Kensuke Yamamoto
HP : http://kensukeyamamoto.com/
KEN Twitter : https://twitter.com/imkenyamamoto
MANABU Twitter : https://twitter.com/mnbcity
ZAKI Twitter : https://twitter.com/Ksukemanic
メンバー ( L to R ) : ZAKI(Gt) KEN (Vo/Gt) MANABU(Dr)
Kensuke Yamamotoはex.After TonightのフロントマンKensuke Yamamotoを中心に、2016年結成、東京を中心に活動している3ピースバンドだ。
シンガーソングライターKensuke Yamamoto、通称KENを中心に、ドラムには元バンドメンバーでもある Manabu’マービン’Otaka、通称MANABU、ギターはSay Hello To SunshineとWe Are The Champion$でギターを担当していたKeisuke ‘Zakky’ Miyazaki、通称ZAKIの3名で構成されている。
それぞれのメンバーが持つバックボーンを武器に、ノスタルジックなフォークとモダンポップを掛け合わせた楽曲と、哀愁漂うソフトなメロディーで歌い上げるKENの歌唱が特徴的で、これからブレイクする事は間違い無いだろう!
今回、TOPPA!!編集部は、彼らに対し、元々KENのソロから始まったプロジェクトがバンド形式に至るまでの経緯、そして様々なバックボーンを持つ彼らのルーツに対してインタビューを敢行した。
取材・文・写真 / 宮久保 仁貴 編集 / 鹿野 貴大
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–まず初めに、フロントマンのKENさんが、音楽に興味を持ったきっかけから教えてください。
KEN:もともと父親が音楽が大好きで、一緒に中古のブックセンターみたいなところに行ったときに「Jackson 5」のベスト盤を買ってくれて、それを聞いたのが音楽に出会うきっかけでした。
そこから色んなジャンルを巡って、小学4年生のときにあるコンピに入ってた「Blink182」の「All the small things」を聞いてポップパンクにハマりました。そこから更に色んな音楽を聞いていく内に家にあった父親のアコースティックギターに興味を持ったんです。ただ、その当時聞いていたパンクなんかの影響もあって、アコギよりエレキギターだなと思い、色々とコードを習って弾いているうちにこれで自己表現ができるなと気づき、どういうジャンルでやっていきたいか考えたときにパンクがやりたいなってなってなりました。そして、学生時代にAfter Tonightを結成して、今の活動に至る……という感じなんですが、音楽に興味を持ったのは父親の影響が大きいですね。
–ソロ活動開始当時はソロで弾き語りという活動だったと思うのですが、現在のフルバンド編成での活動に至ったきっかけを教えてください。
KEN:当初、弾き語りではあったんですが、楽曲にリードギターを入れていました。その間、元々After Tonight時代のバンドメイトで、現在のメンバーであるMANABU(Dr)と音楽は一緒にやっていなかったんですが、良く一緒に呑みに行ったりとかはしていました。その時もフルバンドでやってみたいなというアイデアはあったものの、まだ先のことかなと考えていました。
そんな中、MANABUに話してみたりしていたんですが、MANABUもその時期はバンド活動をしていなくて燻っていた時期で、しかも他のバンドからドラムを叩いてくれないかという話を持ち掛けられているのを聞いて、このままではMANABUを他の人に取られてしまったらマズイ!と思い、そこでいち早く自分のバンドに誘いました。もともと自分のソロ活動で出していた「Spring Rain」という曲について、彼自身良い反応をくれていたので、そこも良かったと思います。加えて、After Tonightの再結成ライブをやったときに、ギターを弾いてくれたZAKI(ex.Say Hello to Sunshine/We Are The Champion$)を誘って今の編成になったような感じです。
-After Tonightの時はメロディを重視しつつも、バンドサウンドの方が主体だったと思いますが、現在の歌をメインに押し出すようなスタイルに変化したのはどういう思惑があるのでしょうか。
KEN : 実は、自分から、「ここは伴奏より歌をメインで!」という風な狙いでやっていた訳ではあまりないんです。むしろスタジオに入った時にMANABUから「このバンドは歌をメインにしよう」という風に持ち掛けられたんですよね。
MANABU(以下M):歌を押し出すというよりはバンドの雰囲気がアコースティックな物だなと感じたので、より歌を押し出せたらいいな……と思いました。いや、音楽がそう言ってただけなんだよね(笑)。
–これは名言ですね(笑)!
KEN :これはよくMANABUが言う決まり文句です(笑)。
MANABU : それなので、今のサウンドスタイルは、自然な形で曲にアプローチしていった結果ですね。KENは元から割とアコースティックなサウンドが好きだったみたいなんですけど、実は自分としてはアコースティックなサウンドでバンドをやるのは新たな挑戦でした。それまでは、メロコアやハードコアなどの激しいサウンドのバンドの中でドラムを叩いていたので、Kensuke Yamamotoの活動を通して、サウンドに合わせてドラムのアプローチを考えるような経験が出来、自分の中でも成長の材料になっていると思います。
–皆さんにお聞きしたいのですが、自分の中でリスペクトしている、またモデルにしているスタイルを持っているアーティストがいたら教えて欲しいです。
KEN:ミュージシャン的に全て影響を受けていると言えるかは分からないけど、常にリスペクトしているのはマイケル・ジャクソンですね。
MANABU : ルーツから言わせてもらうと、両親、姉共に音楽をやっている家で育ったんです。だから音楽を始めたのは自然な流れだったんですけど、バンドをやりたいなと思ったのは当時TVで見たMステに出ていたMr.ChildrenとHide with Spread Beaverからですね。そこで楽器をやりたいと思ったんですが、ギターは無理だなと思って、ドラムなら思いっきりバカスカ叩けるし、当時から体のデカかった自分にはうってつけだなと思ってドラムをやり始めましたね。それは小学生の時で、だんだん他の趣味に気を取られて遠ざかっていたんです。
ただ、中学生に上がって周りが楽器とか持ち始めたときにアコギをやり始めたりしていく内にバンドやろうぜ!みたいな流れになって、ハイスタ(Hi-Standard)をやろうとしたんですが、当時俺はギタリストになりたくて……「東京に行って横山健になる!」とか言ってましたからね(笑)。だけどギターはやりたい人間が多くて中々メンバー選びも難しく、その反面俺はドラムをやっていた経験もあり、それでドラマーとしてバンド組むことが多くなって、結果ドラマーとしてその道に進んだ感じですね。
ドラマーとして影響を受けたのはやはりハイスタの恒岡章さんですね。あとはHAWAIIAN6のHATANOさんですね。めちゃめちゃ影響受けています。
ZAKI:僕は、小学生のときに見たPOP JAMやMステで見たL’Arc-en-Ciel、そして黒夢やSHAZNAが好きな姉の影響でヴィジュアル系が好きでしたね。初めてレンタルショップで借りたCDがX JAPANの『Vanishing Vison』だったんですが、ジャケットがエグかったので親同伴でCDをレンタルしに行った思い出があります(笑)。これ関連で思い出したんですが、過去KENがやっているポッドキャスト「KAYWHY PODCAST」で僕とYouTuberのPDRさんがゲストの回で、音楽の話に触れたんですが、その時久々にV2(過去、X JAPANのYoshikiと小室哲哉が組んでいた音楽ユニット)の話が上がってエモくなりました(笑)。
(URL : https://soundcloud.com/kaywhypodcast/special-guest-duncanpdr-35 )
中学生になると兄がBUSTEDやNEW FOUND GLORYを聞いていた影響で洋楽を聞くようになったりして、そこからポップパンクやスクリーモ、ニューメタルなんかの激しいサウンドのバンドを聞くようになりました。高校生になってからはcoldrainやFACTやメタルコアなんかを聞くようになりました。
大学生になってからは、初期エモ・スクリーモの影響が強いSay Hello to Sunshine、ポップパンク・ハードコアバンドWE ARE THE CHAMPION$で活動していました。
一番ギタープレイで影響を受けたのはThe SmithsのJohnny Marr(Gt)で、彼の空間系の音作りには影響を受けましたね。国内だとLUNA SEAのSUGIZOさんのディレイのかけ方などもかなり影響を受けましたね。
–昨今のシーンで交流のあるバンド、また、シーンについて思う事を教えてください。
MANABU : 自分達のやっていくシーンをまだ模索している段階なんです……。前にやっていたAfter Tonightの繋がりで、自分たちのレコ発に誘ったHollow Sunsやインディーロック界隈のSUNNY CAR WASHとかは交流があるんですが、それはもともとポップパンクをやっていた時の繋がりからできたもので……逆にいま僕たちがどういうシーンでやっていけたら、シーンを一緒に盛り上げていけるか教えて欲しいです(笑)!そういえば、この前、静岡のAnd Protectorの企画に誘ってもらったときに良いバンドがいましたね。
KEN : Bray meっていう2人でやっているガールズバンドがいまして、今もう一人メンバーを探しているみたいなんですけど。その日はAnd ProtectorのTsutomu(Vo/Ba)がサポートでベースを弾いていましたね。ガールズバンドと触れ合うような機会って僕ら自身最近全然なかったんですが、彼女達が僕らの出番の後にライブをやっていて、音が鳴ってから、これはヤバイとなってライブに釘付けになりました。音源も聞かせてもらったんですけど、心の叫びを歌っているという感じで、かつサウンドもすごくキャッチーでかっこよくて。最近、上京して活動しているみたいなんですけど、このバンドは多くのファンを付けて大きいことをやっていくんじゃないかと思ってます。
–今後の予定でライブ、リリースや企画などが予定されていれば教えてください。
KEN : 先ずは11/30にICE GRILLS招聘でカナダのポップパンクバンドSEAWAYの来日ツアー初日が新宿Nine Spicesであります。あとは、12/9に初台WallでHollow Sunsのツアーファイナルに出演します。今公開されているのはこのくらいです。まだ発表できないんですが、近々ビッグなアナウンスもあります!
あとは、ほぼ月1で新宿のHill Valley Studioでスタジオライブをやっていく予定です。これはこのバンドの活動のテーマとしてやっていきたいもので、リーズナブルな価格でよりお客さんと近い場所でやりたいんです。毎回MCもMCの長さなのか?ってくらい、長く喋るんですよ(笑)。
MANABU : 喋るんじゃない、喋ってしまうんだよ!
KEN : これも名言風に言っているだけですからね(笑)。スタジオライブのセット的には、ワンマン並のボリュームがあるので、より深いところでこのバンドを知ってもらえるかなと思います。定期開催していくので是非来てほしいですね、リピーターの方も多いです!
–それでは最後に、これからシーンを担うキッズ、バンドマンへメッセージへどうぞ。
KEN : 学校や職場で言いたいことがあっても言えないこともある、それは無理して言わなくてもいいと思います。もしそういうときにアートが身近にあったら、「自分は音楽やれるわけじゃないし…」とかいうハードルとか、売れる売れないとかそういうものを一旦消してみて新しいストレス発散方法だったり、コミュニケーションとしてこういうストレス社会の中で息抜きだったり楽しみのために音楽を作ったり歌ってみたりして欲しいです。僕はそれによって救われているんですよね。
もし、そういうことによって、自分が救われるのだったら、是非一度は自分のアートを発信してみて欲しいです。それは楽器が出来なくたって声さえ出れば誰だって出来ることなので。とりあえず一回やってみて欲しいです!そういうコミュニティが増えて行ったらいいな、と思います。
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