vimoksha インタビュー

vimoksha インタビュー

vimoksha

メンバー : (L to R : 長谷川駿(Sup.Gt)間瀬俊彦(B)福井智晴(Gt/Stick)矢葺栄次(Vo)城所佑伍(Sup.Dr)笛木良彦(和太鼓) )

HP : http://vimokshajapan.wixsite.com/vimoksha

Twitter : https://twitter.com/vimokshajapan

Facebook : https://www.facebook.com/vimoksha-437831596267597/

 

優勝者にはメタルフェスの頂点Wacken Open Airへの出場権を与えられるコンテスト、METAL BATTLE JAPAN。国内ヘヴィメタルの猛者達が凌ぎを削り、毎回様々なドラマが繰り広げられた。

昨年開催されたMETAL BATTLE JAPAN 2016において、異色のサウンドを放ち、見事優勝を勝ち取ったバンドがいる。それが、名古屋のvimokshaだ。プログレッシブデスメタルやDjentをベースに、和太鼓等を導入した独自の楽曲・世界観を打ち出している彼ら。

今回、TOPPA!!編集部は、彼らに対し、その独特な世界観のルーツ、そして凝りに凝りまくった機材、METAL BATTLE JAPAN 2016優勝、そしてWacken Open Airのステージに立った際の実感に迫るべく、メールインタビューを試みた。

文 / vimoksha   編集 / 宮久保 仁貴   写真 / 岡部直美

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-vimokshaの各メンバー様紹介、結成の経緯から現在に到るまでの経歴を教えて下さい。

福井:ギターの福井です。こういった音楽性ですので、メンバーの移り変わりも多く、メンバーもその時々によって変わったりします。2017年5月以降は以下のラインナップで活動しています。

矢葺 栄次(Vo)

福井 智晴 (Gt, Chapman Stick)

笛木 良彦 (和太鼓)

間瀬 俊彦 (Ba)

長谷川 駿 (Gt(support/Beside A Burning Ocean))

城所 佑伍 (Dr(support/wet dream))

結成の経緯は自分と矢葺、笛木が在籍していた前身バンドSONIC AGITATIONからの流れになるのでジョー君(矢葺)からお願いします。

 

矢葺 : SONIC AGITATIONは1990年代の後半に結成したバンドで、結成当初はベイエリアスラッシュでしたが「日本人としてのメタル」を追求しようと考え「METAL meets 和太鼓」というスタイルに行き着きました。運よく地元の祭りなんかで使っている太鼓を入手し、1stアルバムをリリースしたのですが、もっと本格的に和太鼓を導入しようと思い、和太鼓教室に習いに行きました。その時の講師が現メンバーの笛木で、「俺たちが練習するより口説いた方が早い」ということで誘いました。その後ARGUMENT SOULを脱退した福井が加入し、2ndアルバム「螺旋」をリリース。初期に比べれば音楽的な幅もだいぶ広がりました。

 

福井:SONIC AGITATIONの後に僕が一人でAnimals as Leadersみたいなことをやろうとしていたところに、ジョー君と笛木ちゃんが合流した感じですね。名前のない状態で、一回ライブをやった後、曲を全部ボツにしてリズム隊が変わってvimokshaとして動き出しました。

 

各メンバーの音楽的ルーツを教えて下さい。

福井:10歳~中一まではパンクスで、中学時代はロッキンFやフールズメイトに載っているバンドをあらかたチェックしてました。D’ERLANGERあたりのPre-ヴィジュアル系からZOA等のトランスレコード系、LOUDNESSやDEADEND、聖飢魔ⅡやAIONのようなヘヴィメタルまで雑多に聞いていました。ただ、16歳辺りで、このツラではV系がダメだと気づき、ネオクラシカル系やジャーマンメタルにハマり、その後DREAM THEATERをきっかけに展開が多くテクニカルでドラマ性のある音楽性指向となり、20代は完全にプログレッシヴロック・メタルに傾倒していました。

矢葺 : 中学時代はバンドブームだったので、国内ロックはよく聴いていましたが、メタルを意識して聴きだしたのは、高校生くらいですね。もちろんメジャーなメタルも聴いてたんですが、当時は弁当代をケチって、C級メタルからフレンチプログレまで、とにかく売れ残った安い中古CDを買いまくってました。

間瀬 : RAGEやHELLOWEEN等のジャーマンメタルから入り、そこからメロディックパワーメタル、スラッシュメタルを聴くようになりました。

 

-vimokshaの演奏は7,8弦ギターの使用、チャップマンスティック・和太鼓の導入等、オリジナリティが溢れていると感じています!機材のこだわりを教えて下さい。

福井:僕自身、Animals as Leadersの1stに受けた衝撃が相当強かったですね。まだTosin Abasiの情報が全然なかった時から、彼のサムピッキングやタッピング等のテクニックを解析していたんですが、その結果僕自身も8弦ギターにシフトしました。

チャップマンスティックは、CynicのBa.Sean MaloneのソロプロジェクトであるGordian Knotの影響で、10年くらい前に手に入れたもので、グランドスティックと呼ばれる12弦タイプです。SONIC AGITATIONの2ndアルバムでも使用しています。和太鼓に関しては、低域の多いメタルの音像の中で抜け良くするのが難しいのでピッチ(音程)の高いものを組み入れたりしています。

間瀬 : DARKGLASSのB7Kを使用しているのですが、歪み具合が好みでとても気に入ってます。

 

昨年開催されたMETAL BATTLE JAPAN 2016で見事vimokshaは優勝しましたね。こちらに参加されたきっかけを教えて下さい。

福井:2012年に初のMETAL BATTLE JAPAN(MBJ)が開催された時に、以前在籍していたARGUMENT SOULでエントリーして決勝まで進みました。ARGUMENT SOULはWacken Open Airへの出場をスローガンにしていたのでエントリーするのは必然でしたが、そこでMBJのことを知るわけです。その後vimokshaを結成したものの、なかなか県外で活動することができなかったため東京でライブする機会として2015年のMBJに参加しました。優勝は出来なかったものの、非常に高評価を得たので翌年のMBJ2016にもエントリーした次第です。

 

-そして見事MBJで優勝し、Wacken Open Air 2016に出演されましたが、その時の手応えは如何でしたか?

矢葺 : まずMETAL BATTLE JAPAN 2015に出た時、正直「ウチら優勝するんじゃない?」っていう自信があったんです。結局その時は優勝できなかったんだけど、後から審査員の中で「これはメタルとして評価していいのか?」と意見が割れたと聞いて、ある意味衝撃を与えたと自分達の中で良い解釈をしました。そしてMETAL BATTLE JAPAN 2016で全く同じセットで演奏したら優勝したという(笑)。多分ウチらは二度見ないと評価出来ないんだと思います。

間瀬 : Wacken Open Air 2016に関しては、ライブ前半は、「会場の雰囲気で盛り上がってるだけかも?」と言う感じが少なからずありました。ただ、ライブ後半はvimokshaと言うバンドを受け入れてくれた上で、盛り上がったと思います。

福井:現地でスティックのコンディションが激変して本番で使い物にならなくなっていたんです。幕が上がる2分前までなんとかしようとしましたがダメでギターで代用しました。他のメンバーはのびのびできていたと思いますが、自分に関しては不完全燃焼で。それでもステージから見る超満員のフロアの光景は思い返しても肌が粟立つ壮観なものでした。

ステージ後にヴィニー・ポールみたいな興奮した外人が笛木ちゃんに猛烈に話かけてきたということもあったりして、見ている側からはそんなに悪くなかったのかもしれません。

結果的に世界中のヘッドバンガーの憧れの地に出場できただけで本当にとんでもないことです!

 

昨今のメタル・プログレッシブシーンで勢いのあるバンド、今後のシーンの流行について思う所を教えて下さい。

福井:東海エリア中心になりますが、岐阜のSECOND FLOORやJilli Jiliは素晴らしい個性を持っています。SECOND FLOORのブレインsatoru君は同年のスティック仲間なんですが、現在は京都に居を移し、”十一”というスティックとソプラノVoのユニットで活動しています。Ambient系のサウンドですがProg指向の方の琴線にも響くはずです。

名古屋ではAdrasteaの勢いは見逃せません。女性Voのシンフォニックメタルですが、知識に裏打ちされたオーケストレーションの巧みさは群を抜いています。

手法的に強烈なのは、関東ではArise in StabilityやCyclamen、関西ではBetrayer Death Penaltyが印象的です。

モダンテクニカルな感じではないですが、ベテラン勢ではVIGILANTEが久しぶりにアルバムをリリースしますね。QUEENSRYCHE系のハイトーンVoのProg/Powerメタルで、以前から高クオリティのバンドです。

高円寺百景等の活躍でおなじみの吉田達也さんが率いるSAX RUINSというグループがあるのですが、そこで活躍されている名古屋のSAXプレイヤー小野涼子さんという方がいらっしゃいます。彼女の関連する活動はいずれもKING CRIMSON的でアヴァンギャルドな気勢を発していますね。

国外ではProg/Tech系のバンドがもう追えないくらい多く、実際追えてないので昔から好きなバンドを聴くことが多いのですが、PAIN OF SALVATIONの新作はとても良かったです。Vo.Daniel Gildenlowは最も好きなシンガーの一人ですね。

以前、フィリピンに仕事で行った際に知り合ったFuseboxxというバンドも凄いバンドです。女性のスティックプレイヤーのいるDREAM THEATERスタイルのバンドで、ブルータリティはないですが良いバンドです。

 

今後の流行は予想もつきませんが、ライブハウスシーンではヘヴィメタル/メタルコア/ハードコアなど音像の共通点はあっても、ジャンルごとの隔絶があり、ジャンルを横断してライブへ行くオーディエンスは少ないです。こだわりを持ったジャンル毎のイベントは当然大切ですが、クロスオーヴァーイベントも増えてほしいしお客さんにもいろんなバンドを見て頂きたいと思います。

 

今後のvimoksha様の予定を教えて下さい。

福井:2018年は以下のライブが決定していますので興味を持たれた方は是非足をお運びください。

2/10(土)名古屋 今池3STAR

3/25(土)東京 新宿WILDSIDE(MBJ2017)

3/31(土)名古屋 大須ell size

来年はアルバムを発売したいと思っていますので、お待ち頂ければ、と思います。

 

これからシーンを担うバンドマンへのメッセージをどうぞ。

一同:バンドは本当に何があるかわかりません、でも、続ける事が一番です。向上心と信念を持って、バンドを長く続けてください!

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