Neko Hacker インタビュー

Neko Hacker インタビュー

Neko Hacker (読み方 : ネコ・ハッカー)
HP : http://nekohacker.com/
Twitter : https://twitter.com/neko_hacker
Track Making & Guitar: Sera https://twitter.com/sera1250
Melody Making & Lyrics: Sho https://twitter.com/kassaaaaaaan

2018年3月14日、「Kawaii Future Rock」を掲げる音楽ユニット「Neko Hacker」が始動した。本ユニットの仕掛け人は、関西のポスト・ハードコアバンドFIELD OF FORESTのSera(Gt)、同バンドのVoであり、現在アメリカ/ニューヨーク在住のSho(Vo)だ。
ニコニコ動画等で活動する有名歌い手「利香」が本作ゲストヴォーカルとして参加した本作。「Future Bass + 日本独自の「Kawaii」+ロックサウンド+α÷4=Kawaii Future Rock」と言わんべく、様々な音楽やカルチャー要素を詰め込んだ結果、処女作にして傑作、『From Zero』が完成した。楽曲クオリティの高さ、始動からまだ1ヶ月経たずして話題沸騰中のNeko Hacker、今後彼らが音楽シーンに爪痕を残す存在になるのは間違いない。

今回TOPPA!!編集部は、SeraとShoに対し、Neko Hacker始動の経緯、「Kawaii Future Rock」の意味、彼らの音楽的ルーツ、ゲストヴォーカル「利香」女史参加のきっかけ等、彼らの魅力を洗いざらい聞くべく、メールインタビューを実施した。

文 / Neko Hacker 編集 / 宮久保 仁貴 イラスト / HOJI


 

-TOPPA!!初登場という事で、各メンバー様の自己紹介をお願いします。

 

Sera : ギターとシンセをこねくり回してトラックを作っているSeraです。

 

Sho : カワイイメロディと歌詞を作って最近若干可愛くなってきたShoです(笑)。

 

-今回Neko Hackerを始動した経緯を教えて下さい。

 

Sera : 僕とShoはFIELD OF FORESTという2012年結成のポストハードコアバンドに所属していて、その頃から今と同じようにメロディとトラックで分かれて一緒に楽曲制作をしていました。2017年の7月に3枚目のアルバムとなる”Illumination”をリリースするタイミングで、大阪の十三の居酒屋にて「自分たちにしかできない新しい音楽を作りたい」という思いで改めてShoと意気投合し、新しくユニットを結成することにしました。

 

 

Sho : ichikaくんの影響も大きいですね。FIELD OF FORESTのPV撮影の時にichikaくんに楽曲をベタ褒めされてその気になった感は否めないです(笑)。あとは、僕個人がヴォーカリストというよりも曲を作って誰かに歌ってもらいたいと思っていたのも大きいです。自分が歌うという以上、同じような音域でメロディを作らなくてはいけなくて、そこに限界を感じてしまっていました。それだったらいろんな人にゲストヴォーカルで歌ってもらった方が楽しいじゃん、という感じでSeraに提案したところ、『同じことを考えてたんですよねー』と言われて、じゃあやっちゃおうと。

 

 

-ユニット名の由来を教えて下さい。

 

Sera : 二人で試行錯誤して楽曲を制作していくうちに、”かわいくて、日本らしさがあって、エレクトロで、ロックで新しいもの”と方針が固まっていきました。そこでユニット名を決める段階で、僕は「Neko」という単語を入れようと提案しました。

 

Sho : あれ?Neko提案したの僕じゃなかったっけ(笑)?まあ、名前自体に深い意味はないんですけど、日本の言葉で海外でも発音しやすい音は意識しています。Hackerは日本人がネコから連想するもので遠いものをあえてチョイスしました。日本人にとってネコ+かわいい言葉はやりすぎな感じがしたので。あとは語感です。何となく略とかしやすそうですしね。そういうのみんな好きでしょ(笑)?

 

-独自のジャンル「Kawaii Future Rock」を開拓されましたね。こちらはどの様な意味を持つのでしょうか?

 

 

Sera : まず、EDMやエレクトロのジャンルである「Future Bass」というものがあります。4つ打ち以外にも様々なリズムが登場したり、ハードめなシンセが使用されていたり「Future」という名の通り少し未来っぽい感じがします。そして「Future Bass」の中でもポップなシンセやかわいい声、音のサンプリング、効果音の浮遊感に加え少し日本らしいカワイさが付与されたものが「Kawaii Future Bass」だと思っています。「Kawaii Future Rock」はこの音楽に加え、ギターのバッキングやリードを加えて、ギターソロも弾いたりしちゃう音楽を表しています。あくまで個人の意見なので間違っていたら教えてください。

 

Sho : とにかく既存の音楽とは違うぞ、というのが「Kawaii Future Rock」を名乗っている理由ですね。海外で流行っているジャンルを日本に持ってきたとかではなくて、自分たちで作ったジャンルを全世界に発信していきたいという思いも込めています。

 

-ユニットとしての音楽的ルーツを教えて下さい。

 

Sera : トラックのルーツとしては、ジャンル的に「Kawaii Future Bass」とプログレッシブメタルです。「Kawaii Future Bass」ではSnail’s HouseさんやYunomiさんの楽曲が中でも好きでよく聞いています。

 

 

プログレッシブメタルとしてはPeripheryやPolyphia、少しジャンルは違いますがYvette Youngさんなんかをよく聞いています。

 

 

Sho「メロディパートは2000年代J-POPをベースとして、ビートルズやThe Doobie Brothersのような頭で永遠にリピートされるようなフレーズを目指しています。中田ヤスタカさんや最近のアニソンからもかなりインスピレーションを受けています。」

 

-各メンバー様の音楽的ルーツを教えて下さい。

 

Sera : トラックのルーツとして挙げた音楽の他にも、アイドルソングやゲームサントラを聞いています。数年前に初めて聴いたでんぱ組.incの「サクラあっぱれーしょん」をきっかけにアイドルソングにドはまりしています。最近では乃木坂46や欅坂46の曲をよく聞いています。

 

 

そして小さい頃はゲームがとても好きな坊やだったので、昔クリアしたゲームのサントラを聞き返したりもしています。この前UNDERTALEというゲームをクリアしたのですが、音楽もストーリーもとても良くて数時間でサクッとクリアできるので本当にオススメです。音楽関係なくてすいません(笑)。

 

Sho : 両親が音楽をやっていたこともあって、幼少期から古い洋楽ポップやクラシック、ジャズなどいろんなジャンルの音楽に触れてきました。小学生高学年から中学生のときにJ-POPにどハマりして、毎日デイリーオリコンチャートを眺めて過ごしていました(笑)。その中でもYUIは別格で、あぐらをかいてアコギを弾く姿に憧れて、自分で曲を作り始めたきっかけになりました。

UVERworldに出会ってバンドサウンドにのめり込んで、SUM41など海外のパンクやSLIPKNOTなどのメタルなどを聴き始めました。高校生のときにONE OK ROCKを初めて聴いたときに、人生を変えられるほどの衝撃を受けて、僕もこんな音楽がやりたいとメンバーを誘ってFIELD OF FORESTを結成しました。その後はアニソンやエレクトロ、スクリーモ、またプログレメタルなどいろいろかじりながら今に至ります。つまるところ、僕ぐらいの年代がみんな通ってきたところをまっすぐ突き進んできたという感じですね(笑)。

 

-この度は1st EP『From Zero』リリースおめでとうございます!こちらの聴きどころをメンバー視点で教えて下さい。

 

iTunes: https://itunes.apple.com/album/from-zero-ep/1357056914
Spotify: https://open.spotify.com/album/5FIBRFXey0A5DHcnO1F9Wp

Sera : ありがとうございます!聞いてもらえるとわかると思いますが、まずは利香さんのカワイイ歌声とセリフを聞いて癒されてほしいです。優しく背中を押してくれる歌詞の内容、特にアニメファンの方はTrack.2「From Zero」の歌詞にも着目してみてください。

Track.1「Sweet Dreams」ではさわやかなメロディのリードやカッティング、メロンパンギターソロ、Track.2「From Zero」ではプログレッシブなジャンル由来の単音リフからクリーンのタッピング、グリッチなどを意識してギターを弾いたので、そういった要素も感じ取ってもらえると嬉しいです。

 

Sho : とにかく一旦頭を空っぽにして聴いてもらいたいです。難しいことは考えないでください。ああ、カワイイ!という気持ちが生まれたら僕らの思う壺です(笑)。2回目からは、ギターを楽しんでもらえたり、歌詞を口ずさんでくれたりすると嬉しいです。細部までこだわり抜いているので何回でも楽しんでもらえると思います。ぜひヴォーカルカバーやギターカバーもしてみてください!

 

-本作はゲストヴォーカルとして、ニコニコ動画等で活動されている歌い手の利香さんが参加されていらっしゃいますね。こちらの経緯を教えて下さい。

 

Sho : 実は利香さんにゲストヴォーカルとしてお願いする前に既に楽曲が出来上がっていて、このメロディにとっての理想の歌声を探そうと思ってネットを探していたら、利香さんの星野源の恋のカバーを発見して、『この人しかいない!』とすぐに連絡をとりました。

 

 

利香さんも楽曲を気に入ってくださり、ゲストヴォーカルとして参加してくださることになりました。本当に天使のような歌声なので、癒されたい方は是非彼女をチェックしてください!

利香 Twitter : https://twitter.com/kuroneko_datenn

 

-本作のアートワークはどなたが担当されたのでしょうか?

 

Sera「イラストレータやコンポーザとして活動しているHOJIにお願いしました。「Kawaii Future Rock」を伝えるためにふさわしいカワイイ画風、かつ”Neko”や”Hacker”という要素を入れることができるのは彼だと感じてお願いしたところ、期待通りのギガ・カワイイアートワークを描いてくれました。彼とは「Takenawa Intrigue」というプログレッシブメタル楽曲のコンピレーションも一緒に作ったりしたので、またこうして関わることができて嬉しいです。

HOJI Twitter : https://twitter.com/hooooozy
Takenawa Intrigue Bandcamp : https://takenawaintrigue.bandcamp.com/releases

 

-話は脱線しまして、最近聴いた中でかっこいいと感じたアーティストを教えて下さい。

 

Sera : ラッパーの唾奇さんです。Avec Avecさんがトラックを作っている「Soda Water」という曲を聞いたのですが、チルくてカワイイさもあるトラックにカッコいい声、心地よすぎる韻とリズムにシビレました。

 

 

Sho : JYOCHOです。元宇宙コンビニのだいじろーさんのプロジェクトなのですが、心地よい音楽に日本語の美しさがマッチしていて唯一無二とはまさにこのことだと思います。

 

 

-近年の音楽シーンの在り方について思う所を語って下さい。

 

Sera : 「誰が歌っているのか」は当然大切ですが、「誰がメロディを、誰がトラックを作っているのか」についても注目される機会が増えていると思います。ヒップホップではトラックメイカーの名前が曲名に挙がっていたり、フィーチャリングが活発だったりしていて。目当てのアーティスト名で検索するとその人がフィーチャリングしている別のアーティストの楽曲に出会えたり、好きなトラックメイカーの名前で検索すると好みのトラックで色んなアーティストの歌が聞けたり、出会い方がたくさんあります。好きなアーティストを続けて聞くことは当然主流ですが、こういった新しい聞き方も浸透してきているのかなと思っています。メタルコアやプログレッシブメタルのシーンでは、楽曲のミックスやマスタリングを行っているエンジニアごとにアーティストを聞く、という手法で捗ることもしばしばありました。

あとやっぱり色んなジャンルが飽和していると感じるので、作り手としてはどうやってオリジナリティを出すのか、新しいことをやるのかがすごく大切だなと思います。新しいクロスオーバーが生まれても、数年後には飽和していたり既に廃っていたりするので。世の中の音楽にもっと敏感にならないとなってめっちゃ思います。

 

Sho : 僕が数年間海外に住んでヒシヒシと感じるのが、日本の音楽がドメスティックに消費されているということです。アメリカでもK-POPは一定の人気があり、スペイン語圏の音楽もチャートの常連です。しかしJ-POPは全く認知されていないんです。日本は大きな音楽市場を持っているにもかかわらず、国内だけにとどまり、海外市場には目を向けようとしません。特に、ほとんどのメジャーレーベルのYouTubeのチャンネルはアメリカから視聴できません。アニメのオープニングなどを見て、『このアーティストがかっこいいからもっと聴きたい!』となっても、その手段が海外の人にはないのが現状です。

その結果としてニッチな音楽や最先端のジャンルを開拓しているミュージシャンにとっては非常に活動しづらい状況が生まれています。国内での消費が大きいアイドルグループだけにフォーカスが当たってしまい、米津玄師さんのようにネット上でしっかりと基盤を築いてからではないと素晴らしい音楽も正当に評価されません。BABYMETALに代表される逆輸入という形で日本市場に入ってくる音楽もありますが、それらは海外で至極真っ当な評価を得ただけであり、いかに日本の音楽市場が閉鎖的であるかを物語っています。すごく真面目になってしまいましたが、僕らの活動がそんな現状を打破する手助けになれるように頑張っていきたいと思います。

 

-ユニットの将来的な目標を教えて下さい。

 

Sera : シンガーやギタリスト、イラストレータなど色んな人と関わって制作していきたいなと思っています。どんどん曲を作って、憧れているアーティストの方々といつか一緒に曲を作るのが目標です。でんぱ組.incとか。

そして国籍を問わず、たくさんの人に聞いてもらえるようになりたいですね。普段エレクトロやEDMを聞いてる人がバンドサウンドの楽曲を聞くきっかけになったり、その逆のきっかけにもなるような曲を作っていきたいです。月並みですが、聞いてくれた人に少しでも良い影響を与えられたらサイコーじゃんって思ってます。とりあえずバリかわいいユニットになりたいです。

 

Sho : とにかくたくさんの人に聴いてもらいたい、ただそれだけです。自分たちもハッピーになれるし、聴いてくれた人もハッピーになる、当たり前のことですけど余計なことを考えずにそのサイクルに立ち返りたいですね。

 

-今後の予定をお教え下さい。

 

Sera : すでに次のリリースに向けて楽曲制作を始めているので、せっかく聞いてくれた人に忘れられちゃうまでに次のリリースをお知らせできるよう頑張ります。また、オリジナル楽曲の他にアレンジ作品なども公開していく予定です。

 

Sho : 次回作のゲストヴォーカルも豪華になる予定です!めっちゃかわいいです!

 

-TOPPA!!読者へのメッセージをどうぞ。

 

Sera : ここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございます。たくさんの人に聞いてもらうために、また日本から世界へ発信していくためにも皆さんのパワーがマジで必要です。何気なく友達にオススメしてくれたり、ちょこっと思ったことをツイートしてくれたり、ブログで長々とレビューしてくれたり、どんな形でもいいので協力してもらえるとすごく喜びます。カワイイを世界に!ありがとうございました!

 

Sho : ありがとうございました!

Comments are closed, but trackbacks and pingbacks are open.