EMERGING FROM THE COCOON 破繭而出(台湾)インタビュー

EMERGING FROM THE COCOON 破繭而出(台湾) (エマージング・フロム・ザ・コクーン)

メンバー : (LtoR) Vincent (Dr) / Cheng-Yun (Gt) / Hawes (Vo) / Ka (Bass) / Hua-Chiang (Gt)

Twitter : https://twitter.com/eftctw

Facebook : https://www.facebook.com/eftctw/

EMERGING FROM THE COCOONは2007年結成の台湾のデスコアバンド。ブラックメタルやデスメタルをバックボーンとしたデスコアサウンドを奏でており、そのテクニックは折り紙付きだ。

過去、2枚のアルバムと1枚のEPをリリースし、2015年にリリースした2ndアルバム『Lucifugous Moth』はCHTHONICのJESSE LIU(Gt)がプロデュースし、台湾のヘヴィミュージックシーンを大きく盛り上げる名作となった。また、SUICIDE SILENCE(USA)やCARCASS(UK)などのエクストリーム・メタルシーンの重鎮とも共演し、去年2017年10月21日にはCrystal Lake主催のTRUE NORTH festival@新木場STUDIO COASTで初来日を果たした。

今回TOPPA!!編集部は、今年1月31日に渋谷CYCLONEにて開催されるKEEP ON ROLLIN’ FEST 2018に出演する為、再び来日を予定している彼らに対し、バンドの自己紹介や音楽的ルーツ、TRUE NORTH festival出演によって初来日を果たした際の想いなどをメールインタビューにて聞いた。

文章 / EMERGING FROM THE COCOON 編集&翻訳 / 宮久保 仁貴 写真 / Zin

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 -バンドの自己紹介をお願いします。

EMERGING FROM THE COCOONの現在の編成はこんな感じだぜ!

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Vocal – Hawes Lin

Guitar – Cheng-Yun Tsou

Guitar – Hua-Chiang Lin (current Dark Charybdis)

Bass – Ka Wang (current Zani and Zangief)

Drums – Vincent Liu (current The Fake Adult Project)
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思い返せば、2007年台湾で一番大きいロックフェスFormoz Festival(野台開唱) が開催されたんだ。その頃、俺たちはお互いのことを知らなかったんだが、どういう訳か俺たち全員は運命的にそのフェスに行っていたんだ。そして、俺たちはライブハウスやパーティーでお互いのことを知り、EMERGING FROM THE COCOONを2007年9月に結成したんだ。

活動初期はLamb of GodやAs I Lay Dying、Killswitch Engageのコピーバンドとして活動していたんだ。練習を重ねた後、俺たちは曲作りを始め、初ライブを台湾のXimen(西門)の西門阿帕で初ライブを行ったよ。オリジナルメンバーは、Cheng-Yun(Gt)、Hua-Chiang(Gt)、Vincent(Dr)、そして前任VoのHarryと前任BaのYen-Tingだったね。諸々の事情と困難を乗り越え、2016年には現在の編成に落ち着いたんだ。

俺たちはラッキーなことに、10年間活動を続けられているし、数々の貴重な思い出があるよ。2枚のアルバムと1枚のEPをリリースしたし、数々のビッグなアーティストとも共演できたんだ!例えば、国外だとSUICIDE SILENCE, Carcass, Misery Index、台湾だとChthonic、日本だとCrystal Lake, GxSxDとかね!

また、俺たちは日本や韓国、香港、マカオ、中国にも行けたし、世界中で沢山の素晴らしい人々に出会えたよ。現在は、新作に向けて絶賛レコーディング中なんだ!

 

-バンドとしての音楽的ルーツ、各メンバー様の音楽及びプレイヤーとしてのルーツを教えて下さい。

バンドとしてのルーツ

俺たちがこのバンドを結成した時、メタルシーンで最もメジャーだったジャンルはメタルコアで、俺たちもメタルコアバンドとしてスタートしたんだ。自己紹介でも言ったんだが、いくつかのバンドのカバーをして、自分たちのスタイルを模索したんだ。

ほどなくして、俺たちは「メタルコアが自分たちの求めているものじゃなんじゃないか。」と思ったんだ。そして、より重くて悪くて悪魔的なものに興味を持ったんだ。具体的に言うと、ブラストビートや不協和音など、デスメタルの要素を俺たちの音楽に取り入れようと考えたんだ。メロディックな部分は残しつつね。Cheng-YunとHua-Chiang、そしてVincentはEMERGING FROM THE COCOONの前に別のブラックメタルバンドでも活動していたんだ。それが、面白いことに俺たちの音楽性に取り入れられたのさ。そして、EMERGING FROM THE COCOONの音楽性は徐々に仕上がって行ったんだ。重くて悪くて、悲しみと悪魔感に包まれたデスコアバンドへとね。

2013年、俺たちはより繊細なスタイルへの追求を行ったんだ。細かいコードやパッド、コーラスなど、数々のエクスペリメンタルな要素を取り入れようとしたんだ。そして、2017年、俺たちはオーディエンスの耳に衝撃を与えるだけではなく、VJを使って視覚的にも衝撃を与えられるようにしたんだ。これはバンド史上において、やって良かったと感じているよ。

 

メンバー個人のルーツ

Hawes : 俺が高校生だった頃、初めて買ったDVDがGLAYのDVDだったんだ。これが俺の音楽を聴き始めるきっかけだったね。俺の地元には、小さなCD店が一つあって、そこには沢山のポップミュージックのCDがあったんだ。その中で、どういうわけか、俺はMARILYN MANSONのアルバム群を見つけたんだ。これがメタルの世界に足を踏み入れるきっかけだったね。勿論、今はメタルも聴くし、他の種類の音楽も幅広く聴いているよ!

 

Cheng-Yun : 俺が初めて聴いたバンドミュージックは、高校生の時に聴いたLUNA SEAだったね。LUNA SEAからX JAPANにもハマったなぁ。彼らの美しいメロディに影響を受けて、俺は数々のシンフォニック、メロディック・スピード・メタルを漁り始めたよ。それこそSTRATOVARIUSやHELLOWEENとかね。その時は、俺はギターソロがメタルソングの主軸だ!と思ったんだ。

そして俺が大学生の時、Lamb of Godなどの数々のグルーヴィーなバンドにハマったね。そこから世界中のメタルコアを聴き漁ったよ。そこから数年経って、他のジャンルの音楽も聴き始めたよ。台湾のシンガーソングライター張懸や陳綺貞あたりを最近はよく聴いているかな。

色々なジャンルからの影響はあるけども、俺は自分の音楽スタイルは自分の手で切り開きたいね!EMERGING FROM THE COCOONは今も模索中だ。逆に言えば、俺たちの音楽性は常に変化しているし、無限の可能性があると信じているよ。

 

Hua-Chiang : 俺が初めて買ったCDはOASISのアルバムだったよ、その時は18歳だったな。

初めてメタルを聴いたのは19歳の時に聴いたBON JOVIがきっかけで、そこから世界中のメタルを聴くようになったんだ。BEHEMOTHやCARNIFEX、METALLICA、EMPEROR、そしてTHY ART IS MURDERとかね。これらのバンドを研究することで、曲作りの参考にしているよ。

 

Ka : 俺が初めて聴いた音楽はLIMP BIZKITだ!そこからまさかメタルをこんなにも好きになって、ベースを練習し始めるようになったなんて、当時は思いもしなかったよ!    一番好きなベーシストはアメリカのメタルコアTHE CHARIOTのKC WOLFだね!俺は、彼のステージ上での創造性とパフォーマンスに沢山の影響を受けたんだた。

 

Vincent : 俺はBON JOVIのアルバム『Crush』を買うまで、バンドが何かってことすら知らなかったんだ!そして、俺は何が好きなのかを模索した後、BRITNEY SPEARS、LIMP BIZKIT、SLIPKNOTのCDを買ったんだ。SLIPKNOTの1stアルバムは俺にとって衝撃的で、当時SLIPKNOTのDrだったJOEY JORDISONは憧れの存在だったね。そして、俺は高校生の時にドラムを学び、数々のジャンルのバンドでプレイを重ねたよ。

大学に入った後、HADESというブラックメタルバンドとEMERGING FROM THE COCOONに加入したんだ。そこで、メタルコアとデスコアの両方の存在を体感し、「コア要素」の魅力に取り憑かれたんだ。俺は沢山の「コア」バンドとブラックメタルバンドを聴いていて、この2ジャンルは俺の音楽スタイルに多大な影響を与えてくれたんだ。曲作りの時は、幼少期に得たバイオリンやピアノなどのクラッシック音楽の技術や知識を、ブラックメタルの要素やデスコアのブレイクダウンと混ぜたりするね。

 

-2017年10月21日、EMERGING FROM THE COCOONはCrystal Lake主催のTRUE NORTH festivalに出演しましたね。こちらに出演する動機やきっかけは何だったのでしょうか?

今までにアジア圏で韓国、香港、マカオ、中国でもプレイしたことはあったんだ。アジア圏の中でも、日本は最もメタルが盛んな国だし、そこで演奏することは俺たちのゴールの一つでもあったんだ!

一番重要視した点は、日本は沢山の優れたメタルバンドがいたし、俺たちもそんなバンド達の中で目立って、日本のオーディエンスの注目を浴びたかったからなんだ!それは純粋に好奇心からだけじゃなく、俺たちバンドとしての挑戦も兼ねてるよ!

 

-TRUE NORTH festivalに出演してみて、日本のオーディエンスの感触は如何でしたか?

俺たちが日本に滞在していた時は台風でめちゃくちゃ強い雨と風が吹いていて、出演予定の野外ステージ(FREE WILL STAGE)は急遽テントステージに変更になったんだ。でも、沢山の日本のオーディエンスが来てくれて、皆ハチャメチャに盛り上がっていたね!出演後、Twitterでも沢山の反応を得ることが出来たしね!


photo by An Tse Shao aka. Marginalman

ただ正直に言うと、100%の力を発揮出来なかったんだ。でも、沢山の貴重な経験をして、素晴らしい光景を見ることが出来たよ!今年1月31日渋谷CYCLONEで開催されるKEEP ON ROLLIN’ FEST 2018に出演するんだけど、その時にはもっとパワーアップして帰ってくるよ!約束するよ!

 

-台湾のヘヴィミュージックシーンのクールなバンドを教えて下さい。

台湾で5年メタルバンドを続けることは難しいんだ。でも、俺たちが知っている中でイケてるバンドたちを紹介するならば、デスコアのBEYOND CURE、メロディック・ブラック・メタルの暴君(BLOODY TYRANT)、メタルコア/ポスト・ハードコアのFUTURE AFTER A SECOND、TOBEとかかな。彼らは沢山の努力を重ね、彼らの信念に基づいて活動を続けているんだ。俺たちは本当に彼らのことをリスペクトしているよ!

-バンドとしての将来の目標を教えて下さい。

俺たちは明確な大きな目標は無いんだ。何故なら、このバンドは既に俺たちの生活の一部になっているからなんだ。もし何か言うならば、俺たちが信じる道をもっと追求していきたいね!そして、世界への新たな一歩を目指したいね!

P.S. その為にも、俺たちは日本でリリースしてくれるレーベルを探してます!!
Band Mail : eftc.death@gmail.com

 

-TOPPA!!読者へのメッセージをどうぞ。

俺たちを待っててくれよな!EMERGING FROM THE COCOONは日本に再びショーをする為に戻ってくるからよ!君たちを楽しませることを約束するよ。そして、クレイジーな盛り上がりを期待しているぜ!今年も良い年にしような!