SECONDWALL (読み方 : セカンドウォール)
メンバー(LtoR) : SHOHEI(Dr) / RYO(Gt) / YUKA(Vo) / APG(Gt) / YU-SUKE(Ba)
HP : http://secondwall.net/
Twitter : https://twitter.com/SECONDWALL_JP
Facebook : https://www.facebook.com/Secondwall/
SECONDWALLは2009年結成の紅一点Vo.YUKAを擁する5ピース・ポップバンド。ポップス、ロック、ポップパンク、エモ等の影響を感じさせつつ、独自の感性で表現されたサウンドは唯一無二の存在感を放っている。
彼らの経歴を紐解くと、2013年にはRED BULLが主催するコンテスト「RED BULL LIVE ON THE ROAD 2013」のFINAL STAGE進出を果たし、Summer Sonic 2013に出演。2016年、サードミニアルバム『OVER』に収録されている「恋の終わりに、桜舞い散る」がフジテレビ系ドラマ『明日もきっと君に恋をする。』のエンディングテーマに抜擢、2017年にはデジタル配信にてシングル『ゼロ』を発表し、話題を呼んでいる。
そんなSECONDWALLは、約1年ぶりの新作、かつ初のフルアルバム『Beautiful Lie』をリリースした。プロデューサーにThe Winking Owl等を手がける名プロデューサーrui(fade/Dr)氏を迎えて制作された本作。今までのポップで軽快なSECONDWALL節も感じさせつつ、ミドルテンポ〜ローテンポなリズム、そしてフレーズにも新たな挑戦が見られ、バリエーション豊かな楽曲群が収録されている。言うならば、結成から9周年を迎えるバンドの歴史を集約した集大成的側面を見せつつ、そして新たな一歩を踏み出した側面。本作は、過去から未来までを見据えた2面性を兼ね備えている。
今回、『Beautiful Lie』をリリースした彼らに対し、改めて彼らの音楽的ルーツ、そして本作の聴きどころや制作状況等話を聞くべく、メールインタビューを実施した。
文 / SECONDWALL 編集 / 宮久保 仁貴 写真 / Shin Ishihara
-TOPPA!!初登場という事で、改めて各メンバー様の自己紹介、グループの歴史を教えて下さい。
APG : Gtのあぺじです。欅坂46の今泉佑唯さんが好きです。
RYO : GtのRYOです。宮城県出身で、本と海が好きです。ハムスターを飼ってます。
YU-SUKE : BaのYU-SUKEです。音楽以外で好きなものはサッカーを見ることです!今年はワールドカップがあるので、とても楽しみにしています。
SHOHEI : DrのSHOHEIです。滑舌が悪いのですが、インタビューでは伝わらないので助かります。最近は荒野行動にハマってます!
YUKA : VoのYUKAです。趣味は映画鑑賞、好きな食べ物はジャガイモです。
2009年頃にこのバンドの原型があって、私、ドラムのSHOHEI、ギターのAPGがの順に後から加入して現在のSECONDWALLの形態になりました。
-SECONDWALL様の活動は多岐に渡りますが、今改めてバンドとしての音楽的ルーツを教えて下さい。
YU-SUKE : 初めのきっかけとなったのはポップパンクで、そういう音楽性のバンドをやりたくて集まりました。活動の中で、YUKAの思ってる世界観がポップパンクという枠の中だけでは収まりきらず、違う方向性が出てきたり、後に加入してくれたSHOHEIやAPGが広い音楽性を持っていた結果、今の音楽性になりました。
-初期のSECONDWALLは確かにポップパンクテイストが強かったですよね!そこからメンバー変遷を経て、今の音楽性に変わったと思うのですが、さらに深掘りすべく、各メンバー様の音楽的ルーツを教えて下さい。
YUKA : 私はスーパーカーやくるり、コーネリアスを子供の頃に聴いていて、学生時代から海外のポップパンクやポストハードコアを聴くようになり、最近は椎名林檎さんやサカナクションを好んで良く聴いてます。
APG : 中学生の時にBUMP OF CHICKEN、Janne Da Arc、Every Little Thingなどを聴いてました。高校生の時に国内海外のメロコア、エモ、スクリーモ、メタルコアらへんを聴きつつボカロにドップリはまり、最近は欅坂46、乃木坂46が好きです。
RYO : 姉の影響でGLAYやX-JAPAN、LUNA SEAを聴き、青春パンクやメロコアを経由して洋楽を聴くようになりました。最近はあいみょんさんをよく聴いてます。
YU-SUKE:基本的には洋楽バンドが好きなのかなと。
その中でもNEW FOUND GLORYとかTHE USED、KORNが好きですね。
SHOHEI:90年代J-POPが好きです。
絶讃影響を受けてるドラマーは山木秀夫さんです。
-諸々ありがとうございます!確かに皆さんがあげて頂いたルーツから、現在のバンドの音楽性の繋がりを感じられました。
改めまして、この度は『Beautiful Lie』をリリースおめでとうございます!
メンバー視点で振り返った際、本作の聴きどころを教えて下さい。
YUKA : 今までの私達らしい曲も勿論あるんですけど、新しい事に沢山チャレンジ出来た作品なので…聴きどころは全部ですね(笑)。個人的にはTrack.7「僕は僕でしかなくて」とTrack.5「Freedom」の歌い方が気に入ってます。
APG : 普段ギターソロがある曲は全然作らないんですけど、今回は多めです。特にTrack.9「メリークリスマス」という曲は絶妙なJ-POPギターソロになったと思います。
RYO : SECONDWALL節も残しつつこれまでに無いアプローチの曲が多いですね。何より全曲歌詞が良いです。その中で敢えて選ぶなら、Track.2「夏の終わり」、Track.10「Light」という曲が好きです。何となく自分に重ねて聴いてしまいますね(笑)。
YU-SUKE:僕は、このアルバムの話をメンバーとする時に必ずTrack.7「僕は僕でしかなくて」が好きって言ってます。ライブ映えもすると思うし、YUKAの言葉が一番ストレートに入ってきます。ベースは基本的にはシンプルなラインですけど、ライブでカッコよく弾きたいと思ってます!
SHOHEI : 今までの作品では割とテンポが早めの曲ばかりだったんですけど、今作ではロー~ミドルテンポなゆっくりした曲もあるので、今まで僕達を聞いてくれてた人にも新しい一面を見せれたのかなと思います。個人的にはTrack.9「メリークリスマス」の2サビ~Cメロ~ギターソロの流れが至高です。
-本作はバンドとして初のフルアルバムとなりましたね。プロデューサーにrui(fade/Dr)様を迎えての制作を行われたとお聞きしましたが、制作時の裏話をお聞き出来れば、と思います。
YUKA : 製作期間は半年くらいかな?2017年の秋頃から曲を作り始めて冬頃にレコーディングを行いました。
APG : 本当にひたすら曲作り。作った曲もサウンドプロデューサーのruiさんが良い曲と思わなければ、また別の曲を作って、という繰り返しで、全然曲が出来ないし全然寝れないしで大変でした(笑)。
RYO : 個人的にはこれまでに無い曲数だったので覚えるのが大変でした(笑)
APGのコード選びやバリエーションが作品毎に増えていくんですよ。バンドメンバーながら、「本当コイツ凄いな!」と改めて感じました。ギター録りの時間が濃密で楽しかったです!
YU-SUKE : 今回のレコーディングでは自分が至らないせいでショックを受けた事もあったんですけど、全曲素晴らしいサウンドになってると思います!ベースはライブと一緒でMOMOSEのMJB-2 STDを使用してレコーディングに臨みました。
SHOHEI : 今作は全曲、ドラムレコーディングはテックの方にチューニングをしてもらったのですが、ここまで音が変わるのかと驚きました。叩いていて、とても気持ち良かったです!後、サウンドプロデューサーをして下さったruiさんは元々ドラマーなので、RECの時のアドバイス等も分かりやすく、ドラマーとして勉強になる事ばかりでした。
-先日、同作収録でタイトルトラックの「Beautiful Lie」のMVを公開されましたね。
こちらの収録時の裏話をお聞きできれば、と思います。
YUKA : とにかく私が映像に関して異常なくらい拘りがあって我儘なので、ディレクターのyahikoさんは本当に大変だったと思います。作品の中に出てくる漫画もこの映像の為に友人描き下ろして貰ったり、主演の小川夏果さんの衣装も私が全て用意したりと細部まで拘って作ってます。その甲斐もあって、淡々とした日常の中にある孤独やちょっとした喜びを表現する事が出来たかなと。
yahikoworks HP : http://yahikoworks.com/
小川夏果 Twitter : https://twitter.com/ogawanachu
SHOHEI:部屋のシーンは僕の自宅で撮りました。
-話は変わりまして、最近聴いた中で感銘を受けたアーティストを教えて下さい。
YUKA : JYOCHOですね。
APG : Crystal Lakeですね。もちろん以前からひたすらにカッコいいんですが、新譜を出す度にネクストレベルに行っててカッコよさが突き抜けてるなと思います。
RYO : あいみょん。歌詞・メロディーが本当に最高。いつかどこかでご一緒したい!
YU-SUKE : EDMとか最近の音楽も聴いてるんですが古き良き音楽を探すのにもハマってましてJAZZベーシストのJaco Pastoriusを聴いたりしてます。
SHOHEI : 最近はPostmodern Jukeboxをよく聞きます。洋楽の有名な曲をボーカルを変えてカバーしてるグループなんですけど、アレンジが素晴らしい!夜ゆったりしたい時は最高です。スタンスは日本で言うとGoose houseみたいなイメージですかね。色々なアーティスト、曲を好きになったり知ったりするとっかかりとしてカバー曲はかなり有りです。
-それでは、近年の音楽シーンについて思う所を語って下さい。
YUKA:私個人としては、今の日本にシーンとかジャンルってもう関係ないのかなって思ったりしています。というのも、キャッチーでサウンドが良ければ、どんな楽曲であろうと受け入れてくれるのが今の時代のリスナーなんじゃないかなと。ストリーミングサービスやYouTubeもあって、色んな音楽に触れやすくなってるから、ジャンルの壁みたいなモノは昔より薄くなってる気がします。
APG:メタルコアとかポストハードコアの話になるんですが、上手いプレイヤーは増えている印象はある一方で、最近のI SEE STARSとかPALISADESみたいなトラックのクオリティが高い国内バンドがなかなか出て来ないな、という印象はあります。そもそもやりたい人がいないのかもしれませんが(笑)。やはり、シンセを一つ買うにもお金かかるし、DTM周りの機材揃えるの大変なのでなかなか難しいとは思います。ただ、今後自分がそういうバンドのアレンジ、ミックス、マスタリングなど手助けできたらなと思っています。
YUSUKE:僕がバンドを始める前の音楽はインターネットで音楽が聴けるようになったくらいで、未だCDがメインでした。でも今はスマホから好きな音楽を探して聴ける時代で聴く方法も探す方法も変化したと思います。
ただ、それでもライブハウスは変わらずにあってカッコいいバンドもいっぱいいます。僕はライブを見て衝撃を受けてバンドを始めたのでライブを見に行く機会は無くさないようにしたいと思ってますし、もっともっと色々な人が行ける場所になってほしいなと思います。
-近年活動されてきた中で、印象深かった出来事を教えてください。また、今後の目標を教えてください。
YUKA : 印象深かった事としては、ファンの方に一緒に写真撮って下さいって言われて、いざスマホの撮影画面になったらsnowだった時はビックリしました(笑)。クマさんみたいのに加工されてて、もうこれ私って認識出来ないレベルで別人だけど意味あるのかなぁって(笑)。明確な目標は特に無いですが、自分に出来る事を日々積み重ねて行けたらなと思ってます。
APG:M3という同人音楽即売会に個人でサークル参加したんですが、月額の音楽配信サービスが普及してCDが売れない時代になっている中、想像以上に来場者がいて、CDが欲しい人はまだこんなにいるんだなと思いました。
RYO:本当に直近になるんですが、今作の発売を発表した際の反響ですね。
前作からかなり期間も空いてしまってたし、世間的にもう僕らという存在は過去のものなのかなって心のどこかで思ってる自分がいたんですが、皆からの「嬉しい!」とか「待ってて良かった!」とかの声が本当に嬉しかったですね。
YU-SUKE:今回の「Beautiful Lie」という作品はMVも含めて色々なプロセスを踏んで出来たと思います。
マスタリングまで出来て聴いた時に、ここまで来れたことにとても感謝出来ました。
SHOHEI:僕は喫煙者なのですが、最近バンドの機材車が電子タバコ以外NGになったのが悲しいです(汗)。
-それでは、今後の予定をお教え下さい。
YUKA:7/8に渋谷CYCLONEで久々の自主企画をTHE MUSMUSとMAMYと3マンでやります!7/27に大阪、7/28に名古屋も決まってますので是非!
SECONDWALL チケット予約フォーム : http://secondwall.net/#live
-今回は諸々ご回答頂きましてありがとうございました!それでは最後にTOPPA!!読者へのメッセージをどうぞ。
YUKA:1曲でも気に入って頂けたら嬉しいです。初めてのフルアルバム、是非手に取ってみて欲しいです。よろしくお願いします!
APG:本当に良いアルバムになったと思うので是非聴いて下さい。
RYO:あなたのお気に入りの1枚になれたら嬉しいです。ライブハウスで会いましょう!
YU-SUKE:インタビュー読んで頂きありがとうございます!
是非『Beautiful Lie』を聴いて下さい!
SHOHEI:荒野行動一緒にやりましょう!
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