deadbites インタビュー

deadbites インタビュー

deadbites(読み方 : デッドバイツ)
メンバー(LtoR) : Ted Bundie(テッド・バンダイ / Dr) / H.R. Holmes(H.R.ホームズ / Ba / Scream, Irish Bouzouk) / Sean Wayne Gacy(ショーン・ウェイン・ゲイシー / Vo) / Rock The Ripper(ロック・ザ・リッパー / Gt / Prog) / Jeffryu Dahmer(ジェフリュー・ダーマー / Gt)

HP : https://www.deadbites.net/
Twitter : https://twitter.com/deadbites_band

「史上最悪趣味集団」と言うような呼び方がうってつけの陰惨でホラーな世界観と、往年のニューメタルを思わせる本格的邪悪サウンドでラウドシーンに殴り込みをかけるバンド、deadbites。メンバーはこれまで華々しいキャリアを持ったミュージシャン揃い……らしいのだが、詳しいパーソナリティーは明かされていない。

昨年の大みそかに開催された渋谷CYCLONEでのカウントダウンライブを皮切りに始動。今年2月には始動して間もないながらも、渋谷GARRETにてワンマンライブを行い、観客を恐怖のどん底に叩き落した。更にこのライブ前には、芸人で怪談家としても活動している「ぁみ」氏が登場。彼によって、deadbitesにまつわる怖い話を披露されたりと、徹底されたホラー的世界観を纏っているバンドである。

そんな彼らは2018年5月6日(日)に渋谷clubasiaにて主催イベント「CLUB SEMATARY」を開催する。出演するバンドは猛者揃い。更に自主企画ともなればどういった「趣向」が凝らされているのか、楽しみになってしまう。是非このインタビューを読んでGWの最終日5月6日は渋谷clubasiaに足を運んでほしい。

文章 / deadbites   編集 / 鹿野 貴大   写真 / ANN


 

-TOPPA初登場ということで、結成に至る経緯を教えてください。

 

H.R : メンバーは皆、普通にバンドをそれなりにやってきて、そりゃ普通に過ごしてたよ。皆キャリアもある名だたるミュージシャン達だったんだ。

だけどオレは彼らのもう一つの人格のほうにアプローチをしようと試みたんだ。ニコニコした裏側に持つ、猟奇的ギラついた視線で、憂き世(うきよ) 俗世に蔓延る”負”の面を元々持っているプレイヤー。その面を全面に出してなにかとてつもないパワーに変換できる方法はないか?ってね。

 

Sean : 心にある深淵な闇が深ければ深い程、そいつのもう一つの人格にアプローチして覚醒させることが出来るんだ。
どこを見渡しても事なかれ主義というか、この国の人間は思ったことをちゃんと口にしないだろ?中身は相当病んでドロドロしてるのにさ。
音楽までそういう事なかれ主義が蔓延してる気がするけど、本来そうじゃない。もっと色んな世界観があって良いはずなんだ。もっとさらけ出していい。

だからオレたちはこの世の中の最も醜い部分、誰も触れない最悪なことやマイナスなことをどんどん掃き出そうと思ってるんだ。それを実現するのにはdeadbitesはうってつけのプロジェクトだったという事だよ。

よく正体や、どっちの人格が…なんて話をされたりするけど実際のところオレたちが何者かなんてどうだっていいことさ。光の当たらない醜い部分に光を当てて楽しみたいだけさ。今ではもうこの身体は借り物だからね。

 

H.R : それこそ一人一人 最初は簡単な事ではなかった。自分自身、心の底に存在する闇の部分に直接語りかけなければならなかったんだ。
自分自身のうちに潜む猟奇的な部分を引き出す為の壮絶な戦いだった。よく覚えていないけど三日三晩続いた。
だけど、そんな時も背中を押してくれたのはガキの頃から大好きだったロックだったよ。

 

-かなり独特のホラー的世界観をお待ちですが、何故このようなコンセプトでバンドをやることになったのですか。

 

H.R : オレは有名なMARILYN MANSONやJonathan Davis (KORN / Vo)のように子供の頃からネグレクトを受けてて……と言いたいところだけど。
まぁまぁ幸せな家庭に生まれて、普通にキャンプでは怖い話をしながらマシュマロを焼き、女の子とプロムにも行くような普通のロック好きな少年だったのさ。

ただ少し違うのは、親の影響でホラー映画をたくさん見た事だった。80年代以降の映画はとても強くて、素晴らしい時代に幼少期を過ごし、ホラー オカルト 心霊現象や怪談にのめり込んでいった。ある映画にはトラウマもあるくらい。

そんなある日 スクールから帰ってきたらママがある映画を見ていて 一緒に見ていたら、オレはいてもたってもいられずに泣き出し 目を覆ったんだ。そう恐怖に打ち勝つ事ができなかったんだ。これは今でも鮮明に憶えている。

そしてそれから恐怖って いったい何なんだろう。と考えるようになった。
恐怖を味わうには まず恐怖とある種の契約を結ばなければならないと思った。避けていてはそれを感じる事は決してできない。オカルトも信じているからこそニュートラルな姿勢で向かい合う事をしなければいけないし、そうしなければならないと知った。

だからどちらかというとコンセプトというより、さらに言うと恐怖(ホラー)との契約 それを通過後の心の解放でもある。もっと言えば オレやメンバーも、今まで普段生きて活動してきた事の 真逆の部分。それが もう一つの人格。

ひとまず、このインタビューを読んでくれてる皆も、まぁまぁ生きて、色々世の中見てきていろいろ思う事ってあるじゃないですか?怒りや憎しみや哀しみとか、そういうのが原動力で人が動く or頑張る理由になっても全然いいと思うし、ある意味健全だとも思うんですよ。感覚的な話になっちゃうかもしれないけど、まず自分達がそういう感情の象徴的な存在になりたくて。闇の分だけ光がある。影がなければ光はないんだ。そこに焦点をあてて。そういうエネルギーで お客さんの普段の楽しい生活において 少しでも原動力になれたら。

暗黒面のPOWERは素晴らしい。それで人は日々戦えるし、原動力だと信じている。

 

Jeffryu : ホラーやもう一つの人格、闇の部分に焦点をあてられた時、率直におもしろいって思ったよ。ホラーは俺も元々好きだったしね。
俺の中でホラーっていうと、ホラー映画に直結しちゃうんだけど。子供の頃からホラー映画見ながら圧倒的絶望感とか、生への執着とかを子供ながらに感じて考えたりして。思えば音楽より映画の方が先に触れた気がする。

だから俺の中では映画と音楽って切っても切り離せないもので。自分にとっての音楽の原体験が映画のサウンドトラックだというのもあって、俺たちdeadbitesの音楽を聴いてくれる人たちそれぞれの人生のサウンドトラックになれば良いね。deadbitesの曲が憂鬱な1日の始まりのテーマ曲でも良いし、テンション上げたい時のテーマ曲になっても良いし、それがネガティブでもポジティブでもどちらでも良いんだ。そうやって気づかないうちに日常に溶け込んで皆の日常を侵略していけたら良いなと思ってるかな。

ここまでホラー、ホラーって言っておいて音楽にはホラーっていうジャンルは無いっていうとこも良いなって思ったんだよね。一概にホラーといっても色々とあるでしょ?怪奇映画、オカルト、モンスター映画、ダークファンタジー、コミカルホラー、B級ホラー、ゴシック、サスペンス、スプラッター、ゴア、SFホラー、とか…細分化するとまだまだ沢山あるんだけど……そんな感じでメンバーそれぞれの狂気を音として具現化していけたら良いなと思ってるよ。

 

-deadbitesを形成するサウンドはどのようなルーツを経由してきたのでしょうか?

 

Rock The Ripper : 音楽的なルーツか。とてもシンプルだよ。
俺達が生きてきた時代には狂気に満ちた素晴らしい音楽で溢れていたんだ。挙げたらきりがないがKoЯnやSlipknotはまさにその代表格さ。
当時そんな邪悪な音楽がさも当たり前のようにプレイされていたんだ。
怒り、哀しみ、不平不満…全てがスリリングでヘビィな音にのって脳味噌に飛び込んできたんだ。
分かるだろう?俺たちの細胞一つ一つには無意識のうちに全てその音が刻まれているんだ。あとは簡単だ。それをプレイするだけさ。

 

-現在、Youtubeで「6 feet under」と「Black X’mas」の2曲がPVとして上がっていますが、
こちらに関してエピソードがあればお聞かせください。

 

Sean : そうだな、まずとにかくこのバンドはスムーズに事が運ぶってことが全くないんだ。ライブにしろ移動にしろ撮影にしろ、見えないお友達を沢山引き連れてるからね。必ず奴らがイタヅラしていくんだよ。

まず「6 feet under」の時はいわくつきの神社での撮影だったんだけど、モデルとして用意していた女が行方不明になった。何の前触れもなく、こちらに向かってる途中に、だ。今も奴とは連絡がつかない。文字通り神隠しさ。それで急遽別日に違う人物にお願いして撮影を続行したんだ。でもその出てくれたモデルのSarahphina(https://www.instagram.com/sarahphinasunshine/)のおかげでさらに想像以上にいい作品に仕上がったから結果オーライだ。
そんなわけで何とか完成まではこぎつけたんだけど、見た後に何が起こっても責任は取らないぜ。それぐらいヤバい場所なんだ。

 

H.R : 心霊系のTV番組でもよくやるような怨念やいわく付きの、つまり有名な心霊スポットってわけさ。
照明などを運んでくれたりしたスタッフのみんなも現場に搬入するのに真っ暗な森を通らなければならないんだ。みんな一人で行くのが気持ち悪いので入り口で待って 何人かで行動するようにしていたんだ(笑)。

実際、待ち時間にドサってなにか巨大なものが落ちたような音をみんなで何回か聞いているしな。
そんな恐怖の中、本物の森の霧が出る極寒の中、怖がりながら素晴らしい演技をしてくれた彼女に感謝だよ。

 

Sean : Black Xmasの時は記録的な大雪のせいで撮影自体が危うく吹っ飛びかけた。それまでずっと晴れてたのにその日だけピンポイントで死人が出るレベルの大雪だったんだ。

何とか撮影は終わらせることが出来たんだけど、メンバーもゲスト出演してくれた心霊アイドルの”りゅうあ”も普段からヤバい場所に出入りしたり、事故物件に狙って住んだりしているせいでだんだんお友達のパワーがハンパないことになってる。
天候すら操り出すんだからな。次はとんでもない事故とかが起こってメンバーの誰かがあの世に強制送還食らわないように、君達も今から祈っていてくれ。

 

-今後の活動予定についてお聞かせください。

 

Sean : オレたちは突然変異的に発生した狂ったバンドだから、とにかく面白い事をしてどんどん周りを巻き込みたいんだ。その第一歩が5月6日の「CLUB SEMATARY」だ。もう一つの人格というか生前、というか。まあとにかく世話になった仲間に声をかけてみたら皆面白そうだからって言って、出てくれる事になって最高だよ。やっぱバンドにしろDJにしろ、この業界で長年暴れ回ってしっかり結果出してきてるやつらってどっかしらイカレてるんだよな。

 

H.R : そしてとても人間と人間との繋がりってのを大事にしていてくれてる。仲間たちには本当に感謝なんだ。だから俺たちは最高のパーティになるように準備して 好き放題 酒を呑んで大暴れするだけなんだ。

 

Sean : だから 5月6日はどこを見渡しても狂ったやつらしかいないから観に来るみんなも頭のネジは全部外してから来場することをオススメするぜ。
ああ、あと目には見えないかもしれないけど、いたるところに色んなやつらがウロウロしてるから気をつけてくれたまえ。呪われたくない奴はmerchで魔除けのアイテムを買っておけ(血まみれ布パッチ)。ただし使い捨てだ。会場を出た後のことまでは知らん。

 

 

-これを読んでくれた方には是非、5月6日の「CLUB SEMATARY」チェックして欲しいですね!
では最後にTOPPA!!読者に向けてメッセージを!

H.R : 酒呑んで騒ぐんだ。目指す事はそれだけだよ。

 

Sean : オレたちの音楽やライブで1人でも多くの人に勇気や感動を与えられたら!!

 

 

なんて言うわけねーだろ。ポジティブな事なんて1ミリも歌うつもりはないから一切期待するな。
ありとあらゆる絶望、不都合な真実、陰湿なフラストレーション、恨み辛み妬み嫉み、そういったものをどんどん吐き散らかして不快なノイズを垂れ流して行くからどこかで魂がリンクする瞬間があれば勝手にキケ。いい人ごっこや馴れ合いにはウンザリなんだよ。こーゆーnastyでgarbageなバンドが一つくらいいても面白いだろ?

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