Payrin’s (読み方 : ペイリンズ)
メンバー(LtoR) : 遠坂まどか / 桜木もち子 / 佐藤瑠佳
HP : http://payrins-official.com/
Twitter : https://twitter.com/Payrinsofficial
Payrin’sは2016年10月にデビューしたアイドルグループ。ギターロックやオルタナティブロック、この他ボーカロイド楽曲からの影響を感じさせるサウンドに、佐藤瑠佳、桜木もち子、遠坂まどかのエモーショナルで突き刺す様な歌が重なり、近年のアイドルシーンに於いて独自の存在感を放っている。また、2018年より、メインサウンドコンポーザーにボカロP「こんにちは谷田さん」としての活動で知られるキタニタツヤを迎え、よりクールなサウンド・世界観を追求している。
そんな彼女達は2018年6月27日に新作『それでも僕らの呼吸は止まない』をリリースした。作曲者として、キタニタツヤやRYO-P(As/Mp)、ライブP、Over Forte等のクリエイターを迎える中、前作『dim』に引き続き、メンバーの桜木もち子が作詞を担当した楽曲も収録されている。本作は、近年のクールな世界観を全体的に持ちつつも、「共同戦線」の様に初期のPayrin’sのテイストを感じさせる楽曲も収録されている。過去、現在、そして今後の彼女達を教えてくれる様な1枚に仕上がっている。
今回、彼女達に対し、『それでも僕らの呼吸は止まない』にまつわる逸話、そして現在アイドルとして活動する彼女達のアイドル観等を聞くべく、インタビューを実施した。
取材・文 / 宮久保 仁貴 編集 / 松江 佑太郎 写真 / 佐野和樹
-TOPPA!!初登場という事で、皆様の自己紹介をお願いします。
桜木 : では私から、桜木もち子です、よろしくお願いします。キャッチフレーズのようなものは特にないです(笑)。強いて言うなら……にんにくと生姜が好きです(笑)。
遠坂 : 遠坂まどかです。好きなものは……猫です(笑)。
佐藤 : 佐藤瑠佳です。好きなものは白米です(笑)。
– 初っ端から不思議な感じになりそうですね……(笑)。それでは、Payrin’sの結成の経緯を教えて下さい。
佐藤 : 始動したのは2016年10月18日ですね。最初は私ともう1人のメンバーで活動していて、その後そのメンバーが卒業し、今の2人が入りました。
-間も無く始動から2年になりますね!
それでは、皆さんの音楽的ルーツをお教え頂けますでしょうか?
桜木 : 聴いてきた音楽は、私アニメとか漫画とか好きなので、アニソンとかボカロを聴いて来ました。アイドルを最初に意識したのは、『リルぷりっ』というアニメがあって、それを見ていいなと思ったのがきっかけですね。その後、モーニング娘。さんに出会い、そこから本当にアイドルになりたいなと思いました。
佐藤 : 私は結構ずっとバンドを聴いてきたので、好きな音楽はそういうタイプの音楽ですね。好きなバンドは沢山いて選ぶのが難しいですけど……名前をあげるならサカナクションさんです。
遠坂 : 特定のジャンルというのはなくて色々聴くんですけど、一番聴くのはGalileo Galileiさんですね。アイドルさんを観始めたのは、Payrin’sに加入する前に興味を持ち始め、それから沢山観る様になりました。
-ルーツをお聞かせ頂き、ありがとうございます!それでは、この度は1stアルバム『それでも僕らの呼吸は止まない』リリースおめでとうございます!改めて、皆さん視点での聴きどころを教えて下さい。
【リリース情報】
【タイトル名】
『それでも僕らの呼吸は止まない』
【発売日】
発売中 (2018.06.27発売)
【価格】
1,944円(※税込)
【収録曲】
1.それでも僕らの呼吸は止まない
2.Paranoia
3.dim
4.さよなら、夢と虚構の狭間にて
5.いつか口にした言葉は
6.共同戦線
桜木 : アルバムを通してだと、「共同戦線」という曲を聴いてみて欲しいですね。ここ最近はみんなでウェーイってなるよりかは、聴いて良い曲だなみたいな感じでファンの方に思ってもらえることが多かったんですけど、「共同戦線」は曲ももちろん良いし、久しぶりにライヴですごく盛り上がれるって感じの曲なのですごく好きですね。
あと、今回は作詞もしたんですよ。あのアルバムの中で2曲、「dim」と「さよなら、夢と虚構の狭間にて」っていう曲を。
-「さよなら、夢と虚構の狭間にて」は今までのPayrin’sの曲名と比べて異色ですよね。
桜木 : 「さよなら、夢と虚構の狭間にて」っていうタイトルヤバいじゃないですか(笑)。私ってなんか、そんな気はないんですけど、中二病って思われてるんですよ。だから、このタイトルヤバいからどうせ私が考えたんだろうって思われてて辛いんですけど……私がタイトル考えたわけじゃないんです(笑)!見出しに大きく書いといてください(笑)。
-わかりました(笑)。
桜木 : あの歌詞を書いた時を思い出すと、すごくつらかった時期だったんです。ファンの方々もどんどん増えて行く中で、「どうせこうなんだろ。」みたいな感じだったりとか、いろんなことを一部の言われていたこともあって。だからそういう時に、「クソッ!見返してやる!」って思って書きました(笑)。一番悔いなく言いたいことを全部言えたなと思っています。その反面、自分の中で、やるたびに泣きそうになるんですよ、悔しい思いと頑張ろうって思いがこもってますね。
佐藤 : 確かに気持ち入り過ぎるよね、あの曲。
桜木 : そんな感じで、存在してる意味が分からないみたいな感じになってて。そんな時にちょうど、「歌詞書いていいよ。」とプロデューサーさんに言われて。その時活動に対して思ってることがそれしかなかったんで、じゃあ書いちゃおうと思って全部書きました。
そして、この曲大きなテーマが「星」なんです。私は鹿児島出身なんですけど、去年の3月後半Payrin’sに入る直前ぐらいに上京してきて、東京の生活にもちょっとずつ慣れていきまして。けど夜にライヴハウスから帰る時に、ばっと空を見て、「鹿児島ではあれだけ見えた星が街の明かりで何にも見えなくてつらいなあ……。」ということを書きました。そんな曲です。
-この背景を知った上で更に聴き返すと、相当にエモいですね……!そして桜木さんのガッツの半端なさも同時に感じました。
佐藤 : もち子も言ってましたけど、最近の曲って雰囲気がカッコよい反面、初期の2人でやってた時って結構ポップで明るくてどちらかというとアイドルっぽい雰囲気が強い曲が多かったんです。そういう曲って3人体制になってからいきなり全然なくなって方向性が変わったっていうのがあって。
このアルバムは、Payrin’sとしての全部のことの集大成ってなった時に、「共同戦線」が入ってるのが結構嬉しくて、2人だった時のニュアンスも含まれているというか、個人的にはそういう風に思っています。いろんな種類の曲、「いつか口にした言葉は」とかも今までの雰囲気とは違いますし、これから先、私たちが続けていく中でこういう曲もできるんだぞ、みたいな事を感じてもらえたら良いなと思います。今までの集大成もそうですし、これからのことも感じてもらいたいです。
-本作はPayrin’sの過去、現在、未来を表した一枚と言えますね!
遠坂 : Payrin’s の曲は難しい……歌うのが。
佐藤 : そうなんだ(笑)。
遠坂 : 「Paranoia」は感情が入りやすくて、ライヴとかでも一番好きな曲です。セットリストのラストにもなってるし。ただ、私すごい歌が下手なんですけど……(汗)。
桜木 : 別に下手ではないよ(笑)。
遠坂 : もっと頑張りたいなと思います。これから頑張っていく上で、歌が上手くなるのは絶対必要だから。私何も出来ないから……どうすんだろ(笑)。
佐藤 : かわいいから大丈夫だよ(笑)。
遠坂 : もち子は歌は上手いし歌詞は書くし、なんか頑張ってるし。
桜木 : なんか頑張ってるって(笑)。
遠坂 : しっかりしてるし、ちゃんと考えてるなって。私何も考えてないから(笑)。
桜木:考えろよ(笑)!
遠坂 : でも、本当に2人についていきたいという気持ちで私はいる(笑)。
佐藤 : ありがとう。
桜木 : ありがとうな。
-皆さんまるで漫才みたいなテンポの良さですね(笑)。ちなみに、本作の制作時は如何でしたか?
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