JILUKA インタビュー

JILUKA (読み方 : ジルカ)
メンバー : Ricko(Vo) / Sena(Gt) / Boogie(Ba) / Zyean(Dr)
HP : http://www.jiluka-web.com/
Twitter : https://twitter.com/JILUKA_official

JILUKAは2015年に始動したヴィジュアル系メタルバンド。テクニカルメタルやメタルコア等をベースにした音楽性・圧倒的な技術力はシーンの壁を飛び越え、新世代ヴィジュアル系メタルバンドの筆頭格として、各方面で話題を呼んでいる。そんな彼らは5/20(日)渋谷TSUTAYA O-WESTにて5thワンマンライブ「BIGEMINY」を開催し、会場限定シングル『Hellraiser』をリリースする。

今回、JILUKAはTOPPA!!初登場という事で、改めて彼らの歴史や各個人の音楽的ルーツ、そして『Hellraiser』の聴きどころや「BIGEMINY」に対する意気込みを聞くべく、インタビューを実施した。

取材・文・編集 / 宮久保 仁貴


 

 -TOPPA!!初登場ということで、バンドの歴史を教えて下さい。

 

Sena : 元々RickoとBoogieと自分で前身バンドで活動していたんですよ。
その後、Zyeanが合流し、2015年に今のスタイルとなりました。

 

-元々ヴィジュアル系シーンで活動されていらっしゃたのでしょうか?

 

Sena : 実は僕達自身はそれぞれが別のシーンで活動していまして、JILUKAの活動がヴィジュアル系を始めるきっかけだったんです。

 

-それは意外です!ところで、国内ヴィジュアル・メタル・ラウドシーンを見渡しても、JILUKAの様なテクニカルなバンドはそうそう存在しないと思われますが、バンドとしての方針をお教え下さい。

 

Sena : 最初、このバンドを組む際にこだわった事は、「ヴィジュアル系でメタルが好きなメンバー」を集める事だったんです。活動していく中、自分達の音源に対して毎回フルパワーで持ちうる力を反映させていたら、作品を重ねる毎に、より激しい作品が出来上がっていきました。とは言うものの、一回一回作品をリリースする毎に、感触は良いんですが……自分達に余力を感じるんですよ。これならまだ激しい方面へもう少し寄れるんじゃないか……?とか。

 

-毎回想像を超えた作品をリリースされていらっしゃいますもんね……!そんなテクニカルなJILUKAを構成している皆さんの音楽的ルーツを教えて下さい。

 

Ricko : 僕はSEX MACHINEGUNSを聴き、ハイトーンの洗礼を受けました!なので、当時はスクリームを多用するスタイルを知らないまま、音楽を聴き始めました。そこから所謂ジャパニーズメタルの王道を聴き進め、学生時代にはそれと並行する形で海外のメタルコアを聴きました。プレイヤーとしての影響はここからが大きいかもしれませんね……ハイトーン、シャウト、ラップもあって。
あと、一人外せない方がいまして、結構意外と言われるんですがデーモン閣下(聖飢魔Ⅱ / Vo)からの影響も大きいですね。

 

Boogie : 僕は最初、学生時代に友達に教えてもらったSLIPKNOTを皮切りに、そこから激しい音楽にのめりこみました。それこそKORNとか、ICE NINE KILLSとか、人間椅子とか……メタルという広い枠組みで聴きつつも、かといってメタルだけじゃなく、アニメソング等他ジャンルも聴いて来た感じではありますね。
サウンドやパフォーマンス面に関しては、MASAKI(CANTA / Ba)さん、FIELDY(KORN / Ba)、TOSHIYA(DIR EN GREY / Dr)さんからの影響が大きいです。

 

Zyean : 学生時代にメタル聴き始めまして、SONATA ARCTICAやDRAGONFORCEなどのパワーメタルが入り口となりました。そこからどんどんテクニカルなサウンドが好きになり、CRYPTOPSY、NILE、ORIGIN、MAYHEM、EMPEROR、DIMMU BORGIR、BEHEMOTH等を聴くようになりました。自分のプレイスタイルに関してはこれらのバンドからの影響が強いです。また、ヴィジュアル系のルーツはA9やthe GazettE、NIGHTMARE辺りの世代ですね!

 

Sena : 音楽を聴き始めた最初のきっかけは、友達にイタズラでMP3プレイヤーにX JAPANを入れられたんですよ。たまたまランダム再生で聴いていたら……見事にメタルへの目覚めとなりました。元々BPMが速い音楽が好きだったのも功を奏したんでしょうね。そして、今度は「楽器でこういう事が出来たらな……!」と思ったのがギターを始めるきっかけでした。そこから海外のパワーメタルにハマり、KILLSWITCH ENGAGEやALL THAT REMAINS等のメタルコアにハマりました。

 

Boogie : JILUKAのコンポーザーはSenaなんですが、よく僕達にオススメを色々聞いてくるんですよ。

 

Sena : JILUKAの音楽にありとあらゆる要素を取り入れたいんですよね。メタルの中でもエクストリームな物は勿論、聴きやすい物やちょっとオールドスタイルなJ-POP等幅広く聴いています。メタルと同じく重要視しているのはR&Bですね!昔から聴いていまして、今でも外せません。プレイヤーとしては、HIDE(X JAPAN / Gt)さんのような、カリスマ性のある方に憧れています。テクニック的な点だと、スケール的な解釈も普通ではやらない物を取り入れようと日々考えています。コードワークやヴォイシング等……毎日勉強するばかりです。

また、ライブの姿勢的な所では、DJのライブパフォーマンスを意識しています。「意外だね!」とも言われるんですが、ここの盛り上げ方・煽り方はこうだとか、ここからも学ぶ事が非常に多いです。

 

-皆さん一通りメタルを通りつつも、それぞれまた違ったジャンルを通られたんですね!
改めまして、5/20より会場限定シングル『Hellraiser』をリリースされますね!
本作の聴きどころをメンバー視点で教えて下さい。

 

Ricko :「Hellraiser」は全体的に疾走するパートが多いんですが、単調にならない様に今回は色んな声の使い分けを行いました!

 

-一聴させて頂いたのですが、かなりの情報量が詰まっていますよね。その中でも、「ここは一番聴いて欲しい!」という箇所はありますか?

 

Ricko : この曲でピッグスクイールも取り入れているんですが、今までのJILUKAの曲の中で一番長いそれになっています!頑張って何度も録り直しました。

 

Boogie : 「Hellraiser」はシンセの音が強めでもあるので、今回は変にベースを動かして音ぶつけるよりは、下を支えることを徹底しましたね。
過去曲の「Ajna」や「Omelas」はテクに依りましたが、今回は全然メタルを知らない人が聴いてもサビで聴ける感じで、ある意味JILUKA入門編の様な曲なのかなと思います。

 

Zyean : Boogieも言っていたんですけど、ドラムも今回変拍子等は無く、割とシンプル目なフレーズが多いんです。そういう点で馴染み易いのではないかなと思います。ドラム自体も使ってる点数も今まで一番少ない方で、シンバルもあまり使わず、原点に立ち返って最低限のセットで挑みました。シンプルにツーバスをベタ踏みしています。

 

Sena : 僕自身、今回この曲をリリースするにあたり、ライブでの演出を考えたんですよ。もっとライブでエネルギーを爆発させたいな、と思い、この曲を書きました。ストレートなほど、ライブのエネルギーというか爆発力は高まるかなと思いまして。
けど、そうすることによって、JILUKAの色が薄まるのは良くないので、要所要所に「これはJILUKAでしょ!」と言わんばかりのテクニカルなフレーズを入れてあります。今までの作品はテクを押し出す事で特徴を出すことに注力していたんですが、もうそれはデフォルトということで、今回はストレート、ある意味新しいJILUKAを皆さんにお届け出来るのでは無いかなと思います。また、EDM的な同期も取り入れたので、今までのJILUKA節を持ちつつ、新たな挑戦をした作品になったとも思います。

 

-本作の制作期間はいつから始まったのでしょうか?

 

Sena : 今回に関しては、割とスピーディーに物事が進みましたね。原案を元に、アレンジし始めたのが4月に入ってからで、RECやミックス・マスタリングが終わったのが5月頭だったと思います。

 

-非常に急ピッチで制作されたのにも関わらず、非常にクオリティの高い作品で感銘を受けました。そんな本作の制作はどちらで行われたのでしょうか?

 

Sena : 音源のミックスはいつも高田馬場のBAZOOKA STUDIOにお世話になっていまして、今回もこれまでの作品と同様に同スタジオの大西さんに担当してもらっています。

BAZOOKA STUDIO : https://bazookastudio.com/

アートワークに関しては、九州は大分県在住の高校生イラストレイターの岩田さんという方に描いて頂きました。僕達の最新Tシャツやパーカーのイラストもそうだし、『Ajna –SgVer-』のジャケットのイラストも描いて頂いた方です。

yu−ki iwata Twitter : https://twitter.com/yuki12278947

 

-非常にお若い方なんですね!皆さんもそうですし、どんどん技術を持った若い世代が現れてきているんだな、と感じます。話は変わりますが、先日MV「M.A.D」が公開されましたね。こちらの制作時の裏話をお教え下さい。

 

Ricko : 実はどこでも言っていないけど……!

 

Boogie : 初出し?

 

Ricko : 発煙筒を持って歩くシーンがあったんですけど、ふざけて振り回していたら、発煙筒から火が出て来てめちゃくちゃ熱かったです(汗)。

 

Sena : (笑)。「M.A.D」を撮った時、「普通にカッコつけて撮るのはやだね!」と言う話になりまして、あのMVは遊び心があります。無邪気なヤンチャ感と言いますか‥‥途中で光るメガネ買いに行ったよね?

 

Boogie : ここだけ聞くと、「何それ、かわいいか(笑)?」って話だよね(笑)。
このMVの話をしますと、普段自分は髪が長くてポニーテールにしているんですが、今回に関しては、違った雰囲気で撮ろうと思い、ウィッグをつけ、スカルメイクを施してもらったんですよね。あの時の雰囲気も良かったので、たまにライブでもあのスタイルでやるのも良いな……と思いました!

 

Zyean : この撮影の時、今までの人生の中で一番Monsterを飲みました(笑)。あと、この映像では割とシンプルなドラムセットで挑んておりまして、その中で「どう魅せるか?!」という点に注力しました。

 

-普段とは違った空気感での撮影だったんですね!ところで話は変わりまして、最近皆さんが聴いた中で感銘を受けたアーティストを教えて下さい。

 

Zyean : 日本人で一番影響を受けているドラマーはFumiya(Galneryus / Unlucky Morpheus / Thousand Eyes / Dr)さんですね。過去、共演することがあり、その時から仲良くして頂いています。

 

 

同世代のドラマーだと、Hibiki(SEVER BLACK PARANOIA / Dr)君やAllen(Serenity In Murder / Tyrant of Mary / 茗荷谷BOYS / BBイコール / Necrolust / スリップノット杉並 / Dr)君ですね!彼らとは修平(MALIKLIYA コンポーザー / IMPERIAL CIRCUS DEAD DECADENCE Dr)さん主催のドラム会でよく話すんですが、お互いに切磋琢磨しあっている仲ですね。

 

 

Ricko : ガッツリバンドじゃないんですけど、Goose houseに最近感銘を受けました。
ネット上で活動しているヴォーカリスト集団なんですけど、皆めちゃくちゃ歌うまいですし、俺も負けてらんないなと!そのうちこっちはこっちで……メタルハウス作っちゃいますか?!なんて(笑)。

 

Sena : 振り分けが大変そうだね(笑)。

 

Boogie : ネット発で活動を始められた方が好きですね、Supercellや大凶作とか。
あと、元々ラッパーの呂布カルマがずっと好きだったんですけど、最近フリースタイルダンジョンでモンスターになられたじゃないですか?今呂布さんの名前を出すとにわか扱いされるのが釈然としないです(汗)。

 

Sena :常に凄いと思っているんですが、Syu(Galneryus / Gt)さん、Leda(Far East Dizain / Gt)さん、大村孝佳(C4 / Gt)さんは改めて尊敬しています。自分自身、所謂ヤングギター系的な所を見て、育った所はあるので。

 

 

コンポーザー的な所だと、SKRILLEXは昔から最先端のテクノロジー駆使していてセンスを感じますね。JILUKAの楽曲でも取り入れたり、ダブステップの編曲をしたりしますが、本当にセンスがいるなと痛感しています。そこから、最近DJ的な目線からも楽曲を見るようになりました。

 

-それでは、近年の音楽シーンについて思う所を教えて下さい。

 

Sena : 最近はヴィジュアル系やメタル・ラウドシーンがボーダレスになってきていると思います。この流れに関しては、自分はすごく良いなと思っていまして、ボーダーレスになる事で音楽的に活性化されると思うんですよ。変な話、ジャンルに囚われている以上、そのジャンルしか出来ない事も有りうる訳で。自分達もヴィジュアル系の枠にいながらメタルをやっているように、メタルの中でヴィジュアル系に親和性がある方達とも一緒に音楽シーンを盛り上げていけたら、と思います。
周りが気にしているほど、当の本人達は気にしていないと思うので。

 

Boogie : 基本的にメタルとラウド系って近くて、近年はヴィジュアル系とも親和性が出てきていますが、一昔前は物凄い壁があったように思います。ただ、自分達はどっちの要素もあるので、互いのシーンの橋渡しと言うか、そんな存在になっていければな、とも思います。

 

Ricko : 壁なんて壊しちゃいましょう!!!そんなの関係ねぇ!?!?
(※ノンアルコールです)

 

-力強いですね!確かに昔に比べてお互いのジャンルの壁はどんどん無くなっている様な印象は受けます。活動の事に話を戻すと、バンドとして近年の活動を振り返った際、印象深かった事を教えて下さい。

 

Ricko : 僕は去年11月に行ったTSUTAYA O-WESTでのワンマンですね。その時は自分達の力の無さも感じたと同時に、「自分達はまだまだ出来るだろ!」と感じた1日でもありました。そして、改めて「このバンドで絶対売れてやろう!」と思いましたね。その直後に今回5/20のTSUTAYA O-WESTでのワンマンを発表したので、半年間5/20を忘れた事は一度も無いです。

 

Boogie : 具体的にこの日だ!という日は無いんですが、最近自分達は初見の人に刺さるライブが出来ているのかな、と思います。
普段メタルを聴かない人にとって、メタルは敷居が高くて怖い印象があると思うんですよ。ただ、最近の自分達のライブでお客さんが偏見なく、フラットな感じで盛り上がってくれている事に感謝しています。最初は乗り切れず、様子見している方もライブの終盤では初見なりに一生懸命楽しんでくれていらっしゃる光景がよく観えまして。
今後、この流れをもっと広げていければ良いな、と思います。

 

Zyean : 先日主催した「MAD PIT FES #0」は感慨深かったですね!例えば、Serenity In Murderは普段ヴィジュアル系界隈では活動していないバンドじゃないですか。この日、最初フロアでライブを観た時、アウェイ感は多少なりともあったんです。ただ、曲を重ねるにつれ、最後の方は会場全体が盛り上がっていたので、「今回この企画をやって良かったな……!」と感じました。

 

 

-ちなみに「MAD PIT FES」の後ろには「#0」と付いていますが、今後も開催される予定はありますか?

 

Sena : 今後……乞うご期待下さい!

自分に関して言えば、近年はバンドの結束力の高まりを感じています。
主催もそうだし、ワンマンもそうだし、節目となるイベント毎にそう感じていますね。今までは自分達が周りの流れに乗る感じだったんですが、今は1つずつ自分達で流れを作っている感覚がありまして。それが「MAD PIT FES #0」のような橋渡しに繋がったのかな、と思います。シーンの中で自分達しか出来ない事、やらなければならない事が増え、それらを乗り越える毎に自分達自身の結束力が高まっているのに気づけた事が印象深かったです。

 

-今後の活躍が楽しみですね!直近では、5/20にTSUTAYA O-WESTにて5thワンマンライブ「BIGEMINY」を開催されますが、こちらへの意気込みをどうぞ!

 

 

Ricko : 頑張るぞ!!!

 

Zyean : 楽しむぞ!!!

 

Boogie : 小学2年生かな、お前達(笑)?……じゃあ、やるぞ!

 

……まぁ真面目に話しますと、自分達にとって2回目のTSUTAYA O-WESTでのワンマンライブになります。これからの追い風になるべく、全力で取り組みたいですね!

 

Sena : 自分達がやってきたこと、バンドを応援してくれた人も含め、決して間違ったものでは無かった事を証明する1日にしたいですね!

 

-本日はワンマン前でお忙しい中、お時間頂きましてありがとうございました!それでは最後にTOPPA!!読者へのメッセージをどうぞ。

 

Ricko : メタルしようぜ!

 

Boogie : (笑)。普段ヴィジュアル系を聴かない方も、これを機会にJILUKAの事を知って頂けたらな、と思います。

 

Zyean : JILUKAはシーン的にはヴィジュアル系で活動しているバンドですが、メタル要素も強く、いろんなジャンルの要素を取り入れたバンドです。その結果、毎回欲張りな音源作品になるんですが……(笑)。手前味噌ながら、聴けば聴くほど面白いバンドだと思います。音源のみならず、ライブも気軽に遊びに来て下さいね。

 

Sena : 激しい音楽が好きな方は、まずYouTubeなりで良いので聴いて下さい。「あぁ……こういうバンドなんだな!」と一聴すれば必ず耳に残ると思いますので。そして、ライブはその何倍もうるさい音を出しています!

 

Ricko : JILUKAよりうるさいバンドはそうそう聴いたことないぜ!
(※シラフです)

 


【リリース情報】

【タイトル名】
『Hellraiser -limited single version-』
【発売日】
2018/5/20
【価格】
1,500円(※税込)
【収録曲】
1. Hellraiser -limited single version-
2. Divine Error -another story-
※封入特典:MADチェキ1枚
※本商品はCD-R盤となります。
※本商品はライヴ会場限定での販売となります。 一般流通はございません。
※本商品は限定生産品につき、売切れ次第販売終了とさせていただきます。

■公演タイトル
【5th ONEMAN LIVE”BIGEMINY”】
■出演:
JILUKA
※ワンマンライブとなります。
■日時場所
【5月20(日)東京/渋谷TSUTAYA O-WEST】
OPEN 16:30 / START 17:00
■チケット情報
一般発売中
チケットぴあ(349-906) : http://t.pia.jp/pia/ticketInformation.do?eventCd=1753344&rlsCd=002
ローソンチケット(71567) : http://l-tike.com/order/?gLcode=71567
e+ : http://eplus.jp/sys/T1U14P0010163P006001P002207175P0050001