取材・文・編集 / 宮久保仁貴 写真 / 山本ヤスノリ
2018年12月29日、女子高生アイドルxYouTuber=iTuberグループのなんきんペッパー主催「1stワンマンライブ〜なんペッの本気みせたるで〜」がTSUTAYA O-WESTにて開催された。
先日2018年10月21日に開催された「なんきんペッパー緊急記者会見~渋谷チェルシーホテル~」から、間髪入れずに開催が発表された本ライブ。会場のキャパシティ・規模は上がり、グループとしても最大の挑戦であったに違いない。ただ、当日は開演前から、彼女達の勇姿を観に来た大勢のファンがフロアに集結。特筆すべき点としては、ゆな、やぎちゃんが所属していた”ぷちぱすぽ☆”や、ゆーたん、は〜ちゃんが所属していた”PALET”時代、初ライブを行ったアイドル横丁出演時からのアイドルファンは勿論の事、YouTubeやTik Tok視聴者層であろう若年層の男女もかなり見受けられた事。
この他、開場中のフロアでは、本ライブに対し、メンバーによる本音トークラジオ「Saturday Pepper」がBGMとして流れていた。ファンにとっては、こんなサプライズが用意されていては、開場中からフロアで待ちたくなるのも当然だろう。当日は12月も末の寒い夜であったが、これから始まる”なんペッ”の本気に応じて、ファンの本気度も間違いないモノを感じさせた。
ラジオが終わり、会場が暗転。ゆーたん、やぎちゃん、は〜ちゃん、ゆなの順番に合流し、事務所からTSUTAYA O-WESTまで向かう4人の道のりが、ステージ上のスクリーンに映し出された。当日はなんきんペッパー結成から272日が経過、この道のりに至るまで、数々の試行錯誤を経た彼女達。初期から彼女達を見ている者にとっては、非常に感慨深い思いが込み上げたに違いない。
程なくして映像が終了。SEと共に、白とパステルカラーが入り混じったゆめかわいい新衣装に身を包んだ4人が登場!また、この時初披露されたSEはぷちぱすぽ☆やPALET等の楽曲をプロデュースした阿久津健太郎氏。彼女達を見続けて来た阿久津氏によるSEだからこそ、4人の気合の入り方も並大抵の物では無かったに違いない。そして、ミラーボールが光り出し、「好奇燦然」がスタート。なんきんペッパーと同事務所のノンラビことNon Stop Rabbitメンバー(作詞/矢野晴人、作曲/田口達也)によるプロデュースとなった本楽曲。アップテンポなリズムとポジティブな歌詞で、フロアはド頭から熱を帯びていく。ある種、キラーチューンでもあるこの曲を頭に持って来た事で、なんきんペッパー4人の本気度が伝わってくる。
「好奇燦然」が終わり、ゆなから始まるなんきんペッパーのいつもの挨拶でMCがスタート。「好奇燦然」の振り付けは彼女達自身で考えた事や、新衣装に関するエピソードに対して、ファンの食い付きも上々だ。
MCも終盤に差し掛かり、「早く歌いたい踊りたい!大きな声出せますか!」とやる気本気満点なは〜ちゃんの掛け声から、「イチゴ気分」(※PALET楽曲)、「サムライガール」(※ぷちぱすぽ☆楽曲)が続いてスタート。時折メンバーが見せる煽りに対し、オーディエンスのコールもバッチリだ。続く「ウルトラサンバ」(※ぷちぱすぽ☆楽曲)では、軽快なダンスビートと共に、ステージからメンバーの熱気が迸る。真冬の寒さを吹っ飛ばす様な熱気に導かれ、フロアの温度はアツアツに。
続くMCでは、メンバーが始動からの思い出を振り返った。アイドル活動は勿論、TikTok然り、YouTube然り……iTuberとしてアイドルとSNS活動の両方を頑張ったからこそ、今の独自の地位を築けたのだろう。また、株式会社iTuubeの下りでは、社長であるやぎちゃんは照れつつも、本ライブをiTuube主体で企画を進めた事を発表。それと同時に、オーディエンスから拍手が舞い起こった。
MCが終わり、続いては「ダイスキ!!~恋のSeason~」(※PALET楽曲)、ゆな、やぎちゃんにとってはお姉さん的存在だった”はっちゃけ隊fromPASSPO☆”の「Born this うぇ~い」を披露。「ダイスキ!!~恋のSeason~」の終盤では、4人が抱き合う微笑ましい場面も。「Born this うぇ~い」ではダンサンブルかつバイブス満点なビートに乗せて、メンバーがタオル回しを行う。「もっと声出せ干からびるまで〜!」ゆなの力強い歌声にオーディエンスも全力で応え、フロアに熱風が巻き起こった。
時が経つのは早いもので、もうライブの終盤戦に差し掛かる。「次の曲が、ラストの曲です!」ゆなが言い終えるやいなや、オーディエンスからは悲しみの声が。ただ、次の曲はなんきんペッパーのYouTubeを見ている人にとっては、お馴染みのあの曲。やぎちゃんが「本気見せたるで……!」と言い放ち、「Aitai Aitai」が始まった。YouTubeでの、いつものサウンドが鳴り響くと同時に、これまでのなんきんペッパーの動画がスクリーン上に流れ出る。過去、そして現在までの彼女達の思い出が溢れ出てくる。エモーショナルな雰囲気に包まれつつ、本編が終了した。
ただ、まだまだオーディエンスは満足出来ない模様。アンコールを待ち望む声が力強く鳴り響いた。程なくして、スクリーン上に映像が!なんきんペッパーの4人が登場し、”あの曲”について語り出す。そして、再びメンバーがステージに登場!アンコール1曲目となった”あの曲”とは、DJ集団”レペゼン地球”の楽曲トラックを手がける”チバニャン”プロデュースのチップチューン「なんきん☆超錬金」の事だ。キャッチーで中毒性のあるサビ・振り付けに、ステージもフロアも一体に!
本日最後のMCでは、やぎちゃんの口から、1月〜3月の3ヶ月間、定期公演ならぬ”なんきんペッパー社員研修”がAKIBAカルチャーズ劇場で開催される事が発表された。やぎちゃんの発表に、オーディエンスの表情が期待に満ちる中、会場が 再び暗転!スクリーンには緊急告知と映し出され、なんと今春、なんきんペッパー初のCDリリースが行われる事が発表された。なんと、この発表はメンバーにも知らされていない新情報だった模様。この発表に、思わずは〜ちゃんは腰を抜かしてしまう程の驚きっぷりを見せた。
O-WEST全体がこれからのなんきんペッパーの輝かしい未来に対して想いを馳せる中、「皆さん最後まで盛り上がる準備出来てますか〜?!」と、ゆなの声でアンコール2曲目の「ラブファンファーレ」(※PALET楽曲)が始まった。なんきんペッパー4人の今日一番の感謝の気持ちが、ステージからひしひしと伝わってくる。また、オーディエンスから向けられる眼差しも、これからの彼女達を祝福するかの様な優しさに満ちており、これこそ最高のフィナーレに相応しい。
気がつけば、あっという間に楽しい時が過ぎてしまった。この1年の集大成を感じさせたなんきんペッパーの熱演と成功、正に”本気見せたるで”の言葉が相応しい。なんきんペッパー社員研修も決定、CDリリースも控えた彼女達は最早敵無し。今までも、そして今年2019年も燦然と未来を駆け抜けて行くに違いない。
-Set List-
1.好奇燦然
2.イチゴ気分
3.サムライガール
4.ウルトラサンバ
5.ダイスキ!!~恋のSeason~
6.Born this うぇ~い
7.Aitai Aitai
EN1.なんきん☆超錬金
EN2.ラブファンファーレ
【なんきんペッパー社員研修 vol.1-3】
■日時場所
2019年1月19日(土)東京/秋葉原 AKIBAカルチャーズ劇場
OPEN 17:30 / START 18:00
前売¥2,000 / 当日¥2,500(※いずれも+1Drink)
2019年2月9日(土)東京/秋葉原 AKIBAカルチャーズ劇場
OPEN 17:30 / START 18:00
前売¥2,000 / 当日¥2,500(※いずれも+1Drink)
2019年3月17日(日)東京/秋葉原 AKIBAカルチャーズ劇場
OPEN 17:30 / START 18:00
前売¥2,000 / 当日¥2,500(※いずれも+1Drink)
■出演
なんきんペッパー(※単独公演となります)
■チケット情報
PigooLIVEにてvol.1予約受付中。
URL : https://map.pigoo.jp/events/artist/1977
※vol.2-3は後日受付開始。
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