Rocket of the Bulldogs (読み方 : ロケット・オブ・ザ・ブルドッグス)
メンバー(LtoR) : NAMCO”カウパー”残明法師(Gt) / 高橋日向(Vo)/ 谷川将太朗(Ba)/ 大森匠真(Dr)/ 城山孟範(Gt)
HP : http://rocketofthebulldogs.com/
Twitter : https://twitter.com/rocketjpn
Rocket of the Bulldogsは滋賀の激情ハードコアバンド。等身大の感情を歌詞に乗せて叫ぶと共に、美しいメロディで紡いでいくその姿はハードコアの未来を感じさせる。近年は地元滋賀を飛び越え、全国各地で精力的に活動を行なっており、2017年12月には、ソニーミュージックの次世代ロック研究開発室主宰のコンピレーションアルバム「physical new graffiti vol.1」に楽曲「暗闇をつけ」で参加、2018年4月1日には「Vans Warped Tour Japan 2018」のNORTH PARKステージにO.Aとして出演する等、今後の活動が更に期待される。
今回TOPPA!!編集部は、Rocket of the Bulldogsに対し、彼らのバンドの歴史や個々人の音楽的ルーツなどを聞くべく、メールインタビューを実施した。
文 / Rocket of the Bulldogs 編集 / 宮久保 仁貴 写真 / 松田茜
-TOPPA!!初登場ということで、バンドの歴史をお教え下さい。
匠真 : 僕がまず、中学1年生の時「ギターをしたいな!」と思い立ったんですけど、実際やってみたら何も出来ず、「ドラムしかないな!」って思ったんです。そこで、日向(Vo)が知り合いのお兄さんにドラムを教わってたので、日向に教えてもらいました。
日向 : ほんまの始まりは僕達2人からですね。バンドするんやったらギターとベースが必要やなって思ったんで、元々仲良かった孟範(Gt)としょうちゃん(≒将太朗 / Ba)に「一緒にやろうや!」と声を掛けました。最初このバンドは4人でスタートしました。
それから途中でGtがもう1人入ったりして、しばらくは地元の祭りとかでライブしてました。初めてライブハウスに出演したのは高2の時でしたね。その時はまだ所謂面白メタルコアバンドをやってたんです。高3の始めくらいに就活で前のギターが抜ける話になり、メンバーを探す次第になりました。カウパーが元々うちのスタッフをやってたんですけど、仲も良かったんで、「お前ギターやれよ!」って言ってサポートで入ってもらいました。
カウパー : 入った当初、僕がギターめちゃめちゃ下手でして、数本ライブしたんですけど、クソみたいなライブばっかりしてメンバーの士気がドン底でした…。
匠真 : 僕はそんな状況やったんでこのままじゃあかんなって思ってたんです。ある時、滋賀の先輩のBRING ME BACKが激情ハードコアをやってはって、それに憧れて「俺らもこれがやりたい!」って天才ギタリスト孟範に相談したら「俺に任せろ!」って言って5曲書いてくれて、その曲持って活動を進め、今に至ります。
-それでは、バンドとしての音楽的ルーツを教えてください。
孟範:先述のBRING ME BACKってバンドに影響を受けてます。バンドに対する精神とか考え方もボーカルの平田(Vo)さんから完全に受け継いでますね。個人の話をしますと、the band apartを狂ったように聞いてました。聴きすぎて川崎(Gt)さんの衣装を真似て普段着にしてました。詩や思想で影響を受けているのはtha blue herbですね。BRING ME BACKとclimbgrowからは、バンドとしても人間としても色んな面で影響を受けています。
匠真:中学の頃は凛として時雨聴いてましたね。精神的に影響を受けたのはピアノガールですね。
日向:僕は小学生の時に初めて買ったのがYUIのCDで、YUIに憧れてアコギを買ってもらったのが音楽を始めたキッカケです。そこからはいろんな音楽を聴くようになったんですけど、最近は本とか詩、文章から得るものも多いです。
カウパー:僕もルーツは初めて買ったCDからになるんですけど、ストレイテナーですね。それ以降はtoeとかregaとかが好きです。それも孟範に教えて貰うことが多いですね。
将太朗:バンドを聴くようになったのはRADWIMPSが入りです。初めに買ったCDはKREVAです。KREVAの名残りで今もヒップホップが好きです。ステージに立つ上で意識してる音楽は特にないです。
-皆さんがこれまで活動してきた中で、最も印象深かった出来事を教えてください。
カウパー : 匠真の事故ですかね。事故に遭ったその日に容体見に行ったんですけど匠真の最初の姿を見たら言葉が出なかったです。一時はどうなることかと思ったんですけど、とにかく匠真が今まで通りに戻ってくれてホンマによかったです。匠真がドラム叩けない間、climbgrowのもっくん(Dr)と揺らぎのゆうせいさん(Dr)がサポートで入ってくれたんですけど、2人とも忙しい中力を貸してくれてほんまに感謝してます。
-少し話は変わりますが、最近聴いた中でカッコいいと感じたアーティストを教えて下さい。
匠真 : Survive Said The Prophetは曲もかっこいいんですけど、面白いドラムのフレーズが多いな、と思います。
日向 : KENDRICK LAMARがリリースした『DAMN』というアルバムはかなりやばかったです。少し暗い雰囲気ですけど言ってる事がめちゃくちゃ良くて、ずっと聴いてます。CHANCE THE RAPPER、KYLEとか海外のアーティストから受ける衝撃はいつも大きいです。
日本のアーティストで言えば竹原ピストルさんです。2年ほど前に対バンさせて頂く機会があって、その時僕は学校があって遅れて行ったんです。ただ、ライブハウスについてから挨拶させてもらったら、明らかにめちゃくちゃ年下の僕にわざわざ立って深々と「よろしくお願いします。」と挨拶をしてくださり、その時からずっと僕の憧れです。最近出た『GOOD LUCK TRACK』というアルバムはご本人の良さがしっかり出ていて「ゴミ箱から、ブルース」を聴いた時、自分に言われているような気がして胸の奥を突くというのはこの事なんだと思いました。
カウパー : 大阪のDAMは駿平(Vo)さんがライブの中で使う言葉一つ一つに意味があって、駿平さんが今オリジナルメンバー1人でバンドを続けてはる背景や今までの経験が見えてきて、毎回のライブで心動かされます。
ライブ中の自然体さというか、流れの中でやりたいようにやってる感じがカッコいいです。衝動に突き動かされてやるって、こういうことやと思いますし、体現してはると思いますね。
将太朗:THE BOYS&GIRLSの「卒業証書」って曲のMVをたまたまYouTubeで見つけて見たんですけど、どっかの高校の卒業式が舞台で、そのMVがめちゃめちゃ良くて、凄くいい顔してはるんですよね、メンバーの方も出演してる人らも。
ドラマ仕立てとか女優使うMVが最近蔓延ってますけど、やっぱりこういうMVが自分は好きですね。純粋にライブ見たいなって思いました。MVってこうあるべきやなって改めて思いました。
あと、なんばハッチで見たyahyelってバンドですね。こういうのはダメなんですけど、最初は偏見でサンプリングパッド使ってたり電子音を使ってるバンドってライブ感がないと思っていたんです。言い換えるなら、今までサンプリングパッドとか電子音使ってるバンドのライブを見て、ライブ感があってドキドキさせられたことがなかったからなんですけど。けど、yahyelはライブ感があって、VJもいてるからか、表現の幅が凄くて完全にやられましたね。
あと、音楽をジャンルで聴いてるうちはどうにもならんと思いますね。自分達と違うスタイルのバンドとかアーティストに惹かれることが多いかもしれないです。
孟範 : 今まで全然聞いてこなかったんですけど最近スーパーカーを聞くようになって、やっぱむちゃくちゃ渋いなって思いますね。勿論曲自体も良いんですけど、詞の表現がかなり好きですね。
あと同期なんですけど、climbgrowですね。元々僕らがライブハウスでやり始めた頃から仲良いんですけど、最近の曲はバリバリ自分らのやりたいことやってる て感じで良いっすね。この年であの感じはやっぱかっこええことしとんなって思いますね。
-近年の音楽シーンについて思う所を教えて下さい。
孟範 : 自分達の地元の滋賀を盛り上げたいって気持ちはやっぱりあるんですけど、俺たちに今出来る事ってのはやっぱ限られてると思います。変な話、小さいこと考えてんと俺らが売れて、それで自然と滋賀も盛り上がってくれればそれでええかなって思ってます。
-去年を振り返ると、どんな年でしたか?また、今年の抱負を教えて下さい。
日向:休止とかもあったし色々あったけど、音楽ができることの有難さを再確認できた年でしたね。
孟範:毎年俺らは上に行く事しか考えてないです。
-それでは最後にTOPPA!!読者へのメッセージをどうぞ。
孟範 : 今年はバンド的にもかなり大きく動こうと思っていて、ライブも各地回ろうと思うので是非足を運んでください。
将太朗 : ありがとうございました。
日向 : 衝動を信じてください。
カウパー : アンテナ張っといてください。
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