Geist of Trinity (ガイスト・オブ・トリニティ)
HP : https://geistoftrinity.jimdo.com/
Twitter : https://twitter.com/geistoftrinity
Facebook : https://www.facebook.com/GeistofTrinity/
メンバー : ( L to R ) Arata(Ba) Akito(Vo/Gt)
2008年、Akito(Vo/Gt)を中心に、北海道は札幌でGeist of Trinityが結成された。メロディックデスメタル色の強いバンドサウンドで好評を得るが、メンバー脱退等より活動を停止、2012年からAkitoを中心とした、現在のプロジェクト的スタイルでの活動がスタートした。今年2017年2月、彼らは2012年に発表した1st Album 『Geist of Trinity』のセルフリメイクアルバムを発表した。熱心なメタルリスナーを中心に、各シーンから高い評価を得た本作。今回、TOPPA!!編集部は、今年で結成9周年を迎える彼らの歴史やルーツ、新しく生まれ変わった『Geist of Trinity』の聴きどころ、今後の展望についてメールインタビューを試みた。
文 / Geist of Trinity 編集 / 宮久保 仁貴 写真 /泉谷研太
——————————————————————
-Geist of Trinity様の各メンバー様の自己紹介、
そして結成の経緯、現在に到るまでの経歴を教えて下さい。
Akito : ギターボーカルのAkitoです。作曲、ミックス、ドラムプログラミングなど、ベースを弾く事以外は、大体僕の担当です(笑)。
Geist of Trinityの結成は、僕が札幌で2008年頃音楽専門学校に通っていたんですが、BaのArata君が同期で、僕がバンドメンバーに誘ったのがきっかけでしたね。
最初はボーカルがいたんですが、失踪してしまいまして……のちに連絡つきましたが(笑)。ただ、彼も結局やめてボーカルを探すにも全然見つからず……
もう自分がボーカルもやればいいやと思い、ギターとボーカルを兼任するようになったのが、2010年頃でした。この頃はツインギター体制でした。それからメンバーが抜けたりで、ライブ活動ができなくなってからは、音源制作メインで活動しようという事になりました。
1stアルバムは全て自分たちでレコーディングやミックスをしてYouTubeに丸ごとアップしたりしましたね。そのあと僕個人の話ですが、当時Djentというジャンルの音楽に入れ込んでて、Hammerhead Sharkのライブを見に行って知り合った事がきっかけで、ギターでHammerhead Sharkに加入したりもしました。1年ほど活動に参加して、2014年に脱退しました。彼らはその後解散してしまいましたが……。
その後に出した1st EP「The Revelation」は、再レコーディングして様々なCDショップに委託して販売してもらったのですが、結構評判も良くて、それからはCDショップに委託という感じでCDをリリースする活動スタイルになりました。
そろそろメンバーを揃えてライブ活動でも……と思った矢先に母親がくも膜下出血で倒れてしまいまして……。一命は取りとめたんですが、かなり重く障害が残ってしまいました。それで札幌に住んでいたんですが、帯広に帰ってきて家族のサポートをしつつ音楽活動をするような感じになりまして。さらにプロジェクト的なスタイルの活動になりました。
CDリリースはこちらに帰ってきてからは2枚出してるのですが、ネットがあるおかげで、いろんな方に聞いてもらえてありがたい限りです。今年の7月にはRYUMEIさんが主催するSUPER COMPILATION Vol.3というコンピレーション・アルバムに参加して1曲収録させてもらいました。
Arata : ベースのArataです。専門学校在学中にAkitoと知り合い、Geist of Trinityを結成しました。結成からしばらくはいわゆる一般的なバンド活動をしていましたが、様々な理由から現在は音源のリリースをメインとするスタイルに落ち着き、機会があればサポートメンバーを加えてライブ出演をしたりしています。
現在は他にLeopardeathという北海道のメタルバンドでも並行して活動しています。
–バンドとしての音楽的ルーツ、各メンバーの音楽ルーツを教えて下さい。
Akito : ルーツは80年代の音楽が一番強いです。
ギターを始めた頃はYngwie Malmsteenにかなり傾倒していましたが、そのうちスラッシュメタルにハマり始めてその中でもMegadethの複雑な楽曲とリフでひたすら曲を引っ張っていくスタイルには強く影響を受けました。
90年代であればPantera、Emperor、Carcass、In Flames、2000年代であればAll That Remains、Lamb of God、Soilwork 、Killswitch Engage、Unearth、Machine Head、最近のバンドであればBloodshot Dawn、Dreamshade、Peripheryなどが好きです。
Arata : 楽曲を制作しているのがAkitoなので、バンドとしてのルーツはAkitoのものと一緒です。 楽曲制作の際はギターから落とし込んで考えることが多いです。
–今年リリースされた『Geist of Trinity』は、2012年にネット上のストリーミングのみで配信された1stアルバムのセルフリメイク作品になりますね。改めて、今回リアレンジされて、盤面としてリリースされたわけですが、本作の聴きどころを教えて下さい。
Akito : 実は各弦楽器に関しては、2012年にレコーディングしたデータと基本的には同じなのですが、数曲ギターソロの変更をしてあるのと、ボーカルを全曲録り直ししました。
ギターはKemperを使ってリアンプをして、より自然なサウンドになっています。アンプのモデルはDiezel VH4をプロファイルしたものを使いました。
ベースはアナログEQプラグインを掛けて2012年よりも太く迫力のある音に変えました。
ボーカルスタイルも2012年のバージョンと比べるとだいぶ変わったので、聴き比べてみるとなかなか面白いと思います!
Arata : ベース以外は全て録り直しに加え、GALAXY BLAST MASTERINGにマスタリングしてもらっているので、音がとても楽曲に合ったものになっています。
( ※GALAXY BLAST MASTERING TOPPA!! インタビュー記事 : http://toppamedia.com/interview-galaxy-blast-mastering/ )
–昨今のメタル・ラウドシーンで勢いのあるバンド、今後のシーンの流行について思う所を教えて下さい。
Akito : 北海道でとなると、今では全国や世界規模で活動していますが、GYZEの勢いはすごいと思います。Arata君が別にベースで加入してやっているLeopardeathも最近勢いあると思います。
自分のやっているジャンルとは少し違いますがTsvlalaも好きですね。Zemethも最近アルバムを出して勢いがあると思います。プロジェクト要素強めなので勝手に親近感を感じています(笑)。
関東はArise in Stability、Death I Am、TYRANT OF MARY、THOUSAND EYESが、関西はINHALE、HAZARD、APOCALYPSE、Shatter Silenceが個人的に好きですね!最近知ったのですが、大阪のDEVIL’S INLAYは曲の完成度が本当にすごいと思いました。ギターソロも弾いていたし、やっぱり個人的にはメタルバンドはギターソロをガンガン弾いてると、何かグッとくるものがありますね(笑)。
( ※DEVIL’S INLAY TOPPA!! インタビュー記事 : http://toppamedia.com/devils-inlay-interview/ )
Arata : CD屋さんに行くと邦楽でメタルのコーナーもありませんし、日本でメタルというのは一般的な人には受け入れられていない音楽だと思うのですが、最近はキャッチーな曲だったり、見た目もカッコいいバンドが増えてきているように感じます。地域問わずもっと色々な人まで広がっていくと良いなと思います。
–今後のGeist of Trinity様の予定を教えて下さい。
Akito : 今後の活動なのですが、来年2018年1月14日に川崎・クラブチッタで行われる龍銘祭52に出演します。以前は、ドラムは同期を流してライブをしていたのですが、今回サポートでドラムを叩いてもらえる方が見つかったので、久しぶりにフルメンバーでのライブとなります。
あとは3枚目のアルバム制作を現在行っていまして、これは来年春頃にリリース出来れば良いかな、と考えています。キラーチューンを豊富に取り揃えているので、是非期待して下さい!
–これからシーンを担うバンドマンへのメッセージをどうぞ。
Akito : 全然そんな事を言えるような立場でもないのですが(笑)。僕達みたいなスタイルのやり方でやっているバンドもいるのを、知ってもらえたら嬉しいですね。そして、この記事を読んで、音楽活動を始めた方が産み出した、新しい音楽に出会える事を楽しみにしております。
Arata : 共に頑張りましょう。
Comments are closed, but trackbacks and pingbacks are open.