり向かったんですけど、この3人で電車に乗りながら長時間移動するのが初めて、色んな事を話して……すごく新鮮でしたね。

 

Mayuco : この日、私はライブ後にDJイベントに出演するので先に帰ったんです。後で打ち上げの様子をLINEで送ってもらったんですけど、楽しそうで羨ましかったです。

 

Sean : 地元のライブハウスだったんで、わいわいやれましたね。不思議な感じで楽しかったです。

 

ありがとうございます。それでは、皆さんが最近聴いた/触れた中で感銘を受けた人や物を教えて下さい。

 

Sean : 『湯を沸かすほどの熱い愛』という映画を観て、感動しましたね。上京してから1ヶ月程経って、僕はホームシックにかかっちゃったんですよ。祖母と母が夢に出てくるぐらいで。地元にいる頃あまり親孝行してあげられなかったなと思ってて。そんな時、この映画を観てたら、「母って偉大なんだな……!」と改めて思いました。

 

Mayuco : 私は親友のカノエラナですね。毎回彼女には色んな影響をもらったりしていて。向こうがツアー回っていると、離れている期間が長くなったりするんですよ。私は普段から体調を崩しやすい方なんですけど、彼女が遠征に行ってて忙しい時でも電話かかって来て、「最近どう?」と心配してくれて。人としての暖かさを実感しましたね。あとはアーティストとして素晴らしい人なので、純粋に音楽的に刺激をいつももらっています。

 

 

Kosuke : 先日、高校の時の軽音楽部のメンバーと集まる機会があったんですよ。丁度皆就職活動とかで皆頑張っていて。そんな中、皆が自分の活動をチェックしてくれていて。「バンド頑張ってるみたいね!」と応援してくれて。何気ない一言だとは思うんですが、勇気付けられましたね。そして自分自身ももっと頑張らないと……!と改めて意識しました。

 

ちなみに、皆さんが憧れとする方はいらっしゃいますか?

 

Mayuco : これは中3の頃から変わらないんですけどRay Luzier ですね。私自身は小学校からバンドやってて、その頃は趣味の範疇だったり、楽しいからやろう!くらいの気持ちだったんです。ある日、たまたまRay Luzierのクリニックの動画を見る機会があったんですけど……それが本当に衝撃的で。初めて「ドラムで生きて行きたいな……!」と思った瞬間でした。そういう意味では、彼が私の人生を一番変えてくれた存在ですね。ただ、彼が来日するタイミングでどうしても都合がつかず……生でプレイを見れていないのが辛いです(汗)。

 

 

Sean : SUNNY CAR WASHのアダム(Vo/Gt)さんですね。自分が高校1年生の頃から知り合いなんですけど、彼は本当にアーティスト然としているんですよね。自分の中で今でも覚えている彼の言葉があって。「他人に認められようとする為に……自分を着飾るのはダサい。」この言葉を聴いた時にハッとしましたね。ミュージシャンが自分達の元々持っていた良い要素を貫かずに、万人に受ける様にするべきなのかとか、自分の持っている良さを貫くべきなのかとかあるじゃないですか。彼は絶対前者みたいな事はしないし、”かっこいい音楽はこういうものなんだよ!”という事をいつも教えてくれました。

 

 

僕自身、悩む時期が多々あるんですけど、その時はいつもアダムさんの事を思いますね。昔ライブハウスから家まで車で送ってもらった事があって、その時に「お前は間違ってないよ!」と言われた事は忘れられないです。

 

Kosuke : 憧れとする人は沢山いるんですが、そのまま取り入れるのでは無く、それぞれの人の部分部分優れている所を参考にしていて。その結果、諸々をミックスして、今の自分が出来ていると思うんですよ。特定の方や物に固執せず、柔軟に色んな事をやったりするのが自分の強みだと考えています。

 

それでは、皆さんを取り巻く近年の音楽シーンについて思う所を教えて下さい。

 

Sean : 最近の風潮として、昔の音楽や文化のリバイバルみたいな所があると思っていて。Instagramでも、あえてレトロなカメラを使って写真を撮ったりとか。

あと、僕と同世代の若いバンドマンでも、何がかっこいい音楽かをわかって取り入れてたりする方が多くて……意外と皆凄い事をやっているんだなぁと思います。そして、僕たちも負けたくないですね。

 

Mayuco : 「今、日本でロックバンドといったらこの人がいて〜」みたいな事ってあると思うんですけど、そこで名前が挙がる人たちって、自分たちよりも年上の人が多いんですよ。そういう意味では次の世代が出てくる必要だと思っていて。そんな現状に対して、cOups.が新しい音楽性で攻め込んで、新しくシーンを作り出せるのかな……と思っています。今の若手ロックはギターロックを主流なので、良い意味でcOups.の音楽性で乗っ取り出来たら……絶対掴める要素はあると思っています。

 

Kosuke : ギターロックって本当に幅広いくて……それこそポップなのもハードなのもあるし。そこに対して、今自分たちがやっている音楽が全然違うジャンルであったりして。今こうしてシーンとしてギターロックバンドが多いですけど、2-3年前のバンドシーンと比べてみたら全然層が違いますよね。そうやって、早いペースで移り変わっているので、自分たちも挑戦しなければ……!と思います。

 

Mayuco : あと、よく男のバンドには女性ファンつきやすかったり、その反対も風潮としてあるじゃないですか。だからこそ、cOups.は男女混合でいるのが良いのかなと思います。でも……逆にフロントマンのSeanが男だから女性ファンの方が今後増えてくのかな……?個人的に女性のファンが欲しくて。私の推しと言うか……「女ドラマーだとMayucoさんだよね!」みたく、同性からの指示が得られたら、と思います。

 

ありがとうございます。では、皆さんの今後の目標を教えて下さい。

 

Sean : カッコいいライブをする!

 

Kosuke : 今の”カッコいい”をどんどんアップデートしていきたいですね。

 

Mayco : いろんなお客さんと出会う事が大切だと思っていて。まだ始まって数ヶ月のバンドではありますが、今後ワンマンもしたいですし。ワンマンをするにつれ、会場を広げる必要性もある訳で、その過程でいろんなお客さんに知ってもらう事が必要だと思うんですよ。今後、いろんな人と出会って、どんどん大きなバンドになっていければ良いな……!と思います。

 

-今回はお答え頂きましてありがとうございました!それでは最後に、TOPPA!!読者へのメッセージをどうぞ。

 

Kosuke : TOPPA!!さんみたく、様々なジャンルの読者がいらっしゃる中で、こうやってcOups.も輪に入れる事が嬉しいです。感謝の一言に尽きます。このバンドで取材を受けるのが初めてで、ここから色々広がっていければ嬉しいです。色んなジャンルがあるからこそ、何かのきっかけで全然違うジャンルが好きになったり、気になったりする人もいる訳で。多文化交流のきっかけになれば幸いです。

 

Sean : 音楽マガジンが好きなんで、こうやって載れて楽しいっす!

 

Mayuco : 私達、結構SNSだととっつきづらそうに見えるんですけど……気軽に声かけて欲しいです。それこそSeanとか身長高くて最初ビックリしちゃうと思いますけど。私達の音楽を聴きつつ、絡んでもらえたら……仲良くなれるのが嬉しいんですよ。

 

Sean : 僕もそうっすか?

 

kosuke : そうだね(笑)。

 

Sean : 結構顔文字つけてるんだけどな〜(笑)。

 

一同 : (笑)。

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