ROA 〜第二回単独演舞〜 2017.12.27@渋谷CLUB QUATTRO ライブレポート

取材・文・編集 / 宮久保仁貴  写真 /三條康貴
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2017年12月27日、和洋折衷三味線ロックバンドROAが、昨年6月に開催した単独演舞に続き、第二回単独演舞を渋谷QUATTROにて行った。同年4月には1stフルアルバム『OOPARTS』をリリース、同年9月、渋谷WWWで開催された自主企画「OOPARTS TOUR 2017 FINAL」も無事成功に終えた彼ら。この第二回単独演舞は、2017年の彼らの活動を総括した灼熱の一夜となった。

SEが流れると同時に、坂本”マニ”真二郎(三味線)が上手に、Moroboshimann(三味線)が下手にそれぞれ立ち、三味線の独演をスタート!刹那的な和のメロディが場の緊張感と期待を高めていく。そして、メンバーが登場し、「行きますか!」とMasatomo(Vo)の語りから「Loop the loop」がスタートした。先日の「OOPARTS TOUR 2017 FINAL」からMoroboshimanが復帰し、7人体制の彼ら。7人で奏でるメロディは見事に混ざり、より音圧を増し、圧巻のステージングを繰り広げていく。

続いては「Ooparts」「Notre論」が繰り広げられた。AKABA(Dr)とMiyo-C(Ba)の跳ねるような四つ打ちビートに、SHU(Gt)と殿(Gt)のギター陣と三味線陣のメロディの掛け合い、そこに乗っかるMasatomoの英詞と日本語詞混じりのリリックが絡み合い、会場はROA一色で染められた。「十六点鐘」では、Masatomoの静的なクリーンボイスとMoroboshimannの動的なスクリーム、2人の対照的な歌唱に、往年の初期名スクリーモの匂いを感じた。

「もっと遊ぼうよ!」とMasatomoの煽りから、疾走曲「Morpho蝶の奏」が始まった。浮遊感を感じさせるギターに、オリエンタルな三味線が食い込んでいく。この日、初めてダイバーも発生し、オーディエンスの反応も曲が進む毎にどんどん加速していく!

MCでは、彼らの曲名が書かれたボールが沢山入った箱が用意され、オーディエンスが引いた曲をプレイするサプライズな施策が行われた。その結果、選ばれたのはキラーチューン「弐環」!ザクザク刻まれるクランチリフが非常に心地良い。「もういっちょ行こう!」とMasatomoがオーディエンスにもう一曲引かせた結果、出て来たのは再び「弐環」!曲構成を復習したオーディエンスの盛り上がりはマシマシだ!続いて彼らは、スピード感溢れる「Kijinx」をプレイした。熱気を抑えられないオーディエンス達によりサークルピットが形成され、曲のスピードが上がると共にその速度も加速していく。

Masatomoが「揺らして下さい!やろう!」と言い、「Friend-Ship」「柿音詩」を続けてプレイした。カラッとした明るいポップパンク/イージーコアサウンドをベースに、三味線サウンドが乗っかり、オリエンタルな雰囲気を醸し出す。ROAの引き出しの広さに感嘆しつつ、これぞ彼らでしか鳴らせないサウンドに間違いないと感じた。

MCにて、Masatomoが「僕達、今回クラウドファンディングをやっていまして、その中の項目に、”カバー曲を演奏する”項目があったんですよ。これから2曲やります!」と言い、LINKIN PARK「One Step Closer」、GODIEGO「Monkey Magic」のカバーをプレイした。「One Step Closer」では、ROAの盟友のパンクバンドNEATZのフロントマンJoshが客演、ラップパートを見事に歌い上げ、そこにMasatomoのクリーンが絡み合う。原曲に忠実な演奏でありつつ、坂本”マニ”真二郎とMoroboshimannの三味線が乗っかることで、見事に曲をROA流にアレンジしていた。続く「Monkey Magic」はラウドロック調で演奏され、彼らのアレンジ力と演奏力には驚かされるばかりだ。

本編も終盤戦に突入。Masatomoが「飛び跳ねましょうかクアトロ!」と煽り、バンドは「唸ルシスト」「Abracadabra」「cause….」と、1stフルアルバム「OOPARTS」からのセットリストで攻めていく。Masatomoのエモーショナルな歌唱に、オーディエンスは琴線を揺さぶられ、聴き惚れていた。そして、「この曲からROAが始まりました!」と、Masatomoが言い、本編ラストは彼らの始まりの曲「JAIRO.M」をプレイ!ここでこの曲を持ってくるのは、良い意味でズルいと言うべきか。オーディエンスの興奮は最高潮に達し、ダイバーが続出し、この日一番の荒れ模様を見せた。そして、坂本”マニ”真二郎とMoroboshimannによる高速三味線ソロがキラリと光った!これぞROAのライブだ!と言わんばかりの世界観を押し出し、声援止まぬまま、本編を締めくくった。

アンコールでは、干支の動物の中の一つ、「牛」にフォーカスした「Ushism」からスタート。グルーヴィーなリズムでオーディエンスを揺らしていく。そして、続く「Around the world」では、底抜けに明るいメロディで一切合切フロアを盛り上げ、熱狂の単独演舞の幕を閉じた。

2018年3月にはJapan Expo Sud 2018出演も決まり、彼らの勢いはますます止まらない。そして、今回の単独演舞の盛り上がりを見ると、ROA流の和洋折衷ロックンロールで、これからの大舞台をも盛り上げてくれるに違いない。ROAのポテンシャルをフルに浴び、彼らの輝かしい未来を確信させてくれた一夜だった。

なお、この日のチケット半券は、来年ROAが半券を用いた企画を計画している為、来場者は捨てずにその日まで保管しておこう。

-Set List-

1.Loop the loop

2.Ooparts

3.Notre論

4.十六点鐘

5.Morpho蝶の奏

6.弐環

7.Kijinx

8.Friend-Ship

9.柿音詩

10.One Step Closer(Linkin Cover)

11.Monkey Magic(GODIEGO cover)

12.唸ルシスト

13.Abacadabra

14.cause…

15.JAIRO.M

 

EN1.Ushism

EN2.Around the world