Su凸ko D凹koi ( すっとこどっこい ) インタビュー

Su凸ko D凹koi ( すっとこどっこい ) インタビュー

Su凸ko D凹koi (読み方 : すっとこどっこい)
メンバー : どい(Ba/Vo兼村上春樹担当) / おうむ(Dr/Cho兼川柳歌人) / りな(Gt/Cho兼アイドルになりたかったバンドマン)
HP : https://stdk.jimdo.com/
Twitter : https://twitter.com/urokoumu

皆さんは”すっとこどっこい”という単語を知っているだろうか。この単語を解説すると、”すっとこ”が”裸体”、”どっこい”が”どこへ”、合わせて”すっとこどっこい”で”裸体でどこへ!?”という意味になる。このパンク過ぎる名を冠した”っょぃ”バンドを今回ご紹介したいと思う。

Su凸ko D凹koiは2010年結成の音大出身パンクバンド。メンバーのどい(Ba/Vo)、おうむ(Dr/Cho)、りな(Gt/Cho)が音大の受験をきっかけに集まり、結成したバンドだ。当初はBUMP OF CHICKENの様な方向性が目指していたとの事だが、2018年現在は乙女心や社会的弱者の立場を”すっとこ”な気持ちで歌い上げるバンドに進化を遂げた。彼女達が過去リリースしてきた作品・楽曲はユーモラスでパンチに溢れ、そして多くの”すっとこ”な気持ちを求めるリスナー達から強固な指示を得て来た。

そんなSu凸ko D凹koiは2018年9月19日、待望の1stフルアルバム『腐っても私』をリリースする。「店長、私バイト辞めます。」や「元カノ地獄」、「MOMANAIDE」等の過去の名曲やMV曲「ゆうと」の様な新機軸の曲、そしてユニークな小芝居が入り……過去から現在までの”すっとこ”を知るにマストな1枚が完成した。

今回、結成から8年を迎える彼女達に対し、改めてバンドの成り立ちから本作の制作過程・裏側等を掘って掘って掘りまくるべく、メンバーのどい、おうむにロングインタビューを試みた(りなは体調不良により欠席。)。

この日、Su凸ko D凹koiマネージャーに「どいさん、語るねぇ……!」と言わしめ、しまいには死生観の話にまで辿り着いた本インタビュー、必見である!

取材・文・編集 / 宮久保 仁貴


 

-TOPPA!!初登場という事で、改めて皆様の事を振り返る事が出来ればと思います。まずは、自己紹介をお願い致します。

 

どい : Ba/Vo兼村上春樹担当のどいです。

 

いきなりパンチがある感じですね!

 

どい : よくブログが長くて意味がわかり辛いって言われる所から言われる様になったんです。今となっては、もはや異名ですよね(笑)。

 

おうむ : Dr、そして川柳歌人のおうむです。ライブのMC中に川柳を読むコーナーがありまして……そこから川柳を作っているので、川柳歌人と呼ばれています(笑)。

 

ありがとうございます。お二人とも最初からキャラがお強いですね!今年でバンド結成から8年が経過しますが、改めてバンドの歴史を振り返って頂く事は可能でしょうか?

 

どい : 2010年……何してたっけ?

 

おうむ : まずは大学の受験がきっかけで。私とどいは小学校から同じ学校で、Gtのりなちゃんとは音大受験の時に知り合ったんですよ。皆音大に無事入学が決まり、入学前にこのバンドを組みましたね。

 

どい : そうそう。高校の頃からやっていて、最初はBUMP OF CHICKENみたいな音楽をやりたかったんですけど……。

 

今の音楽性とはまた違った形ですよね。

 

どい : いつの間にかこんな音楽性になっていました。なんでこうなったんだろう……(笑)?

 

おうむ : 私は元々グループ魂みたいな音楽性が高校の頃から好きで、どいと一緒に軽音楽部でバンドを組んでいたんですけど……気がついたら今みたいな形になっています。

 

どい : おうむの趣向的にはあっているよね。

 

おうむ : うん、バッチリだね!

 

どい : 私は日々、BUMP OF CHICKENらしさを追求しているんですけど……(汗)。

 

一同 : (笑)。

 

初っ端から面白そうなインタビューになりそうですね(笑)!それでは、このバンド名の由来を教えて下さい。

 

どい : いざ、3人でバンド組むとなった時、ファミレスでバンド名を考えたんですよ。でも本当に決まらなくて……2〜3時間話した後に、りなちゃんがふと「すっとこどっこい……!」って呟いたんです。その事におうむがツボに入って、「これがいい!」って言い出したんです。私は当初、正直この名前が嫌で……その名前を背負えないと思って……後々変えればいいやと思ってたんです(笑)。

 

おうむ : 無理でしょ(笑)。

 

どい : 事の重大性がわかってなかったんです(汗)。

 

おうむ : あと、このバンドがここまでやるとも思ってなかったし(笑)。

 

どい : 家に帰って、”すっとこどっこい”の意味を調べたんですよ。そしたら、昔の表現で”全裸で何処かに行く”という意味がありまして。変な話、人を馬鹿にする表現なんですけど、その反面”丸裸で行く”という意味にパンキッシュな部分は感じましたね。今は変えるつもりは無いです。

 

なるほど、”っょぃ”要素を感じます。そんなお二人の音楽的ルーツを教えて下さい。

 

どい : BUMP OF CHICKENしかほとんど聴いていなくて……元々音楽が嫌いだったんですよ。うるさいと言うか……騒音みたいな認識しかなくて。ある時、漫画やアニメ、映画にハマっていた時に『新世紀エヴァンゲリオン』の着メロが欲しくなっちゃって。

 

おうむ : (笑)。

 

どい : 当時着メロ文化があったんだよ!着メロサイトに登録したら、曲が聴けて。ある時BUMP OF CHICKENの「アルエ」、綾波レイについて歌われた曲なんですけど、ある時関連でこの曲が出てきたんですよ。当時、エヴァンゲリオンの曲だと思って聴いてみたら、「全然違うじゃん!」と。今は全くそんな事思わないんですけど(笑)。あとでこの曲の歌詞を見たら、他のアニメとかと一緒で、歌詞の中に物語あることを知って。これをきっかけにBUMP OF CHICKENからどんどん音楽の世界を掘り下げていきましたね。仲の良いバンド友達がみたいなできたら良いな、と。ちょと馴染めたら良いな、と。当時集団生活にちょっと馴染めていない感があったので、そんな友達みたいな絆が出来たら……と思いを馳せていました(笑)。寂しかったからバンドやりました。

あとは、稲川淳二さんですね。私はどちらかと言うと、音楽アーティストに影響を受けたというよりは、MCや演出の点で影響を受けた方が沢山いるかもしれないです。

 

おうむ : グループ魂と王様ですね。昔、知り合いのおじさんが出演したバンドコンテストに、審査員兼スペシャルゲストとして王様が出演してたんですよ。彼が演奏を始めた時、いざ客席を見たら、皆笑っていたんですよ。「音楽ってこんなに人を笑わせられる事が出来るんだ……!」と思い、私もこんな風に人を笑わせたいな、と思いましたね。

 

ありがとうございます。さて、この度は記念すべき1stフルアルバム『腐っても私』のリリースおめでとうございます!過去リリースされた1st3rdミニアルバムの楽曲に加え、新曲も収録され、Suko Dkoiの過去から現在に至るまでを振り返った傑作かと思われます。実は1stフルアルバムでもある本作ですが、まずはリリースのきっかけを教えて下さい。


【リリース情報】

【タイトル名】
『腐っても私』

【発売日】
2018/9/19 発売
購入 : http://amzn.asia/d/iLdZVsM

【価格】
2,315円(※税別)

【収録曲】
1.ゆうと
2.サラバ、男達よ ( 選手宣誓 )
3.ミステリーサークル
4.店長、私バイト辞めます。
5.満身創痍
6.元カノ地獄
7.神様のいない日
8.陰気者
9.くず息子
10.メンヘラ
11.セックスレスピストルズ
12.ブス
13.MOMANAIDE
14.すっぱだカーニバル (サンバ)
15.全力裸ブリー
16.筋肉道場 …BonusTrack


 

どい : 本当に満を辞してっていう感じでしたね。やたらめったら自分たちの中でリリースしたくない気持ちがあって。色んな人に「まだリリースされないんですか?」とよく聞かれてはいましたけど……ずっと「まだ、この時じゃない……!」と思ってて出さなかったんです。そして、どれぐらいの年数をかけたかわからない程経って、ようやくリリース出来ました。1stフルアルバムだけど、やりたい事が全部入っているんですよ。今までのミニアルバムでは伝えきれなかったSu凸ko D凹koiの部分が出せたかな、と思っています!

 

ある種、ベストアルバム的作品に仕上がりましたよね。

 

おうむ : 私もそう思いますね(笑)。

 

どい : 楽しないで(笑)!

 

一同 : (笑)。

 

おうむ : 自分の好きな曲もすごく盛り込まれているので……。

 

どい : 本当に好きな曲入ってる(笑)?

 

おうむ : へ?何で(笑)?

 

一同 : (笑)。

 

おうむ : 選曲もマネージャーさん込みで考えたんですよ。今までのミニアルバムも勿論気に入っているから悩みまして。評判の良い曲やMVになっている曲を中心に選びましたが、本当過去のミニアルバム全曲入れたいくらいなんです。それプラス6曲、自信たっぷりの6曲を入れました。

 

それでは、皆様視点での本作の聴きどころを教えて下さい。

 

どい : 今までにない一面が詰まった1枚になったと思います。それが早速1曲目の「ゆうと」で。この曲は前からあった曲なんですけど、収録していなかったんです。ああいう一面の曲も他にあるんですが、よくSu凸ko D凹koiってコミカルな曲で知られているから、そのイメージである意味誤解されてると思うんですよ。人間って色んな感情や表情があるから、一面だけ見て判断出来ないじゃないですか。しっちゃかめっちゃかでいつもふざけてるとか、色物とか言われ続けてきましたけど、「ゆうと」はありのままの人間性が出せたと思っています。私たちの曲のテーマは、よく女性視点の病みとか、陽の当たらない兄様、単純なバカな曲が多いんですけど、「ゆうと」は今までのイメージとありのままが重なって……トータルで見ると入り口があって、出口もある作品に仕上がりました。

 

事前に公開されたMVも良い意味で今までのイメージと違った曲ですよね。

 

どい : 奇を衒ってない、素の私達の姿ですね。リード曲やMV曲にしては埋もれる可能性もあるし、MVの再生回数を増やす意味では弱い曲かもしれないけど、フルアルバムをリリースする上でどうしてもリード曲にしたかったんです。あれを悪い曲という人もいるかもしれないですけど……それはその人が終わってるんです……フフッ(笑)。

 

一同 : (笑)。

 

おうむ : 今まで出したことがないテイストの曲だったので、まわりからの評判も気になったんです。ずっと私達と面白系の目線というか……例えば「MOMANAIDE」や「元カノ地獄」を聴いてた人たちはどう思うのかな、と。

 

どい : がっかりさせる可能性もあったからね。

 

おうむ : でも、「これはこれで……良い意味で意外だ!」みたいな意見がMV公開後に多くて。安心しました(笑)。

 

どい : あれがダメなら……気が合わんって事だもん(笑)。

 

一同 : (笑)。

 

-「ゆうと」はMVが公開されていますよね。こちらの収録時の裏話をお教え下さい。

 

 

どい : この曲は歌詞には出てきてないんですけど、府中市をイメージにして作ってて。このMVも府中市で撮ったんですよ。歌詞に出てくる「二人でよく行ったファミレス〜」とか、実際町の中でそういうことがあったりして。このMVは絶対府中市で撮りたかったんです。元々私が府中に長年住んで生まれ育ったので、府中の中でも思い入れの強いところで撮りました。感慨深いですね……!そしてりなちゃんとおうむの思い入れの強い場所にも行って撮りました。今までになく、個人シーンが多くて。このMVは何日もかけて撮りましたね。

 

音も映像も非常にエモーショナルな背景があったんですね!ちなみに本作のタイトル『腐っても私』ですが、この”っょぃ”タイトルをつけられたきっかけを教えて下さい。

 

どい : このフレーズは過去ミニアルバムをリリースする際の候補にあったんです。ただ、候補の中でも一際強い言葉で、これは取っておこうと思いまして。勿論ミニアルバムも力を込めているんですが、勿体無いな……と思い、フルアルバムに使いました。

 

おうむ : あぁ、そうなんだ(笑)。

 

どい : 使い所を悩んでいて……本当に使うのがもったいない表現だと思ったんですよ。フルアルバムにぴったりだな、と。意味としては、人間生きて行く中で、そりゃ人間性も変わったり色々あるけれども……結局どこまで行っても自分は自分だな……といった意味があります。アップダウン激しくて、色んな曲があって情緒不安定過ぎる1枚なんですけど……でも聴いてもらえれば、どこを聴いてもSu凸ko D凹koiだと思ってもらえる1枚になったと思っています。

 

非常に濃い内容の本作ですが、制作はスムーズに済んだのでしょうか?

 

どい : セリフは凝ったよね!

 

おうむ : 私達は3ピースバンドなので、楽器と歌はささっと録れるんですけど、途中のセリフだけは時間かかりましたね。主に私のセリフなんですけど……10通りくらいパターンを録りましたね。まずは普通にやって、じゃあ次は体育会系にやって、そこからセクシーにやって……厳選したセリフを、「じゃあ、そこに当てはめよう!」とか決めて行って。いつもこの部分が時間かかりますね。

 

どい : 私がセリフや劇が好きでライブでも取り入れているんですけど、自分の中の理想を叶えてくれるのはおうむしかいない!と毎回思ってて。レコーディングの時に、考えた芝居の内容をおうむに渡すと、彼女なりに毎回解釈してくれて……!無茶難題を結構言っているんですよ、それこそ、「この前半は体育会系の応援団の男の子で、後半は熟女で!」みたいな(笑)。「え!?」とか言いつつ、おうむは毎回やってくれて、期待を上回った事もしてくれるんです。良い女優だな……と思います(笑)。

 

おうむ : (笑)。たまに自分が意図していないテイクが採用されるんですよ(笑)!例えば、「稲川淳二風にやって!」って言われた箇所が大ウケして、それが採用になって(笑)。自分は全く似てないと思うんですよ(汗)。

 

どい : それがいつも完璧なんだって(笑)!

 

おうむ : まぁ……あれは、尺的にはピッタリだったよね(笑)。

 

どい : 予期せぬべきで芝居の部分が増えて……本当に何の現場だって感じになりますね(笑)。舞台の現場とかを実際に見た訳では無いですけど。あと、レコーディングブースで「やっぱ、今の言い方弱い!」とか私が言っても、おうむは絶対に怒らないんですよ。お互いに良い物を作りたい気持ちが一緒すぎるので、おうむは答えてくれるんです。

 

おうむ : そういう所を含めて、CD買った人は是非聴いて欲しいですね。

 

どい : 飛ばされるのかな……一応トラック分けて飛ばしやすい様にはしているんですが(笑)。

 

一同 : (笑)。

 

ちなみに、本作のアートワークは原田ちあき様が担当されていらっしゃいますね。本作の内容を良く表現した素敵なデザインですが、ご依頼の経緯を教えて頂けますか?

 

どい : もともと私が彼女の漫画が好きで読んでいたんですよ。エッセイ漫画で赤裸々な生活が書かれていて、人間の面白みを感じたんですよ。絵も唯一無二のタッチで、「いつか……彼女にアートワークを描いてもらえたら……!」と思っていたんです。そういう想いが重なって、いざ今回ご依頼したら描いて下さったんですよ。『腐っても私』というタイトルと作風がピッタリだし、元々想像していた所を更に超えて、すごい作品が出来上がりました。感無量です。

 

-ありがとうございます。話は変わりますが、お二人が近年の経験した出来事の中で印象深かった出来事を教えて下さい。

 

どい : やっぱ、あれじゃない?王様と対バンしたことかな、と。対バンした時、おうむは王様とセッションしたんですよ。この他の話だと、おうむが中学高校とガガガSP好きで私にも薦めてくれたんですけど、そのガガガSPと2マンした時は、現実としてこんな事があるんだな……と感慨深かったですね。昔から今まで夢だった事がだんだん実現されていって……それは自分だけの力で無く、Su凸ko D凹koiに関わってくれた関係者やファンの皆様の口コミで実現した事だと思います。

 

所謂言霊じゃないですけど、これからも更に良い事が起きると良いですね!それでは、皆さんが最近聴いた触れたりした中で、感銘を受けた人や物を教えて下さい。

 

どい : やっぱり……稲川淳二さんかな……。

 

めっちゃ稲川淳二さん好きじゃないですか(笑)!

 

どい : 人と話す上で、すごく参考にしているんですよ。「彼の怪談話はライブで光る!」みたいな話を聞いてて、「本当かな?」と思ってたんですけど、いざ聴いてみたら驚きでしたね。喋りだけで、全部その空間を持っていくというか。あと、映画が好きで、特にMARVEL作品がお気に入りなんですよ。普段毒々しい事ばっかりやっている反動かもしれないですけど、痛快なことが好きなんですよ。バンドをやってて、たまに気分的に落ちちゃう時、年末とか「消えてしまおうか……。」と生死をさまよう様な時期もあるんですけど……MARVELのヒーロー達を見てたら、「あ、次の公開あるし、そこまで頑張ってみるか。」となるんです(笑)。公開予定が綿密に組まれているので、そのタイミング毎で私は元気になるんですよ。それこそ、このインタビューを受ける前に新宿でグッズも買ってきたぐらいですし!それで、今日頑張ろうと思って来た訳です!

 

一同 : (笑)。

 

どい : 本当に海外の俳優さんとか雲の上の世界で……一種のディズニーのキャラクターレベルの世界ですよね。そんな所から活力を受けて音楽に繋がったり……人ってなかなかわからないもんですよね。

 

おうむ : 私は鳥肌実さんかな。

 

一同 : (笑)。

 

どい : MARVELと鳥肌さんってベクトル違いすぎて(笑)。でも、そういうのって表裏一体よね。一方はこんな方向性が好きで、もう一方は正反対で、的な。

 

おうむ : 私PVやライブでも鳥肌さんのTシャツ着てるくらい好きで、過去対バンもさせて頂き、ワンマンも見に行ってて。10数年前と比べると、体型は変わってるけど、やってることは変わらないし。あと、鳥肌さんの出てる映画とか観てると、普通の人には中々理解しづらい内容だったりするんですが、いつも自分の世界を貫いているんですよね。人目を気にせず、自分の言いたい事、やりたい事を貫いて活動していらっしゃって。自分もああなりたいと思います。

 

どい : 年齢とか容姿を言い訳にしたくないよね。日本人なら、「〜歳までに〜なっているべき!」とか、「〜歳になって、こんな事やってるのは恥ずかしい!」とか結構言ってますけど、それって勝手にリミットを作っているし、人にも重しつけていると思うんですよね。

 

おうむ : 鳥肌さんはそれがまったく無いんですよ。

 

どい : あと、他の方だと松田聖子さんとかね。今も昔も変わらずアイドルをやられているじゃないですか。今も綺麗だし、歌も上手いし。特に女性だと年齢とかとやかく言われると思うんですけど……私は早くおばあさんになって、そんな概念を捨てたいと思っています。そういう生き方をして、何歳になってもしぶとく生きたいですね。「このババア、しぶてぇな!なかなかくたばりやがらねぇ!」みたいな(笑)。

 

 

 

……MARVELで延命します(笑)。

 

最後の方、死生観の話になりましたね(笑)。それでは、お二人は近年の音楽シーンについてどの様にお考えでしょうか?

 

どい : 元々音楽が好きじゃないから、本当に何でも良くて。いや、音楽自体は好きなんですけど、音楽にまつわる人々とか、業界といったら極端ですけど、そういった所は本当にどうでも良いんですよ。お客さんにTwitterで教えてもらう感じですね。リプを全部読んでて。ただ見ないようにしてる訳じゃなくて、本当に私の中に入ってこないんですよね。MARVELや好きな映画とかをおっかけるのに時間を使っているんで……。「沢山の音楽聴きな!」とか「この人のライブ観た方が良いよ!」とか言ってくださる方もいらっしゃるんですけど、好きなことを追っかけてれば自分の世界は完成するんですよ。自分の中でごちゃごちゃリミックスする訳で、人から言われた物をはいはい言って取り入れても仕方が無いと思うんです。好きな物は変わらずに好きだけど、おすすめされる物は……本当どうでも良いんです。

音楽業界自体に関しては、「CDが売れない……。」とかよく言われるじゃないですか。でも、それって私の知った事じゃないんですよ。昔はレコードが売れてたけど、今売れないのは時代の摂理だし。でも、音楽自体は無くならないと思うんですよね。私に言ってもしょうがない事を言われても仕方がないし。

それ以外だとライバル同士競わせたいみたいな事ってあるじゃないですか?「〜ってバンドが〜!」とか。「いや、知らんし!」と思います(笑)。結構そういう事もありますけど、そもそも私が意識しているのは稲川淳二さんとかなんで(笑)!それに対して、「あんた大丈夫?」って言われた方がよっぽど焦りますね。映画の俳優がこれだけ人々を感動させたりしてるじゃないですか。それこそ、ディズニーのミッキーなんて超ウケてるわけだし。音楽の世界だけで競い合ってても仕方ないと思いますね。娯楽は飽和していると思います。

 

活動の話に戻りますが、10月からはリリースツアー「大丈夫、みんなどうかしてるから」ツアーがスタートしますね。こちらに対しての意気込みをどうぞ。

 

 

どい : 高校の頃、何かの大会にBUMP OF CHICKENのコピーバンドで出演したんですよ。親に言われるまで忘れてたんですけど、その時司会の人に「将来の夢は何ですか?」と聞かれた時、「渋谷のO-WESTでライブやる事です!」って言ってたみたいなんですよ。司会の人は「大きく出たね!」みたいな事を言っていたそうで。さっき言ったみたいにガガガSPさんと共演出来た事とか、夢見ていた事が思わぬ形で実現するので、運が良いのかな……と(笑)。でも……O-WEST……忘れてたしな(笑)。

 

一同 : (笑)。

 

おうむ : でも、昔の自分達からしたら考えられない事だよね。

 

どい : それこそ、ワンマンって言葉知らんかったし(笑)。初めた頃が人が沢山出てくるライブとそうでないライブくらいにしか感じてなかったよね(笑)。ただ、今回のO-WESTに関しては何の不安も無いんですよ。「これ、埋まるかな〜?」とか不思議と考えた事が無くて。今までで一番大きな会場で、それこそチケットの売り方もプレイガイド中心で色々変わったけど、今回のチケット1次、2次先行の時点でこの前のLOFTの応募人数も超えていましたし。他のバンドだと、結構今の若い人は真面目だから、「あぁ……頑張って埋めなきゃ!」とか思いがちだと思うんですよ。「ここは何とか埋まったから、次はもっと大きいとこだね!」とか、バンドの寿命を縮めている気がするんです。でも、うちらは「やれるっしょっ!」くらいのノリでやってて、実際それの方が楽だし良いことも沢山ありましたね。今、バンド活動が楽しいですね!ワンマンの日は、きっと良い日に……なります!

 

楽しんでこそのバンド活動ですよね!では、このワンマンも乗り越えて……バンドとしての未来の目標を教えて下さい。

 

どい : 本当によく聞かれるんですけど、目標が実は無くて。適当なんで、その時々でそれっぽい事を言ってはいるんですけど(笑)、本当生き延びる事しか無いんですよ。皆そうなのかなと思っているんですけど……死ぬか生きるか、この二択みたいな感じでやっているので。気を緩めると死にそうになるけど、それを生き延びて、なおかつ音楽じゃなくてバンドをやれれば……!とにかく、生きていたいですね。

 

おうむ : 私もどいと被るんですけど、最近解散やメンバーチェンジするバンドが目につくんですよ。すごいそういうバンドが多くて、私たちみたいにガールズバンドで8年続いているバンドは中々いないんですよ。ここまできたら、無理せず、いかに陽気に続けるか……!という事が大事かな、と。「ロッキンに出たい!」みたいな若い人みたいな目標よりは。

 

どい : ばばあみたいになってるよ(笑)!

 

おうむ : (笑)。きつい時期もありますけど、楽しい時期を増やしながら、皆で遠征に行ったり、ワンマンに備えたり、次のリリースに向けて面白い曲を作ったり……そういう事の繰り返しだと思うんですよ。なるべく長く、この時間を続けていきたいですね。

 

どい : バンド活動を続ける上でアップダウンがあって、ダウンの時が本当に感情的にきつくて……これからもそういう時期があると思うんです。ただ、総じて考えると、バンドをやってる時間が人生において、3人とも1番レベルでめちゃめちゃ楽しいんだろうな……!って人生の最後で感じると思うんですよ。私は一番思い出すと思うし。バンド投げ出したくなる時に、冷静に考えてみると宝物を捨てちゃうのは勿体無いし、これからの人生こういう時間は二度と来ないと思うんで……如何に長生きするかを考えて生きて行きたいです。

 

まさかの生と死を語るインタビューになりましたが……(笑)、それでは最後に、TOPPA!!読者へのメッセージをどうぞ。

 

どい : 皆さんもなるべく長生きしましょう。楽しい気持ちを妨害するのはいつも他人だと思ってるんですけど、他人に何を言われようと、ゴキブリのようにやっていきましょう!

 

おうむ : 無理せずやってほしいですね。

 

どい : 何かあったの?!

 

一同 : (笑)。

 

おうむ : ブラック企業で働いている人達が結構ライブに来てくれるんですけど、本当に普段の生活で辛い思いをしていたりして……やっとの思いで休みを取ったり、早く切り上げてライブに来てくれたり……嬉しい反面無理はしないで欲しいですね。

 

どい : 生きるか死ぬとか言ってたり、一日でも生き延びたいとか私が言っているからかわからないですけど。ありがたいことに、私よりも精神的にもっと辛い状況の人が来てくれるんですよ。そんな人達と物販とかで会って、話す機会を作るんですけど、もう人がいっぱいいる事が恐怖な人もいると思うんです。実際震えてるし、それは感動じゃなくて、状況が怖いから震えているんだろうな、と。本当この場所が怖かったし、今日も来れるか心配だったけど……やっと来れました!みたいな人が多くて。現場に来れる方ばっかりじゃない反面、SNSとかラジオ出演の時にメッセージをくれたりする人もいるんですよ。ライブで勿論声あげて盛り上がってくれたら嬉しいですけど、例えば部屋の布団の中で一人で聴いて、何か感じてくれても嬉しいですね。そういう人達の為にSu凸ko D凹koiが居場所になれれば良いな、と思います。

最後に……Su凸ko D凹koiの音楽性はわからない人は一生わからないと思います。わかる人はわからない人達が楽しめない感情を一緒に楽しみましょう。そして、「ざまぁみろ!」って言ってやりましょう……フフッ(笑)!

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