Masahiro “Godspeed” Aoki 青木征洋 インタビュー

Masahiro “Godspeed” Aoki 青木征洋 インタビュー

青木 : これからも変わらずギタリストを増やす活動をしていきたいです。日本国内に限らず海外、特にアジア圏の若年層にもギターの面白さを感じてもらえるようにしたいですね。

あとは海外の制作手法、クオリティを吸収して日本人のテイストの楽曲に反映させていくことも積極的にやりたいです。具体的には打ち込みオーケストラやミキシングで、日本の文化にない音を日本人向けにどんどん打ち出して行きたいですね。

 

それでは、今後の予定を教えて下さい。

 

青木 : 8月5日に池袋のSpace emoで、8月10日に秋葉原のゲーマーズでそれぞれ黒沢ダイスケさんと合同リリースイベント「こうして僕らはゲーム音楽作曲家になった」を実施する予定です。当日は黒沢さんと自分がゲーム音楽作曲家として活動するに至るまでの経緯を語ったり、ミニライブや特典会を予定しています。なお、Vol.1はギタリスト、音楽制作者に向けて技術面に光を当てた内容で、Vol.2は音楽ゲーマーやリスナーさんに向けて、二人の音楽的バックグラウンドやゲーム音楽作曲家の生態を掘り下げる内容を予定しています。それぞれの回で、ギタリストと音ゲーマーには楽しんでもらえるものになると思います。


【イベントタイトル】
「こうして僕らはゲーム音楽作曲家になった Vol.1 / Vol.2」

【出演】
黒沢ダイスケ / Masahiro “Godspeed” Aoki

【日時場所】
【2018年8月5日(日)Space emo池袋】
OPEN 12:00 / START 12:30 (※既に終了しているイベントとなります。)
詳細 : http://space-emo.com/?ai1ec_event=ai1ec_event-1323

【2018年8月10日(金)AKIHABARAゲーマーズ本店】
OPEN 19:00 / START 19:30
詳細 : https://www.gamers.co.jp/event/96530/


関連 : 黒沢ダイスケ インタビュー | TOPPA!!(トッパ・闇鍋的WEBメディア)
https://toppamedia.com/interview-kurosawa-daisuke/

それでは最後に、これからコンポーザー・アレンジャーを目指される方に対してメッセージをどうぞ。

 

青木 : 作編曲シーンへのコメントでだいぶ言ってしまったのですが、機材ではなく経験に投資して欲しいし、僕自身もして行きたいです。あとこれからコンポーザー、アレンジャーを目指すのであれば良いメロディを書く、良い譜面が起こせるだけでは当然厳しく、DTMを修めていることが前提条件になると思うので、英語と物理を勉強して欲しいです。

日本語と英語ではWEBでも書籍でも得られる情報の質と量が桁違いです。また、音楽は音や電気という物理現象を制御する芸術なので、それらがどういったものか把握することは非常に大きな手がかりになります。特にミキシングにおいて最低限の物理を修めた人はいわば強くてニューゲーム状態になります。ミキシングで何をすべきかを知識としては理解しているからです。

最後に一番大事なことが、作編曲の技能はあくまで自分が提供できるサービスの一つに過ぎないという意識を持つことです。それがアーティスト稼業であれクライアントワークであれ、金銭を受け取るのであれば何かしらの価値を提供しなければなりません。試しに他人に絵を描いてもらったり動画を作ってもらうみたいな依頼をしてみてもらえれば実感出来ると思いますが、良いものを作ってくれた時以外に、レスポンスが早かったり文体が丁寧だったり報連相がマメだったり、告知に協力してくれたり、ネームバリューがあったり、若かったり、単価が安かったり、色んなポイントでありがたみを感じることと思います。

そのありがたみポイント全てが制作能力と同様に価値を持つサービスだということに気付ければ、自分も良いサービスを提供出来るようになるんじゃないかと思います。

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