ichika (読み方 : イチカ)
HP : http://ichika-official.com/
Twitter : https://twitter.com/injcs
YouTube : https://www.youtube.com/channel/UC4S8fq0XOYdIyKXDfnf1qfw
Ichikoro HP : http://ichikoro.com/
インターネット及びSNSの普遍化により、近年Djent/テックメタルシーンを中心に数多のソロギター/ベースプレイヤーが誕生している。海外は勿論の事、ここ日本にも数多くの名プレイヤーがいるが、ichikaの存在は一際輝いている。SNS上での動画発信からキャリアをスタートさせた彼だが、Ibanez Guitars及びDingwall Guitarsエンドーサーの認定を受け、過去リリースした作品『forn』がiTunes Storeアルバム総合チャート10位にランクインする等、現在20代前半とは思えない躍進を見せている。
そんなichikaは、2018/4/1には『she waits patiently – EP』『he never fades – EP』を同時リリースした。ソロギター・ソロベース作品である本作だが、全く音の薄さを感じさせず、静動兼ね備えた作風に、ichikaというコンポーザーの力が垣間見える。
今回TOPPA!!編集部は、ichikaに対し、改めて彼の音楽的側面や上記2作品の聴きどころ等話を聞くべく、メールインタビューを実施した。
文 / Ichika 編集 / 宮久保 仁貴
-TOPPA!!初登場ということで、ichika様の生い立ちから、現在に至るまでの経歴を教えて下さい。
ichika : 小学生の時、家にあったピアノを面白がって触りだしてから音楽に興味を持ち始めました。それからしばらくして、中学生のときに父がギターとベースをやっていたということから弦楽器にも興味を持ち、まず最初にベースを、その次にギターを弾くようになりました。そのときから聴く音楽の幅も広がり、中でもプレイヤーの個性が滲み出るソロ楽曲に対して強い関心を持ちました。そのときに感じたのが、もう既に完成されているピアノソロ曲のようにギターやベースでも人の心を動かせるソロ曲を作りたいという思いで、それが今のスタイルの原点となっています。
そういう気持ちから曲を作り出したはいいものの、当然そうやって作った音源を公開しても誰も自分のことを知らないので誰も聴いてはくれないなと思い、それなら楽曲の中のインパクトの強い、さらにSNSに適した、興味を持って見れる長さである30秒くらいの部分を動画にして投稿し始めたのが、SNSに音源の一部を動画として公開し始めたキッカケです。そこである程度自分の作る音楽に興味を持ってくれる人が増えてきたので、音源を手始めに公開したのが去年にリリースした1st EPの『forn』となります。
-最初はピアノがきっかけだったんですね!ルーツとなった方はいらっしゃいますでしょうか?
ichika : BILL EVANSのピアノを聴いて音楽に深くのめり込むようになりました。そのあと弦楽器を弾くようになってからメタルにどハマりし、IRON MAIDENやVEIL OF MAYAなど色んな時代の色んな種類のメタルを聴いてはコピーしていました。今は綺麗な音で音楽を作っていますが、リズムネタやコードなどはこの時期に学んだことから引き出していることが多いです。
-ichika様の楽曲はふとした瞬間に色んな表情を見せますよね。近年では、先日4/1は『he never fades – EP』『she waits patiently – EP』を同時リリースされましたね。改めて、本作の聴きどころをコンポーザー視点としてお聞かせ下さい。
ichika : ギターソロEP 『she waits patiently』は女性の声を、ベースソロEP 『he never fades』は男性の声をイメージして音を作っています。そうして2人の主人公の物語が5曲ずつを通じて語られています。フレーズ単位で細かく掘り下げると、どの曲のどのメロディー、コード、リズムもその曲を聴いて最終的に向かうある感情に導かれるようなものを選んで構成されています。
-男女の声……驚きを隠せません!そんな本作ですが、制作工程はどの様にして行われたのでしょうか?
ichika : レコーディングからミックス、マスタリングに至るまで、全て自分で行い、自宅で完結しています。曲の案自体はかなり昔に出来ているのですが、それを形にするまでとんでもない時間がかかるので、ひたすら家で練習してはレコーディングに臨む、ということの繰り返しです。ほんとに気が遠くなる過程でした。
ちなみにジャケを描いてくれたkaramushiは大学時代の悪友です。
karamushi Twitter ; https://twitter.com/krms_n
-ちなみに、機材へのこだわりはございますか?
ichika : レコーディングもライブもAxe-Fxを使用していて、これがないことには何も出来ないなといった状態です。Axeはアンプの方に注目して取り上げられがちですが、エフェクト機能もとても充実していて、これによって魔法のようなクリーンサウンドの空間を得ることが出来ています。
ギターはIbanezのSシリーズを愛用していますが、これも外せないものです。先ほど述べましたように、レコーディングやライブの練習に途方も無い時間がかかるのですが、通常の7弦ギターよりもIbanezのSシリーズは軽くてボディがとても滑らかなので練習していて常に抱えていても殆どストレスを感じさせません。
-近年はソロ活動に加え、川谷絵音(ゲスの極み乙女)氏等とのスーパーグループ「ichikoro」を始動されましたね。
今年3月24日にAmazon Fashion Week Tokyoで華々しく登場、初のプレイを行われましたが、
ichikoroメンバーとの出会い、そして始動のきっかけを教えて下さい。
ichika : 川谷絵音さんとは一緒に何か音楽を出来たらという話を前からしていて、しばらく経ってからセッションしようよと誘われスタジオに入ったんですその時のメンバーが、実は現在のichikoroのメンバーです。
-ichikoroに関しては、先日5/1は「ERA 16th ANNIVERSARY」@下北沢ERAに出演されましたね。
2度目のライブとなった訳ですが、こちらの手応えは如何でしたか?
ichika : ライブハウスでのちゃんとしたライブはこれが始めてだったのですが、これはとんでもない音楽をやっていけるなと感じました。先日ichikoro初のフェスで、ゲストにラッパーのNAGAN SERVERさんを迎えて新曲を披露したりしたのですが、これも含め自分だけでは思いもつかない新しい音楽がどんどん生まれてくるので事あるごとにとてもワクワクしています。
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