Survive Said The Prophet インタビュー

Survive Said The Prophet インタビュー

Survive Said The Prophet(サバイブ・セッド・ザ・プロフェット)
メンバー(LtoR) : Tatsuya(Gt) / Show(Dr) / Yosh(Vo) / Yudai(Ba/Vo) Ivan(Gt)
HP: http://survivesaidtheprophet.com/
Twitter: https://twitter.com/SSTPofficial
Instagram: https://www.instagram.com/survivesaidtheprophet/
Facebook: https://www.facebook.com/survivesaidtheprophet/

Survive Said The Prophet、通称”サバプロ”は2011年結成のロックバンド。その音楽性はロックやポップ、エモ・ラウド・エレクトロ・R&Bやヒップホップ等をベースに、ネイティブな英語で歌うYosh(Vo)の圧倒的な歌唱力・存在感が重なり、始動当初より大きな反響を呼んできた。今年で結成から早7年目を迎える彼らだが、近年の活動は目覚ましく、楽曲「NE:ONE」が劇場版『コードギアス 反逆のルルーシュIII 皇道』の主題歌に、「found & lost」が現在放送中のTVアニメ「BANANA FISH」のOPに抜擢、SUMMER SONIC 2017、COUNTDOWN JAPAN17-18やSATANIC CARNIVAL’18、ROCK IN JAPAN18等の大型フェスティバルに出演、自身が主催した「NE:ONE TOUR 2018」は全公演ソールドアウト等、怒涛の快進撃を繰り広げている。

そんな彼らはこの度、SONY MUSIC RECORDSへレーベル移籍、2018年9月26日にフルアルバム『s p a c e [ s ]』をリリースする。Survive Said The Prophetメンバー、そして彼らを間近で見続けているマネージャー田口隼人氏(Zestone Records/Sony Music Entertainment)を迎え、改めてバンドの成り立ちやルーツ、『s p a c e [ s ]』にまつわる逸話や彼らの近況を伺うべく、インタビューを実施した。

取材・文・編集 / 宮久保 仁貴


 

-TOPPA!!初登場という事で、改めてバンドの歴史のご紹介をお願いします。

 

Yosh : Survive Said The Prophetという名で活動し始めたのが2012年で、2011年から既に準備期間には入ってたんですよ。その時のメンバーは今となっては僕だけですけど。メンバー脱退・加入を経て……2014年に『REDLINE RIOT!』というコンピレーションに参加したんです。

 

-Crystal LakeNOISEMAKERなど、今の日本のラウドロックシーンを牽引するバンド達が参加していましたよね。

 

Yosh : あれももう4年前の出来事になるんですが、参加のきっかけは今僕たちをサポートしてくれている田口さんの紹介だったんです。「東京に来るから何か一緒にやろうよ!」とオファーを受けたんです。ただ、当時は僕たちもフルメンバーでは無かったし、色々迷っている最中ではあったんです。バンドとしては、何をやっていいかわからない状態だったんですが、田口さんを信じて関わってもらうことになりました。まずは流通の手伝いをしてもらえることになり、自分たちのレーベルでファースト・アルバム、『Course Of Action』をリリースすることが出来たんです。

 

バンドと田口さんはどのようなきっかけで会われたのでしょうか。

 

Yosh : サバプロと田口さんとの最初の出会いは、田口さんが昔やっていたLOSTとの対バンでしたね。ご存知の通り、メタルコア・ポストハードコア界隈ではCrossfaith、NEW BREED、BEFORE MY LIFE FAILSなど……どの視点から視てもZESTONEは辿り着くレーベルだったんですよ。憧れでしたね。

実際に対バンを通して初めて出会って……その時サバプロはドラムがいなかったんですよ。その時田口さんが「ドラムやろうか?」って声を掛けてくれたんです。

 

Show : そんな事あったんだ!知らなかった!

 

Yosh : 正直あの時はバンド内で相当話しあったね。

 

田口 : ドラムの話は、「このバンドに関わりたい……!」と思った自分なりの一つの表現方法だったんですよ。初めて一緒に演ったのが大阪だったんですが、初めて観たその時からすごく可能性を感じていて。当時の自分に欠けていたもの、理想のバンドの姿を彼らに垣間見たんです。正直、レーベルとかつかなくても彼らは自立した存在でヴィジョンもあったんですが、自分になにかできることがあればって直感的に思ったんです。たまたま当時彼らには正式メンバーのドラムがいなくて、自分がドラマーだったので……という話ですね。そこから、さっきの話に繋がるんですが、『REDLINE RIOT!』への参加をきっかけに、流通の手伝いから徐々に関わるようになりました。……何でも良いから手伝いたかったんです。

 

-そしていよいよ新しい作品のリリースですね、おめでとうございます!今までのサバプロ節を更に洗練した内容となっていますが、本作『s p a c e [ s ]』の内容を紐解く為に、改めて皆様の音楽的ルーツを聞かせて頂けますでしょうか。


【リリース情報】

【タイトル】
s p a c e s ]』

【発売日】
2018/9/26

【価格】
2,500円(※税抜)
購入 : http://amzn.asia/d/5qacT3d

【収録曲】
01.s p a c e [ s ]
02.T R A N S l a t e d
03.S P I N E
04.Right and Left
05.found & lost
06.p a c e s [ s ]
07.NE:ONE
08.The Happy Song
09.UPLIFTED
10.s t i l l b e l i e v e

※初回仕様のみクリアシート仕様


 

Yudai : 僕は爆風スランプとTHE BLUE HEARTSと……今まで言って無かったんですけど、L’Arc~en~Cielにめちゃめちゃ影響を受けています。

いつか本人に会った時に初めて言えたら良いな!と思っていたので。でも、こうやって言っておかないと将来実現しないかなと(笑)。

 

Show : BLINK-182のTravis Barker(Dr)は衝撃的でしたね。彼の存在を知ってからドラムにのめり込みましたね。彼みたいにドラム叩きたくなって、たくさんコピーしたりしましたね。今となっては、影響を受けたのは彼だけじゃないですけど。自分の原点として、ライブであれだけカッコいいバンドはそうそういないと思います。

 

Ivan : KORNやSLIPKNOT、DEFTONES辺りのニューメタル系です。その辺りのバンドは当時から新しい事をやっていたので。既存の音楽から、新たな事を生み出すバンドが好きで、ヘヴィー・ミュージック以外だとtoeとかも好きですね。他の人と違う方向性を持っているバンドが好きです。

 

Yosh :エモ……それこそTHE USEDにハマって、楽器から手を離しましたね。そこから、うるさい音楽とうるさくない音楽の2種類を聴いてきました。自分の中で、エンターテイナーという意味では、Freddie Mercury(QUEEN/Vo)が今も昔も理想像なんです。

 

Tatsuya : Ivanとかぶるけど、KORNやLIMP BIZKITだったり……オーセンティックなメタルだとOZZY OSBOURNEもルーツミュージックだったりしますね。日本だと、LUNA SEAや黒夢など……あと椎名林檎とかも好きだったりします。

 

Yosh : 皆2000年代の音楽が好きなんですよ。

 

Tatsuya : 急に「ピアノだったらKeith Jarrettが好き!」とか言い出しちゃうからね(笑)。

 

Show : 田口さんは何が好きなんですか?

 

田口 : ルーツはメタルではあるけど、メンバー皆が聴いてきた2000年代のエモやスクリーモ、メタルコアはめちゃくちゃ聴いてきたかなかぶってますよ。でも選ぶとしたら……MACHINE HEADとDEFTONESかな。

 

なるほど。それでは、本作『s p a c e [ s ]』の話をさせて下さい。まずは、本作の聴きどころを皆様視点で是非語って下さい。

 

Yosh : この曲というよりは、頭から最後まで全部通して聴いて欲しい……アルバムタイトルそのまんまで、『s p a c e [ s ]』という「間」を読んで楽しんで欲しいですね。ようやくこうやってサバプロというアイデンティティがまとまって来て、”スペーシィズ(間)”というキーワードを選んだ事も想像してもらえたら嬉しいです。昔と変わらず、各々のパートが自分のプレイにこだわっているし、スキルも上がっています。「CDで音楽を聴く」ということを経験した事が無いジェネレーションも出てきているので、あえてこういう話をしますが、”CDを初めて買って、1曲目から最後まで全部通すあの感じ”を感じて欲しいですね。特にエモシーンやスクリーモシーンを経験したリスナーは1発目からあの感覚に気づくと思います。

 

ちなみに、本作のタイトル『s p a c e [ s ]』はどの様な意味を持つのでしょうか?

 

Yosh : そこはあえてハッキリさせていなくて、”間”、”宇宙”や”何もない空間”だったりします。さっき答えた部分に繋がるんですけど、この作品を聴いて頂いた皆さんが”自分の間”を感じてもらって、ライフスタイルの一部にしてもらえたら幸いです。この作品の意味は、は俺らの持っているイメージが正解でも間違いでも無くて、オーディエンスにこの作品の意味を自分なりに見つけて欲しいです。

 

なるほど。本作のレコーディングは過去作同様、アメリカでプロデューサーにISSUES等を手がけた名プロデューサーKris Crummettが続投されましたね。収録時の心境は如何でしたか?

 

Yosh : 制作はスムーズですね。クリスとの制作は『FIXED』、『WABI SABI』と来て3回目だったので、お互いの性格も知り尽くした仲なので、円滑に進みました。。レコーディングの終盤では余裕も感じて、空いてる時間で、新曲のデモも作ったりするぐらいでした。

 

Ivan : Krisとのグルーヴが良かったよね。もう3回目というのもあったし、彼が追求する部分とサバプロが追求する部分が一致して。渡米する前から意見も交わし合っていたこともあり、滞りなく短期間に集中して制作することができましたね。

 

本作のアルバムアートワークはどなたが手がけられたのでしょうか?

 

Yosh : 基本的にサバプロのアート・ディレクションはIvanが握ってくれています。なので、彼が出してくれるアイディアやキーワードからみんなで広げていくこともあれば、彼が一人で作り上げたり、形は様々ですね。

 

Ivan :今回は面白かったですね。メンバー全員の意見があってそれをインプットに、自分が手を動かしたんで。皆、作品に対してそれぞれのアイディアがあったので、上手くバランスをとって形にできたと思います。

 

田口 : そのコンセプト自体はメンバー皆で長い間考えてたんですよ。今だからこそつけられた付けられたタイトルで、形になったアルバムだなぁ……と思いながら近くで見てました。メンバー皆の意見があって、コンセプトをデザインにちゃんと落とし込めるバンドなんてそうそういないので。どんな意見があってどんなアートワークになっているのか本人たちから語ってもらいましょう。

 

Yosh : まず、実物を見てビックリして欲しいよね。

 

Tatsuya : あの漢字を選んだ事も何か感じてもらえたらな……と。ここらへんで話しておいたらヒントになるんじゃない?

 

Yudai : タイトルは”間”なのに、ジャケットの漢字は”様”っていうね。最初Yoshから「間」をテーマにしたいって言われていたんですけど、自分は何故か一生懸命”様”という漢字をノートに書いていたんです。この”様”という漢字を美しく書く為には、この文字にできる間に均等な丸をイメージするんです。元々習字を習ってて、練習で”様”を何度も書かされたんですよ。”様”のイメージが頭の中にあって、メンバーに「様って良いんじゃない?」と言ったら決まりました。

 

Tatsuya : そうそう、理由もYudaiからちゃんと話してもらって。

 

Yudai : 一人一人の”生き様”という意味もあって、”様”を選んだんです。

 

Yosh : 距離感ね。そういう意味で、”spaces”とも繋がるかな、と。

 

深い意味が込められていますね。それでは、作品の話に移りたいと思います。Track.2TRANSlated」ですが、こちらはNate Barcalow(FINCH/Vo)がゲストボーカルとして参加されましたね。皆さんが大いにリスペクトしてきたバンドマンかと思いますが、こちらのゲスト参加はどの様なきっかけで決まったのでしょうか?

 

Yosh :僕らが過去にTHE USEDと共演した時、VoのBert McCrackenにステージに上げてもらって、一緒に歌った事があるんです。これは活動初期から夢として語っていたんですが、人生どう転ぶかわからないですよね。この話の前段として、最初ZESTONEからのお誘いを断ったばっかりの時に「ISSUESと一緒に演りたいです!」って図々しく田口さんにお願いしたことがあって。今から考えると「何考えてるんだこいつら?!」って感じですけど、田口さんはそれに対して、「わかった!!」と言って実際に決めてくれて。その後、YudaiとTHE USEDともやりたいねって話をしていて、また田口さんにお願いしたら、「わかった!!!」と言って、香港で一緒にプレイする機会を作ってくれました。そんな形で今回のNateの話も決まったんですよ。

 

実際に歌って頂いた感触は如何でしたか?

 

Yosh :そりゃもうとてもかっこよかったですね!実際歌を聴いてみたら、「やっぱりすごい……!」と嬉しくなりましたね。彼だからこそ出来る歌い方を感じて。第三者から観て、極限のバランス感を持っているのがNateなんだなと思いましたね。本当に歌ってもらって良かったです。

 

今回、タイアップ曲の「found & lost」「NE:ONE」も収録されていますね。この2曲はバンドとして初のタイアップ曲であり、バンドの名前を一般層にも認知させる事となりましたが、こちらが決まった時の思い出を教えて下さい。

 

Show : この2曲は正直……しんどかったですね。光栄かつ大きい事だからこそ重圧もあって。

 

Yudai : やるかやらないか……そこも迷ったよね。

 

Yosh : サバプロが初めて直面した境地でしたね。ただ、そこで決断をしたとは言えますね。僕たちにとってやる事を選んだ事は新たな道へのステップに繋がったのかな、と思います。

 

Show : これが将来の何かの分岐点にもなるかもしれないし。

 

Tatsuya : トライする事の重要性を感じたよね。

 

Yosh : 何でもやってみるもんだな……!と。

 

また、この2作はMVを公開されましたよね。収録時の裏話はございますか?

 

 

 

Yosh : 「NE:ONE」のMusic Videoを撮った時、「found & lost」の楽曲制作も並行していて、今年最大の緊張のピークだったな、と。あの山を越えてからだいぶ楽になりました。そして全てが終わるころには、挑戦してよかったと思いました!

 

IVAN : 緊張を抱えながら「found & lost」を仕上げたんですけど、そういう時に書いた曲はそういうテンションになるし、逆にすごく幸せな時に書いた曲はそんな感情を含むだろうし……色んなシチュエーションを経験したいよね。結局は自分達が感じた事を音で表すのが、音楽だし。

 

田口 : 確かに。そういう意味でも『s p a c e [ s ]』ってすごく幅がある作品になったけど、強いて言うなら皆どの曲が好き?

 

Yosh : そりゃもう頭から最後までですけど……強いて言うなら、僕は4曲目の「Right and Left」ですね。アルバムが出来る前からこれが好きで。

 

Tatsuya : これ、被りが出てきそうだな(笑)。「s t i l l b e l i e v e」かな。

 

Ivan : 自分もそれだな〜!

 

Yudai : 自分は「s p a c e [ s ]」ね。

 

Yosh : 出たよ〜!Yudaiのインスト好きが。

 

Tatsuya : 『WABI SABI』の「【】」みたいな感じね。

 

田口 : 自分も被るな……これはピュアな意見として、アルバム何十回通して聴いた時、思わず鼻歌歌っちゃうのは「S P I N E」かな。特にAメロを繰り返しちゃって。頭にこびりついて……すごくサバプロって感じがするね。

 

Tatsuya : あれは懐かしいエモ感ありますよね。

 

Yosh : 「この曲が!」ってなると中々難しいね。でも、なんやかんやで、今回全部聴いて欲しいんですよ。何でもやってみたし……何でもやってみるもんですよ!

 

Tatsuya : これは無理矢理感あるだろ(笑)。

 

一同 : (笑)。

 

それでは、話は変わりますが、今年で始動から7年目を迎えられますね。何か記憶の残るエピソードはありますか。

 

Yosh : マジで?!本当に?!!!ヤバイね!

 

Yudai :田口さんは何かあります?

 

田口 :『Cause of Action』のころの話になるんだけど……当時は自分は背負うもの多くて、ギラついてたところがあって。サバプロと関わる様になってから、「性格変わったね!」とか「性格丸くなったね。」とか言われる様になりました。自分は今マネジャーという立場ですが、サバプロから教わる事も多く、一緒に成長してこれたけど、最初は苦労しました。変な話、バンドとして自立していたし、自分より頭良いメンバー、自分より英語ができるメンバー、自分よりうまいドラマーも入ったので、自分は何でこのバンドに貢献できるんだろうって考えさせられる事もあって。そんな中、手探りで「Cause of Action」を一緒にリリースしたんですが、リリース日に、近しい人たちを招いてアコースティックショーを開催することになって。そのライブ中のMCでYosh君が、「このアルバムは6人で作りました。」と言ってくれた事が忘れられなくて。認めてくれたんだなと……同じ人間だからこそぶつかる事もあるし、人間らしいバンドだからこそ、素直に感情を表現してくれるので嬉しい事もあれば、しんどい事もあるけれども、その瞬間が自分にとって、いつも立ち帰る思い出で、今まで続けてこれたんです。シンミリしちゃったかな(笑)?

 

Yosh : いやぁ……その通りです。僕らも応えていきたいですね!

 

Ivan : 良い話と言えば、この前苫小牧の「活性の火’18」というサーキットイベントに出て、サバプロは野外のメインステージのトリをやる予定だったんです。

 

Tatsuya : ただ、途中で台風の影響でステージが使えなくなっちゃって。

 

Ivan : その代わりに、別会場のライブハウスで演奏が出来る事になったんです。そしたら野外ステージから流れてきたお客さん達で会場は満員になって、そんな中いざリハをして、「さぁ、やるか!」と思ったら停電しちゃったんですよ(笑)。絶望的な状況でしたが、誰が言い出すという訳でもなく、急遽内容を変更して、暗闇の中でアコースティックでライブをしたんです。あれはあれで、凄く貴重な経験だっだなぁ。

 

田口 : あの日は行程的にフェリーの時間のリミットもあったし、天候も大変だったし、最後は電気との戦いになったよね(笑)。

 

Yosh : あの時こそ……そうだな……何でもやってみるもんすね!

 

Ivan : 上手いね(笑)。

 

Show : 普段やらない形式だったので、いつものライブハウスでやるライブとはまた違った形でお客さんに響いたのかな、と思います。

 

Tatsuya :その反響が如実にSNSで現れていた感じはしましたね。

 

Yosh :実は、今回のアルバムに入ってる「Right and Left」をあの時初めてやったしね。

 

Tatsuya : ステージ上で思い出しながら弾いてましたね(笑)。

 

一同 : (笑)。

 

Ivan :あれは自由な空間で面白かったですね。逆に普段観れない様子も観てもらえたかなぁと。

 

なるほど。話は変わりますが、皆さんが最近聴いたり、触れたりした中で感銘を受けた方を教えて下さい。

 

Ivan : 21_21 DESIGN SIGHTっていう施設があって、そこで「AUDIO ARCHITECTURE:音のアーキテクチャ展」っていう催し物があったんですよ。アーティストが曲を書いて、10人くらいの映像作家さんたちがプロジェクターでそれぞれの映像を流していて……あれは新感覚でしたね。あと、ARIKAっていうイラストレーターがいて、鉛筆で描いた666枚の絵を個展に並べられていて。それも印象深かったですね。

 

Show : 僕は今シシド・カフカさんが主催するイベント「el tempo」に出演が決まっていまして。普通ライブって、ある程度決め打ちと言うか、セッションでもコードを決めるじゃないですか。そのイベントではそういう事を一切しなくて。「次はこういう事をします。」というのをコンダクターがハンドサインで即興で指示を送ってくれて。すごく練習していて、最近はアルゼンチンの方から来た先生に習ってました。このハンドサインを作った人ですね。

 

Yosh : どんなサインがあるか……すごく気になる(笑)。

 

Show : それが100種類くらいあって……その内の20-30種類しかやってないけど。例えば……こういうサインとか。

 

Yosh : やべぇ、それギャングスターじゃん(笑)!

 

Show : こういうサインを組み合わせて、本当にその場でアドリブでやるライブなんですよ。この他にも民族系の楽器とかも重なって来て……脳が爆発しそうです(笑)。この経験をサバプロでのプレイに持って帰れるようにしたいなぁ……と。音楽って身体がノリノリの状態だからこそ出来るから……改めて考えさせられましたね。

 

Ivan : もはや原点だもんな〜!そういうノリって!

 

続きまして、近年の音楽シーンはめまぐるしく移り変わりが激しいですが、そこについて思う所を語って下さい。

 

Yosh :自分らで作って壊しているんじゃないかな……と。どのシーンでもあると思うんですけど、それは人間が避けられない現実で。同じアイデアを繰り返してると人は飽きるもので……今のロックシーンが新しい事が出来ているか?と思うと難しいかもしれません。ただ、完全に終わっている訳では無くて、自分たちの周りにも演奏が上手かったり、スキルに恵まれている人たちがいて……それらを一つにしたバンドという形で新しいサウンドを求めるのが僕なんで……!ある意味ラッキーと言うか、「あ、それ誰もやってないじゃん?じゃあやろう!」と思えるのは良い事ですね。そもそも、「何をこだわって、”ラウド”といったカテゴリが出来たのかな?」とさえ思います。

 

Tatsuya : 自分たちで決めつけて、息が吸えなくなってる状況を多々見ちゃうよね。

 

Yosh : そうそう。その疑問点に意見をくれたのIvanで、「自分たちから名乗るのにポストハードコアっていうのは違うと思う……そういうのはやめて、シンプルにロックって名乗ろうぜ!」と言ってくれたんです。その時八ッとしましたね。新しく音楽始める人も、オールドスクールな人も、新しいアイデアは恐れちゃいけないと思います。つまりは……何でもやってみるもんすね!

 

一同 : (笑)。

 

活動の話に戻りまして、直近はCrystal Lakeとの2マンツアーECLIPSE TOURを開催されましたよね。このツアーの開催のきっかけはどの様なものだったのでしょうか?

 

田口 : 「Redline Riot!」でサバプロは彼らと共演していて。アウトプットは違うけど、共鳴する部分があって。どこかで一緒に絶対重なるだろうな……!とは思いつつ、タイミングをすごく大事にしていたんです。ある時、YD(Crystal Lake/Gt)さんと打ち合わせで話している時に、「そろそろ……やりませんか?」的な話になって。僕たちも普段から機会をうかがっていたので、その話をメンバーと共有したら、そこからは、互いのメンバーとのやりとりが始まりましたね。ツアータイトルにもある様に、イクリプスって月食という意味で、太陽と月が重なり合うじゃないですか。2つのバンドが定期的に重なり合う瞬間、好敵手との因縁の対決になればと個人的には思っていました。

 

Yosh : そうですね。今まで言葉には出さなかったんですけど……ツアーがスタートする前から、全員で「戦いに行くべ!」と意気込みはすごくありましたね。いざツアー一発目で僕らがかましたら、Crystal Lake側もビックリしたと思います。勿論Crystal Lakeは僕たちより歴が長いし、バンドとしてリスペクトしていますけど、今回はそこじゃなくて、「最初から本気で勝ちに行く!」みたいな勢いでしたね。オンステージはバチバチで、オフステージは一緒に酒飲んで……。

 

Ivan : 確かにステージはバチバチだったよね。

 

Show : 正直、「REDLINE RIOT!」で共演した頃は自分たちが一番知名度低くて悔しい思いをしたんですよ。そんな中、あのツアーは良い機会だったな、と。今となっては肩を並べて並べて勝負出来るんだぞ!と自信に繋がりましたね。

 

そこから続いて、NE:ONE TOUR 2018 Supported by DR.DENIMを開催されましたね。こちらは全公演ソールドアウトし、どの公演も熱い夜になったかと思います。今このツアーを振り返った時の思い出を語って下さい。

 

 

Yosh : このツアーでは、KNOCK OUT MONKEYに感銘を受けましたね。彼らは僕たちとは違ったフィールドで活動していますけど、その音楽を理解するしないのレベルじゃなくて、純粋に頑張ってる人達って最高だな!と思わせてくれて。KNOCK OUT MONKEYだけではなく、このツアーに出てくれたどのバンドも僕らが思っている核心を突いてきてくれて。初めて一緒にやるバンドもいたし、久々なバンドもいた中で、自分たちの方向性がまちがっていないと感じるツアーになりました。

 

今後の予定としては、「space[s]TOUR 2018-19を予定されていらっしゃいますね。このツアーのファイナル公演はマイナビBLITZ赤坂でのワンマンとなりますね。

Yosh : 毎年過去最大規模のキャパという挑戦を続けて来た中で、今回初めて気持ちに余裕があるように思います。ツアーファイナルの日は、余裕を持って、サバプロの音楽があの会場に見合うデカさになっていると確信しています。

 

来たる一日が楽しみですね!直近の話になりますが、先日はZEPP DiverCityにて「VR EXPERIENCE」を開催されましたよね。

 

Yosh ; これに関しては、こんなに面白い場所を用意して頂いたので……「よし、やろう!」と迎えられましたね。今まで、自分たちの音楽がどこまで届いているか自信が無かった事もあったんですが、この日蓋を開けて見たら……「こんなに自分たちの音楽聴いてくれている人がいるんだ……!」と思いましたね。今まで自分自身どこかで信じてなかった側の人間だったので。信じてる側からしたら、「それみろ!」って話ですよね。赤坂BLITZに向けて自信になりました。

 

-()。それでは、この体制での今後の目標を教えて下さい。

 

Yosh :まずは武道館ですね!そこからは……夢が大きすぎます。けど、すごくリアルな話で見えてきた様な気がします。僕らが日本においた一番の壁はそこだと思っているんで。変な話、キャパシティだけの話なら、武道館でなくても良いんですよ。ただ、人から得られるリスペクトや自分の中の壁を壊すという意味で、武道館だと思っています。

このバンドってなんだかんだ夢を叶えるバンドなんですよ。言った事……それこそ初期話していた事もここ2〜3年で叶ってきてて。夢はどんどん口に出して言っていかないとな、と思いますし、皆この意識を根底に持っていますね。ゴールとしてそれが実行される……印だと思います。

 

今回は諸々お答え頂きましてありがとうございました!それでは最後に、『s p a c e [ s ]』を心待ちにする方々へのメッセージをどうぞ。

 

Yosh :「ようやく、サバプロらしいサバプロに辿り着いた……!」と、口に出してまで言えるように最近なりました。だからこそ、素直に僕らもライブするし、今まで以上に素直に音楽を聴いて欲しいし、サバプロが出しているカルチャーをもう一度見直して欲しいです。アルバムのリリース前に色々なニュースや、映画やテレビでお披露目もあったけど……一度そのイメージを置いて、素直に『s p a c e [ s ]』を感じて欲しいです。

 

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