Phantom Excaliver
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メンバー : Kacchang(Vo) Matsu(Gt&Vo) だいごろう(Ba) Thomas(Dr)
Howling Bull
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見た目はお笑いコミックバンド、でも音楽性は超正統派ピュアメタル!昨今メタルシーンは勿論、様々なシーンで賛否両論のPhantom Excaliver。年々、着実とファンや認知を増やしつつある彼らだが、今年12月15日(金)、バンド史上最大規模のワンマンライブとして、”「幻の聖剣 」リリース記念 青春暴走ツアー ファイナルワンマン ~ 約束の地 赤坂BLITZ 幻の聖戦 ~”をマイナビBLITZ赤坂にて予定している。
今回は、そんな大勝負を控えた彼らと彼らのマネージメントを行うHowling Bull代表小杉GEESS茂氏、そしてTOPPA!!編集部 編集長の宮久保による三者面談形式で、いかにファントムがHowling Bullと出会い、そして現在に至るまでの経緯など、余すところなく迫った対談インタビューをお届けする。
取材・文・撮影 / 宮久保 仁貴 編集 / 庄司 政幸
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宮久保(語り手):じゃあまず、そもそもファントムがなぜHowling Bullと出会って、そして契約に至った経緯について、今までのインタビューの中で深くは書かれていなかったと思うので、お伺いできたらと思います。
Matsu : そこは貴方がよく知っているでしょ!(笑)
Kacchang:なんなら、俺と宮さんがあのバーベキューに行って…
宮久保:多分、この話は知らない人が大多数だと思うので、改めて振り返りましょう。
Kacchang:その昔、「メタルで売れるには」をテーマにしたメタルサミットっていう講義をHELL YEAH!! WASEDAという団体が主催してて、小杉さんがゲストとして出演した回(※この時、小杉氏は二回目の登場)があったんですよ。それに遊びに行って、とにかく小杉さんにめっちゃ覚えてほしかったから、髪の毛立てて遊びに行ったんです。
その後、主催の宮久保っていう変な奴が、「打ち上げでバーベキューするからKacchangも一緒に行こう!」とか言い出して、めちゃくちゃ悩んだ結果行きました。
行くはいいものの、初っ端から電車の行き先を間違えるっていう(笑)。
宮久保:電車間違えて結局、バーベキュー間に合わなかったんだよね(笑)。でも、小杉さんにはちゃんと会ってもらえて、そこが初めての出会い……で良かったよね?
Kacchang:その後、「MOTHER EARTH」のPVをフェイスブックのメッセンジャーで送ったら、小杉さんがアクションしてくれて、そこから運命の扉は開かれました。
一同:(笑)。
小杉:俺からしてみれば地獄の門が開かれたっていう感じだったよ、ギィーって感じ(笑)。
Matsu : 触れちゃいけないやつ開けちゃいましたね、まあ自動ドアみたいにね(笑)。
小杉 : 地獄の門って自動ドアなんだ。
宮久保:小杉さんにリアクションしてもらって、いざ小杉さんに会いに行った時に小杉さんに「ん?お前ら誰だっけ?」って話になったんでしたっけ?
小杉:よく知ってるね(笑)。
Kacchang : 実は、COCOBATのSEIKI(Gt)さんの刺激的脱糞ナイトって企画でも小杉さんに会ってるんですよ(笑)
Matsu : いや、その前に小杉さんが初めてゲストとして出演したメタルサミットがあって、1回目のCrossfaithのマネージャーのRewさんと対談してた時にKacchangは初めて小杉さんに会ってるんだよ。その時、俺はインフルエンザでいなくて。
Kacchang : あーそうだったね。
Matsu : 時系列的には、メタルサミットで小杉さんとRewさんがゲストの時に初めて小杉さんに会って、その次に刺激的脱糞ナイトでも小杉さんに会って、3回目がメタルサミットで小杉さんと当時VapのA&Rだったタナケンさんがゲストの回にも会ったんだよ。そして、その後のバーベキューで初めて音源を渡したんだよ。
3回目のメタルサミットの時は、俺とKacchangで最前陣取っていてたよね。
Kacchang : いや、違うんだよ、一番前だけ空いてたんだよ(笑)。行けるのが一番前の席しかなくて必然的に行くことになったんだよ。こんな、でっけーツンツンしたやつが一番前で後ろの人邪魔だったと思う(笑)。
Matsu : あれから3年経つね。
宮久保:早いですね。
Matsu : そうですね。
宮久保:ちょっと脱線して、改めてKacchangの髪の毛ってすごい髪の毛だなと思うんですが、セットって何時間くらいかかるんですか?
Kacchang:一時間半ですね。ぜってーこんなの記事にしなくていいですよ(笑)。
相葉 : 絶対に折れちゃいけない雨の日とかは、一時間半とかかけてるんですけど。早く洗いたい時は一時間の簡単セットで流しやすくセットしています。
Kacchang : エコ仕様でね(笑)。
宮久保:そういうバージョンがあるんですね(笑)。
相葉 : 見た目は全然違わないんですけど、中身の密度とかが全然違うんですよ。
Kacchang : あと、硬さね。
一同:(笑)。
Kacchang : 何笑ってんだよ(笑)。
宮久保:それでは、相葉がファントムのスタッフになった経緯を聞かせてもらっても良いですか?
相葉 : 元々僕とだいごろうの家がめちゃくちゃ近いんですよ。そんなことから、ファントムの活動は初期から知っていたんですが、Kacchangが2015年4月に腕を折ったんですよ。腕を折ったから一人で何もできないから、だいごろうからがKacchangの手伝いやってくれって連絡が来たんです。最初はすげーやりたくなかったんですけど、実際行ってみたら、「超おもしれー!」ってなって、気がついたらそのままずるずる続けて今に至ります。
最初は、着替えの手伝いだけをやってたんですけど、今や髪立てやってたりだとか色々やらされるようになりました(笑)。
Kacchang : 介護っすね(笑)。
宮久保:よくTwitterでも言われているように、ブラック企業ファントムエクスカリバーの社員になってしまったという訳ですね?
相葉 : そうですね、本当に見た目に反して、彼らはブラックですよ(笑)。
Kacchang : いや、全然ブラックじゃねーよ!(笑)
Thomas : 完全にMatsuの顔はブラックよ、てか、今見たらう○こ色してるし(笑)。
Matsu : Thomasと俺の色似てない?
Thomas : えー、そうかな?でもKacchangの腕の色が一番黒くね?
Kacchang : う○こ色だね。
ヤバい、俺が一番う○こ、身も心もう○こだわ(爆笑)。
だいごろう : 今のうまく記事にしておいて下さい、「身も心も○んこ」(笑)。
宮久保:愛と勇気を歌ってるメタルバンドとは思えないインタビューの面白さですね。相変わらず。
Matsu : 宮さん本当に思ってるんですか(笑)?
宮久保:冗談半分、本気半分だね(笑)。
小杉 : 出会いはメタルサミットとかだったけど、そもそもHowling Bullに初めて来た時、「俺たち解散するんです」って言ってなかったっけ?
Kacchang : そうだそうだ!
Matsu :あえて触れてなかったですけど、そこからがスタートでしたね。
2014年末辺り、僕たちはお互い気持ちのすれ違いからか、やる気がなくなっていて、解散する一歩手前だったんですよ。その時、宮さんがなんとかならないかって、言って来たんです。
そして、小杉さんのカウンセリングを受けに行ったら、まさかのKacchangと俺がはち合わせました(笑) 小杉さんから裏口から行け行けって俺を押したら、その様子をKacchangが普通に見ているという (笑)。
Kacchang : あの時は普通に意味がわかんなかったよ。そもそも宮さんが俺をごまかして連れて来た時点で意味不明だったんだけど(笑)。
あんとき、一番うざかったのは、宮さんが全然違う住所送ってきやがって。
宮久保 : 今の小杉さんの事務所と昔の事務所が場所が違ってて、そんで最初間違った住所送っちゃったんだよ(笑)。解散するって話があって、そう自分がごまかしてカウンセリングをブッキングしたら、はち合わせてしまって(笑)。
Matsu : そこらへんの経緯は宮さんの暴露トークみたいにした方がいいかもしれませんね、Phantom Excaliver暴露本ですっていう(笑)。
俺らから、言うより宮さん視点の方が面白いと思います(笑)。
宮久保 : あの頃はよくよく考えてみると、バンド間の雰囲気が良くなかったね。
Thomasもまだ正式に加入してなかったし。
Kacchang : そうだ、その頃サポートだったわ。
Thomas : 彼らが小杉さんのカウンセリングを受けていた時は、俺はまだサポートだったんですよ。
Matsu :小杉さんと話した後、マックでThomas含めてKacchangとだいごろうと俺の4人で話した時に、「俺はしかるべき時が来た時にそういう決断を下すから。」とか言ってたんですよ。でも、言った直後のライブで加入宣言したからね(笑)。
Thomas : 「時来たわ」って思ったんだよね(笑)。
だいごろう : もうしばらくサポートでやってみて、みたいな空気間出しておいて、数時間後には、「入ります」って言ってたからね(笑)。
Matsu : その日の公演が終わって小杉さんが帰った後、こいつ酔っ払ってステージ上で「入ります!」って宣言したんですよ(笑)
Thomas : あの時はだいぶ楽しかったぜ(笑)。
Matsu : 地獄の門がまた開かれてしまった。
宮久保:それがあって、2015年に入って、なんやかんやでHowling Bullから新譜を出す事になったんだよね。
Matsu : その時の宮さんは恐ろしかったですよ。俺と宮さんと小杉さんの3人で話してて、事あるごとに小杉さんに「Howling Bullから出してくれますよね?」って言いまくってて。最終的には小杉さんが凄く苦笑いしながら、「いいよ。」って返事してくれたんですよ。
Kacchang : まあでも、結果として多少の空気の読めなさは、必要なのかもしれない(笑)。
Matsu : おかげで小杉さんと今はこんな感じで仲良くさせてもらってるし。
Kacchang : なんか、もう宮さんの紹介記事みたいになってない(笑)?
Matsu : そして、諸々の経緯があって、マネージャーM氏をクビにしました(笑)。
最初は小杉さんが「宮久保くんにファントムはHowling Bullの業務委託としてマネジメントをしてもらおう」って話してたのに、宮さんが諸々の経緯で出来なくなっちゃって、いつのまにか小杉さんが面倒を見るようになる、と。
宮久保:そこから、2015年TSUTAYA O—WESTでのワンマンを大成功させて、 翌年にTSUTAYA O—EASTでSEX MACHINEGUNSとのツーマンも大成功に終えましたね。そもそも、マシンガンズを呼んだ経緯はどのようなものだったんでしょう?
Matsu : 12月にO—WESTでやる前に、2015年11月16日アメ村DROPで「冠祭WEST」ってイベントがあって、そこで初めてマシンガンズと共演させてもらったんですよ。
あと、12月のO—WESTに実はマシンガンズを誘っていたんですよ。
その時、小杉さん経由で誘ってもらったんですけど、全く相手にされなかったですね。
小杉 : あの時、なんて言われたんだっけ?
Matsu : 「そもそもお前ら誰だ?」って感じでしたね(笑)。Kacchang : そして、O-EASTでやる前に、マシンガンズともう一度対バンする機会が西川口Heartsであったんですよ。
その二回目で、ちゃんと僕たちの事を覚えてもらいました。
Kacchang : あと、無名のバンドがO-EASTでやれるのかっていうところですよね。そこから、マシンガンズのマネージャーさんを通して、いろいろ関わりを持つようになり、ライブとかも遊びに行かせてもらうようになりました。その結果、ANCHANGから「O-EASTお前ら成功できんのか?」と聞かれたので、それで俺が「成功できます」って返事したら、「じゃあやろう」ってなりました。
小杉 : 飲み会でKacchangがち◯こ出して仲良くなったんじゃなかったっけ?
Matsu : それは今年のSEXCALIVER TOURですよ(笑)!
TSUTAYA O-EASTの企画の打ち上げで、小杉さんが「お前らセックスカリバーツアーやれよ!」って言ったら、ANCHANGが「全然やりますよ」って言ってくれて、そこからセックスカリバーツアーが実現しましたね。
宮久保:今までのツアーを大盛況に終えましたが、手ごたえはどうでしたか?
Matsu : 直近の所で行くと、俺たちとTHE冠でO-WESTでツーマンをやったんですよ!その時、もう人が入りきらないってなりまして、結果ソールドアウトになりました。最近手応えを強く感じたのはその時ですね。
初めて小杉さんが立川バベルで俺たちのライブを見てくれた時はお客さん0人でしたから(笑)。あの時と比べれば、お客さんを呼べるようになったのかなって思います。
宮久保:ここ数年で凄く成長したと思うんですが、ファントムってそもそも結成何年目でしたっけ?
Matsu : 7年くらいですかね、Phantom X時代から数えると。
エクスカリバーになってから5年目くらいですね。
Kacchang : まあでも、Thomasが入ってからが本当の俺らって言いたいよね。
バンド歴少なくて色々やってる方がかっこいい気がするじゃん(笑)。
一同:(大爆笑)
Matsu : 逆にこの域なのにベテランみたいなのがカッコいいかもね。
一応、俺自身はPhantom Xって名乗る前、それこそ高一からこのバンドやってるからね。
だいごろう : 逆に結成10年目くらいな感じですね(笑)。
Kacchang : オリジナルメンバー、Matsuしかいないじゃん(笑)。
Matsu : そもそも、ファントムは俺が初めて作ったバンドです。当時はコピバンだったんですけど。俺高1の時から、Phantom X作った時から、アメリカのPhantom Xの存在知ってたんだけどね。
だいごろう : まさか本当に「改名しろ!」ってメッセージ送って来るとは思わなかったよね(笑)。
てかそもそもPhantom X時代に宮さんに初めてあったんですよ!昔宮さんがやってたStarless Set FatalityとPhantom Xが対バンして(笑)
Matsu : その時の宮さん革靴履いてホストみたいな髪型してましたからね(笑)!
宮久保:そういやそんな時期もありましたね。それが確か2012年だったっけ?
Kacchang : そうっすよ!初めて対バンした後、当時のスターレスのギターの金子さんとその知り合いの人とだいごろうでカラオケ行ったんですよ。
宮さん逃げて行ったけど(笑)。
宮久保:あとから金子から話聞いたら、だいごろうがJourneyのVo.Steve Perryに似てるって話をされて、めちゃくちゃ印象深かったのを覚えてる(笑)。
話を本筋に戻して、2ndアルバムの『幻の聖剣』を作った時の裏話などありますか?
Kacchang : 「幻の聖剣」自体はマツがずっと温めてたんだよね。一番最後に出来た曲だっけ?
Matsu : そうだね、皆のOKが出るまでめっちゃ時間かかったよ。
Thomas : 1フレーズにしても、これはカッコよくないから作り直そうって瞬間がめちゃくちゃあったよね。
Matsu : 展開が全然決まらなかったし。
Thomas : スタジオでひたすらアレンジしてたよね。
Matsu : まぁでも、結果的に良いものが練れたかなと思っています。
宮久保 : 今回、レコーディングとミックス、そしてマスタリングはどこで行って、誰が担当されたんでしょうか?
Matsu : ミックスマスタリングは、この間TOPPA!!でもインタビュー記事が上がっていたGalaxy Blast Masteringにお願いしました。
(※インタビュー記事 : http://toppa-media.com/posts/post3.html )
レコーディングはMergingMoonのGt.Yuto君の所でやりました。
Twitter : https://twitter.com/yutomergingmoon?lang=ja
Kacchang : 絶賛顧客募集中らしいです。RECだけじゃなく、ミックス・マスタリングもやりたがってるそうなんで。
Thomas : 録り音本当にムッチャ音良かったよね。
宮久保:Yuto君のスタジオ名はあるのかな?
だいごろう : それが、確か今ないんですよ。
Thomas : 領収書にフジミヤエンジニアリングって書いてなかったっけ?
Kacchang : てか、TOPPA!!とボ◯キで韻踏めないですか(笑)?
宮久保 : やばいね、それ。悪徳サイトやん(笑)。
Matsu : 俺も初めて見た時OP○AIと勘違いしましたもん(笑)。
だいごろう : うん、ここも変えた方がいい気がしてきました(笑)。
Kacchang : 今度から、BOKK◯!!って呼びますから(笑)。
宮久保 : 話が脱線しまくった所で、2ndアルバム「幻の聖剣」はINSULIN RECORDからリリースされましたが、今回のA&Rタナケンさんにリリースしてもらったきっかけを教えてもらえますか?
小杉 : それはですね、たまたまタナケンと俺が飲みに行く機会がありまして、それがだいたい2〜3時の相当酔っ払っていた時でした。そろそろ帰るか、といった所で、タナケンがリップサービスで、「うちにファントム好きな奴がいるんですよ」って言ったところを逃さず、「じゃあ出しくれよ!」って冗談のつもりで行ったのが最初で、そこから押し切った感じですね。
Matsu : 押し切って散々な目に遭いましたよ(笑)。
入稿期限の3日前に作業を進めてたら、先方から連絡あって、「今日締め切りです!」って連絡があって、あの時は死ぬかと思いました(汗)。
思い返せば、小杉さんがいきなり、「次はこの人です、ワーナーのインディーズレーベルから出します。」みたいなLINEが来て、その後に酔っ払ったタナケンさんの写真が送られてきて(笑)。
Kacchang : えっ?!みたいな。その時俺ら本当に戸惑ったよ(笑)。
Matsu : なんかあれですよね 俺とKacchangでメタルサミットに行って、その時のゲストが小杉さんとタナケンさんがいて、引き寄せられて、そういう縁なのかなって思いました。だってメタルサミットの時も、小杉さんがKacchangに対して、当時タナケンさんがいた会社のVAPからリリースされていた「元気の出るテレビ」に出てくるキャラみたいだね(笑)と言ったら、Kacchangが全部DVDを持ってるって話になって。それで、小杉さんがタナケンさんに「こいつら出してやればいいじゃねえかよー!」って言ってて、それが本当に出すことになるとは思わなかったです。
宮久保:有言実行というか ファントムはそういう意味ではメタル界の重鎮に愛されているバンドなんだなって思います。
Matsu : 最初はあれですよね、なんでこいつらと関わんなくちゃいけないんだというところから、だんだん仲良くなってきたって感じですかね(笑)。
Kacchang : みんな俺らのこと好きみたいな感じっすね(笑)。
Matsu : 改めて、自分で言うのもなんですけど、『幻の聖剣』は超自信作ですよ!
1stの頃は、結構僕の色が強かったんですけど、今回は皆でアイデアを出し合ったんです。その結果、今までのド直球なピュアメタルはもちろん、「テキサス幻想」みたいなストレートなロックチューンに始まる新鮮なアプローチも出来ました。1stのリリース時に小杉さんと話した事なんですけど、O-WESTでワンマンやって、今年には2ndアルバムをリリースして、2022年には東京ドームで演る、って宣言していて、そして今年、その道筋の一つとして、赤坂Blitzでワンマンが決定しているのは、問題なく予定通りに進めています!
宮久保:有言実行で、決めた道に向かって走っている感じですね。
Matsu : そうですね、今の所順調と言いますか。
小杉 : 逆に言えば、順調と言うか、1年前からスケジュールを入れているから、進まざるを得ないんだろ(笑)。
宮久保:もう走るしかなくなってしまうわけですね(笑)。
Matsu : いつも事後報告で「この日程入れちゃいました。」って連絡来ますからね(笑)今、東京ドームのスケジュール入れようとしてますから(笑)。
今取らないと、取れなくなるぞ!まずいぞ!って。
宮久保:昨今のメタルシーンについて思うことってありますか?
Matsu : メタルシーンは海外のことはよくわからないですが、日本のメタルシーンについて思うことは、この前、激ロックでDJやらしてもらったんですけど、思ったより若い層にメタルって浸透してないんだなあと思いました。
小杉 : 若い子が古い曲を聴いてないだけだろ(笑)。
Matsu : 共感して聞いてくれると思ったら、みんな引いてました(汗)。
小杉 : 激ロックでHelloweenをかけたら誰が踊るの?っていう(笑)。
Matsu : 日にちがハロウィン近かったからハロウィン以外ありえないじゃないですか(笑)!でも、よくよく考えてみると、感覚がおっさんのそれですね。
Kacchang : それが今の若いメタルシーンですよ。LOUDNESSを知らない、LOUD PARKも年々若い人が減っている印象ありますし。それを思うとちょっと寂しいかなと思います。
Matsu : 同世代で頑張れる仲間も少なくなって来ていますし。
小杉 : メタルの定義をどこからどこまでするかっていう話の気もするな。オーセンティックなメタルっていうのは、年々減っていくよね。
Kacchang : やっぱクールなメタルバンドが話題になっていきますよね。
Matsu : それを考えて、僕達は新しいメタルとして青春メタルを立てて、新しい時代を築こうと思ったんですが……。
この前、小杉さんと話したんですけど、ファントムってそもそもメタルだったの?って話になりました(笑)。
宮久保:そこからっていう(笑)。
小杉 : メタルは後からついてくんだよ。
Matsu : そういう意味でも、メタルも勿論そうだし、他のジャンルのアーティストとも色んなシーンで対バンして、よりメジャーな音楽シーンに入っていきたいですね。
小杉 : それもそうだし、狙いとしては、ファントムが別のジャンルからメタルシーンにたくさんお客さんを呼んでくる形になれれば良いよね。
Matsu : そうですね、ファントムでメタル入りました、的な。
そして、ファントムが単体でZeppとかの巨大な会場を埋められるようになったら、例えばもっとメタル寄りに、それこそアンダーグラウンドなメタルバンドを対バンにして、お客さんによりメタルシーンを理解してもらえれば、と常日頃考えています。
宮久保:昔言ってたことで思い出したんだけど、「(ファントムが)BABYMETALと違うことは性別だけだ!」ってフレーズが忘れられなくて(笑)。
Kacchang : 今も言ってますよ(笑)!
宮久保:まさに体現したいのはそういうことなのかな、と思いました。メタルの入りは、性別が違うだけでファントムだ!、と。
Matsu : それは嬉しいですよね。この前ある一人のお客さんに言われたんですけど、「普段は青春パンクが好きなんですけど、ファントムもマジで好きです!」って。それは嬉しかったですね。
小杉 : 文脈的に、一つだけ間違えてるのは、BABYMETALと違うのは性別だけじゃなくて、その前に同じ人類じゃないって思ってる(笑)。
一同 : (大爆笑)
だいごろう : もう素材が違って、進化の過程が違うようなもんですね(笑)。
小杉 : 豚から進化しているようなもんだよ(笑)。
アイドルから進化してるのと、豚から進化してるのは違うよ(笑)。
宮久保:ところで、今年のLOUDPARKの反響は、例年に比べてどうでしたか?
Kacchang : 今年ですか?やっぱり年々反響が多くなっている気はしますね。
だいごろう : このインタビュー、出たみたいな体になってるよ(笑)。
Kacchang : 確かに(笑)。
小杉 : 今年は、スクリーンに赤坂のスポット映像が流れたよね。
Kacchang : そこから、お客さんの話し声を聞くと、毎年ラウパで見る、あの髪立ててる人バンドやってるの?って聞こえました(笑)。
だいごろう : ただのメタル大好きで髪立ててきてる人だと思われてるから(笑)。
Thomas : そういえばこの前のラウドパークも、お客さんから、「去年この写真撮ったんだよ。お兄さん!」って言われてたよね(笑)
Kacchang : 「ええ、自分バンドやってまして。」、て返して。
Thomas : 「えっ?バンドで出るんですか!?」って話になってたよね(笑)。
宮久保 : 今までは、スクリーンに映っても、Kacchangの髪の毛が立っているところだけ観客に紛れて見えていたのが、今はCMになってスクリーンに映っているという(笑)。
Matsu : 俺ら的には、ようやくここまで来たかと、次はステージに立つぞ!と!
Kacchang単体からネタになって、そして今はスクリーンのPVから話題になって、次はステージ、と着実に段階を踏んでいきたいですね。
宮久保 : そういえば、今年もまた、聖剣は持ち込めなかったんですね。
Kacchang : そうですね、係員の方に、危険物はダメと言われました。
宮久保:聖剣は無事持ち帰れましたか?
Kacchang : 当日雨が降っていて、傘置き場に置いて置いたんですけど、なんとか持って帰りました(笑)
Matsu : 盗まれずに終わって良かったよ(笑)。
小杉 : あれはもう、抜けなかったんだよ(笑)。
Kacchang : あれは持ってく方が勇気必要ですからね(笑)。
でも、俺らがいないところで、ちょうど遅れてきた人が勝手に剣を持って写真撮影会があったらしいです(笑)。
小杉 : それもいいね、お手軽で(笑)。
宮久保 : LOUDPARKといったらPhantom Excaliverという流れが出来つつありますね(笑)。
Matsu : それを言うなら。LOUDPARKといったら 金髪デブですよ(笑)。
同時期に、KacchangがLINEを解放し始めてからは、LOUDPARKあたりからいろんな人が知ってくれるようになりましたね。
小杉 : 目指すは、東京ドーム手売りで5万人だからね。
宮久保:むちゃくちゃ強気ですね(笑)。
Matsu : 5万人のライブホールで手売りしたいですよね
小杉 : もしくは、全員取り置きとかね(笑)
Kacchang : マジ受付詰まりそうじゃん(爆笑)。
だいごろう : 地獄絵図ですよ!5万人の中から名前探さないといけないんでしょ?キッツー!(笑)
Thomas : リスト一体どうなっちゃうんだよ(笑)。
Matsu : 田中さんだけでどれだけ居るやら(笑)。
Kacchang : 「田中ゆうきなんですけど?」
「どの田中ですか?」みたいなね(笑)。
Matsu : 五人くらい同姓同名がいるんじゃない?五人で済めばいいけど(笑)。
佐藤さんとか、十人くらいいるんじゃない?
小杉 : 百人は絶対いるだろ(笑)。
Matsu : 百人いるんですか、佐藤さんだけで?
Kacchang : だって、東京ドームのキャパ5万人だぞ!
Thomas : 佐藤で1ページあるんじゃない?(笑)
Matsu : メール予約だとヤバいことになっちゃいますね(笑)。多分HPのシステム壊れちゃいますよ(笑)。
だいごろう : 何事だってね(笑)一気に何万通のメールが来たらヤバいでしょ(笑)。
宮久保:それでは、12月15日(金)のマイナビBLITZ赤坂公演の意気込みを聞けたら、と思います。去年、マシンガンズと2マンでTSUTAYA O-EAST公演を大盛況に終えたと思うんですが、今回はワンマンになりますが如何でしょうか?
Matsu : 1stアルバム出す前から赤坂BLITZをやると決めていたので、めちゃくちゃ感慨深いですね。今はマイナビBLITZ赤坂になっちゃいましたけど。
ただ考えも無しに赤坂BLITZでライブをやるわけじゃなくて、小さな会場でやってた頃から今までに至るまでの過程で、今まで自分たちで培ってきた色々なものを通して、いろんな考えができるようになった上で今回のワンマンを決めたので、本当に嬉しいです。大きな会場でやることで、その分応援してくれる人も増えるわけで、お客さんだけじゃなくて、関係者も見る目が変わってくると思います。ふざけんなって思う人もいれば、賛同してくれる人もいるわけだし。
宮久保 : 客観的に見て、昔に比べたら、ふざけんなって思う人が気持ち変わって、どんどん賛同してくれていて、結果的に賛同してくれている割合の方が増えていると思います。
Matsu : 小杉さんも最初はふざけんな側の人でしたからね(笑)。今となっては、東京ドームのスケジュール抑えようとしてくれていますから(笑)。
Kacchang : Twiterでラウパでエゴサしてたら、「ファントムのボーカルは見た目も気持ち悪いし、非常に嫌いだ。でもあの姿勢は見習うべきでは?」って書かれてましたからね(笑)。
宮久保 : 反面アンチだけど、反面賛同してくれているんだと思います。
来年になったら その人も完全に賛同者になってるでしょう、多分。
Matsu : アンチって半分認めてるってことですから。
あとメンバー四人で、いろんなライブハウスに配りに行くっていうのが俺らの良さなのかもしれないですね。
宮久保:そういった地道な努力、デモ配りもそうかもしれないですが、その活動が他のバンドやお客さんから見ても精力的だなあって思われているんでしょうね。
Matsu : 『MOTHER EARTH』のデモの時からずっと配り続けてますからね。
宮久保:小杉さん的に、今と昔での彼らの印象はどう変わりましたか?
小杉 : 最初会った時は、やっぱり気持ち悪かったよ(笑)。今は随分見慣れたけど(笑)。
Kacchang : 慣れって怖いですね(笑)。
小杉 : 気持ち悪いとは思わなくなったね。ただ、そろそろ見飽きるんじゃないかなと思う(笑)。
宮久保:客観的に、今のファントムは地道にステップアップしていると思いますが、実際これから東京ドームはいけそうなのか、いけそうじゃないのか、どう思われますか?
小杉 : いかないとまずいよね。
Matsu : そこはいかないと全然恩返し出来なくなってしまうし、意味が無くなっちゃいますよ。小杉さんが関わってきた意味もなくなってしまうというか。
小杉 : 他のバンドがやってきていないアプローチをしていければと思うんだよね。結局さ 他のバンドと同じ事をやっても、結果として同じ事になってしまうと思うんだよ。人がやったことないことを次から次へとやっていくという方が新しい道が開けるし。そうじゃなきゃ、このルックスで東京ドーム目指すとかありえないじゃん(笑)。
Matsu : KacchangのLINEもそうですけど、でかいところに挑戦していく点でも、全員で突拍子もないアイデアを考えられるようにならないとですね。
小杉 : やっぱり5万人全員、友達で埋めてほしいよね。全員知り合いなんですよ!みたいな。
Matsu : 全員LINE友達だと面白いですね(笑)。
LINEで受け付けますって言って、本当に5万通LINE来たらパンクしちゃいますよ(笑)
Kacchang : LINE999通で止まっちゃうから、確か(笑)。
小杉 : それぐらいのインパクトというか、そんなのあり得るの!?っていう事を彼らには今後もやってもらいたいですね(笑)。
Kacchang : 取り置きしてくれた人全員の名前を覚えないとですね(笑)!「2階席の吉田!寝てんじゃねえ!」とか、「ビール足りてる?」とか言ったりして(笑)
そして、お客さん同士で、「佐藤さん足りてないって!」みたいなガヤが起きたりして(笑)。
宮久保:本当にファントムって、他のメタルバンドと比べて本当に別のもの、別の種族というか、そういった面白さがあるから今後も期待していきたいですね(笑)。
小杉 : 言ってみたら、彼らの存在はドリフみたいなもんですから。
宮久保:メタル版ドリフみたいな(笑)。
だいごろう: 高木ブーならぬ池田ブーみたいな(笑)。でも音楽性は超真面目、みたいな(笑)
小杉 : 上手いだけじゃ面白くないし、曲が良いだけでも面白くないし、もっと存在全体が面白いバンドになって欲しいね(笑)。
今まで世界でこんなバンドがいなかったから、あとあと考えたらそういうやり方あったんだって、みんながマネするようなバンドになって欲しいね。
それこそ、公園とかにドカンとか並べて ジャイアンリサイタルみたいな事なんかやってみたら面白いんじゃない(笑)?
Kacchang : それやりたい!ドカンの上でライブしようぜ!
小杉 : それを野外フェスみたいな形でやるけど、最初は客さんが30人くらいしかいなかったりとか(笑)
すげーありえないし、くだらないけど、そういう逆転の発想が今までのメタルシーンには無かったと思うので、彼らは何か起こしてくれるんじゃないかと信じています。
宮久保:赤坂ブリッツ以降のバンドとしての野望は如何でしょうか?
Matsu : 2022年東京ドーム、具体的な話はまた後日!
というのも、自分たちもいろいろ考え直さないといけない局面に来ていまして、 これから更にメンバー間で話し合って決めていこうと思ってます。
果たして、これからどんどん規模を大きくしていくのか?あるいは着実に進んでいくのか?メリットもあってデメリットもあるので自分たちに合ったやり方で進めて行こうと思います。
宮久保 : それでは、最後にTOPPA!!読者に対してメッセージをどうぞ。
Kacchang : 来週もまた見てくださいね!フフフフフ!(※サザ〇さんのED的なノリで)
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