
Unveil Raze(アンヴェイル・レイズ)
メンバー(L to R : TOKIYA (Gt) RYO(Vo) MASAFUMI (Dr) TSUYOSHI (Gt) KOUSUKE (Ba) )
Twitter : https://twitter.com/UnveilRaze
Facebookページ:https://www.facebook.com/UnveilRaze/
Unveil Razeは2011年9月RYO(Vo)とTSUYOSHI (Gt)を中心に、
名古屋で結成されたエクストリームメタルバンドだ。
HR/HMを基調とした楽曲に、メロディアスなボーカルラインと、ツインギターによる攻撃的なリフ・ワークにより、新世代メタルバンドとして、様々なシーンから注目を浴びている!また、伝説のロックフェス、Ozzfest Japan 2015やSUMMER SONIC 2015などにも出演したことや、2017年に初の1stフルアルバム『Nine』をリリースしたことも記憶に新しい。
今回TOPPA!!編集部は、彼らに対し、結成の経緯や1stフルアルバム『Nine』の聴きどころなどについて、初の単独インタビューを敢行した。
取材・文・編集 / 宮久保 仁貴 写真 / Unveil Raze
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-TOPPA!!初登場ということで、改めまして、各メンバー様の自己紹介をお願いします。
TSUYOSHI : GtのTSUYOSHIです。リーダーです。
TOKIYA : GtのTOKIYAです。
KOUSUKE : パートの後に何か言わなアカン流れになってるで(笑)!今そういう流れ出来たから!
TOKIYA : じゃあ……下手です!
KOUSUKE : 先取られたわ~(笑)。改めて、BaのKOUSUKEです。このバンドでの役割は……お父さん的ポジションです(笑)!
Ryo : VoのRYOです。チンピラです(笑)。
KOUSUKE : かみーゆ、この流れ、わかっとるやんな(笑)?かましたれ!(笑)
MASAFUMI : え、え…カミーユコト、MASAFUMIデス。
KOUSUKE : お前、緊張でガッチガチやし、しかもこれ表現的に大丈夫なんかいな(笑)。
–バンド結成の経緯、現在に到るまでの経歴を教えて下さい。
RYO : そうですね、思い返せば2011年に、TSUYOSHIと俺が名古屋で結成しました。
TSUYOSHI : 僕とRYOがオリジナルメンバーなんですよ。活動当初はゴリゴリのアンダーグラウンドなメタルシーンで活動していまして、この手のラウドシーンのバンドとも共演するようになったのは最近からですね。2013年に一時活動休止して、2014年に『Iginition EP』をリリースし、2015年5月にTOKIYA(Gt / ex.Sickhead)、KOUSUKE(Ba / DEATHGAZE)、MASAFUMI(Dr / As Killing your breakdown / ex.The Darkness of Lucifer)が加入し、現在のメンバーが揃いました。
そして、2015年7月のRed Bull Live on the Road 2015のQUALIFY STAGEで、NAGOYA CLUB QUATTROがこの体制での初ライブだったんです。あそこから、SUMMER SONIC 2015やOZZFEST JAPAN 2015も出演しましたね。
–懐かしいですね!Red Bullのイベントがきっかけで、Unveil Razeの名が全国に知れ渡ったように思います。
TSUYOSHI : 本当に懐かしいですね(笑)。バンドとして成長させてもらえ、非常に良い機会だったと僕達も思います。惜しくもFINAL STAGEでは、SALTY DOGが優勝しましたが、一生懸命やりきったので悔いはないです。彼らはライバルでもありつつ、盟友だと僕達は感じています。
そこから、2016年2月には名古屋の同胞lynch.との2マンライブを果たしまして、6月に会場限定シングル『The Phoenix Reigns』をリリースしました。
今年2017年2月には、主催ツアー「Red Jade Tour」を東名阪で開催し、3月には記念すべき1stアルバム『Nine』をリリースしました。6月には、I Promised Onceと共催で、「INITIALIZE TOUR」を東名阪で開催し、現在に至る、といった所ですね。
今の体制になってからは、バンドとしてグイグイ活動出来ていて楽しいです!
–それでは、曲作りの時に意識している事を教えて頂けますでしょうか?
TSUYOSHI : バンドとして曲を作る時は、ライブ感が出せるような、シンプルにカッコいい曲作りを目指しています。かつ、テクニカルを全面に押し出さず、随所随所でフレーズをバチッと決めることで、一般層のシーンにも僕たちのメタルを伝えられればいいな、と思っています。
RYO : トゥルーメタルなんだけど、聴きやすい!つまりはこういう事だよね?
TSUYOSHI : そうだね!まさにそういう事!
–僕自身、Unveil Raze様の音楽を聴いていて感じるんですが、テクニカルであるけれども、良い意味で凄く聴きやすいと思います。そういった意味で、オールドスクールなトゥルーメタラーや、最近のラウドキッズが聴いても、「おお!」となるのではないかと感じます。
TSUYOSHI : そういって頂けるとありがたいです(笑)。テクニカルやメタル的なところで行くと、Unveil Razeのサウンドにはギターソロが必須ですね。そこを抜いてしまうと、古い考えかもしれないですが、このサウンドはメタルじゃないな、と思います。
–欠かせないこだわりですね!個人的に、GYZEのHP内コンテンツの、TSUYOSHIさんと、GYZEのRyojiさんとNOCTURNAL BLOODLUSTのCazquiさんの対談記事も読ませて頂いたのですが、根底にメタル愛が無いと、Unveil Razeのようなサウンドは生まれてこないだろうな、と感じました。
(対談企画第ニ弾! 新世代メタル・ギタリスト三者対談! URL : http://gyze.jp/2017/11/02/%e5%af%be%e8%ab%87%e4%bc%81%e7%94%bb%e7%ac%ac%e3%83%8b%e5%bc%be-%e6%96%b0%e4%b8%96%e4%bb%a3%e3%83%a1%e3%82%bf%e3%83%ab%e3%83%bb%e3%82%ae%e3%82%bf%e3%83%aa%e3%82%b9%e3%83%88%e4%b8%89%e8%80%85%e5%af%be/ )
– それでは、各個人の音楽的ルーツを教えて頂けますでしょうか?
MASAFUMI : スクリーモやハードコアから影響を受けています。具体的なバンド名を挙げると、SAOSINやUNDEROATHあたりの初期スクリーモ辺りです。
RYO : J-POPも聴くし、R&Bも聴くし、ジャンル問わず聴くんですけど、自分のボーカルスタイルに大きく影響を与えてくれたのは、AVENGED SEVENFOLDのM.SHADOWS(Vo)です。
-RYOさんのVoは、確かにM.SHADOWSのように、激しいシャウトもありつつ、しっかりと聴かせる骨太なクリーンが強みと言いますか。言い換えるなら、カラッとしたアメリカンなロックの匂いを感じました。
KOUSUKE : 俺のルーツは、実はどちらかというと、メタル寄りというよりは、ヴィジュアル系寄りなんですよ(笑)。それこそ、X JAPANをメタルとは思わず、ヴィジュアル系と思っていますし。いわゆる「髪が長くて、汗ダクで、髭モジャモジャ」なメタルはどうなんだろう、と音楽を聴き始めた当初は思っていました。
ただ、そんな僕の音楽ライフに革命が起こりまして、何かというと、CHILDREN OF BODOMとARCH ENEMYの存在を知ったんです。このメロデス2TOPを聴いて、「ああ、メタルってかっけぇな!」と感じるようになりました。
演奏に関しては、GtとVoもやってみて、色々試した結果、一番俺に向いていたのがBaだったんです。あと、Unveil Razeの皆と何かやりてぇな、と思った時、Baのパートが一番向いてるんじゃないか?と感じた点も大きいですね。
TOKIYA : 僕もKOUSUKEさんと同じく、ルーツはヴィジュアル系寄りになりますね。洋楽メタルというよりは、邦楽のヴィジュアル系メタルが多いです。特に、X JAPANの存在が無ければ、この手のバンド活動も始めていなかったと思います。
TSUYOSHI : 僕の個人的なルーツに触れると、ギターを始めるきっかけはBOØWYの布袋寅泰さんです。同時に、当時流行っていた175 RやSHAKALABBITSを通りました。
そして、がっつりメタルにハマるきっかけはSEX MACHINEGUNSやX JAPANですね。洋楽メタルにハマるきっかけに触れますと、ある時、書店に寄ったら、「YOUNG GUITAR」と初めて出会ったんです(笑)。そこから、世界は変わりましたね(笑)!
–その時の表紙は誰だったんでしょうか?
TSUYOSHI : MR.BIGのPaul Gilbertですね。言うならば、邦楽アーティストも洋楽を通ってきていると思うんですが、僕もその例に倣い、「こんなロックなテイストがあるんだ!こんなプレイや音階があるんだ!」と、全身に衝撃が走ったかのようでした。
ちなみに、この手の洋楽メタルで初めて買ったCDはNuno BettencourtのバンドDRAMAGODSの『LOVE』ですね。彼もファンクだし、布袋さんもファンクかつロックなプレイをするし、この2人からの影響は計り知れないですね。
–今年3月にリリースされた『Nine』の聴きどころをお聞かせください。
TSUYOSHI : 今回のアルバムは、全曲僕が作曲しました。僕自身ギタープレイヤーということもあり、バラード曲のTrack.5「Till the Rain Ends」のギターソロは全身全霊込めてRECに臨みました。変な話、このギターソロを聴いて、リスナーの皆さんには音で景色を感じて欲しいですね。
TOKIYA : Track.8『Never Again』のSTAY METAL!的なリフも是非聴いてほしいですね!
TSUYOSHI : また、今回の『Nine』はミックス・マスタリングをポーランドのエンジニアCORE STUDIOのŁukasz Jackowskiに頼みました。http://www.corestudio.eu
向こうと日本で時差が大きく違うので、データや意見のやり取りが日本時間の3時からスタートで、なかなか大変でした(笑)。
KOUSUKE : 今回の制作はなんやかんや長引いたよね。途中でRYOが脱退しかけた事もあったし(※今となっては笑い話ですけどね!)。
TSUYOSHI : 諸々のうだうだがあって、構想から完成まで、まる1年くらいだったよね。ただ、曲作りに関しては、出来上がりは早かったですね。
–昨今のメタル・ラウドシーンで勢いのあるバンド、名古屋のシーンについて思う所を教えて下さい。
TSUYOSHI : 友達関係無しに、純粋にカッコいいと思うのは、NOCTURNAL BLOODLUSTやGYZEですね。お互い切磋琢磨出来れば本望です。
KOUSUKE : 俺はPhantom Excaliver一押しですね。
TSUYOSHI : HOWLING BULL所属のバンドが2バンド出てくるっていうね(笑)。
KOUSUKE : ああいった純粋なメタルが受け入れられるということは、まだシーンも捨てたもんじゃ無いな、と思います。彼らって、ただ面白いだけじゃなくて、音楽面はキッチリしてますし。ちょうどSEX MACHINEGUNSが出てきた頃の匂いを、今の彼らから感じます。
–一周シーンが回って、彼らがそういった位置になるのかもしれませんね。
TSUYOSHI : 本当にうちらはファントムとは仲良いよね!あと、あいつらここ数年太ったのかな……(笑)?
KOUSUKE : Kacchang(Vo)もそうだけど、だいごろう(Ba)もなかなか横幅がデカくなってきたよな(笑)。そんな点も含めて、ファントム、そして同じベーシストでもあるだいごろうは本当にお気に入りです(笑)。
TSUYOSHI : あと、名古屋のシーンで言えば、この間L&P Attractive主催のメタハピ!! Vol.3に出演しました!この日は、ヴィジュアル系・メタル・ラウドが入り混じったイベントだったんですが、どのバンドのお客さんも熱心に全バンドのライブを見ていた感じがしました。勿論、うちらのライブも大盛り上がりで、楽しんでプレイできました!
ラウドな音楽好きなキッズと、ヘヴィメタル好きのトゥルーメタラーって、音楽的に合いそうで、実はキャラクターが結構違うから、中々ライブでも交わらないじゃないですか。ラウドシーンで激しい音楽やっているからって、全てのメタラーに受けないし、かといってメタルシーンでラウドに近い音楽をやっていても、ラウドキッズに届かないというか。
ただ、メタハピ!! Vol.3では、そういった見えない壁を感じずにプレイ出来たので、これを機に、お互いのシーンが混じり合って、演者もリスナーも純粋に音楽を楽しんで行ければ良いな、と思います。
–今後のUnveil Raze様の予定を教えて下さい。
TSUYOSHI : 次のリリースに向けて新曲を鋭意制作中です!
また、それに伴ったツアーなども出来ればと思っているので、楽しみに待っていてください!
–これからシーンを担う若手バンドマンへのメッセージをどうぞ。
TSUYOSHI : 俺ら、もう中堅って立場なんですかね(笑)?
RYO : なんやかんやで、結成してもう7年だからね(笑)。
TSUYOSHI : 結構現実的な所を言うと、若者よ、本気でやるならば、初期投資を惜しまずに!そして、一つのバンドを長く続けよ!と、僕は思います。
まずは、2年の壁を乗り越えて、そこから5-10年と続ければ、人との繋がりもそうだし、何か見えてくるものがあると、僕自身の経験からは言えます。ただ、ダラダラ長く続けるんじゃなくて、常に何か考え続けながら続ける事が重要ですね。
KOUSUKE : 時間は限られているし、しかも人生は一度きりで、本当に取捨選択は大事ですね。
もし、何か根本的に違うな、と感じたら辞めればいいし、TSUYOSHIの話にも繋がりますが、これは間違いない!と思ったら何が何でも貫く気持ちが大事ですね。この歳になってから、凄く感じる様になりました(笑)。
TSUYOSHI : 人生は経験ですよね、本当長く生きてみないとわからないことも沢山あると思います!僕も昔、年上の人から、「18歳超えたら人生早いよ~!」と言われましたけど、本当に身に沁みて感じてます。人生の先輩の言う事は信じる様にしています。
–思い返せば、Unveil Razeがこの体制になってから、もう2年が経つんですね!この2年で、バンドとして色んな経験をして、成長されましたね!
TSUYOSHI : いやー、本当に早いです(笑)。今の体制になってから、本格的にUnveil Raze始動!といった感じにはなりましたね。これからもガンガン攻めて行きますよ!
KOUSUKE : 最後に宣伝なんですが、先月11月末に個人のオリジナルブランド「あんでっどぴっぐ。」を立ち上げました。こっちもコッソリ頑張ります!
(あんでっどぴっぐ。 オンラインストア URL : http://waltz-store.com/?mode=cate&cbid=2370200&csid=0 )
TSUYOSHI : 発表する前からめちゃくちゃバンド内でも盛り上がってましたよ(笑)。なんだかんだ、自分のブランドを発表するって嬉しいもんですよね!
KOUSUKE : あん時はめちゃくちゃ緊張したわ~(笑)。まさかグッズごときであんだけ緊張してんねんから、もし自分がソロでCD出してたら卒倒しとるわ(笑)。
TSUYOSHI : でも、あの時はKOUSUKEさんの人脈の広さを感じましたね。Twitterで、有名なアーティストさん達が揃ってコメント添えてRTしてましたし。この人柄だからこそ、皆協力してくれた所もあると思います。そういった懐の広さも含めて、本当に頼れるメンバーです!
KOUSUKE : ヒヤヒヤもんやで(笑)。今まで培われてきた諸々が試されるんやもん(笑)。
一同: こういった活動も含めて、Unveil Razeを今後ともよろしくお願いします!






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