ovEnola インタビュー

ovEnola インタビュー

ovEnola (読み方 : オヴェノラ)
メンバー(LtoR) : Yuto Iizuka(Gt) / Youta Habano(Ba) / Kneeya(Vo) / Shuhei Kamada(Dr)
Twitter : https://twitter.com/ovEnolaJP
Facebook : https://www.facebook.com/ovEnolaJP
Bandcamp : https://ovenola.bandcamp.com/

KORNやSlipknotなどに代表される「ニューメタル」、90年代から00年代にかけて隆盛を極めたヘビーミュージックであり、ミリオンセールスを連発するバンドが次々と現れ人気を博したが、現在はトップクラスのバンドたちを除いては鳴りを潜めているジャンルであると言える。しかし、近年のアメリカの最前線のメタルシーンでは、そんなバンドに影響を受けたようなバンドたちが増え、「ニューメタル・リバイバル」と呼ばれるムーブメントが起こっている。

そんな中、遂にここ日本でもそんな海外のバンドに引けを取らないようなバンドが始動した。名を「ovEnola」という。彼らはex.Sailing Before The WindのKneeya(Vo)をはじめとした実力派揃いのメンバーで構成されており、そのサウンドは徹底的にダウンチューンされ、ミドル〜スローテンポを行き来するグルービーな楽曲、そして全体的に鬱々としたダークな世界観に包まれているところも往年のニューメタルサウンドを彷彿とさせる。
今回はそんな彼らに始動して早々に、メンバーのKneeya(Vo)とYuto Iizuka(Gt)にインタビューを試みた。挑戦的とも言えるような発言からは自分たちの実力に疑う余地のない自信があることを覗かせる。このインタビューが公開される頃には初音源である「Death wish EP」もリリースされている頃、是非このインタビューと共にチェックしていただきたい。

取材・文・編集 / 鹿野 貴大


 

-まず最初に、バンド名の読み方を教えてください。

 

Yuto : 僕以外のメンバーはovEnola……オヴェノラと呼んでいます。命名は僕とKneeyaで考えたんですけど、造語っぽくしようということに決まって。短くコンパクトにまとめたかったので前置詞プラス何かの形、例えばin〜とかat〜など案が出てきたんですけど、その中でOf〜が良いなと思いました。そこでそのOfのfをvにして、Ovというとこまで決めました。

 

-Vにしたのは何故ですか?

 

Kneeya:ポーランドのBEHEMOTHの曲に「Ov Fire and the void」という曲名がありまして、それから取りました。その後に続く単語は人命かな、と思い外国の人の名前を調べていると女性の名前でenolaという名前があったので、それを繋いで「ovEnola」に決めました。特別な思想的意味合いはありません。

 

-わかりました。結成の経緯を教えてください。

 

Yuto:元々僕とKneeyaがインターネットを通じた友人関係で、ライブハウスで良く顔を合わせていました。ある時Kneeyaが前にやっていたバンドを辞めたときに何か新しいバンドを始めたいと声をかけてもらったのがきっかけですね。

 

Kneeya : その後、他のメンバーを探すんですが、ライブの見栄えなどを重視した時にギター、ベース、ドラム、ボーカルそれぞれ1人ずつのコンパクトな4人体制にしたかったんです。その時に兼ねてからの友人であり、スキル的にも申し分ないShuhei(Dr)を誘いました。

 

Yuto : ベースは僕が過去サポートしていたバンドのベーシストだったYoutaを誘い、最終的なメンバーが決まった感じです。

 

-始動まではかなり時間がかかったような感じでしょうか?

 

Yuto : そうですね、一番始めに曲を書いたのが2016年の秋頃なので、かなり時間はかかりました。

 

Kneeya : 最初の公開の段階でまとまった量の曲やPVなどの情報を出したかったのもありますし、なによりクオリティの面で納得のいくものを世に出したかったので、時間がかかるのも必然だったかなと思います。

 

Yuto : バンドとして音源を出す前に色々なイメージが付くのを避けたかった面もありますね。

 

Kneeya : やはり未完成のものをUpしてしまうと、反応してくれる人も内輪な感じになってしまって活動の範囲を狭めてしまうかなというのもありました。

 

-なるほど…音源を聞かせてもらったのですが、かなりハイクオリティな作品になっていると思います。ベースとして、現行のニューメタルリバイバルやダウンテンポメタルコア/デスコアの影響が感じられるのですがどういったサウンドを指向している感じなのでしょうか。

 

Kneeya : 根底にあるサウンド……メンバー全員に共通するやりたいことは、SLIPKNOTです。SLIPKNOTをモダンにしたいと考えた時に、既に完成されたバンドに対して、自分たちがどういう風にアプローチしていけば良いか考えたんです。そこで思いついたのが、元々自分たちが好きなダウンテンポな要素を加えればSLIPKNOTをモダンに昇華できるんではないかと思ったんです。それをまず始めに僕とYutoで考えて、それに基づいてサウンドを構築していきました。

 

 

-なるほど!SLIPKNOTが根底にあるんですね、ボーカルなども意識しているんですか?

 

Kneeya:もちろんしていますね。僕がボーカルやりたいと思ったのも、SLIPKNOTを初めて聴いた時に「Corey Taylor(Vo)ってやばいな…‥!」と思ったところに理由があります。前のバンドを辞めて、「自分はどういったことをしたいんだろう?」と考えた時に、やはり一回原点に戻りたいと思ったので、やはりボーカルとしても意識しています。

 

-わかりました、では改めて2人の音楽のルーツについて詳しく教えて下さい。

 

Kneeya : 僕は元々、親の影響で洋楽の80年代のヒットチャートみたいなのを聞いていたんですが、中学校に入るまでは自主的に音楽を聴く、ということはあまりしていませんでした。中学校に入ってから初めて自分で買ったCDがEARTH, WIND&FIREのベスト盤で、その頃はバンドミュージックはほぼ聴いていませんでした。それこそCDショップでパンクやメタルの試聴コーナーでそういう音楽を聴いても、「こんなうるさい音楽、誰が聴くんだ?」という風にさえ思っていました(笑)。それが聴いていくうちに段々と興味が湧いてきて、一番最初に明確にハマったのはFALL OUT BOYです。

FALL OUT BOYを聴いて、バンドサウンドってかっこいいなと思うようになって、そこからSUGARCULTやAFIを聴いたりするようになりました。その時から今でもよく聴いているバンドだとPANIC! AT THE DISCOが好きですね。それから音楽にのめり込んでいったんですけど、本当に音楽を好きな人たちにとって、ヘヴィメタルやラウドミュージックは避けて通れないジャンルです。そこからデスメタルが好きになってCANNIBAL CORPSEとかを聴いていました。今一番好きなデスメタルバンドはBLOODBATHです!あと最近は友人の影響で今まで通って来なかったHIPHOPをよく聴いています。

 

 

Yuto : 僕は4歳の頃からピアノを習っていて、音楽は身近なところにあったんですけど、一番大きかったのはバンドミュージックが好きな親父の影響が強かったです。それでTHE BEATLES、EAGLES、LED ZEPPELINなどはよく聴いていました。その中で一番印象が強かったのがPINK FLOYDですね、あまり理解できてなかったというところも含めてなんですけど。

その後小学校の卒業とともにピアノを辞めてしまって、何か新しい音楽がやりたいなと思い、当時はBUMP OF CHICKENやASIAN KUNG-FU GENERATIONなんかが流行ってて、CDショップで何か聴きたいなと思ったときに見つけたのがENVYでした。「君の靴と未来」というアルバムを買いました。ハードコア的な部分もアンビエントやポストロック的な要素もどちらも好きになりました。そのうちギターが弾きたいなと思い、買って弾くようになりました。その頃にメロコアやポップパンクも聞くようになって僕もFALL OUT BOYは聞いてました。あとはUSELESS IDやSIMPLE PLAN、あとNOFXも好きでした。そういうのを聞いていくうちに早いパンクを聴くようになって、早いものを追い求めていくうちにだんだんとメタルも聞くようになっていって、SLIPKNOTと出会ったのもだいたいこのあたりでした。

 

-先ほどSLIPKNOTをモダンに昇華させたいという話が出たと思うんですけど、今海外の最前線のシーンなどでも、00年代のニューメタルのリバイバルが流行っています。それについて思うところはありますか?

 

Kneeya : ニューメタルリバイバル自体は3〜4年前から海外では続いていて、僕も中高生時代はニューメタルで育っていたので、このムーブメントは歓迎すべきことだと思ってます。ただ、日本でその話を聞くことは少なくて、ずっとそういうバンドが日本でも出てきて欲しいなと思っていました。その内に海外であれだけ盛り上がってるから、日本でもこのバンドでそのムーブメントを起こしたいなという気持ちはあります。

 

-ニューメタルリバイバルと言われるようなバンドで注目しているバンドはいますか?

 

Kneeya : アメリカのCANE HILLがヤバイです。彼らの一番新しいアルバムはかなり完成されてて、それこそ僕らのやりたいことである、ニューメタルをモダンに昇華させることをどこよりも上手くやっています。

 

 

Yuto : 僕はDARKE COMPLEXです、作曲する際にかなり影響受けました。軸がしっかりしててどの時代でもスタイルがブレてなくて好きです。

 

 

Kneeya : ニューメタルリバイバルってのも、最初は既存のメタルコアやDjentなどに、ニューメタルの要素を少しだけ入れた程度のものだったと思うんです。ただ、最近は90年代や00年代のバンドたちと同じようなスタイルを楽曲に落とし込んでいるバンドがいて、かっこいいと思います。最近のMY TICKET HOMEとかはその最先端を行ってる気がします。

 

 

-制作をする上で心がけている事はありますか?

 

Kneeya : 色々なバンドを見ていて思うのは、例えば映画なり、小説なり、アニメでもいいんですけど、ストーリーのあるものをあまり好きでない人が作る音楽っていうのはなんとなく響かない…‥というかつまらないと感じます。そういう意味では、僕の好きなアーティストにROB ZOMBIEがいるんですけれど、彼は一流のホラー映画監督であり、そのテーマに沿った曲を作るバンドマンでもあります。なのである程度、雰囲気やストーリーを考えた状態で曲やアートワークを作るように心がけています。何か一本筋の通ったテーマがないとブレブレになってしまいますから。

 

-ありがとうございます。これからの活動の予定を教えてください。

 

Kneeya : 自主企画をやりたいなという気持ちはあります。ですがライブ自体はかなり数を絞りたいなと思ってます。2〜3ヶ月に1回とかのペースでやるつもりです。1回のライブに注力したいという理由と僕たちはそれなりにキャリアのあるメンバーで構成されているので、ライブの回数を増やすことでスキルを磨くということに関しては今はそこまで必要じゃないかなと思ってる、という理由があります。なので一本一本に全力を注いで行きたいと思ってます。

 

-ありがとうございます、それでは最後にこれを読んでくれている方にメッセージをお願いします!

 

Kneeya:「今すぐ俺たちの音源を聴け、そして○ね。」

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